別居は解決策にはならない

離婚問題や夫婦喧嘩が頻発するなどのことが原因で、別居になった人も多いと思います。「別居すれば、お互い気持ちも落ち着いて、関係も回復するのではないか」と考えてしまうこともあると思いますが、多くの場合、別居は夫婦問題の解決策になりません。

もちろん、感情的になった気持ちを落ち着かせるという効果はあるかも知れませんが、別居すれば、相手が「離婚する」と言っていた気持ちが自然に「離婚はしない」などの変化が起こる可能性はかなり低いです。

そのため、別居をしたとしても、夫婦問題の解決(ここでは離婚問題など)のためには通常、いつかはご主人と会って「話し合いをする」などの機会を取る必要があります。そこで今回は、別居後のはじめての話し合い方法についてお伝えします。

ご相談者様ご相談者様

確かに私も安易に別居を考えていたと思います。夫婦喧嘩になってイライラしたので「とりあえず別居だ!」と思ってしまい、そのまま衝動的に行動してしまいました。しかし、このまま別居しても夫との関係が自然に良くなるわけではないので、何も解決しないですよね…。

初めての話し合いでどんな言動を?

別居後、夫と話し合うと言っても「一体、当日どのような言動を取れば良いのだろうか」と不安になってしまうこともありますよね。

たとえは「なるべく夫婦問題の話題は避けた方が良いのだろうか」「離婚についてきちんと反対の姿勢を伝えようか?」「絶対に同居に戻して欲しいと伝えた方が良いのだろうか」など、自分の発言や態度としてどのようなものにすれば良いのか迷ってしまいます。

しかし、実は「当日とるべき自分の言動」から考えていても、正しい答えは見えてきません。最初に考えるのは自分の言動ではなく目標だからです。
話し合いでの言動について図解
「次回の話し合いで何を自分は達成したいと思っているのか」。これを正しく決めるることで、当日の自分の言動をどうすれば良いかの?が決まってきます。次の章で詳しくお伝えします。

まずは目標から決める

初めての話し合いでは、ます「目標から考える」必要があります。そこから考えないと「何が正しい言動なのか?」ということが定まらないからです。

例えば「この話し合いを通して、夫婦喧嘩の誤解を解きたい」「別居を解消したい」など、話し合いをすることによって得たい成果というのがあると思います。

話し合いに臨む際にはまずこの目標(得たい成果)を明確にしていきましょう。「この話し合いで何を達成したいのか?」ということによって、話し合いでの適切な言動というのは変わってくるからです。

例えば、「今回の話し合いで別居の解消をしたい」と言う目標があるのであれば、話し合い当日は「別居を続けることに対してあなたはどう思っているのか?」「最近は関係性が改善したように思うけれど、あなたはどう感じているか?」などの質問やメッセージを伝える必要がある…のように決まってきます。

つまり…

  • 1.話し合いでの目標を決める(得たい成果)
  • 2.その目標を達成するのに必要な言動が決まる

という順番です。

目標から考えず、「話し合いでの言動をどうすれば良いか?」から考えると「ああいう風に振る舞うのも良いかも知れない」「こういう風に振る舞うのも良いかも知れない」と、方向性が定まらず場当たり的なことばかり考えてしまいます。

言動から考えると混乱するの図解
なので、必ず別居後、初めての話し合いでは最初に「話し合いで得たい成果・目標」から決めてみて下さい。

目標と現状のギャップに注意

「実際の話し合いに望む前に目標を決める」。これは、成功させるためにも必ず必要なものですが、その話し合いの目標が「適切である」ことも重要です。

例えば、夫が「離婚する!」と興奮している状態なのに「次回の話し合いで、必ず離婚を撤回させる」などのことが目標だと、かなりしんどいですよね?

つまり、現状と目標とのギャップが大きすぎます。話し合いをすれば一足飛びに解決に向かう訳ではないので、目標と現状とのギャップが適度なものであることが重要です。

適度なギャップを考える上で参考になるのが、ハンガリー出身のアメリカの心理学者チクセントミハイの提唱する「フロー」です。

フローモデルによるメンタルステート図
参考ページ:TEDカンファレンス(2004年2月)

フローというのは、簡単に言えばその目の前の事に没頭しているという状態です。話し合いでも、このフローに近い状態で臨めれば良い結果につながると信じています。

そして、このフローの状態に入るために必要な要素の1つは、挑戦することに対して「成功する可能性があると信じられる」ことです。話し合いでも「この目標を次回の話し合いで達成出来る見込みは十分ある」と自分が実感出来ることが重要です。

例えば、先ほどの例で挙げたように「次回の話し合いで、離婚を撤回してもらうところまで到底、実現できそうにない」と思っているのに、「離婚撤回を実現する」という目標だと、自分の気持ちとして上手くいくとは思えないですよね?

「上手くいくとは思えない」という心理状況で話し合いに臨むことは、やはり結果も良いものにならないと思います。

「話し合いに応じない」という場合は?

