夫婦関係修復はもう手遅れ?

「夫とは、関係がこじれてしまい、もう修復不可能ではないか?」そのように不安になってしまうことも多々あると思います。別居になってしまった、離婚届けを書かされた…など、色々な困難な状況に陥っていることもあると思います。

しかし、まだ諦めるのは早いです。八方塞がりのように思える中でも、出来る事は必ずあります。そこで今回は「もう夫婦関係の修復は手遅れではないか」と思っているあなたに、これから出来る対応について詳しくお伝えします。

ご相談者様ご相談者様

もう夫とは別居になったし、連絡も来ません。こんな酷い状況から本当に夫婦関係を修復させていくことは可能なのでしょうか?いつももう手遅れではないか?既に間に合わないのではないか?と心配です。

夫婦関係の修復が遅すぎたと思っても出来ること

「夫婦としての信頼関係を今まで育ててこなかった」、「子供の事ばかりで、夫をほったらかしにしていた」などのことから、今は夫婦問題が噴出して、手遅れになってしまったのではないか?と不安はありませんか。

こんなとき夫婦関係を修復するためにどんなことをすれば良いのか?と思ってしまいますが、そのことをお伝えする前にまずは「やってはいけないこと」からお伝えします。
できる事についての図解

焦ってやってはいけないこと

「夫婦関係の修復は、もう遅いのではないか」と思ってしまうと焦りが生じます。そして「闇雲に行動する」ということをしてしまう人も多いと思います。しかし、これをしてしまうと、夫婦関係が余計こじれてしまいます。

図解「整理しない場合の例」

闇雲に行動するというのは、多くの場合、感情的に焦っている状態です。その状態で何か行動をとれば、たいてい相手も不快な感情になってしまうのです。これは『感情の伝染効果』といって、ネガティブな感情などが相手にも伝わってしまうということです。

例えば、あなたが不安な気持ちで「今日はどこか外出するの?」など聞いてみて下さい。すると、相手はそれだけで「もうほっといてくれ!」などネガティブな反応をする事が多いと思います。

実際、カリフォルニア州立大学Thomas Sy博士らは、グループでテントの組み立て作業をしてもらい、メンバーにつまらなさそうにしている人がいれば、チーム全体もうんざりした気分になり、逆にモチベーションが高く楽しく作業をすると、周囲も同じように気分が向上しています。他の研究でも感情の伝染効果はわずか30秒ほどで発生することを突き止めています。

evidence
出典:AmericanPsychologicalAssociation

このように自分がネガティブな状態で相手に働きかけると、状況を悪化させてしまうことが多いのです。では、夫婦関係を修復させるために何をすれば良いのか?そのことについて、次はお伝えします。

状況を整理する

夫婦関係が修復できないのではないか?と思える状況の中でも、出来る事は必ずあります。具体的に何をすれば良いのか?と混乱してしまうと思いますが、まず大切なのは状況を整理することです。

「もう夫婦問題が辛すぎて考えたくもない」という気持ちもあると思いますが、落ち着いてからでかまいません。冷静になれてきたら、今のご主人との状況を整理して、今後の対策をキッチリ立て、出来る事を一歩ずつ進めてください。

では具体的にどう状況を整理すれば良いのか?そのことについて詳しくお伝えしていきます。難しくはありません。

起こす行動を決める

状況を整理すると、できていること、できていないな事などいろいろなことが明確になってきます。それを俯瞰してみるようにしてみましょう。その後、この中からできる事を1つだけ検討します。このときに大切なのが、オープンマインドです。「どうせ上手くいかない」と思って悲観的に物事を見るのではなく、「もしかしたら、このようなアクションをとることで、新しい可能性が生まれるかも知れない」のような気持ちで物事をみることが肝心です。これを一人ですることが難しい場合は、友人やカウンセラーから意見をもらうことも有効です。

夫婦関係の修復が遅すぎると思ったときの状況整理法

整理する方法は簡単です。まずは、現在のご主人との接点を確認していきましょう。接点とは、ご主人との関わる機会のこと。例えば「挨拶なら出来る」とか「子供と夫は会話が出来る」などのことです。このように、ご主人との接点を箇条書きで良いので書き出してみてください。例えば下記のような感じです。

状況の整理

ちなみにナゼ接点を書き出さないといけないのか?

それは、夫婦関係を修復していく際の突破口になるからです。

例えば「夫と休日は一緒に過ごすことがない」ということがあったとします。そう言いう状況の中で、唐突に夫に「今週は私と一緒に過ごそう。公園にでも行こう」などのように提案しても、承諾してもらえる可能性はなり低いですですよね?

つまり「夫婦関係を修復するために、全く新しいことをする」というのは実現出来る可能性が低いのです。しかも、ことわられるだけであればともかく「どうして突然、一緒に休日を過ごさないといけないのだ!今までほったらかしにしていたのに」などのように怒りをかうこともあります。ですから、「全く新しいこと」をするのは反発もされるリスクが高いのです。

なので、夫婦関係を修復していくには「既に出来ていること」に注目して、そこを拡大させていくというのが大原則なのです。
まとめの図解

まとめ

まずは「既に出来ていること」を整理してみてください。つまり、あなたとご主人との現時点での接点です。そこを起点にして夫婦関係を修復するための行動を一歩ずつとれば必ず前進していきます。

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よくあるご質問

ここでは『もう手遅れ?夫婦関係の修復に遅すぎることはない』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

再構築が難しい

【Question】
話し合いなどに取り組んでいるのですが、なかなか夫婦関係の再構築が難しいです。どうすれば良いでしょうか?

