夫からの激しい離婚要求
夫からの離婚要求が激しくて、急かされると言うことはありませんか?このような状態のことを離婚発作と呼んでいます。
毎日のように離婚といわれると、気分も滅入ってしまいますよね。そこで、今回はこの離婚発作が起こっている場合の対処方法について詳しくお伝えします。

私も最近、連日、夫から離婚の話しをされてウンザリしています。いい加減、そういった話しをやめて欲しいのですがどう対応すれば良いですか?
離婚発作とは?
まず離婚発作というのは何か?ということから確認しておきます。これは、一定期間、連日のように離婚するように要求されたり、急かされたり、強引に事を運ぼうとされるようなことを言います。
例えば典型的なものとしては「離婚届を書いて」と、毎日のようにメール/Lineで連絡が来るというのはそうです。あるいは「離婚届を今日中に書かなければ、もう生活費も出さない。早く離婚しろ。自分は出て行く」というような強引事を進めようとしている場合などのことも離婚発作に該当します。
では、このような離婚を急かしてくる理由というのは、何かあるのでしょうか?
離婚を急ぐ理由
離婚を急かしてきて、早く成立させようというのには、いくつかの理由が考えられますので、まずはそのことを整理しお伝えしたいと思います。
その1.浮気相手から離婚するよう迫られている
ご主人が浮気をしているなどのことがあり、その浮気相手から「早く離婚して欲しい」と急かされていることがあります。このような場合、言われるがままに、早く成立させようとしてくるときがあります。
浮気相手としては、早く離婚を成立させて、自分との結婚を急ぎたいということになります。
その2.家庭に居場所がない
家庭に居場所がなく、帰宅すること自体が苦痛に感じている場合があります。多くの場合、帰宅する時間が遅くなっていたり、休日も仕事と言って、自宅にいないなどのことが前兆としてあることが多いです。
家庭に居場所がないので、最初は対処療法的(とりあえずの対応)に、自宅で過ごす時間を短くするのですが、それも苦痛になってきて「早く離婚して欲しい」と伝えてくることがあります。
その3.再婚相手を見つけたい
出会い系アプリなどを利用していたり、既に再婚相手にしたい人がいるが、今、付き合ったりすると不倫と言うことになってしまうので、そのリスクは負いたくない。だけど、再婚したいと思っている場合、「早く自由に恋愛がしたい」などの理由で、離婚を急かしてくる事があります。
その4.友人や同僚にのせられている
会社の同僚の多くが離婚経験者である。あるいは友人が離婚について興味本位であおっているということがあります。このような場合「お前が離婚をしたいのはもっともだ!早く離婚した方が良い」などのように言われて、仲間内で盛り上がり、本人も「よし離婚してやる!」とその気になっているということがあります。
その5.義理両親が要望している
あなたと義理両親の関係が悪いとか、元々結婚に反対されていた、義理両親の性格がけっこう偏屈だなど、いろいろな状況はありますが、義理両親が離婚を推し進めているということも多々あります。これは、夫が「義理両親と、頻繁にメール/Lineなどでやりとりしている」とか「実家にちょくちょく帰っている」などのことがあると、この可能性が高いです。
以上、離婚を急ぐ代表的な理由を5つお伝えしてきました。次は、こういった離婚を急かしてくる状況に対して、自分はどのような姿勢で臨めば良いのか?ということについてお伝えします。
離婚を急かされたときの対応
もし夫から離婚を急かされたとき、どのようにな妻として対応すべきでしょうか?ここでは、その対応方法について詳しくお伝えします。
時間をかける姿勢で臨む
もちろん、具体的な対応はケースバイケースなのですが、まずはこちらの姿勢が大切です。強引に事を進めようとする、ご主人のペースには巻き込まれないようにしていきましょう。
むしろ、こちらは逆に「大切なことだから、じっくり時間をかけて進めていきたいと思っている」というような姿勢で臨むことが大切です。そのようなことを表立って発言するのはまずいですが、姿勢としてはその対応で臨むくらいで丁度良いです。
というのも、話し合いは、たいてい焦っている方が最終的には立場が弱くなっていきます。離婚のことについて話しをするときもそうです。焦っているほど、態度は悪くなりがちですが、話の筋も通らないので立場が弱くなります。
話しを聴く
相手が離婚発作のように、「すぐに別れる」のようなことを伝えてくる場合、話しを聴く必要はあります。逆に「話しも聞かない」と拒絶してしまうと、夫が更に強引に離婚を進めてこようとすることもあるので注意してください。
そして、相手の離婚要求に対して、話しは聞き、考えや気持ちは理解するようにしていきましょう。ただ、理解するというのは、賛成すると言う意味ではないので誤解がないようにしてください。
