離婚を決意した夫の行動には、さまざまな特徴があります。例えば、妻との会話を避けたり、自宅に帰らないなどのことが挙げられます。今回はそういった行動の特徴を取り上げ解説し、対応について考えていきます。

離婚を決意した夫がとりがちな行動とは?

ここでは、離婚を決意した夫がとる行動には、どのようなものがあるのかと言うことについて解説します。次のような行動が見られると、夫が離婚を決意している可能性があります。

夫がとりがちな行動についての図解

妻との会話を避ける

妻との会話を避けるというのは、離婚を決意した夫の行動特徴の1つです。離婚を決意すれば、そのことを妻に伝えるのには、それなりの緊張が高まります。そのため、相手とのコミュニケーションが難しいと考えます。そのため、会話をするということが億劫になります。
会話を避けることの図解

家に帰らない、帰宅が遅い

離婚を考えた場合、その決意を家に帰らない、あるいは遅く帰宅するということで表明する事があります。こうすることで、夫婦関係は更に悪化してしまいますが、それを覚悟の上でこのような行動に出ることがあります。

飲み会やギャンブルが増える

苦しいことの逃避行動として飲み会やギャンブルが増えるということがあります。これは、離婚を決意して、家庭から逃避したいというときに見られる行動です。もちろん、過度なギャンブルや飲み会は夫婦関係を悪化させる要因となりますが、それを承知の上でその行動をとり続けることになります。

体調を崩す

夫がすでに離婚を決意しているけれど、そのことを言い出さない場合、あるいはもめてしまう場合などには、体調を崩すことがあります。離婚については精神的に負担が大きくなるため、それが身体にも出てきます。過労のような状態になったり、なかなか風邪から回復しなかったり、しんどいと伝えて寝ることが多くなったりします。
体調を崩すことについての図解

感情を表に出さなくなる

離婚を決意して、もう一緒にはやっていけれないと旦那が確信していると、次第に感情を表に出さなくなってしまいます。「うん」とか「はい」などの返答はあるものの、「楽しい」「感謝している」など、感情表現がなくなり、笑顔が失われていきます。自分の気持ちに蓋をすることで、妻に対して離婚の意思を表明しているともいえます。

黙って家を出ることが多い

場合によっては、突然家を出て行くということもあります。この場合、離婚の決意が固く、どうなってもよいと言う気持ちで家を出てしまいます。ハッキリと離婚の意思を伝えてはいないかも知れませんが、行動でそれを示しているといえます。

仕事に没頭し、家族との時間が減る

仕事に没頭していて、家族との時間が減っている場合、やはり離婚を決意している行動になっていることがありれます。仕事に集中することで、家庭から目をそらすという現実逃避的な行動です。仕事ではなく、対象が趣味と言うこともあります。

自暴自棄な生活

仕事も適当になり、帰宅時間も遅くなったり、休日も好きにしている。全てに対してやる気を失っている感じに見られるとき、これは離婚を決意している可能性があります。人生を投げてしまっているような印象を与えるため、周囲の人もその変化に驚いてしまいます。

離婚を決意した夫の心理

夫が離婚を決意している場合、様々な行動をとります。そして、その裏にはさまざまな心理が絡み合っています。そこで、行動の理由をしるために、そのときの夫の気持ちや心理について解説します。
心理についての図解

不安やストレス

もし夫が離婚を決意している場合、不安安とレスを感じていることがあります。それは「離婚が簡単には進まないのではないか」といったことから、「子供にはどう説明しようか」などのことまで含まれます。どちらにしても、今後の事に対して強い不安感やストレスを感じています

責任や罪悪感

離婚になってしまうと、今後の生活などに対して責任や罪悪感を感じることがあります。相手に対して恨みを持っている場合は、この限りではありませんが生活を大きく変えてしまうことに対して通常は罪悪感を持っていることが多いです。

