相手と会話をしても、スグに夫婦喧嘩になってしまうことで悩んでいませんか?周囲の夫婦は上手くやっている感じなのにどうして自分達は上手くいかないのだろうか?と悩んでしまいますよね。その原因とは一体なんでしょうか?原因を理解することで、解決もしやすくなるので、今回はそのことについて詳しくお伝えしたいと思います。
- なぜ原因を考えることが重要?
- 夫婦喧嘩の元になる、よくある原因
- 原因にどう対処すればいい?
夫婦喧嘩の原因にはどのようなものがあるか?
夫婦喧嘩の原因はさまざまです。ただ、よくこれが原因になるというものはいくつかありますので、ここではその代表的なものを取り上げ解説します。
参考ページ:The 10 Most Common Sources of Conflict in Relationships
教育方針や受験に対する考えの違い
子供の教育方針に関する違いによって、夫婦間での緊張や喧嘩の原因になることがあります。夫には夫の考えが、妻には妻の考えがあり、その意見が異なり歩み寄りがないと、それはしばしば摩擦や対立を生みます。
例えば、一方の親が厳しい教育方針が良いと考え、もう一方が柔軟かつ放任な対応を良しとするなどのことです。夫婦間で子供に対しての関わり方、声のかけかたなどが大きく異なり、夫婦喧嘩につながっていきます。夫婦やりなおし相談室でも、子供のしつけや進学先のことで、夫婦喧嘩になってしまうという事例は非常に多いです。
参考ページ:子供の受験で家族崩壊?不和に繋がる理由やリスクから守る方法など解説
家事分担の不均衡
家事の分担は、夫婦喧嘩の原因になりやすいです。例えば、共働きなのに家事の負担が一方に偏っているなどの場合、不満を募らせやすいです。負担が大きい方のパートナーは、過剰なストレスや疲労を感じるからです。
こういった不均衡は不満を少しずつため込ませ、それが限界に達すると喧嘩にエスカレートしていきます。
例えば、一方のパートナーだけに家事の大部分も負担している場合、その人は自分の趣味や友達との交流時間などを持つことができません。さらに状況が悪い場合、負担が少ない方のパートナーが自由に過ごしていると怒りが募る原因となります。
参考ページ:家事の分担が不公平!不満が溜まれば別居や離婚の原因になることも
夫婦生活の不一致
夫婦生活の不一致は夫婦喧嘩の一因になることがあります。例えば、相手が週に数回程度の性生活を臨んでいるにもかかわらず、もう一方は、基本的にそれがなくてもOKなどのように考えている場合、ここにズレが生じます。
これはなかなか話し合いなどで解決すると言うことが難しい場合も多いため、不満をため込むと夫婦喧嘩に発展します。解決にはよりオープンで正直な会話が必要になります。
優先順位の違い
夫婦間で何を大切にするか?という優先順位が異なることで、夫婦喧嘩の原因となることがあります。日常生活で生じる些細なことから、介護・親の同居・子供の進路など人生の大きな選択に至るまで、さまざまな状況で怒る可能性があります。
些細なことで言えば「次の長期休みを家族でどう過ごすか?」というレクレーションの取り方で話になるとき、一方は「親の体調も心配だから実家で過ごしたい」という思いもあれば、もう一方は「家族で過ごすのが恒例なんだから、自分達家族だけでどこかに行きたい」などのようなことです。どちらも正しいのですが、優先順位として一方は親を、もう一方は家族での時間を挙げています。
転職
転職によって仕事環境が変わると、それが夫婦関係において緊張や喧嘩の原因となることがあります。転職は通常、新しい職場の人々との関係構築をしなければいけません。その他、仕事の内容と責任の変化、勤務地や勤務時間の変動など、多くの調整が必要です。
このような変化は家庭内でのストレスや緊張を高めることがあります。夫婦やりなおし相談室の相談経験から考えると、特に新しい仕事先が人間関係の悪い職場である場合、その影響が夫婦関係にも及びやすいと思います。
引っ越し
引っ越しによって生活環境が大きく変わると多くの場合、夫婦間での緊張や喧嘩の原因となる可能性があります。新しい場所での生活は、未知要素や新しいならわしが多く、これがストレスや不安を引き起こすことがよくあります。たとえば、新しい仕事や学校、地域との結びつき、あるいは生活スタイルの変更などが含まれる場合があります。
