別居は避けられるものであれば、何とかそうしたものです。しかし実は、別居を回避するためにどんな手段を使っても良い訳ではありませんし、逆効果になってしまうものも多々あります。
そこで、「別居回避のためにししてはいけないこと」について解説したいと思います。ここで挙げたことをするのは、得策ではないのでよく確認した上で行動をとるようにしてください。
私も今、別居する、しないということでもめています。回避するためにしてはいけないことがあるのなら、それをしっかり守りたいと思います。
別居回避のために、してはいけないことのリスト
別居回避のために、してはいけないことというのがいくつかあります。それをしてしまうと、逆効果になったり、一時しのぎにしかならず、あとで夫婦関係をさらに悪くしてしまうと言うような行動です。そこでそれらの行動をリストとして整理しました。参考にしてください。
好き放題を認める
時々、別居回避するために、こちらが無理な条件を相手に伝えることがあります。例えば、浮気を黙認する、お金を好きに使って良いなど、相手が何でも好き放題してよいので、別居をやめて欲しいなどのことを伝えてしまいます。
このようなことを伝えてしまうと、仮にそれで別居が回避出来たとしても、その後の結婚生活が非常に困難なものになってしまいます。また一度、認めてしまうと、それを撤回してもらうのも大変なので注意してください。
強制して別居をやめさせる
別居をしたくないからという理由で、相手をコンロートルしてしまうような言動を取ってしまうことも避けたいところです。例えば「家を出て行ってはいけない。そんなことをしたら、会社にも電話するし、実家にも連絡をする」という感じで、相手を脅すような形をとってしまいます。
これをしてしまうと、仮に別居回避できたとしても、夫婦関係は大幅に後退していきます。事実、心理学者Jack R. Gibb氏は「他人をコントロールしようとする」性質は、かなり嫌われる確率が高いという事を指摘しています。
参考ページ:DEFENSIVE COMMUNICATION
暴言をはく
別居をやめさせるためにやたら暴言を吐いてしまうという人が時々います。これも、やはり相手が怯えて別居を一時的にしのげるかも知れませんが、結果として夫婦関係は後退していきますので、適切な方法ではありません。言われた相手は、その暴言を忘れられなくなってしまうこともあります。
参考ページ:夫に言われた暴言が忘れられない!気持ちを切り替えるには?
義理親に知らせる
「夫が別居をすると言っている」ということを、義理実家にすぐに知らせてしまうという人もいます。この場合も注意してください。義理のご両親が仮にあなたの味方になってくれたとしても、ご主人からすれば、四面楚歌のような状態になってしまい、結局、夫婦関係が大きく後退します。
また、義理のご両親に告げ口したと相手が判断したりすることで、夫婦仲の後退を招きます。
嘘をつく
嘘をついて、別居を回避使しようとすることは、後々夫婦関係を著しく悪くしてしまう可能性があります。例えば「もう一度タバコを吸ったら、別居する」と言われて、嘘をついてタバコを吸ったことを隠すということがあります。
このように、嘘をついて別居を回避する行動は、短期的には問題を解決したように見えるかもしれませんが、長期的には夫婦関係に悪い影響を及ぼします。嘘をついて一番困るのは、信頼喪失です。信頼が失われると、その後のコミュニケーションも不信感で満ちてしまうため、夫婦関係の修復が困難になります。
参考ページ:嘘をつく旦那のことを信頼できない!対応方法や体験談など解説
態度を急に変える
別居をして欲しくない、あるいは結婚生活をまた拒絶されたくないという気持ちが強いあまり、相手のことをお客様のように扱い、過剰に自分の態度を変えてしまうと言うことがあります。これだと、相手が「ご機嫌取りをすれば、別居を回避出来ると思っているのだろう」のように判断され、余計、夫婦関係が悪くなります。
参考ページ:When the Fear of Rejection Leads to Appeasing Patterns
体験談『してはいけない行動をとり、別居を回避できなかった』
別居回避のためにしてはいけない行動の典型は「ご機嫌取り」です。実際にご機嫌取りをしてしまったというあるご相談者さんが、ブログ読者さんのために、このことを知って欲しいとのことでここで失敗事例として紹介しておきます。参考にしてください。
ご機嫌取りをする
私は夫の機嫌を損ねてしまい「別居する」などと言われたので、ついご機嫌取りのような行動をとって失敗してしまいました。ご機嫌を取る方法は夫婦それぞれあると思いますが、我が家は「夫を王様のように扱う」です。好物の夕食を並べ、肩こりのひどい夫にいつもしているマッサージをスペシャルコースに格上げします。
怒りが収まる前は近づくことも許されないのですが、次第に態度に変化が現れ、あれこれと要求してきます。「お茶」「爪(を切って)」「耳かき(で耳掃除して)」などなど。
次第に批判するようになる
ようやく口をきいてもらえたことが嬉しくてたまらない私は、ホイホイと言われるとおりにします。つかの間の王様はさらに我がままに振舞い、そのうち私を批判するという反撃に出ます。
次第にストレスを感じ始めます。「コノヤロー、調子に乗ってんじゃないよ」とマッサージする手に力を込めます。調子に乗らせたのはこの私なのですが、再び腹が立ってきます。そんな感情が言葉や態度の端々に出て、またお互い怒りが再燃。
