夫に対して普通に話してくれれば十分なのに、どうしてイチイチ怒鳴るのだろうと思ったことはありませんか?こういった怒鳴るということがあれば、自分も含めて家族みんなが不快な思いをしてしまいます。そこで、今回は怒鳴る夫への対処法についてお伝えします。

すぐに大声を上げるので本当ウンザリします。どうしたら良いですか
怒鳴る夫がよくとる行動
ここでは、怒鳴る夫がよくとる行動についてお伝えします。次のような行動の特徴が見られることが多いです。
口論や議論が多い
夫婦間で、口論や議論が頻発することが多いです。正確には、夫が議論の途中で怒鳴ってしまうので、議論としては成り立っていないことが多いです。声を荒げることによって、自分の主張を是が非でも押しつけてきます。自分の言うことは正しい。相手の言うことは間違っているという強い思い込みがあります。
物を投げる
怒鳴る夫は時に感情のコントロール失います。そして、そのまま近くにあるものを投げたり蹴ったりするということがあります。このような行動が見られると妻や家族は恐怖心を感じてしまいます。
威嚇的な態度
怒鳴ると同時に、威嚇的な態度をとることがあります。非現実的だけれど、強がった発言を伝えたり、相手を不快にさせるような言葉を吐くこともあります。また、総じて、反省や謝罪の言葉を伝えてくることはありません。
怒鳴る夫の心理
そもそもどういった思考・感情でこの怒鳴るという行動に出ているのか気になるのではないでしょうか。そこで、ここでは怒鳴る夫の心理について解説していきます。下記の項目すべてが自分の夫に当てはまるわけではありませんが、いくつか該当しそうな心理がないか確認してみてください。
言葉で上手に伝えられない
すぐに怒鳴ってしまう人の心理の1つは自分の思いを言葉できちんと伝えられるという自信がない点があります。これまでの経験上、そのような試みをしてうまくいったことがなかったり、他人から自分の話を聞いてもらえなかったなどのことがあります。
自分が理解されていない
大声で怒鳴ってしまう人の気持ちとして自分が理解されていないという思いがあります。大声で言うことで、自分のことを理解させようとしてしまいます。そのため、こちらが「はい、はい」のように軽く受け流してしまうと余計大声で怒鳴るという状態になることがあります。
認められてない
自分が周囲の人から認められていないということが根っこにあると、怒鳴るという行為に出やすくなります。これは会社でそういう風に思われている、あるいは夫婦間で空いてからそのように思われているなど、さまざまです。自分が認められていないと感じているので、大声で怒鳴ることによってその欲求不満に対処しているということになります。
怒鳴る夫から自分を守る方法
日常的に怒鳴ったり、すぐに切れてしまう夫に対して、どのように自分を守ればいいのでしょうか?夫への対処方法を考える前に、まずば自分の守り方についてお伝えします。
最小限の関わり
あまりにも夫が怒鳴ると言うことが頻発しているのであれば、一旦、夫婦間のコミュニケーションを最小限に留めると言うことも必要です。無理に会話をしようとしても、また怒鳴られるの繰り返しになり、結果として自分の精神的な健康を崩してしまうからです。
充電時間の確保
一定期間、あるいは一日のどこかの時間で自分の充電時間を確保する必要があります。怒鳴る人と一緒にいれば、毎日知らず知らずのうちにもストレスが溜まってしまうからです。充電時間の確保は、怒鳴る問題が解決し安静に過ごせるようになるまで続けていきましょう。
怒鳴る夫への5つの対処法
ここでは怒鳴る夫への対処法についてお伝えします。
怒鳴られてしまうとき、頭が真っ白になってしまいますが、できる事がないわけではありません。落ち着きを取り戻し、冷静に何ができるかを考えます。そして、状況を分析し、夫を落ち着かせることができないかを考えてください。夫を感情で一杯な状況から現実に引き戻すことが大切です。
参考:How to Stop Your Husband from Yelling at You
1.率直に伝える
すぐに怒鳴ってくる相手に対して「その怒鳴る行為をやめて欲しい」と伝えるのは、ややハードルが高い戸感じるかも知れません。もちろん相手が怒鳴っている最中にこのことを伝えるのは火に油を注ぐことになるので控えた方が妥当です。ただ、タイミングによってはこのことを率直に伝えられる可能性があります。例えば、相手がリラックスしているときなどにそのことについて苦痛な気持ちになっていることを伝えるということができるかもしれません。
2.第三者に同席してもらい伝える
