夫婦関係において、信頼は全ての土台になります。仮に、あなたが相手から一切の信頼を失えば、夫婦関係の修復も苦しい展開になってしまうことは容易に想像できると思います。

例えば、修復のための話し合いをしようと思っても、信頼関係を失った夫婦では、それが成り立ちません。「これまでのことを反省して、私はこのように行動を改める」と伝えたところで、信頼してもらえないので「そんなことは口だけだ」と言われて終わってしまいます。

図解
だからこそ、夫婦関係の修復には信頼を取り戻す事を軸に進める必要があります。しかし、あなたもご存知の通り、一度失った信頼を取り戻すことは並大抵ではありません。

ただ、100%不可能というわけではありません。信頼を取り戻す事は可能です。そこで、今回は失った信頼を取り戻すために、まず何からはじめないといけないのか?と言うことについて詳しく解説していきます。

ご相談者様ご相談者様

私も夫からの信頼を失っていて、何を言っても、話しを聞いてくれません。「あなたの言う事は信じられない」と言われてしまいます。

補足解説

信頼とは、あなたが誰かに対して抱いている自信や信念のことを指しています。そして、信頼はコミュニケーションの最も重要な要素になります。夫婦においても、信頼は関係性を支える柱となります。また、夫婦間においては外見や経済的な変化、トラブルや危機などに見舞われたときにこの信頼が問われます。
参考:WHAT DOES TRUST LOOK LIKE IN A HEALTHY MARRIAGE?

信頼を取り戻すための間違った行動

ここでは信頼をとり戻すための間違った行動や発言をとりあげます。こういったことをすれば、信頼をとり戻す上で逆効果になるので注意してください。

間違った行動についての図解

急に言動を変える

信頼を築くということについて、多くの人が間違えているのが、夫に対して急に自分の発言や態度をを変えるというものがあります。例えば、今まで滅多にメールやLineなど送らなかったのに、急に「いつもご苦労様です」などのようなメッセージを送ってしまう事を指します。

場合によっては、それぞれ意味はあるときもあります。それに、感謝の気持ちを伝えるなど、普段であればむしろ行動をとるべきです。しかし、「信頼がない」と相手から言われた途端に、そのように表面的な行動だけを変えたのでは、相手から「わざとらしい」、「媚びて、今だけ頑張ってるんじゃない?」などのように思われてしまい、逆に相手から不信感をもたれてしまうことにもなります。
不信感についての図解

言い訳をしてしまう

何か自分が信頼を失ってしまった行動に対して、相手に言い訳をしてしまうことは間違った行動の1つです。例えば「自分が、失言してしまったのは、あのとき体調が悪かったからだ」などのような発言です。このような発言は、さらに相手の失望を招いてしまうこともあり、信頼をとり戻すことに繋がりません。

夫婦の信頼を取り戻す方法

一度、失った信頼は簡単にはとり戻せません。しかし、再び信頼をつくりたいという自分の意志があれば、それは実現可能です。そこでここでは、信頼をとり戻すための方法をお伝えします。

参考ページ: How to Build or Rebuild Trust with Your Spouse
方法についての図解

自分との関係を見直す

夫との信頼を取り戻すために、最初に出来ることの1つは「自分と自分との関係を見直す」ということです。これが出来なければ、ご主人からの信頼回復につながる見込みもありません。

例えば、自分で自分の事を「私はいい加減な人間だ」と思っているのに、他人があなたのことを「信頼できる人だ」とは思ってくれません。自分さえ、自分を信用していないのに、他人があなたのことを信用するということは、まずないですよね。
信頼についての図解
ですので、まずはこの「自分 対 自分」の関係性を見直す必要があります。自分が自分の事を信頼する、これが他人との関係を改善するための最初の一歩です。

正直であること

正直であることは、信頼をとり戻すために1つの重要な要素です。特に自分のしてしまった行動によって、信頼を失っているのであれば、この点に注意を払います。

自分の考えていること、行動すること、感情の3つを一致させることが必要です。例えば悪い例としては「自分は、全く相手のしたことを評価していないのに、お世辞をいう」などのことです。こういったことが増えてしまうと、相手は不信感を持ってしまいます。

