男性ならどう考える?は気にしても仕方ない

よく世間では「男性はこういうもので、女性はこう」と、いろいろ性差による違いを強調することが多いものです。

あなたも、別居したご主人の事を考えると、そう捉えてしまっているかも知れません。事実、夫婦カウセリングの現場でも「男性だと、このようなときどう考えるのでしょうか?」のようなご相談は頻繁にあります。

どこかの本にも男性と女性とは脳のつくりが違うので、異星人と考えるのだ…のように言われていることがあります。しかし、果たしてこのように男女の差違はそれほど深刻に考えなければいけないものなのでしょうか?

ご相談者様ご相談者様

確かに私も先日雑誌を読んでいたら「男の人は脳のつくりがどうだから、こういうもん」ということが載ってあった記事を読みました!「男性ってみんなそうなのね」とその時は思ったのですが、気にしなくて良いんですか?

男性とはこういうモノ

世間一般にある通説としては例えば、「男性より、女性の方が、右脳と左脳の連携が良いので●●が得意」などの意見です。「男性は地図を読むのが得意」などのことです。

しかし、男女の違い…というのは、大半が都市伝説に近いモノが多く、注意が必要です。書籍や雑誌で取り上げられている男女の差違についての記載は「かなり誇張されている」と警戒した方が無難です。

例えば、右脳と左脳の連携が良い…というのは、わずか男性9人、女性5人を調べた結果、女性の方が脳梁が太かったから、右脳と左脳の連携が良いはずだ…と結論づけています。

しかし、データとしてあまりにも少ない上、その後、いろいろな研究者が再調査しましたが、そのような結果は一切確認出来ていません。

実のところ、男女の差というのは、未だに、科学的にはハッキリと分かっていません。ほとんどの研究結果は「多少の差違はあるけど、これは性差によるものではなく、ほとんど個人差です」という主張が大半です。

例えば、共感力というのを男女別で調べても、たいした差違はなく、結局「共感力がある、ない」は性別による差というよりは、個人の能力の差によるところが大きいよね…という結論になるのです。

ところが、これが雑誌や本で取り上げられる際には、その「小さな差違」を過大に評価して「こんなに男女で違いがある!」と発表されてしまいます。

そして、その本や雑誌を読んだ人が「あ~男女でこんなに差違があるのだ」と間違って認識してしまいます。こうして、いろいろな男女の都市伝説が生まれていくわけですが、あなたはこの男女の都市伝説に騙されないようにしてください。

あまり「男性だから、こうに違いない」と思い込みすぎると、間違った夫婦関係の修復方法をとってしまうことにもなってしまいます。

まとめ

男性はこういうモノだから、「こういうときには●●のようにしたなさい」などのアドバイスには十分注意してください。おそらく、そのアドバイスは男性全員に通用するようなものではありません。もちろん、部分的には「そういう男性もいる」ことは確かですが、それは一部の人にしか該当しません。

大半のデータが示しているのは「性差より個人差の方が顕著」です。「男性だからこう」と考えるのではなく「私の夫の場合はどうだろう?」と考えて、夫婦関係の修復に取り組む必要があります。

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