別居にはルール作りが必要

夫婦関係の悪化などから、別居に至ることがあると思います。しかし、別居を安易に進めると、ご主人も独身生活のように過ごし、次第に生活が以前よりも荒れてしまうということも起こり得ます。そこで、別居には、出来ればルールを作りたいもの。

そこで、今回は別居になってしまった場合のルール作りについてお伝えします。

どんなルールが最適?

では、具体的に別居する上で、どのようなルールが必要でしょうか?

例えば「週1回は自宅に連絡をして欲しい」、「月に1回は子供との面会をする時間をとる」などが考えられます。あるいは、夫婦関係もこのまま平行線を続ける訳にもいかないので「月に1回は今後の夫婦関係について話し合う時間をとる」、「生活費は毎月どれだけいれる」というようなことも決めておく必要があります。

こう言ったルールをきちんと決めておかなければ、単純に行き違いでどちらかが不満な思いを抱くことになり、さらなる夫婦関係の悪化を招きかねません。例えば、別居してから、妻は毎日連絡をしていたけれど、夫は「そんなに連絡してこられたら別居した意味がない」と感じていて、次第に返信もしなくなる…などのことです。

このように、ルールとして明確に決めておかなければ、「こんなハズではなかった」という思いがどちらかに生まれてしまいやすいのです。

いつ決めるのか?

では、具体的にこのようなルールはいつのタイミングでつくれば良いのでしょうか?実はこのタイミングというのが非常にルール作りの上では大切です。

というのも、こう言ったルールは別居後に決めることはとても困難だからです。別居後は、ご主人も自分の生活が始まります。そうなると、妻の生活のことは二の次、三の次になってしまいますよね。というの、普段、顔を合せないので、妻が別居後、どんな生活を送っているのか?別居が始まってどういうことに困っているのか?ということが出来なくなるからです。

そして、必然的にどうしても自分中心の生活になるので、夫にとって不便を感じないことは、後回しになるのです。

ですので、極力、別居前に、こう言ったルールを作ると言うことが大事になってきます。別居前にきちんとルールを決めた上で、別居に入るようにしてください。

ルールを守ってくれないなら?

別居前にしっかりルールを作っても、夫が守ってくれないということも当然生じてきます。例えば「毎月25日までに生活費を振り込んでくれる」という約束になっているのに、度々遅れて、それを催促しなければいけなくなる…などのことです。

こういったときは、ルールづくりについてお互い合意をするまで再度、話し合いをする必要があります。話し合いをする際には、下記の要領で進めていきましょう。

Step1.ルールが守られないことについて

ルールが一度か二度、守られないと言うことがあれば「ルールが守られていない」ということについて話し合いをしていく必要があります。例えば「生活費を振り込んでくれない」ということがあれば、その「振り込んでくない」という問題行動自体を取り上げて、話しをするという段階です。

この場合、まずは相手に事情を聴きましょう。頭ごなしに叱りつけるというのは避ける必要があります。例えば「どうして、生活費の振込みが遅れるのが事情があれば教えて欲しい」などのように伝えるのが妥当です。

このように問題行動そのものについて取り上げて話し合いをしても、再びルールが破られると言うことがあれば、今度は話し合い内容を変える必要があります。詳しくはStep2へ。

Step2.繰り返しルールが破られることについて

繰り返しルールが破られると言う場合は「繰り返し約束が破られている」と言うことについて話を進めていきます。例えば「別居前に生活費は25日までに振り込む約束になっていて、それが繰り返し破られているんだけど、どうして繰り返し約束が守られないのか説明して欲しい」などのようにです。

繰り返しルールが破られるのは、本人が「振り込もうと思っているけれど、いつもうっかり忘れてしまう」などのようなことが起こっているのであれば、それを忘れない仕組みを作る必要があるかも知れませんし、あるいは「本人が生活費(いわゆる婚姻費用)について支払うことに納得がいっていない」という可能性もあります。

このようにここでは、本人のモチベーション(支払う意思)の問題なのか?それとも仕組み(うっかり忘れない方法や仕組み)の問題なのか?ということを見極めることが重要です。支払うことに納得がいっていないのであれば、再度、負担してもらう理由について話し合いなどする必要があるかも知れませんし、仕組みの問題なのであれば、自動引き落としにする、などの対応を考える必要があるかも知れません。

このように、問題行動そのものよりも、ここでは「約束が繰り返し破られることについて話しをする必要があります。そして、さらにこれでもルールが守られることがないという場合は、Step3に移ります。

Step3.信頼関係について

繰り返しルールが破られるのは、そもそも関係性を諦めている、サジを投げているという可能性があります。この場合は、問題そのものについて話し合いをしても意味がありません。そもそも相手には個々の問題について解決する意欲もないからです。例えば、生活費の支払いで問題になっていても、そのことについて取り上げても解決の見込みは薄いです。

この場合は、お互いの関係性について話しをする必要があります。例えば「何か私に対して、怒っていることや恨んでいることがあるのではないか?」などのように話を始めていきます。何か別居とは関係のない、それ以前に何か自分に対して怒りがあって、それで約束を破ることで自分に対して反発しているのではないか?などのことが考えられるからです。

まとめ

別居をするにあたり、適切なルールをつくる必要があります。ルールを作ることなしに別居してしまえば、問題がどんどん多発するようになるので注意してください。それを予防するのがルール作りです。適切なルールを設定して、早期に別居を解消出来る下地をつくるようにしておいてください。ルール作りは、別居解消の布石となるのです。

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