夫婦関係修復に役立つアプローチとは?

あなたは別居や夫婦関係の問題を一気に解決してしまう…と考えていませんか?実は、その考えが、夫婦関係の修復を妨げているのです。

「一気に解決してしまおう」。そのようなアプローチで夫婦関係の修復に取り組むと目先のことばかりに振り回されてしまって、多くの場合、夫婦関係がさらに悪化してしまうことが多々あります。

例えば「義理両親に夫の悪事を言いつけておけば、夫は別居を辞めるかも知れない」、「浮気の証拠を突きつけて、脅しておけば言うことを聞くかも知れない」などです。こう言った発想で行動してしまうと、離婚危機を招く事にもなってしまいます。

そこで、今回は、夫婦関係を修復していくために最も重要な「アプローチ方法」についてお伝えします。どのようなアプローチをとるのかによって成果は大きく変わります。

ご相談者様ご相談者様

確かに私も「早く問題が解決して欲しい」「スグに夫と関係を修復したい」と思って、今まで目先のことばかりにとらわれていたと思います。スグ結果を出したい、スグに夫を変えたい、こういう思いが離婚のリスクを高めているんですね。詳しく知りたいです

夫婦関係修復に役立つ2つのアプローチ

夫婦関係を修復していく際、大きく分けて2つのアプローチがあります。1つは、短期的な視点で目の前のことに焦点を合わせて取り組むというものです。もう1つは、長期的な視点で、将来の夫婦関係にプラスになるような働きかけを行うことです。
アプローチに関する図解

短期的アプローチ

例えば、「夫が夜遅くなっても連絡一つしてくれない」などの問題があれば、そのことを取り上げて、話し合うというのは短期的な視点によるアプローチです。とりあえず、目の前で起こっている問題行動を解消していく事を目指しています。

この短期的な視点に基づくアプローチは、これはこれで重要です。しかし、過剰に短期的な視点ばかりにとらわれると、「何か一発逆転できる裏技はないかな?」のような発想になってしまいます。こうなると非常に危険です。そういった目先のことにとらわれて行動すれば、離婚危機を高めることになります。

例えば、先ほど挙げた例で「義理両親に夫の悪事を言いつけて、叱ってもらう」「夫の浮気の証拠を突きつけて、その場で反省させる」などのことです。こういったことは、一瞬問題解決に結びついたように見えることもありますが、本質的な解決ではないので、離婚リスクを高めるか、その後、さらにまた別の問題を生むだけになってしまいます。

ですから、短期的な視点で取り組む事は大切ですが、それが過剰になってしまうと離婚を招きます。

長期的アプローチ

「玉ねぎの皮をむくように」という慣用表現があります。これは、薄い皮を一枚一枚むいていくことで、少しずつ核心に近づいていくという意味です。夫婦関係を修復するためのアプローチの2つ目は、まさにこの「玉ねぎの皮をむくように」という長期的なアプローチです。

何かのアクションをとり続けることで、徐々に物事が分かっていき、これで終わりかと思ったらまだ次がある。しかし、それを続けることで、少しずつだけど着実に核心に近づいていくのです。

簡単な問題なら、一度話せば、解決出来ることもあります。しかし、浮気、お金の問題、教育方針の問題、離婚問題、別居の解消など、こう言った深刻な問題は、一度の話し合い等で解決することは困難です。

むしろ、玉ねぎの皮をむくように、その時々にできることを積み重ねていくことが大切です。

例えば、現在、夫婦間に複数の問題を抱えているとします。「浮気をしている」「借金がある」「夫婦の会話がぎこちない」「夫が子供のことをむげにする」「別居をしている」などです。長期的なアプローチで対応する場合、これらの問題を一気に解決しようとはせず、むしろ、問題を細かく分解して、一つひとつを丁寧に解決しようと試みます。

大きな問題を一発で解決しようとすると、相手からの抵抗が大きくなり、前に進めなくなってしまうからです。長期的アプローチは、玉ねぎの皮をむくように、毎回「今回は、別居解消のために、これさえ達成できれば良い」という小目標を決めて、一枚ずつ解決していくのです。

夫婦関係の修復アプローチに関する注意点

ここでは夫婦関係修復アプローチについての注意点をお伝えします。

常に両方の視点が必要

短期的アプローチ、長期的アプローチその両方が大切です。どちらか一方だけを考えてもうまくいかないので注意してください。問題解決を図るときは短期的アプローチでも考えるし、長期的アプローチでも考えます。

両方の視点に関する図解

優先度は長期的アプローチ

2つのアプローチ方法で対策を考えたとき、最終的には長期的アプローチを優先することが多いです。必ずそうするというわけではありませんが、迷ったときは長期的アプローチで対応することを検討してみてください。

まとめ

このように、短期的なアプローチと長期的なアプローチは、同じ問題と対峙するときに、全く異なる対応をすることになります。そして、多くの場合、長期的なアプローチを軸に夫婦関係の修復を進めた方が、確実に良い結果を得ることが出来ます。

結局のところ、夫婦関係のというのは、短期でどうこうしようとすればするほど、状況は悪化します。つまり、長期的なアプローチで対応することが、結果として最短で夫婦関係を修復することにつながるということです。ぜひ、あなたも短期的な視点にとらわれているのなら、長期的な視点で問題解決にあたることを考えてみてください。このスイッチをするだけで、あなたの夫婦関係にも大きな変化な変化をもらすことになると思います。

よくあるご質問

ここでは『夫婦関係を修復するための2つのアプローチ』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

夫婦修復の道のりを長く感じる

【Question】
夫婦関係を修復するのには、信頼やコツコツと行動を続けることが必要だとは分かっています。しかし、どうしてもそれが長く感じてしまうので辛いです。

【Answer】
道のりが長いので、どうしても辛く感じてしまうことがありますよね。ただ、自分だけに限らず誰にとっても、夫婦関係にゴールはないので、考えようによっては「生涯にわたり関係性をつくっていくもの」という見方ができるかもしれません。そうすれば、今していることは一時的なことではなく、これから習慣として続けていくことなのだ…と思えるのではないでしょうか。

ただ「今、続けていることがしんどいのに、それをずっとし続けるのか?」と思ってしまうかも知れません。それは、恐らく努力の仕方、修復の仕方がやや「しんどいやり方」になっている可能性があります。それを自然に習慣として取り組める方法に切り替える事が大切です。このページから登録できる夫婦関係修復ニュースレターで、詳しく書いてあるので参考にしてみてください。

焦る気持ち

【Question】
どうしても焦りが出てしまいます。夫婦関係の修復において焦ることは良くないと思っていますが、どうしても「早く修復しないと」という気持ちが出てきてしまいます。そうすると行動が不自然で夫婦仲が後退していきます。どうすればいいでしょうか。

【Answer】
焦りがあると、自分の行動が不自然で相手との距離ができてしまうことが多いですよね。短期的なアプローチのことだけが頭にあるとどうしても目の前の事にとらわれてしまいます。なので、時々で良いので、長期的アプローチに視点を変えてみてください。長期的アプローチの視点を取り入れ、身についてくると焦りは自然にある程度解消されることが多いです。

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