妻への失望

夫が妻に対して失望の心理を持っています。失望がある場合、夫は「もう知らない」という気持ちになりがちで、自分の事を優先しがちになります。あるいは正反対に妻のことを非難したり、暴言を吐くなどの行動に出ることもあります。どちらにしても、根底には不信感があります。

変化を求める

人生をリセットしたいという気持ちを持っています。これは離婚をすることによって、これまでの生活を全て考え直し、新たに人生を歩みたいのような気持ちです。ただし、離婚でそれが実現するかどうかはまた別問題であり、ただの離婚する言い訳として「変化を求めている」ように感じていることもあります。

夫の行動で生じる周囲への影響

ここでは夫が離婚を決意して行動をとる場合、周囲にどのような影響があるのかをお伝えします。離婚を決意すれば、通常、次第にその影響がその周囲に広がっていきます。そのことを確認しておくことで、それぞれどう配慮をすれば良いのか見えてきます。

影響のイメージ図

妻や子供への影響

夫の豹変ぶりに家族は大きなショックを受けることがあります。精神的なストレスを感じてしまい、今後、離婚になった場合、どのような変化があるのだろうかと心配になります。子供にとっては、全く先が見えなくなり精神的な負担を感じてしまいます。

友人への影響

友人が夫の離婚への決意を知ると、戸惑いと悲しみを感じることがあります。通常、どう関わっていけば良いのだろうかと心配になり、しばらく距離をとるということも多くなります。

職場などへの影響

夫は離婚を決意したことで、平常心を保てなくなり、仕事への集中力を失うことがあります。そうすることで、職場の人たちが迷惑を受けると言うこともあれば、心配すると言うこともあります。どちらにしても、マイナスの影響になることが多いです。

離婚を決意した夫の行動を放置するリスク

もし、離婚を決意した夫の行動が見られても、それを放置するとどのようなリスクが生じるのかについて解説します。

離婚の危機が増す

通常、夫の行動を放置しておけば、その行動がエスカレートしていくことが多くなります。そのため、このまま離婚問題になる可能性があります。例えば、夫が離婚届を持ってくる、その話をしてくるなどのことが挙げられます。

家庭内がストレスフル

離婚を決意した場合、通常、夫の言動は不適切なものになることが多いです。暴言がある、やる気がない、ネガティブなことばかり口にする、批判が多くなるなどです。こうなると、家庭内がストレスフルな状況になっていきます。

精神的な問題のリスク

夫の行動によって周囲のストレスが増していく可能性があります。そうなると精神的な負担が重くなり、日常生活を送ることがしんどいと感じるようになります。

以上、放置することで様々なリスクが高まります。

夫が離婚を決意したとき、妻がとるべき最初の行動

もし、夫が離婚を決意したのではないか?という行動が見られた場合、妻はどのような行動を最初にとるべきなのでしょうか。

一番最初に取り組んで欲しいことは、状況の整理です。これまでの事を振り返り、夫が離婚を決意している原因に心当たりがないか確認してみてください。整理すべき主なことは次の通りです。

これまでの自分の言動

自分の言動によって、夫に対して何か失望させるようなことがなかったのかを確認していきます。発言がきつすぎるということもあれば、相手のことを配慮できていなかったなどのこともあります。できれば、どのような時期に、どのような発言をしたのかを思い出して心当たりがあることを列挙していきます。

相手の行動変化

夫がいつ頃から行動や言葉が変わっていったのかを思い出します。うまくいっていたときはどのような言動が見られたか、そしていつ頃から悪くなってきたのかを整理します。そして、悪くなってきてからはどのような言動が見られるのかも確認してください。

離婚を決意した夫の行動にどう対処する?