とりわけ、周囲に自分の知り合いなどがいないという状況は、孤独感を誘発して、それが夫婦喧嘩の元になります。夫婦やりなおし相談室に来る相談においても、夫の転勤などで引っ越しをしその後、環境になじめず夫婦喧嘩が頻発するようになったという相談はよく受けることの1つです。
携帯を勝手にチェックした
夫や妻のスマートフォンを勝手にチェックしたということが元で喧嘩になることが多々あります。人の携帯を勝手に見てしまうということがあると、見られた本人としては良い気がしないものです。見られた本人が怒るというだけでなく、見た人に対しての信頼が失墜するなどのことも多々あります。
参考ページ:旦那のスマホチェックをやめたい!体験談や心構え、方法など解説
浪費ばかりする
夫婦のどちらか一方が浪費ばかりしてしまうということがあります。お金を使う本人はそれで満足かも知れませんが、使われた方は非常にストレスがかかってしまいます。たとえば「夫が趣味に沢山のお金を使っている」ということがあれば、妻としては、その事をとがめたくなり、夫婦喧嘩に発展します。
参考ページ:旦那の浪費癖が直らない!弊害や対処方法、注意点など解説
夫婦喧嘩の原因を整理することの重要性
夫婦喧嘩になると感情的になってしまいます。落ち着いてからで良いので、その原因を再度、自分の中で整理していきましょう。原因になったことを正しく理解することで、今後問題解決の糸口が掴めるかも知れないからです。その他、原因を知る事にはいくつかの利点があるので、その点をお伝えします。
問題解決の土台になる
夫婦喧嘩の原因を特定することが問題解決の土台になることがあります。夫婦喧嘩の原因を理解することで、今後の対応が的確にできるということにつながるからです。例えば、コミュニケーションの欠如や期待の不一致、子育てに対しての価値観の相違などのように、具体的な原因が明確になると、今後の対応がそれだけしやすくなります。
相手の視点で問題を見直せる
夫婦喧嘩の原因を理解することは、相手の立場に立ち、相手の視点で問題をみることができるという利点があります。例えば、夫婦間で何か問題になっていたとしても、それを相手の立場から見直してみることで、怒っている理由が分かったり、相手の感情を想像することができたりします。このように相手の立場に立ち、夫婦喧嘩の原因を見つめることは解決の糸口を掴めるキッカケになるかも知れません。
参考ページ:夫婦関係の修復に役立つ「相手の立場に立つ」方法
コミュニケーションのとっかかりを掴める
夫婦喧嘩の原因を明らかにすることで、相手とかいわを再び再開するきっかけになることがあります。仮に相手がなぜ機嫌を損ねたのか全く理解できなければ、声をかけるハードルも高くなります。
しかし、このことが原因で相手が怒ったのだということを把握できれば、そこから会話を再開できます。例えば、相手がどうして悲しい思いをしたのかということを自分が理解したことを示すことができれば、それだけ相手と会話を進めやすくなります。
夫婦喧嘩の原因を整理する方法
ここでは、夫婦喧嘩の原因を整理する方法についてお伝えします。下記の手順で進めてみてください。
Step1.紙に経緯を書く
まずは、喧嘩に至るまでの経緯を紙に時系列で整理します。たとえば「夫が昨晩帰ってきて突然、出張の用意をして欲しい」と言うので、それを準備していたが、急なことなので自分がイライラしてしまう。そのご、夫と喧嘩になる」などのような感じです。また、かならがしも文章で書く必要はありません。箇条書きで整理する方が分かりやすいときもあります。
Step2.自分の意見をまとめる
喧嘩の原因になったことについての自分の意見をまとめてみます。例えば「子供の進学先については、本人の可能性を広げるためにも大学に行った方が良いと思っている」などのような感じです。
夫婦喧嘩というのは、お互いが「自分こそ正しい」と思うからこそ、生じてしまうものです。なので、その自分が正しいと思う理由や背景について文章でまとめてください。
Step3.相手の言い分について想像する
最後のステップは一番難しいかも知れません。相手の立場に立ち、相手がどうして自分の意見が正しいと思うのか、その正当性を想像してみるということです。自分にとって、相手の意見は理不尽で、不合理のように思えるかも知れませんが、自分が正しいと思う理由は何かあるはずです。