共有時間を増やす

再び信頼をしてもらうには、極力、夫婦の共有時間を増やせるようにしていきます。信頼を失った直後は相手が「1人の時間に何をしているのだろう」とか「自分に隠れて何かしているのではないか」という気持ちが起こりやすいものです。そういった不信感を払拭するために、できるかぎり共有時間を増やすようにしてください。

信頼を取り戻した事例

ここで夫婦やりなおし相談室アシスタント椋田が、自分への信頼を取り戻し、夫婦関係を改善した事例を紹介します。

いい加減な自分

私、椋田は子供のころから飽きっぽく横着な性格でした。夏休みの宿題は最終日に泣きながら取り組んでも終わらず…。社会人になっても書類を出すのは締め切り間近が当たり前。また大事なところで踏ん張りがきかず、取り組んでいたことを途中で放り出す癖も治りませんでした。

過去の自分二関する記憶の図解
このような生き方をしていたため、自分に対する信頼はありませんでした。

自分ではいい加減なことをしている自覚があり、それに対して自分自身に言い訳をし、見ないようにしてきました。心の中で「私はこんな人間だから私の人生はこんなもの」と思い続けていたのだと思います。

その結果、人間(夫婦)関係も経済的な面も自分の望む方とは逆の人生になっていきました。

自分を変えたい

そして今、人生の残り時間がそう多くない、という時になって、ようやく気付きました。思い通りにならないのは自分がそう思い込んで(望んで)いたからではないのか、と。

そこで、残りの人生は本当に望んだとおりの人生にしたい、と大きな目標を立てたのです。そしてその目標を達成するために、自分との間に約束事をつくりました。

例えば、休日はだらだらせず目標達成のための勉強をする、人には親切にする、すぐに腹を立てない、汚い言葉を使わない、収入の〇%は貯金する、などです。

自分への信頼をつくることの図解
このように心がけて日々過ごしていると、なんとなく自分に対する信頼のようなものが生まれてきます。私は決めたことをきちんとできる人間だ、という“安心感”のようなものです。

夫婦関係にも変化が生じる

この自分に対する信頼感が構築されると、夫婦関係に変化が見られました。

例えば私は潔癖で綺麗好きな夫に、家事の至らなさをいつも注意されていました。特に料理の後のガスコンロの掃除が不十分だとしょっちゅう言われました。

以前の私なら「毎日疲れているのに料理をして、その上完璧な掃除なんてできない!これが私のやり方だからしょうがないでしょ」と自分のやり方を変えることはしませんでした。

以前の私
けれど先日は「どうすれば夫に満足してもらえ私も苦痛なく、夕食の準備と美しいガスコンロを両立できるだろうか」と真剣に考えたのです。「私には問題を解決する力と行動力がある」という信頼があったから、対策を考える気になったのだと思います。

考えた結果、料理は週2回だけ、休日に取り組み3日分用意してストックしておく。料理をした後は徹底的に台所を掃除する。仕事のある日は、レンジで温めたり野菜を和えるなどの調理のみで火を使用しない方法に変えました。これ、とってもよい方法でした!仕事から帰ったら少しの手間で夕食が準備できるし、ガスコンロは常にピカピカですっきりしています。夫もとても喜んでくれました。

信頼回復が夫婦関係に直結

「自分を信頼する」。言葉だけではどう行動すればよいのかわかりくいですが、私の場合、自分で自分に約束をしてそれを忠実に守ること。うまくいかなくてもあきらめず、何度でもトライすること。そして一番大事なことは、約束を守った先にある理想の自分(または夫婦関係)や状況をいつも思い描くこと。私はこの方法で夫婦関係の修復を上手くスタートできたのです。

