義理実家に帰省するのが苦痛?

お盆や年末年始、GW中に、夫の実家に戻ると言うことがあります。そういったとき、夫婦関係が盤石なら多少の大変なことも乗り越えられますが、そうではない場合は、自分1人で対処しない時もあり、なかなか大変ですよね。

そこで、今回は、お盆、年末・年始に、夫の実家帰省する際の困難を乗り越える方法について解説します。
帰省中のイメージ

「義理実家への帰省」で生じる苦痛の種類

ここでは、具体的に、実家に帰省する際の困難な事柄をいくつか取り上げ整理しておきたいと思います。
帰省に伴う苦痛の種類についての図解

義母や義父からの理不尽対応

お盆や年末年始、GW中に夫の実家へ帰省する際、比較的多い苦労は、やはり義理のご両親との対応です。夫婦関係が良好な場合、多少、不理不尽な対応をされても夫に助けを求めることも出来ます。しかし、夫婦仲が良くない場合は、義理のご両親の対応を自分でしないといけない状況に置かれるので辛いものがあります。

理不尽な対応について図解

夫婦仲の悪さが露呈

現状、夫婦関係が悪いという場合、夫の実家に帰省するのはなかなか辛いものがあります。義理のご両親がいる場所で、夫婦関係のギクシャクしたところをみられるとどうにも気まずいというものがあります。

場合によっては、義理のご両親から「夫婦間で何かあったのか?」と問われることもあるのではないでしょうか。

身内や親戚対応

お盆や年末年始、GW中に、親戚が集まるということもあります。そうなってくると義理の両親への対応だけではなく、親戚への対応も検討する必要があります。名前と顔が一致しないと言うこともあるので、本来であれば夫に助けを求めたいところですが、夫婦仲が悪い場合、それも出来ないこともあります。また、親戚からの理不尽な意見などをされることもあるので、そうなってくると非常に居心地の悪いものになってしまいます。
親類への挨拶

子供の事を話題にされる

子供ができないことを何かと話題に出されると辛いものがあります。そんなことを言われても、放っておいて欲しい!と憤慨したくなりますが、早くし早くとせっつかれるとストレスもマックスです。

義理両親の真意が不明

義理両親とはそんなに頻繁に会うこともない場合、その真意を理解出来ないということがあり、結果として気まずい気持ちになってしまうことがあります。

このことに関して、ご相談者様がブログ読者のためにと投稿してくれたエピソードを紹介します。

事例「義理両親の本音は?」

結婚して間もない頃、夫の実家に帰った時のこと。義理の両親は帰省を喜んでくれ、これを食べろ、あれを持って帰れと何かと気を配ってくれました。私はそれを真に受けて、出された食事はもちろん、持って帰れと言われたものを何でも遠慮なく受け取っていました。

ところが夫の義理両親の真意は少し違いました。義理の両親は本気で持って帰れとは思っていないようなのです。歓迎やいたわりの気持ちから「持って帰れ」と色々出してくれますが、相手が遠慮して断るだろうという前提があるようです。

帰宅後、今まで静観していた夫が見かねて言いました。父が色々ものを差し出すのは礼儀上しているだけだから、もう受け取らないほうが良い、と。受け取らないほうが失礼だと思っていた私は驚きました。この一件以来、義理実家から「図々しくておかしな嫁だ」と思われ少し気まずい関係に…。

これ以外にも色々あるのですが、義理両親の本音は読めないことも多いので、帰省しての接し方がとても気を遣いけっこう辛いです。

心理学的解説

人は常に本音をオープンにしているわけではありません。建前上の自分を見せることも多々あります。このように自分にとって都合の良く印象操作をすることを「自己呈示」といいます。心理学者テダスキらは自己呈示のタイプを4つに分類しています。上記のエピソードだと4つの内の「主張的自己呈示」に該当します。感じよく対応して、相手の好意を喚起したいという目的です。
参考:Self-Presentation – SAGE knowledge

義理実家への帰省が苦痛になる原因

義理実家への帰省には様々な苦痛が生じますが、こういったことの原因は何でしょうか?もっとも大きく影響することの1つは夫婦関係です。

例えば夫婦関係がギクシャクしていると、相手の両親に対してもあまり好意を持てません。また、仮に義理両親が理不尽な人であっても、夫婦仲がしっかりしていれば夫がフォローしてくれるということもあると思います。

ですが、夫婦関係がおぼつかないと、そういったことが期待できず、より一層苦痛なものとして感じられます。

義理実家に帰省する時の苦痛に対処する

上述した通り帰省が苦痛になる原因のところでもお伝えした通り、根本的な原因の1つは夫婦仲にあります。しかし、今から夫婦仲を良くするという対策をとっても、なかなか帰省時期までに間に合わない可能性が高いのではないでしょうか?