自分人取りで怒鳴る行為について指摘する事は難しいかも知れません。しかし、第三者に同席してもらうことで、怒鳴る行為に対しての抗議を伝えられるという可能性があります。ただ、一方でこの方法は極力避けたいと言う側面もあります。相手からすれば、突然第三者を連れてきて話しをされ何か自分が責められているという感覚にさせてしまう可能性があるからです。なので、この方法は緊急時や、他にできることがない場合検討することになります。
3.動機を考える
元々怒鳴りやすい性格という人は存在しません。しかし、何かがきっかけで怒鳴りやすい性質になってしまうということは多々起こりえます。そこで、相手がそもそもなぜ怒鳴りやすい性質になったのか?ということを考えることは時に有効です。そして、その動機を「怒鳴る」という方法以外で満たすことができれば、相手のその行為はめっきり減るようになります。
4.怒鳴ることを消去
怒鳴る相手が一番満足するのはどうなることによってこちらが苦痛を感じるという点です。どうなった本人としては、相手が苦痛を感じれば成功したと言うことになるからです。そのため、相手にこういった満足感を与えないよう工夫することが大切です。1つの例としては、怒鳴ればその場から離れるということができます。もちろん、実際にそのようにできるかどうかは個々のおかれている環境・状況によって異なりますが、もしそのようにすることができれば、相手は怒鳴り続けることができません。また「怒鳴れば、相手が目の前から離れてしまう」という事を相手が学習すれば、怒鳴るという方法が無力であることを本人が実感できるかも知れません。
5.認めていることを伝える
認められていないと言う気持ちが根底にあると、過剰に怒鳴るということをしてきます。そのため、本人が落ち着いているときに「あなたのことは認めている」ということを伝えると同時に「怒鳴らなくて静かに伝えてくれた方が、あなたの言いたいこともよく理解できる」ということを伝えていきます。
事例「子供の前で怒鳴る夫」
ここでは、ご相談者さんがブログ読者さんのために伝えて欲しいという事例を紹介します。尚、内容については一部、当方で読みやすい形に修正しております。
1.きっかけは仕事のストレス
これまで比較的温厚だった夫。長年勤務していた会社で春に昇進し管理職になりました。しかし、本人はその管理職になれていないこともあり相当ストレスが大きかったようです。会社で問題が起き、その責任を追及される度に大分厳しく言われたようです。
2.塞ぎ込むことが増える
夫が塞ぎ込むことも多くなり、次第にちょっとしたことが我慢できずに怒鳴り散らすことも多くなりました。物にあたったり、暴言を吐いたりすることもあり、それが子供の前でも抑えられないことが出てきました。子供がゲームをしていても「ゲームばっかりするな!」と怒鳴り散らすことがあります。子供も突然の事にびっくりしている様子で…。
息子もお父さんに対して話しかけることがめっきり減ってしまったと思います。私としては、夫のあまりの変貌ぶりに驚くばかりで。。子供には「何か悪影響があるんじゃないか?」と心配になり、一方で「夫がこのままだと更に壊れていくんじゃないか」と心配でした。
3.離婚問題に発展
子供がかわいそうで、私も止めに入ったりするのですが、そのことが気に入らないのか更に怒りが大きくなります。先日も散々となり散らして、家を出てしばらく帰ってきませんでした。夫婦喧嘩になることも増え、そのときには「もう離婚する」と大きな声で怒鳴ります。
「会社を辞めたらどうか?」ということを伝えることもあるのですが「やめてどうするんだ」という答えしかなく結局、何も変わりません。さすがに私もしんどくなってきて、そのときに専門家に相談しました。
4.私の場合は動機を解消
私の場合は、比較的、怒鳴る理由が明確でした。仕事のストレスという予想がついていたからです。そのため、動機を踏まえた対処方法をとるということに方針が決まったのです。動機が不明瞭な場合はまた別の対応になるのだと思いますが。動機が明確だったため、私のする最初のステップは、夫に対してまずは現状を客観視してもらうことでした。自分がどういう状態になっているのか?ということを本人も自覚できていない可能性があるからです。そして、相談して言われた通り、この客観視できるというのが一番の山場だったと思います。
5.本人も怒鳴りたいわけではない
相談者の後藤さんから言われたとおり、夫も元々怒鳴りたい人というわけではありません。怒鳴り散らしたいと考えている人など、そもそもいませんよね。。そのことに私も気づき、夫も本来は自分がこのような怒鳴る行動をやめたいけれど、そのようにできないのだということに気づいてから、私の接し方が大きく変わったと思います。