信頼についてよくある誤解

ここでは、夫婦の信頼について、よくある誤解を取り上げて1つひとつ解説していきます。

1.二度と信頼は取り戻せない

信頼についてよくある誤解の1つは「二度と信頼を取り戻す事は出来ない」というものです。しかし、信頼というのは固定されたものではありません。

例えば信頼が10段階中2しかないとします。しかし、それが何ヶ月後もずっと2のままということはありません。これからのあなたの行動次第で、それが3になったり、4になったりしていきます。
信頼度のグラフ

2.言葉で取り繕える

信頼を取り戻すために、何か良い発言をすれば良いと思っている人がいますが、これは誤解です。信頼を失うというのは、発言の問題ではなく、おそらくあなたの行動が原因です。

信頼を失う行動をとったから、実際にそれが今、不足しています。どんな行動かというと例えば、次のようなことです。

  • 不倫をしてしまった
  • 機嫌を損ねてしばらくの期間、無視をしてしまった
  • お金を勝手に使い込んだ

このような行動があれば、信頼関係を損なってしまっています。そして、行動でつくった問題を言葉だけで償うことは出来ません。

言葉で誤魔化す

何か良いことを発言すれば、信頼が戻ると言うことではないです。言葉も大事ですが、あなたの行動が問われています。

3.他人に解決してもらえる

信頼を失ってしまうと、あなたの発言は、相手に一切信用してもらえません。結果、「私が言ってもダメだから、代わりに誰か他人に相手のことを説得してもらおう」ということがあります。

もちろん、部分的にそのようなことをする場合もありますが、それでは決して信頼は取り戻せません。信頼の不足は、2人の間に関わる問題です。最終的に、あなた以外、信頼の問題を解決することはできません。
他人には解決出来ないの図解

まとめ

今回は失った信頼をどう取り戻すのか?ということについてお伝えしました。

信頼を失ってしまうと、自分が何か相手に対して好意的な行動をとっても「どうせ表面的な行動だろう」などのように思われてしまいますよね。このように不信感をもたれてしまうと、夫婦関係を修復していくことは、困難になっていきます。

だからこそ、信頼を取り戻す事は極めて重要です。

そこで、信頼を取り戻すために最初にやって欲しいことは今回お伝えした「自分で自分のことをまずは信頼できる」という状態になること。それが出来なければ、他人があなたのことを信頼してくれることはないですよね?

ぜひ、そこから始めてみてください。具体的なステップについては、下記のニュースレターで公開していますので、ぜひ今の内に無料登録しておいてください。

よくあるご質問

ここでは『夫婦の信頼がない!どうすれば、また信頼を取り戻せるのか?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

夫からの信頼を失った

【Question】
最近、夫からの信頼を失ってしまいました。夫に内緒に高額な買い物をしていたことが夫にばれてしまったからです。このような場合、どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
買い物のことで、現在、ご主人から信頼を失ってしまったとのこと。現在の夫婦関係がどうなっているのか?ということによっても対応は変わってきます。例えば「無視されるようになった」ということもあれば、「お金のことでは信頼されなくなった」などのような形です。

もし、お金のことだけで信頼を失っているという状態であれば、例えば「家計簿をつけるようにして、お金のことについては極力、今後はオープンにしていく」などの対応が考えられますが、無視されるようになった、あるいは別居屋離婚問題に発展したという場合は、さらに別の対応を講じていかないと上記だけでは厳しいと思います。

妻からの信頼を失う

【Question】
度々飲み会に行って朝帰りになってしまい、妻からの信頼を失ってしまいました。妻から再び信用してもらうにはどうすれば良いでしょうか。朝帰りになること以外では、特に何も問題は起こしていないです。

【Answer】
奥様がどの程度、信頼を失う状態になっているのかによって対応は異なっていきますが、もしまだ謝罪をしていないということであれば、それを早急に進めることが肝心です。できる限り早いタイミングでそれを進めてみてください。謝罪も遅くなればなるほど、通常は効果が薄くなってしまいます。一旦、それを進めた上で、問題が解決出来ないようであれば、専門家にご相談ください。

