パートナーが別居したいと伝えてくることがあります。その際、それを認めないということもあるのではないでしようか?別居を認めないことで生じるメリットやデメリットなどについて解説します。また、承諾せず、同居を続ける場合の対応方法や注意点なども重要なので参考にしてください。

別居を認めないのは正しい?

別居を認めないのが正しいかどうかは、その状況や理由によります。別居を認めず、同居を続けることが夫婦関係の改善にプラスになる場合もあれば、逆に事態を悪くしてしまうということもあるからです。重要なのは、今の置かれている状況を客観視して、メリット・デメリットを比較し、総合的な判断をすることです。
判断についての図解

別居を認めないメリット

仮に相手が別居をしたいと伝えてきたとしても、必ずしもそれに同意する必要はありません。別居を認めないことの方がメリットが大きい場合は断ることも重要です。そこでここでは、別居を認めないことにはどのようなメリットがあるのかを整理してお伝えします。

メリットについての図解

環境的に関係修復の機会が多い

別居を認めないことのメリットの1つは、環境的に夫婦関係を修復する機会が多いという点が挙げられます。同居を続けることで、接する機会が生まれることがあり、これによりコミュニケーションの再開が促進されることがあります。仮に別居になった場合は、日常で接する機会がほとんどない状況になることも多く、その分、夫婦関係の修復には時間がかかることが多いです。

経済的な安定性

経済的な安定性は、別居を認めない事のメリットになります。同居を続けることで、家賃や光熱費などの生活費を二重に支払う必要がありません。別居すると、それぞれの居住スペースに対して、それらの費用が発生します。生活費も分担することとなり、経済的な負担が増加する可能性があります。

不安の軽減

不安の軽減は、別居を認めない事のメリットです。別居せず一緒に生活環境を1つにすることで、パートナーの日常生活や様子を直接確認することができます。結果として、不安や疑念が生じにくくなります。一方、別居すると相手の行動や状況が分からないため、不安や心配が増大することがあります。

別居を認めないデメリット

確かに別居を認めない事で得られるメリットはあります。しかし、認めない事で生じるデメリットもあります。メリット・デメリットの両方を比較して、別居を認めないのが良いか、それとも認めた方が良いのかを検討してください。

夫婦喧嘩や衝突の増加

デメリットの1つは、夫婦喧嘩や衝突の増加が挙げられます。同居を続けることで、一方が我慢を強いられ、不満やストレスが蓄積する事が原因です。同居を続けられても、些細なことで夫婦喧嘩に発展しやすいなどのことがあります。このように、別居を認めないことで夫婦関係が悪化するリスクは伴います。

相手の冷たさを目の当たりにする

2つ目のデメリットとして、相手の冷めた態度を目の当たりにするという点があります。無理をして同居を続けている場合、そのストレスや不満が「冷たい態度」となってあらわれることがあります。具体的には無関心、無表情、または素っ気ない態度といった形です。これらの態度を目の当たりにすることで、少しずつストレスが増すことがあります。

別居を認めない場合の対応

もし別居を認めないということを決めた場合、対応としてどのように進めれば良いのでしょうか。ポイントを挙げて解説します。

ピンポイントでコミュニケーション

重要な対応の1つとして、ピンポイントでも良いのでコミュニケーションをとる機会をつくるようにしてください。例えば、朝晩の挨拶はする、LINEで定期的に連絡をするなどのことです。小さなコミュニケーションから始めるようにしてください。これらの行動が今後の夫婦関係修復に繋がることも大いにあります。

問題について話し合う

タイミングは十分検討する必要がありますが、夫婦間の問題について話し合うことは重要です。別居を提案する原因となっている問題を明確にし、それに対する解決策を一緒に探すことが、関係の修復につながります。例えば、子供の教育方針について意見の相違がある場合、その問題について話し合いを行います。このように、真の問題から目をそらさず、具体的に話し合うことで本質的な解決に至ります。

メンタルを大切にする

別居を認めない場合の対応として自分のメンタルをケアするようにしてください。同居を続けることで生じる精神的なしんどさやストレスに対処するためには、自己ケアを意識的に行うことが必要です。具体的には、、趣味や運動、友人との交流などがあります。夫婦関係の修復は何時の自店でできるのかという予想は立ちにくいです。その分、自分自身を大切にするようにしてください。

別居を認めない場合の注意点

ここでは、別居を認めない場合の注意点をお伝えします。これらの注意点を守って対応するようにしてください。

子供への対応

子供がいる場合、夫婦関係の問題が子供に悪影響を与えないように注意する必要があります。例えば、日常的に暴言が多くなったり、喧嘩が絶えない状況は、子供へ与えるストレスが大きくなります。その場合は、子供への対応について、夫婦間で話し合いをする必要があります。

別居を検討することも必要

同居を続けても相手が相変わらず、別居の意志が固い時があります。その状態が続くと、ある日突然、相手が出ていくことがあります。こういった事態は避けなければいけません。なぜなら、夫婦関係の修復をより複雑にする可能性があるからです。そのため、同居を続けたとしても、相手の別居に対する意志が強い場合は、別居に応じることも検討することが必要です。

まとめ

今回は、別居を認めない場合の対応や注意点などについて解説してきました。その他、別居や夫婦関係に関する内容は専用ニュースレターを参考にしてください。下記のフォームからご登録いただけます。

よくあるご質問

ここでは『別居を認めない』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

要求ばかりされる

【Question】
私たちは結婚して16年になりますが、最近夫から度々別居を要求されるようになりました。理由は私たちの価値観の違いや些細な喧嘩が原因のようです。私は夫との関係を修復したいと考えていますが、夫の別居要求が続くため、どのように対応すべきか迷っています。これまで何度か話し合いを試みましたが、解決には至っておらず、夫の態度も硬化しているように感じます。

【Answer】
16年の結婚生活の中で、別居要求に直面するのは非常に難しい状況だとお察しいたします。別居を認めないことのメリットとしては、夫婦関係の修復の機会があること、経済的な安定性が保たれることなどが挙げられます。一方で、デメリットとしては、夫婦間の衝突が増えることなどがあります。

別居を認めないか、応じるかについては、総合的な判断が必要です。どちらが必ず正解というものはありません。将来の夫婦関係の修復を考え、懸念事項が少なければ別居を認めないということで進めることが多いかなとは思いますが、それでもこれは個々のケースごとに判断になると思います。

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