夫婦喧嘩を解決するためにすべきこと
夫婦喧嘩の原因を整理できたら、次にするべきことがいくつかあります。喧嘩をしたまま放置するわけにもいきません。そこで、ここでは「解決するためにすべきこと」をまとめておきます。
原因に応じた対策
夫婦喧嘩の原因に応じて、多少解決方法を変えていく必要があります。例えば、経済的な問題が夫婦喧嘩になっていると言うことであれば、通常、口頭で議論していただけでは喧嘩をやめることはできません。この場合、具体的な家計簿など数字がある記録をテーブルに載せて話をしていかないと全く進展しません。このように、原因によって対応が多少異なるという点は注意してください。
相手に謝罪を伝える
もし夫婦喧嘩の原因を整理して、責任の一端が自分にあるということが分かったら、謝罪することも必要です。謝罪することによって、事態を収束できる可能性があるからです。もちろん、相手がまだ感情的になっているときは、簡単にこちらのメッセージを聞いてくれるわけではありませんので、タイミングを慎重に考える必要はありますが、早かれ遅かれこちらに非があるのなら進めなければいけません。
参考ページ:夫や妻から許してもらうための方法!効果的な謝罪でスムーズ解決
肯定できることは認める
夫婦喧嘩を収束させる1つの方法は「相手の肯定できるところを見つけて、その点を認めること」です。それぞれ認めてほしい個所は異なりますが、その認めてほしいところを見つけ出し、相手にそのことについて自信を持たせていくことが、夫婦喧嘩を解決するためにできることの1つになります。
もちろん、喧嘩をしているということは、意見が対立しているということなので、相手の肯定できるところを見つける事は簡単ではありません。そして、全部を認めることは難しいです。ですので、一部分でも良いので、肯定できるところを見つけるようにしてみてください。通常、人の意見で100%ダメで認められないということは、ほとんどありません。部分的でいいので、肯定できる箇所全力で探してみてください。
まとめ
今回は夫婦喧嘩の原因についてお伝えしました。対策については、原因を踏まえて進めるようにしてください。その他、詳しい夫婦喧嘩への対処方法夫婦関係修復ニュースレターで解説しています。今なら下記より無料登録していただけますので、早速ご登録ください。
よくあるご質問
ここでは『夫婦喧嘩の原因について解説』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
別居後でも、夫婦喧嘩の原因を整理する意味はある?
【Question】
夫婦喧嘩になり、夫とは先月から別居しています。もう別居してしまったので、今更、夫婦喧嘩の原因を整理する必要もないかな?とは思っています。しかし、もう一度振り返ったほうが良いでしょうか?それを整理することが果たして今後の生活に役立つのかどうか分からなくなっています。
【Answer】
別居になったとはいえ、今後、ご主人と夫婦関係を修復していきたいという気持ちがあるのであれば、整理する必要はあります。なぜなら、別居の有無にかかわらず、夫婦関係を改善したり、別居を解消したりするには、夫婦喧嘩の原因について触れなければいけない場面も多々出てくるからです。
参考ページ:夫婦喧嘩から別居する!その後の対策や注意点について解説
喧嘩から半年以上経過し、原因が分からなくなった
【Question】
夫とは夫婦喧嘩をして半年以上が経ちました。今ではその喧嘩の原因さえ思い出せなくなっています。しかし、相変わらず夫も無視してくるので、どうすれば良いのか困っています。謝罪などした方が良いのだろうとは思いますが、原因さえ忘れてしまったのでどうすればいいでしょうか?
【Answer】
時間が経過すると、なぜ夫婦喧嘩になったのだろうか?と原因が分からなくなってしまうこともありますよね。この場合は、仕方がないので正直に「忘れてしまった」ということを相手に伝えるのが妥当だと思います。例えば「今回、喧嘩になってしまったこと、申し訳なく思う。ただ、もう時間も経過してしまい、どうしてそもそもこうなってしまったのか?よく分からなくなってしまったよ」という感じ良いと思います。それでも、文句を言われるかも知れませんが、まずは正直に伝えてみてください。