賛成するというのは「その意見を自分も支持する」という意味ですが、理解するというのは「あなたが離婚したいと思っている、その気持ちや理由を知る事はできた」という意味です。相手がどのように考えているかを理解したからと言って、必ずしも賛成する必要はありません。
結論を保留にする
夫が離婚の話しをしてきて、その気持ちや考えを聞いたあと、すぐに自分の結論や意見を伝える必要はありません。ここで「離婚に反対だ」ということを伝えても、余計相手がヒートアップして、離婚を説得してこようとしてしまいます。もちろん、「賛成する」と伝えるわけにもいきません。
なので一旦、結論は保留にしたいことを伝えてください。保留にしている間に体制を整えて、どう対応すべきかを検討する必要があります。しかし、その時間を確保するためには、まずはこの「離婚を急かしてくる」という状態を一旦、止める必要があります。
次回の話し合い日程を決める
結論を保留にしても、夫としては「早く離婚したい」という気持ちで一杯なので、離婚発作が止まらない可能性があります。そこで、次回の話し合いの日程を決めるようにしてください。次の日程が決まっていたら、そこまでは少なくとも、ある程度、離婚要求をする事を我慢できる可能性が高いからです。
参考ページ:離婚回避したい!話し合いで結果を出す
離婚を急かされた時してはいけないこと
相手が離婚を急かしてくるような場面で1番してはいけないことの1つは議論です。相手の離婚に対しての考えを改めさせようと思って、議論して説得するような姿勢をとると、通常、状況は悪化します。
ノーザンイリノイ大学のBrad J. Sagarinらの研究で、人がどういうときに自分の意見に固執するのかを調べているものがあります。
自分の意見に固執するというのは例えば、相手が「離婚する」という意見に固執するのはどういうときか?ということです。
この研究結果では、こちらが操作的な説得をしようとしたとき(何か裏で工作しているような対応)や、脅しのように伝えること(離婚を進めるのであれば、二度と子供にも合わせない的なフレーズ)、反論的意見を伝えるときなどをあげています。
つまり、「離婚する」と伝えてくる相手に「離婚などしない」と反論を伝えれば伝えるほど、通常、相手は「より離婚に固執する」ということです。
まとめ
相手から、離婚を急かされたときの姿勢としては「大切なことだからじっくり対応したい」のように進めていくことが肝心です。また、離婚発作が起こると、つい議論して相手を説得したくなりますが、これをしてはいけません。
通常、このような対応は関係性を著しく悪化させる上、効果もほとんどありません。逆に言えば、相手が離婚を急かしてくるような場面では、議論を避ける形で対応することが重要です。
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よくあるご質問
ここでは『離婚を急かされる』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
離婚話を何度も繰り返される
【Question】
夫が離婚を急かしているため、短期間で何度も離婚の話をしてきます。ここ1週間はほぼ毎日のように深夜まで話し合いをさせられます。どうすれば良いでしょうか。
【Answer】
離婚を急かしてくるという場合、時々相手が連日話し合いをしてくるということがあります。ただ、当然、そのように話し合いを連続しておこなっても良い結果というのは得られません。もう少し感覚を開けて話し合いをしないと、考えも深まらないためです。そこで例えば「当面は精神的にしんどいので、話し合いはできない」という旨を伝えるようにしてみてください。され意外にも対応は検討できると思いますが、まずはこのように伝えていきましょう。
離婚を急かす理由に納得できない
【Question】
最近、夫が離婚を急かしてくるのですが、その理由を尋ねました。すると「自分が会社を辞めて転職をしたいから」ということのようです。正直、転職を理由に離婚を急かしてくるなんて…と思っています。私的には、夫の態度は無責任だと思っています。どうすれば良いでしょうか。
【Answer】
本人の転職と離婚問題については、基本的には何の関係もないですよね。そのため、転職するからそのタイミングで離婚ということは、受け入れがたいものがあると思いますし、貴方からすれば夫の言い分は、とても無責任に感じてしまうと思います。そのため、たとえば「転職するというのは大変だとし思うけれど、離婚問題と一緒に考えて欲しくない」のように伝えてみてはどうでしょうか。それでも反発はあるかも知れませんが、まずはそのように伝えることが最初の対応としては適切だと思います。
参考ページ:夫が無責任な態度で離婚を要求!相手の心理や対応策など解説
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参考ページ:離婚や別居を迫られたときの対処法
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参考ページ:離婚回避のためにやってはいけないこと