そこで、夫婦仲が悪い中、年末年始・お盆などに夫の実家に帰省する場合、下記のような対策を検討してみてください。

自分から声をかける

なるべく関わらないようにしようという逃げの姿勢だと、余計事態を悪化させてしまうと言うことがあります。そこで、こちらから率先して義理のご両親、場合によっては身内の方に声をかけていくということを行っていきます。

実際、フロリダ国際大学のMary J. Levitt博士らは、343名の学生と社会人を対象に「5年以内に困った人間関係を経験したことがあるか?」と尋ねました。すると55.7%の人が「ある」と答えました。

論文「SAGEjournals」
出典:Mary J. Levitt et al. (1996)

そして、「その時にどうやってその困った人に対処して上手くいったのか?」ということを尋ねたのです。

すると「自分から話しかけるようにした」というやり方が一番効果があると確認でき、実に69.3%の人がこの有効だと答えました。逆に「避けるようにした」という人もいたのですが、こちらが効果的だと答えたのは27.5%になったのです。

もちろん、時と場合にはよりますが、率先して自分から声をかけるという方が妥当だと分かります。

相手が臆病だからと思う

酷い暴言や嫌味を言ってくる義理のご両親がいると、つい弱腰になってしまいます。顔を見るのも嫌という気持ちもあると思います。しかし「相手がこのような攻撃的な姿勢をとるのは、臆病だからだ」と認識を改めると、いくらか関わりやすくなります。

実際、オランダのエラスムス大学J.パシエール博士は「精神的に弱い人ほど怒りによって自分を防衛しようとする傾向がある」と指摘しています。

不安だったり怯えていたりしているからこそ、余計、怒りや攻撃的な姿勢を出してくるのだな…と実感することがありますよね。例えば、不貞をしているご主人が、やたら攻撃的になるというケースがありますがそれも不安から生じているという面が大きいと思います。

帰省後のご褒美を考える

お盆、あるいは年末年に、身内に義理のご両親への対応をすることは覚悟を決めて行う。しかし、帰省先から帰宅したら、自分にご褒美を用意しておきます。このようにご褒美があると思えば、その期間中、何とか精神的な疲労を耐える事が出来やすくなります。

義理実家への帰省に関する注意点

たとえ義理実家に帰省することが苦痛だとしても、状況を悪くしないために注意しておきたいことを取り上げます。

夫に義理両親の不満を言う

義理実家に帰省するのが苦痛だとしても、過度に義理のご両親の不満を夫に伝えるのは控えておきましょう。夫からすれば自分の両親の悪口と言うことになるので、それを聞いても気分の良いものではありません。もちろん、「改善して欲しい点」など冷静につたえることは時に必要ですが、感情任せて不満を言い続けることは離婚問題に発展することにもなるので注意が必要です。
不満を伝える

不適切な行動があれば謝罪も

帰省した際、理不尽な思いをして、時に不機嫌な態度を義理両親に対してもとってしまうことがあります。もちろん、相手に対して不満があると思いますが、落ち着いたら一度、「不機嫌な態度をとってしまった」と言うことに対しては謝罪の気持ちを伝えておいても良いかもしれません。

もちろん、相手が理不尽な行動をとったことは改善して欲しいところで、この点についてはこちらに非がないかもしれません。ですが、自分も不機嫌な態度をとってしまったのであれば、その点だけは謝罪が必要になるかもしれません。

義理両親は、長期的に関わっていく相手なので慎重に対応を決めていきましょう。

まとめ

以上、今回は、お盆期間、あるいは年末年始に、ご主人の実家に帰省する際の対策についてお伝えしてきました。夫婦関係が悪い時に実家に戻るというのは、余計、気苦労も多くなりますが今回の記事を参考に対策を練ってみて下さい。

何か1つでも実行に移せると、いくらか帰省のストレスを緩和させることにつながります。さて、義理両親への対応に悩んでいるあなたに特別なお知らせがあります。それは、義理両親への対応にも活用できる夫婦関係修復ニュースレターが今なら無料購読できるというものです。下記のフォームから無料登録して頂けますので、今の内に済ませておいてください。

よくあるご質問

ここでは『義理の実家へ帰省するのが苦痛!どう対策する?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

義理実家に行くと疲れる

【Question】
夫の実家に年に数回は、義務的に戻っています。しかし、精神的に非常に疲れてしまいます。苦痛な原因は義理両親との会話です。嫌味のようなことを言われるし、極力しゃべりたくないのですが、逃げ場がありません。頻度を減らすために出来ることはないでしょうか?夫と直接、話をしているのですが「たまにだから、良いではないか」と言われてしまいます。

【Answer】
ご主人に対して今後も、頻度を減らせないか?ということについては話しを継続するとしても、すぐには減らせないと思いますので、別の対策も同時に講じる必要があると思います。

例えば、会話が嫌ということであれば、義理実家に帰ったときの時間の過ごし方を変えられないか?など検討しても良いと思います。仮に今までは、ずっと家で過ごしていて特にすることもないので、根掘り葉掘り聞かれたり、会話し続けないといけない状態ということであれば、事前に計画を立てて「皆でどこかに外出する」ということにしておけば、話題は自分に向けられないで済むかも知れません。

その他、出来ることは色々あると思いますが、検討してみてください。

義理両親がいじわる

【Question】
義理実家に帰省しようと思うのですが、毎回、意地悪をされてしまいます。声かけも手厳しいものですし、チクチクと嫌味を言われます。あるいは帰省しなくても良いでしょうか?

【Answer】
義理のご両親がそのような対応をしてくるということだと、辛いものがありますよね。また、数回程度であれば、体調不良などを理由に、帰省しなくても良いのかなとは思います。ただ、それが連続してしまうと、義理のご両親から「きっと私達を嫌がって帰省しないのだ」と感づかれれてはまいます。そうなると義理のご両親との関係は大きく後退することになるので、益々帰省しにくいという悪循環にもなると思います。そのため、毎回、帰省をお休みするということは現実的ではないと思います。もし、帰省しないことを増やす場合は、電話を小まめにするなどの対応を検討してみてください。

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