信用できなくなったら夫婦は終わりと言われた

【Question】
夫婦関係の信頼が崩れてしまい困っています。夫からは「一度失った信頼は簡単に取り戻せない。信用できなくなったら夫婦は終わりだ」と言われています。理由は私が会社の飲み会で度々遅くなってしまったことです。終電までには帰るということを約束していたのですが、再度、それを過ぎてしまいました。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
ご主人が言うように、確かに一度失った信頼を取り戻すというのは、容易ではないかも知れません。逆の立場になればやはり簡単に再びまた信頼できないという気持ちにもなってしまうのではないでしょうか。しかし、今回の記事でお伝えした通り、信頼は固定されたものではありません。一度失ってしまった信頼でも、再びそれを育てていくことは可能です。当面はいろいろ揶揄されたり、不満を言われたりと言うことが続くかも知れませんが、現在の自分に対しての評価を気にしすぎず信頼に足る行動を今日からとるようにしていきましょう。信頼に関する具体的な事柄については、このページから夫婦関係修復ニュースレターに登録してみてください。

夫婦関係において信頼は重要ですか?

【Question】
信頼というのは、夫婦関係を修復する際にも重要なものでしょうか?また、それはどうやって築いていけば良いでしょうか。

【Answer】
夫婦関係において信頼というのは、土台になるものです。

逆に言えば、信頼関係がなければ、お互い相手のことを常に不信感をもって接することになってしまいます。例えば信頼関係がなければ、相手が不在の度に「どこかで不貞をしているのではないか」、「何か自分に隠し事があるのではないか」といったことを考えなければいけません。この状態では、やがて疲労困憊してしまいますよね。夫婦関係の修復を考えるときもこの信頼を築くということを軸に進めてください。

参考ページ: Why Trust Matters in Relationships and Marriage

一度壊れた夫婦関係を戻せる?

【Question】
私たち夫婦は長年連れ添ってきましたが、最近になって夫婦関係に亀裂が入ってしまいました。具体的なきっかけはささいなことだったのですが、それが積もり積もって大きな問題となったように思います。お互いの信頼を大きく損ねています。

一度築いた絆が完全に消え去ったわけではないと信じたいです。しかし、今回の問題は以前とは異なり、心の距離を縮めることが難しい状況です。また、夫婦関係を修復することが本当に可能なのかという不安も拭えません。

一度壊れた夫婦関係を戻すことは可能なのでしょうか? そして、そのために私たちはどのような努力をすればいいのでしょうか?

【Answer】
長い間一緒にいらっしゃった夫婦にとって、信頼関係に亀裂が入るというのは非常に心が痛むことだと思います。

確かに、一度壊れた夫婦関係を戻すことは、困難であるかもしれませんが、決して不可能ではありません。コミュニケーションを重ねながら、夫婦関係を修復することは可能です。(続きは音声でどうぞ)

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一度、失った信頼を取り戻す事は容易ではありません。しかし、それは不可能ではないです。まずは「自分で自分のことを信頼できる」状態になることをまずは目指してみてください。その他、信頼に関わる関連記事をご紹介します。併せて読んで頂くことで、夫婦の信頼関係についての知識を深めて頂くことが出来ます。

不信感!夫が嘘を言う

嘘を重なる夫
「浮気なんかしていない!」このように嘘をつく夫に対して、どう対応すればいいのでしょうか?嘘を繰り返されると不信感になってしまいますよね。このような悪循環を起こさないための方法を詳しく解説します。

参考ページ:嘘を重ねる夫への対処法

夫婦関係が変わる糸口

変わるキッカケ
自分達夫婦はずっと停滞したままだけど、他の人はどういうキッカケで関係が変わったのか?実は、何か1つの決定的な要因と言うよりは、複数のことが関連しているのですが、それでもあえて決め手になったことを取り上げて解説したいと思います。

参考ページ:夫婦関係修復のきっかけ。役立つ方法も解説

夫婦のスキンシップ


夫婦仲を改善していく上で、スキンシップもととても大切です。でき具体的な効果は?その詳細を体験も踏まえてお伝えします。

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