【Answer】
具体的な行動、例えば話し合いなどが上手くいかない場合も、一度、整理することから始めてみてはどうでしょうか?既にこれまでどんなことを話し合ったのか?どういう点で暗礁に乗り上げてしまうのか?など、これまでのことを振り返るだけでも何かヒントが得られる可能性があると思います。

離婚問題になって1年。修復は手遅れ?

【Question】
離婚問題になってもう1年近くが経過します。今から、夫婦関係を修復するための行動をとるのは手遅れでしょうか?

【Answer】
状況にはよりますが、離婚問題については1年以上の時間がかかっている人はたくさんいます。ですので、けっして遅いと諦める必要はないと思います。今からでも、できることを1つずつ進めていってはどうでしょうか。

今日の記事でお伝えした通り、まずは状況を整理することからでも良いと思います。また、具体的にどこから手をつければ良いのか分からないという場合は、専門のカウンセラーなどに相談する事も検討してみてくださいね。

補足解説

離婚回避して、夫婦関係を修復するのが遅すぎると自分で判断しないようにしてください。多くの場合、夫婦の状態で手遅れになると言うよりは、自分の態度や決意の方が遙かに重要です。心の中で完全に諦めていると修復が難しいです。逆に言えば、夫婦関係の状態で手遅れかどうかが決まるのではなく、自分の態度や決意が大きな決定要因になります。
参考:Why It May Not Be Too Late to Mend Your Marriage

離婚回避が手遅れと判断するタイミングは?

【Question】
夫婦関係を改善したいと思っているのですが、もう遅いのではないか?と思ってしまいます。離婚回避が手遅れだと判断するタイミングや兆候というのはあるのでしょうか。

【Answer】
離婚回避が手遅れというのは一概には言えません。状況的にかなり厳しいと思っていても、そこから修復できることが多々あるからです。どちらかというと、離婚回避できない要因、夫婦関係の状態などではなく「自分が諦めてしまう」ということがもっとも大きいです。ですので、自分の心をメンテナンスすることが非常に重要です。自分のモチベーションが下がってしまうと、現実的に厳しいです。もちろん、常にモチベーションを高く保つことは不可能ですが、心が完全に折れてしまわないように注意していきましょう。

補足解説

離婚するか、修復するのかというこで迷うことがあると思います。多くの場合、修復する事の方が中長期的に見てよいことが多いと思いますが、それでも離婚を選択した方が妥当ということもないわけではありません。例えば、相手から虐待的な扱いを受けている場合や、お互い将来に描いている展望が異なり、それを結婚生活と両立させることよりも、お互いの展望を実現させることの方が大事と思うような場合です。
参考:Signs a Marriage Cannot Be Saved – VerywellMind

関連記事

もう修復するには遅すぎるのではないか?と思ってしまうかも知れませんが、それはあなたの思い込みである可能性が大です。状況を整理することから始めてみてください。そうする事で出来ることは見つかります。その他、夫婦関係の修復についての関連記事をご紹介します。併せて読んでおいてください。

夫は何を考えてる?

離婚したい夫の気持ちについての記事
夫がどうしてこのような言動をとるのか分からないなど、気持ちが理解出来ないと言うときはこの記事を参考にしてください。相手の気持ちを少しでも理解することは、今後、夫婦関係を修復する上で、あなたが的確に行動出来るということにつながります。

参考ページ:https://www.1freestart.net/archives/3909

夫婦関係の修復にいきづまり?

行きづまりについての記事
一生懸命、夫婦関係の修復に取り組んでいるけれど結果が出ない?それは、方法が間違っているからです。そこで、行き詰まりを起こす典型的な原因とその対策について、お伝えします。下記の記事を参考にしてみてください。

参考ページ:夫婦関係の修復が上手くいかない

壊れた夫婦仲を再生するステップ

再生ステップの記事
夫婦関係を修復したいと思っているけれど、どのような手順で対応すれば良いのか分からないと言うことはありませんか?そこで夫婦関係を修復していくために必要なステップを踏んで進めていけば良いのか?くわしく解説します。

参考ページ:夫婦関係を修復するにはどうすれば良い?

手遅れと思っても修復のキッカケは掴める

キッカケについての記事
夫婦関係を修復できたきっかけは何か?ということについて気になりませんか。仮に、夫婦関係の修復が手遅れだと思っても、そのキッカケさえ掴めば状況は一変する可能性もあります。そこで、そのことについて下記の記事で詳しく紹介します。

参考ページ:夫婦関係が修復したきっかけは何?

NG行動

修復のNGについての記事
夫婦関係を修復するために「やってはいけない行動」というのがあります。詳細は下記よりどうぞ。

参考ページ:夫婦関係を修復するために「やってはいけないことリスト」とその理由