「いや、こちらは話し合いたくても、そもそも夫が話し合いを拒絶しているんです。だからどうしようもないんです」という反論もあるかも知れません。

しかし、仮にご主人が「もう話すことはない」のように話し合うことを拒絶していたとしても、それはある程度、時間の問題で解決します。

なぜなら、ご主人としても平行線が続くことは望んでいないからです。「別居すれば離婚出来るだろう」のようにご主人も最初は安易に考えていたかもしれませんが、それは年単位で時間がかかることなので、なかなか現実的には難しいですよね。

なので、いずれご主人も「会う機会をとる必要が出てくる」のです。

もし、仮にご主人が「会うことに反対」していたとしても、過度に心配することはありません。現実的にはいずれ必ず話し合いをする時間をとらなければ「お互いにとって」不都合になるだけです。ご主人も「話し合いを、いずれしなければならない」ということは、一定時間経過後、落ち着けば自覚してくれることが多くなります。

拒絶は過度に心配しないの図解

補足解説「タイミング」

ただ、生活費の問題や子供の事など何か事情があり、話し合うタイミングを早めたいということであれば、そのメッセージの伝え方(話し合いへの誘い方)を変えることで早めることは可能です。

ここではその点は本題ではないので詳細は割愛しますが、メール/Lineでのメッセージの送り方などについて書かれたこのブログの他の記事やこのページの下部で紹介している関連記事の「話し合いに応じてくれない場合」を参考にしてみてください。

まとめ

今回は、別居後、初めての話し合いでどう臨めば良いのか?そのポイントについて解説してきました。

  • その1.別居すれば夫婦問題が解決する訳ではない
  • その2.話し合いの提案を拒絶されても過度に心配しない
  • その3.どんな言動をとるかは、どんな目標があるか?で決まる

浮気や不倫の問題などがあれば「とりあえず別居すればいい」と周囲の人からアドバイスを受けて実際にそうする人が多いですが、別居してもそれ自体が解決策になる訳ではありません。多くの場合、いすれ話し合いなどの解決策を講じる必要が出てきます。

そして、話し合いという方法を選択する場合は、まず「何を解決したいのか?」という目標を決めることが大切です。それが決まらないと、どんなメッセージを相手に伝えてれば良いのか決めることが出来ないからです。

逆に言えば、目標が決まれば、方向性が定まり、話し合いで伝えるべきこともハッキリします。
手順の図解
また、話し合いを提案しても、通常初期の頃はそれを拒絶されることも多くなります。それに焦ることなく対応していきましょう。今回、拒絶されたからということで、今後もずっと話し合いを拒絶されるわけでは全くありません。そもそも、夫としても「拒絶する」という対応をとり続けるわけにもいかないのです。

仮に夫が離婚したいと思っているなら、「話し合いを拒絶しつつ離婚を成立させる」ということは困難ですよね?ですから、「私だけではなく夫としても、いつかは話し合いに応じる必要性がある」ということは認識しておいてください。

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よくあるご質問

ここでは「別居後の初めての話し合い!どう臨めば良い?」についてのQ&Aセッションを行います。

話し合いに向けての緊張感

Question

次回、夫との話し合いがあります。どんな心構えで臨めば良いでしょうか?別居後、初めてのことなので色々緊張してしまいます。

Answer

初めての話し合いということだと、とても緊張してしまいますよね。その緊張をどう緩和していけば、良い成果に結びつくのか?詳しく解説していきます。続きは下記の音声で。

話し合いについての関連記事

さて、今回の話し合いについての記事はどうでしたか?

話し合いは、正しく活用すれば夫婦関係を大いに前進させることが出来ますが、不適切な方法で行えば、対立を生んでしまいます。それだけ「奥が深い」ものです。

そこで話し合いについての関連記事をご紹介します。併せて読んで頂くことで、話し合いについての知識を深めて頂くことが出来ます。

話し合いに応じない場合

話し合いを拒絶されるの注釈
相手が話し合いに応じない場合、嫌悪感を持っている、という場合があります。例えば、過去に何度か話し合いを繰り返したとき、相手が嫌な思いをして「もう話し合いなんかしたくない」などのように思っている場合です。このように嫌悪感をもたれると、なかなか次回の話し合いにも応じてもらえないですよね。

そこで、嫌悪感を抱いて話し合いに応じてくれない場合の対処方法については、そのメカニズムや処理流暢性という物を知っておくと解決に役立ちます。下記の記事も参考にしてください。

参考ページ:嫌悪感で話し合いに応じてくれない場合

沈黙して口を開いてくれない!?

沈黙されたときの話し合いの方法
話し合いの目標を立てて、いざ臨んでも夫が沈黙して、一切口を開かないということも考えられます。

折角、こちらは「このような意見を伝えよう」とか「こんな質問をしてみよう」などのように準備をしていたのに「沈黙」されると手も足も出ないと思ってしまいますよね。

話し合い中の沈黙の対処方法を間違えると、話し合いは失敗に終わることが多くなります。重要なのは「待ちの姿勢」と急かさないで会話を促す対応なのですが、話し合い中の沈黙で困っている場合は下記の参照ページをご確認ください。

参考ページ:話し合いの沈黙について

一方的に別居されそうなら

一方的な別居への対処方法
どれだけ上手に話しをしようとも、結局、一方的に別居されるということは可能性として起こり得ます。そこで、相手が強い別居の意思があり「ある日突然出て行くのではないか」などの心配がある時には、下記の記事を読んでおいてください。

一方的な別居の要求がある時に役立つと思います。

参考ページ:一方的に別居されそう!