意志の強い夫を別居しないよう説得できる?

離婚や別居などで、相手が強い意志を持っているとき、どう説得しようか?と戸惑ってしまいますよね。

例えばあなたが別居や離婚をしたくないと思っています。しかし一方で、夫がそれとは反対の意思を強く持っていると、どうして強く相手のことを説得しようと考えてしまうのではないでしょうか?しかし、実はこのような「強い説得」は逆効果を生んでしまう可能性が大です。

そこで、今回は、別居のことや離婚のことなどで、相手と意見が対立しているときの適切な説得方法についてお伝えします。

ご相談者様ご相談者様

相手が別居だ、離婚だというのですが、どう説得しようかと途方に暮れています。

別居回避の間違った説得法

ご主人が離婚や別居の意思を強く持っているとき、どう説得しようか?と思ってしまいますよね。

多くの人が、このよう場合夫に対して「子供もいるのだから絶対に離婚などしてはいけない」、「別居することは何の解決にもならないから絶対にするべきではない」のように強く説得しようと思ってしまうのではないでしょうか?

しかし実はこのように、強いメッセージは実は、逆効果になる可能性が高くなります。

説得についての実験

マイアミ大学の研究では「相手が競争的な性格の場合、強いメッセージは正反対の効果になる」ということを伝えていきます。

マイアミ大学
出典:マイアミ大学
実験では被験者を「のんびり屋」と「競争的」な性格の2つのグループに分け、相手の意見を変えるように「強いメッセージ」を伝えた場合と、ソフトなメッセージを伝えた場合でどれだけ意見を変えるのか?ということを調査しました。

すると、「のんびり屋」の性格の人には、強いメッセージでも、ソフトなメッセージでもどちらでも意見を変えやすかったのに対して、競争的な性格を持っている相手には、強いメッセージは正反対の意見になってしまうことが分かりました。
強いメッセージは逆効果
例えば、「別居するべきではない」というメッセージをこちらが強く言えば言うほど、相手は「絶対に別居する」という考えを持ちやすくなってしまうということです。

逆効果の理由

強いメッセージは、多くの場合、相手から反発をかうことが多くなります。というのも、人というのは自分のことを自分で決めたい生き物だからです。ですので、相手の説得がどれだけ筋が通っていたとしても「他人が自分の事を決めよう」ということに対しては反発してしまいます。

逆にソフトなメッセージは意見としてこちらの考えを伝えていたとしても、最終的に自分がどうするのかは自分できめてくださいという姿勢を示したものです。ですので、多くの場合ソフトメッセージの法が良い方向に進みやすくなります。

別居をしないよう説得する方法

ここでは、別居しないようにパートナーを説得するのに有効な方法をいくつか取り上げ解説します。

楽な姿勢で話をする

相手を説得しなければと思えば、何かと「どんな言葉を書ければ良いか」と言うことばかりに目がいきがちです。しかし、大事なのは説得の言葉だけでなく、姿勢や環境も重要です。

実際、ミズーリ大学のリチャード・ペティらは「姿勢と説得効果」という実験をおこない、楽な姿勢を取っているほど意見を受け入れてくれると言うことを伝えています。

実験では78名の学生を4つのグループに分けそれぞれ異なった姿勢を取り、授業料の値上げについて応じるかどうかを試みました。結果は次のとおりです。

実験結果のグラフ
もちろん、寝そべる状態で別居回避の説得をする機会はなかなか持つことが難しいかも知れませんが、ポイントはできる限り相手がリラックスした姿勢を取っているときに話を始めることです。

参考ページ:Effects of rhetorical questions on persuasion – APA

オープンなコミュニケーション

別居を回避の説得する際、重要な要素の1つは、お互いがオープンな気持ちで話し合うことです。建前上の話や、当たり障りのないことばかりでは、どうにも会話が深まりませんので、回避が遠のきます。

そして、オープンなコミュニケーションを実現するには、まず自分からオープンな姿勢を取る必要があります。自分の感情や考えを素直に表現してみてください。そうした方が、相手も同じようにしてくれる可能性が高まります。

ソフトメッセージを使う

もしあなたのご主人に別居や離婚の意思を変えて欲しいと思ったとき、あなたはソフトなメッセージで対応しましょう。

特に夫が競争的な性格である場合は、結論を押しつけるような伝え方ではなく、相手に考えて、自分の意見を冷静に下すように促す方が効果的です。

具体的には「私としてはAのように考えているのですが、でも別の見方もあると思いま。あなたの意見はどうでしょうか?」あるいは「私の考えが正しいわけではないですが、私はAのようにするのが妥当ではないかと思っています。あなたのは意見はどうでしょうか?」のように伝えていきます。

このように、ソフトなメッセージを使った方が、相手の意見を変えやすいということを話し合いの時には覚えておいてください。

別居しないように説得する際の注意点

相手が別居したいとか、離婚したいと伝えてくると、どうしてもこちらも「何とか別居回避出来るように」と思って、強く説得してしまうことがあります。しかし、それは逆効果で、益々別居に対しての意思を固めさせてしまう可能性があります。

実はソフトにメッセージを伝えた方が説得効果が高いのです。「別居する」などと相手に言われると、つい感情的になってしまい勢いで強いメッセージを伝えてしまいそうになりますが、あなたはそうならないよう注意してください。

まとめ

今回は別居をしないように説得するための方法について解説しました。その他、具体的な方法については夫婦関係修復ニュースレターで解説しています。今なら無料購読できますので、今のうちに下記のフォームからご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『別居しないよう説得できる?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

別居したい心理

【Question】
相手がどうしても別居したいと言います。どのような心理なのでしょうか?

【Answer】
一概にどういう心理とはいえませんが、いくつか代表的な理由があります。例えば「離婚をするつもりなので、別居したい」という場合があったり、「頭を冷やしたいので」ということもあります。

どちにしても、本人が別居したい確かな理由というのは、直接話しを聴くことが大切です。推測だけで進めようとすると状況を悪くしてしまうので注意してください。

準備をしている兆候が見られる

【Question】
最近、相手が別居準備をしている兆候が見られます。例えば、自分の荷物を処分していたり、不動産屋にも連絡を取っている様子です。このような場合、どう対応すればいいでしょうか。

【Answer】
このような様子が見られると非常に不安になりますよね。まず最初にすべきこととしては、ご主人に率直に「別居でも考えているのか?」ということを尋ねてみることだと思います。まずは本人にどのような考えで、その行動をとっているのかを確かめた方が良いと思います。

そして、本当に別居を考えているということであれば、そのときある程度ハッキリその事について考えや気持ちを聴くことが出来ると思います。今後の対策としては、その考えを聴いた上で決めることになります。「例えば、すぐにではないけれど、いずれ別居したい」という場合と「来月にでも別居するつもりだ」ということでは、対応も変わってきますよね。

ともかく、まずは本人に直接、話しを聴くことから始めてみてください。

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