夫婦喧嘩が起こり、その勢いで別居になってしまうということもあるのではないでしょうか。毎日暴言が飛び交い、喧嘩が絶えないと本当にウンザリしてしまいますよね。。
こちらが喧嘩をする気がなくても、夫が暴言を伝えて喧嘩をふっかけてくるということもあります。そこで、今回はいかにして夫婦喧嘩に対処し、別居を回避するのか?ということについて詳しくお伝えします。
確かに、私も夫がいつも喧嘩腰なので、対応に困ってしまいます。何か自分が勝ちたいという気持ちでもあるのでしょうか?そして、どう対応すればいいですか。
夫婦喧嘩から別居になり困ること
ここでは、夫婦喧嘩後に別居になることで困ってしまう点をとりあげ解説します。実際に困る点については、家庭環境によって異なると思いますが、代表的なことをとりあげます。特に、別居になったばかりであれば、先にどのようなことに困るのかを知っておくことで早めの対策ができることにつながります。
同居に戻れるのか不安
別居になってしまったものの、その後、相手が同居に戻してくれるのかなど不安がよぎることが多くなるのではないでしょうか。そのような不安や恐怖が大きくなると、ストレスに感じてしまいます。
周囲の目
相手が自宅から出て行くことで、近所の人が「最近見ない」と感じることがあります。この場合、周囲の目が気になってしまういます。もちろん、多くの場合、そこまで周囲の人は自分の家庭環境を気にしていることは少ないので、自分が思っているほど心配はないことも多いものです。しかし、周囲の人がどのような目で見ているのだろうかとは、つい考えてしまいます。
家事・育児の負担増
今まで夫婦で家事や育児をしていた場合、そのサポートを得られなることで負担が増してしまいます。このような場合、肉体的にも精神的にも疲労が大きくなってしまいます。これまで、協力して何とか家庭環境を維持していた場合、別居する事での生活の変化は大きいことがあります。
参考ページ:家事の分担が不公平!不満が溜まれば別居や離婚の原因になることも
経済的負担
別居になってしまうことで経済的な負担が大きくなることがあります。相手が婚姻費をどこまで払ってくれるのかということにもよりますが、従来通りの生活は維持できないこともあります。特に夫婦喧嘩をしているため、相手が仕返しとして生活費をなかなか出してくれないことが想定されます。
夫婦喧嘩後に別居した場合の対応
夫婦喧嘩後に、別居になった場合、どのような対応をすれば良いのでしょうか?ここでは、対策について詳しくお伝えします。
自分のメンタルを保つ
夫婦喧嘩で別居になると、自分のメンタルも落ち込みがちです。そこで、まずは気持ちを整えることから始めてください。気持ちが落ち着いていなければ的確な行動をとることができます。例えば、友達と会話をして、気持ちを落ち着けるなどのことができるかもしれません。
参考ページ:別居の悩みでしんどい!メンタルを保つ方法
連絡をとる
LINEやメールなどで連絡が取れるのであれば、そうしていきます。また、場合によってはLINEやメールで相手に対して謝罪のメッセージなどを伝えることも必要です。もちろん、夫婦喧嘩になっているため、連絡を取るのが怖いというのもあるかもしれません。しかし、このまま音信不通になっても良くないので、自分の気持ちに余裕ができたら考えてみてください。
参考ページ:別居している夫に連絡をとるのが怖い
冷静さを取り戻した後で話し合う
問題が大きい場合、相手と話し合いの機会を持つこともあります。きちんと時間と場所を決めて相手と夫婦喧嘩の原因や意見の対立したこと、復縁することなどについて話しをしていきます。ただ、話し合いができるのはお互いがある程度、冷静さを取り戻したあとになります。
参考ページ:別居から復縁に向けて進めたい。話し合いで成果を出すには?
体験談『夫婦喧嘩で別居になり辛い』
ここでは、夫婦喧嘩で別居になったご相談者さんが、ブログ読者さんの役に立てればと体験談を送ってくれました。紹介しておきます。
しつこいと言われる
私たち夫婦の話し合いは、ある日の些細なことから始まりました。私のちょっとしたお節介が原因で、夫は怒って実家に帰ってしまいました。「いちいち、うるさい」と怒っています。その後、話し合いをしたいなど、何度か連絡をしたのですが「しつこい」と言われてしまい、夫は頑なに嫌がります。
参考ページ:別居中の連絡がしつこいと思われた!今後の対応方法など詳しく解説します
子供たちが寂しがる
最初は子供たちに子供たちも父親の不在に寂しさを感じている様子で、私は何をどうすれば良いのか途方に暮れていました。そんな時、友人が夫婦やりなおし相談室を勧めてくれました。そこで、私が相談すると、どのようにLINEで連絡をとればいいかや、相手の気持ちを聴き、批判を避けるコミュニケーションの技術を学びました。
参考ページ:別居が子供に与える影響!対応方法や体験談などお伝えします
じっくり相手の話しを聴く
助言に従い、私は夫にLINEで連絡を取り、話し合いの機会を設けることができました。最初は私の連絡に対して「しつこい」と思われるのではないか?と心配でした。ですが、言われたとおり「話し合いはお互いのためだ」ということを強調すると、夫は納得したようです。今まで話し合いをしたいと伝えても頑なに拒んでいたので驚きです。
話し合いの日、私は夫の話をじっくりと聴き、自分の感じたこと、考えていること、そして子供たちの様子などを冷静に伝えました。最初は緊張しましたが、少しずつ夫も心を開いてくれたように思います。お互いの誤解が解ける瞬間を感じました。同居して再スタートを切るにはそこからまだ少し時間がかかったものの、今は以前のような生活ができています。子供たちも落ち着いてきて、今では笑顔が戻ってきました。
夫婦喧嘩で別居した時の注意点
ここでは、夫婦喧嘩で別居になって後、夫に会うときの注意点についてお伝えします。
先延ばしをしない
夫婦喧嘩後、相手と顔をあわせるのが気まずいと思って、連絡を取ったり謝罪したり、会うことを先延ばししてしまうことがあります。しかし、あまり先延ばしをしてしまうと、その間、ストレスが増大してしまうことがあります。
事実、ウィスコンシン大学Jackson達の研究ではグスグスと先送りしてしまうことによってストレス傾向が高くなることを伝えています。
参考ページ:Does procrastination mediate the relationship between optimism and subsequent stress?