結局「やはり別居する!」と言われ、私のご機嫌取り作戦はあえなく失敗しました。
してはいけない行動をとった場合の対応
ここまで、別居回避のためにとってはいけない行動の種類についてお伝えしてきました。次に「既にそのNG行動をとってしまった場合」どうすれば良いのか?ということについてお伝えします。
できる限り早く謝罪
暴言や周囲の人に別居のことを勝手に告知するなど、既に、別居回避のためにしてはいけない行動を取ってしまった場合は、謝罪が必要になるということもあります。
また、謝罪については、原則、できる限り早めに伝えるということを心がけてみてください。「1週間ぐらい機嫌が直らなければ、謝罪すればいいか」というような判断だと、あまり適切ではないことが多いです。
もちろん、謝罪のタイミングは個々に考えなければいけませんが、事情的に許される限り、できる限り早くというのが基本になります。
参考ページ:夫や妻から許してもらうための方法!効果的な謝罪でスムーズ解決
同じ間違いを繰り返さない
態度を急に変える、暴言を言ってしまうなどNG行動をとってしまっている場合、それを今後、繰り返さないということも大切です。繰り返すほど、別居に向けて事が進んでしまいやすいからです。
また、NG行動が与える悪影響というのは、1回目よりも、2回目。2回目よりも3回目というように、繰り返すほど悪影響が大きくなっていきがちです。というのも、繰り返すことで「また、同じ事をして!」と相手の怒りが過去の怒りとリンクしやすくなっているからです。ですので、同じ間違いは繰り返さない要注意しておきましょう。
プラスの行動を増やす
謝罪や同じNG行動をとらないなど、マイナスの行動をとることが何より先決です。しかし、マイナス行動をなくしていっただけでは、通常、夫婦関係の修復というのは現実的に難しいことが多いです。
つまり、プラスの行動を増やしていくというアプローチも考えるようにしてください。ここで具体的にどのようなプラス行動があるのか?というのは挙げるときりがないですし、人によって何がプラス行動に該当するか異なるので控えておきますが、端的に言うと「今までしていなかった新しい行動で、かつ信頼関係を築くのに役立つこと」ということになります。
まとめ
別居を回避したいからということで、どんな行動をとっても良い訳ではありません。そこにはしてはいけないこともたくさんあります。上記はその一例です。暴言、暴力はもちろん、周囲の人に安易に別居問題になっていることを知らせるなども適切ではありません。
今回の記事を参考に、間違った行動をとらないよう注意してください。さて、別居を回避するための具体的なノウハウを紹介している『夫婦関係修復ニュースレター』というものがあります。こちらを下記のフォームから無料登録していただけますので、もし良ければ登録してみてください。ブログではお伝えできなかったつっこんだ内容まで公開しています。
よくあるご質問
ここでは『別居回避のために、してはいけないこと』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
離婚したくないので、別居に応じてしまった
【Question】
私は離婚したくないのですが、夫が毎日要求してきます。仕方がないので、別居には応じるということを伝えてしまいました。それで良かったでしょうか?
【Answer】
状況にはよりますが、やむを得ず、別居を避けることができないと言うこともあると思います。その場合は、一旦、別居にしてから、その後、同居に戻せるように気持ちを切り換えていきましょう。
ご飯を作らないことは、逆効果?
【Question】
夫との別居を回避するための行動について悩んでいます。私たち夫婦は別居の危機に直面しており、何とかしてこの状況を改善したいと強く願っています。
夫との関係は悪く「食事はいらない」と言われて、私はご飯を作っていません。しかし、別居回避したい私にとっては、これはもしかしたらマイナスなのではないか?と心配しています。やはりご飯は作った方が良いでしょうか?
【Answer】
マイナスかどうかは、相手との状況次第です。どうしても心配な場合は例えば「いつでも必要であれば、ご飯を作るので言ってください」と一言Lineで良いので伝えておいてはどうでしょうか?あるいは、食事代を家計から出すようにしておくなどのことを考えても良いとは思います。ここは、細かい点なのでケースバイケースではありますが、一応上記のように考えてみてください。
参考ページ:家庭内別居でご飯をつくらないは正しい選択?対応の仕方など解説
別居回避に向けてどのような行動をとれば良い?
【Question】
夫との別居を回避するためにどんな行動を取れば良いか悩んでいます。私たち夫婦は関係がぎくしゃくしており、別居の危機に直面しています。、別居を避けるために具体的に何をすれば良いのか分からず、とても不安です。
私たちの会話は気まずく、無言の時間が増える一方で、このままでは状況が悪化する一方だと感じています。どのようにして夫との距離を縮めれば良いのか分かりません。
【Answer】
具体的にとれる方法は、今の夫婦関係によってことなりのます。話し合いや衝動的な行動をとらないように注意するなど、いくつかありますので、それらを目安に対応を検討してください。下記のペーシを確認してもらうのが良いと思います。
参考ページ:別居を回避する5つの方法