最終的に夫は今の会社を辞めることになり転職しましたが、あの夫との話し合いがなければ今も会社を続けていた可能性が高いと思いますし、結果として怒鳴ることが続いていたら離婚になっていたのではないか?と思うと本当に怖いです。夫が元にもどったことは本当に嬉しいです。
怒鳴る夫と接する際の注意点
ここでは怒鳴る夫へ対処する際の注意点をお伝えします。
元々の真意
「今は怒鳴り散らして、迷惑な人だな」など、夫に対して怒りや不満があるかも知れません。しかし、本人が元々「怒鳴り散らして家庭の雰囲気を悪くしてやるぞ」と思ってそうしているわけではありません。今は酷い対応をとっていたとしても、そのことは忘れないようにしてください。
感情コントロールを失ったとき
怒鳴るという行為が解決の方向に向かっているときでも、完璧にそれができるわけではありません。相手も人間なので「良くない」と思っていても、また昔の悪い習慣である怒鳴るということをしてしまうことがあります。こういったときはまた、一旦、本人と距離をとったり、冷静なときに再度今回のことについて話をしたりということを試みるようにしていきます。
まとめ
今回は、怒鳴る夫への対処法について解説してきました。その他、夫婦関係を修復したり、困った相手にどう対応するのか?といった事について詳しく解説した専用ニュースレターがあります。こちらも下記より無料である内にご登録ください。
よくあるご質問
ここでは『怒鳴る夫への対処法』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
気分の浮き沈みが大きい
【Question】
夫が怒ると怒鳴り散らすので、非常に苦痛です。ですが機嫌が良いときはいろいろ親切にもしてくれます。このように浮き沈みが多い夫とどう接すれば良いですか。
【Answer】
機嫌が良いのか?悪いのか?と気になってしまい萎縮するような気持ちにもなってしまいますよね。このような場合、可能であれば、相手が落ち着いているときにそういう気分の浮き沈みが大きい事を本人が自覚しているのかどうか確認することから始めてみてください。その話しを聞いて今後の具体策を検討することになると思います。
萎縮してしまう
【Question】
夫がどなると、非常に心が痛くなり萎縮してしまいます。自分の方が正しいのにと思っても反論出来ません。また、弁解などもできないのですがどうすれば良いでしょうか。
【Answer】
怒鳴られてしまうと、黙りこんでしまったり何も声が出せなくなってしまうということがありますよね。ですが、相手が怒鳴っているタイミングで、何か声を上げることが正しいとも限りません。それをすれば、火に油を注ぐようなもので更に状況を悪くしてしまうということもあると思います。ですので、ここは無理せず、相手が落ち着いてから再度、こちらの伝えたいことを伝えるということを試みても良いと思います。その手、対応方法はさまざまですが、上記のことを1つの方法として検討してみてください。
関連記事
ここで怒鳴る夫への対処法に関して関連記事をご紹介します。併せて読んで頂くことで、より知識を深めていただけます。
愚痴る夫
夫が自宅に帰ってきても愚痴ばかり言ってきて困っていませんか。そのような場合、どう対処すれば良いのでしょうか。詳細は下記よりどうぞ。
参考ページ:夫の愚痴はもう聞きたくない
八方美人な夫
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参考ページ:八方美人な旦那とどう関われば良い
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無礼な発言や皮肉、嫌味など自分の事を馬鹿にしてくる夫。そんな旦那にどう接すればいいのか。詳細は下記よりどうぞ。
参考ページ:夫が馬鹿にしてくる
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夫婦関係をどう修復させていけば良いのか?その方法について概略をお伝えします。詳細は下記の記事よりどうぞ。
参考ページ:夫婦関係を修復する方法。どのようなやり方で進めれば良いか?
怖い
もし怒鳴ってくる夫が怖いという場合、どうすれば良いのでしょうか。詳細は下記の記事でお伝えします。
参考ページ:夫が怒鳴るので怖いという時の対応!「恐怖」にどう向き合う?
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