激怒しているときは話しを聴く
夫婦喧嘩をしているということもあり、相手が激怒しているということもあります。その場合は、こちらの意見や考えを伝えるよりも、相手の話しを聴くことに専念してください。相手の言い分が理不尽に思えたとしても、口を挟むと余計、怒りが再燃します。自分の言い分は、相手が落ち着いてから伝えることにして、一旦、相手の話しを聴いてみてください。
参考ページ:夫婦喧嘩で夫が激怒!対応や注意点、体験談などお伝えします
親の介入も考える
どうしても相手と話しができない場合は、親の介入も考えます。例えば、夫が夫婦喧嘩後、実家に帰っているのなら、義理両親に連絡を取り夫と話しをする機会が欲しいなど伝言を頼むといった方法が考えられます。ただし、親の介入は慎重に進めないと状況を悪くすることもあるので注意してください。
参考ページ:夫婦喧嘩に親を介入させるのは正解?メリットやデメリット、方法など解説
謝罪が必要なら率先して行う
夫婦喧嘩の内容によってはこちらが謝罪が必要ということもあります。その場合は、率先してその気持ちを伝えていくようにしましょう。相手が簡単に許してくれるとは限りませんが、伝えないと更に状況を悪くしてしまうことも多いので勇気を持って行動に移します。
参考ページ:夫や妻から許してもらうための方法!効果的な謝罪でスムーズ解決
まとめ
今回は、相手が喧嘩腰で文句を伝えてきたとき、どう対応すべきか?ということについてお伝えしました。相手が感情的になってくると、自分も思わず感情的になってしまいますよね。でも、こういうときこそ、普段より冷静に対応することが望まれます。相手が批判や暴言を伝えてきたときには、落ちついてその声に耳を傾けてみてください。相手も自分の言い分を聴いてもらったと思えば、落ち着いてくる可能性も高くなります。
さてその他、夫婦喧嘩の解決方法については夫婦関係修復ニュースレターに記載しています。下記のフォームにメールアドレスをご入力いただくことで、今なら無料購読していただけます。
よくあるご質問
ここでは『夫婦喧嘩から別居する!』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
不安が大きくなりすぎて動けない
【Question】
夫婦喧嘩後、早く謝罪しなければいけないとは思うのですが、「夫に対して、大変なことをしてしまった」という気持ちが大きくなって、身動きがとれなくなってしまいました。最近では不眠症になったり、ストレスによる偏頭痛もしてしまいます。夫とは別居のままです。どうすればいいでしょうか?
【Answer】
自分のしてしまったことがあまりにも酷いことをしてしまったのではないか…のように思ってしまうと、大きなストレスになりますよね。これは心理的最大化が起こっているという側面もあると思います。ぶちあたった壁が現実以上に大きいと思ってしまうと、それだけストレスを感じやすくなります。なので、まずは「確かにまずいことはしてしまったけれど、これから挽回することも可能なのだ」と捉え直すことも必要です。そうすることで動揺から解放されて、冷静さを取り戻すきっかけを作ることができます。どちらにしても、まずは自分の気持ちを整理して、落ち着かせることが最初の一歩になります。
Jerry C Wofford博士が2002年におこなったストレス関連の75本の論文を総合的に分析し直したところ、ストレスに圧倒されてしまうのは「物事を大きく捉える」という心理的最大化をおこなっているからです。例えば「こんなことは対したことではない」と思う人は、ストレスをそれほど感じることもありません。逆に、現実以上に大きく捉えてしまう場合は、疲労や不眠症、などストレス症状を引き起こしやすいです。
参考:Meta-analysis of relations of stress propensity with subjective stress and strain
喧嘩の勢いで夫が家出する
【Question】
先日、夫婦喧嘩になり、その後、夫が勢いで家出してしまいました。これまでも度々意見の衝突がありましたが、今回の喧嘩は激しく、夫は衝動的に家出して、連絡が取れなくなりました。数日で返ってくるとは思いますが、どこにいるのか分からないので心配しています。連絡手段がないので、どうしたものかと思っていますが。。
【Answer】
ご両親などから連絡をしとってもらうなどのことを試みるか、それでも連絡が取れないのであれば、自宅に戻ってからの対応を考えるようにしてください。自宅に戻ってきたら、何を伝えるべきか今のうちに考えておくことで、適切な対応がとりやすいです。例えば、喧嘩になったことに対して、責任の一部が自分にあるのであれば、謝罪などが必要かもしれません。ともかく、自宅に戻ってきたときが勝負だと思って、そこに尽力するのも妥当な対応だと思います。