ここでは、離婚を決意した夫の行動にどう対処するのか、ポイントを挙げて解説します。

補足解説

夫が離婚したいと伝えて来たら、妻としては混乱してしまうものです。時にはパニックに陥り、不安や怒りなどがこみ上げてくるかも知れません。しかし、まずは自分の気持ちを落ち着かせることが重要です。また、安易に周囲の人にこのことを告げてしまうことも適切とは言えません。その後、落ち着いてからで良いので本人とコミュニケーションをとる機会をつくってください。
参考:My Husband Wants a Divorce, How Do I Stop Him

健康管理

夫の言動によって、自分の精神的な健康を崩してしまうと言うことは多々あります。そのため、自分の健康管理を進める必要があります。この点を甘く考えてしまう人も多いのですが、離婚リスクを高める要因の1つは自分の精神的な健康を損なってしまうことにあります。

関わりを持つ

もし日出に夫との関わりが大幅に減っている場合、関わりを保つことが大切です。今ある夫との関係を少しでも増やすことができないか?検討します。関わりがないと言うことは、それだけ関係を修復していく機会もないと言うことに等しいからです。

話し合いの機会

場合によっては、夫との話し合いの機会をつくることが求められます。これは、相手の気持ちをよく聴き、今後、どうすれば良いのかを検討するためです。どちらにしても、どこかの時点で相手の気持ちを聴かなければ、よい方向に進んでいかないことが多いので注意してください。

夫がどうしても離婚するという場合の注意点

ここでは、夫が離婚の決意が強く、どうしてもそうするという時の対応についてポイントをお伝えします。

結論の保留

夫が離婚の決意が強い場合、即座に合意するように求めてくることが多いものです。しかし、それに合意することは避け、一旦時間を欲しいと言うことを告げていくようにしてください。慌てて同意しても後で自分の首を絞めることになってもよくありません。

相手の話しを聴く

相手の離婚する決意が強いと思えば、話し合いをする事があります。しかし、それがなかなか前進しないことも多いのではないでしょうか。このような時は話し合いという形にこだわるよりも、相手の話しを聞くだけの時間にしてもかまいません。相手の意見や考えを聴くだけであれば、行動に移すことができる事もあるからです。また、相手の気持ちを聴くことによって、離婚問題解決の糸口が掴めることも多いです。そこで耳の痛い話を聴かされるということもありますが、そういったネガティブな話しでも、好転させる糸口つながることが多いです。

まとめ

今回は、離婚を決意した夫の行動について解説してきました。その他、具体的な方法については夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。今なら無料購読できますので、下記のフォームからご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『離婚を決意した夫の行動について解説』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

妻と子供たちのことを考えていないのですか?

【Question】
離婚を決意した夫は、一方的だと思います。妻と子供たちのことを考えていないのでしょうか。本当に困ります。

【Answer】
夫が妻や子供のことを考えていないとは限りません。もちろん、過去に何かの怒りがあって「もう知らない」と思っている面もあるかも知れませんが、それでも完全に考えていないと言うことは稀です。表面的にそう思えたとしても、よくよく話を聴くと、それなりに考えてくれていることもあります。どちらにしても、相手と話しをすることが肝心です。

修復の見込みは?

【Question】
離婚を決意した夫と修復できる見込みはあるのでしょうか。

【Answer】
今後の対応次第です。ただ、誤解しないで欲しいのは、決意が固そうに思えても、それは修復できないこととはまた別という点です。決意が固そうに思えても、その後の対応で相手の考えや気持ちは変わっていきます。なので、安易に諦める必要はありません。

突っ走る夫

【Question】
夫が離婚に向けて突っ走っています。どうにか行動を一旦、止めたいと思うのですがどうすれば良いでしょうか。

【Answer】
どんどん行動をとられてしまうと、こちらとしても気持ちが焦ってしまいますよね。どうしても相手の行動テンポが速過ぎると感じるのであれば「最近、どうしてこんなに急いで離婚を進めなければいけないのか」というように行動を急ぐ理由を尋ねてみてください。それで本人が少し我に返るということもありますし、何かこちらの知らない事情を伝えてくれるということもあります。どちらにしても、まずはこのように問いかけることが最初の一歩です。

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