「離婚を考え直して」は通じない?

離婚を回避したいというとき、あなたはご主人に対してどんなアクションを取りますか?

おそらくご主人に対して「離婚について考え直して欲しい」というメッセージをまずは伝えることが多いのではないかと思います。

しかし、実のところ、この提案をして承諾してもらえる可能性はかなり低いですよね?たとえば「分かったじゃあ、離婚は考え直す」とはスムーズにいきません。

図解「離婚撤回のメッセージ」
なぜ、このように提案をしても承諾してもらえないのでしょうか。相手のキモチが離婚に向いているから?それとも女性関係があるから?

もちろん、そういったことも、時には原因になっていることがあります。

しかし、実はちょっとした「コツ」を知らないことで、案外、ご主人が離婚を考え直す機会を自らふいにしてしまっている可能性があります。

そこで、今日は「承諾をもらいやすい提案のコツ」についてお伝えします。

ご相談者様ご相談者様

確かに私も離婚の撤回を直球で伝えていました

実験から判る離婚撤回の求め方

相手に離婚を考え直してもらうコツとは何か?

そのことを説明する前に、ある交通安全に関するボランティアの実験についてお話します。

論文『Compliance without pressure』
出典:Freedman et al. (1966)

この実験とはどのようなモノか?というと…

不特定の民家を訪ねて「この大きな交通安全の立て看板を庭に立てさせてもらって良いですか?」と提案し、それを承諾してくれるのか?ということを調べたモノです。

結果は、承諾した民家はわずか17%だけでした。誰だって、大きな看板を庭に立てられたのでは、困ってしまいますよね。

しかし、今度は、同様に民家を訪ねて、ほとんどの人が断ることのない小さな看板をもって「この『小さな』交通安全の看板を立てさせてもらって良いですか?」と承諾をもらうようにしました。

そして、その2週間後、再度「この大きな交通安全の立て看板を庭に立てさせてもらって良いですか?」と伝えると、なんと大きな看板でも76%の人が応じてくれました。
実験結果のグラフ
グループAではいきなり「大きな立て看板を立てさせて欲しい」と伝えました、その承諾率が17%です。そしてグループBでは「小さな立て看板を立てさせて」と承諾を得て、後日「大きな立て看板を立てさせて」と伝えのした。最終的に大きな看板設置を承諾してくれたのは76%でした。

この実験のポイントは「いきなり大きな提案をしてもほとんど拒否される。でも、小さな提案からとっていけば、大きな提案も承諾してもらいやすい」ということです。実はこのことは、離婚や別居などの夫婦問題を解決する際にもとても重要な要素です。

夫に「離婚を考え直す」と言ってもらうには?

ここでは、夫に「離婚を考え直す」と言ってもらうために役立つ方法についてお伝えします。

妥当な提案からする

「最初から大きな提案をするとほとんど上手くいかない」という事実は、夫に離婚を考え直してもらう上でも非常に重要です。

多くの人が別居になった後、夫に唐突に「別居を解消しよう」と伝えてしまっています。でも、実際問題、それで承諾を得られることはほとんどなく、まず拒否されます。

提案内容が「大きすぎる」からです。

あなたも、同じ事をしていませんか?いきなり夫に対して「離婚をしないように考え直して」と伝えても、たいていスグに拒否されると思います。もちろん、別居の解消を断られたり、離婚について考え直してくれなかったりするのには、女性問題があるからも、性格不一致だからなど個々の理由はあると思います。

ただそれでも、別居解消や離婚要求の撤回など、こちらの要求が伝わらない原因の一端は、「こちらの提案内容が最初から大きなモノを伝えすぎているから」と言うことにあります。少なくとも「妥当で、OKをもらいやすい提案」からした方が、離婚について考え直してもらいやすくなります。

離婚の撤回についてまとめ

理由を加える

離婚を考え直してもらいたいとただ、こちらの要望を伝えるだけでは不十分です。できれば、その理由を加えるようにしてください。このような理由や事情があるので、離婚についてい考え直して欲しいと伝えた方が、考えを改めてもらえる可能性が高くなります。また、その理由については、できる限り2-3つは挙げるようにしていきましょう。

まとめ

今回は、夫に離婚を考え直してもらうためのメッセージの伝え方についてお伝えしました。最終的に離婚を考え直してもらうよう伝えるとしても、段階を踏んで提案していくのか?それとも直球でそのことを伝えるのか?というのでは結果が大きく異なります。

ある程度、順を追って伝えていくことを考えてみてください。

さてここで朗報です。離婚を回避したい、夫婦関係を修復したいと思っている方に具体的なノウハウをお伝えしている『夫婦関係修復ニュースレター』というものがあるのですが、現在これを無料登録して頂けます。今の内に下記のフォームより登録を済ませておいてください。

よくあるご質問

ここでは『離婚を考え直してもらうメッセージの伝え方』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

一旦、別居するのはどう?

【Question】
夫に離婚について考え直してもらうためにも、一旦、別居すると伝えたいと思います。これについてはどう思いますか?

【Answer】
別居すれば離婚について考え直してもらえるということは全くないので、その点は安易に考えないでください。むしろ、同居を続けて、離婚回避ができるようアプローチした方が良いことも多々あります。

もちろん、様々な要因から別居した方が妥当ということもあるので、その判断はいろいろな要因を含めて考えることになるので、一度、このページにあるニュースレターを登録してもらった方が良いと思います。

夫の離婚の意思は変わる?

【Question】
夫が離婚の意思がかたいです。今回の記事で伝えられている提案の仕方を伝えても、簡単には「離婚をやめる」とはなかなか言わないのではないかと思います。何か出来ることはありますでしょうか?

【Answer】
夫に離婚の意思を変えてももらうためのアプローチというのは相当数あります。提案の仕方を工夫するというのも大事なのでここで取り上げましたが、実際には多角的に取り組む事が必要です。多角的というのは、いろいろなアプローチをミックスする必要があるということです。

離婚の意思が変わるというのは、たった1つのアプローチで変わると言うよりは、複数のことの積み重ねになります。

具体的にどんなアプローチを自分の場合とればいいのか?はカウンセラーに直接、相談してみるのが妥当だと思います。離婚回避のカウンセリングについては下記を参考にしてください。

参考ページ:離婚回避カウンセリング

離婚を考え直すキッカケ

【Question】
夫に離婚について考え直して欲しいと思っています。どのようなキッカケがあれば、気持ちが変っていくでしょうか?

【Answer】
離婚を考え直すキッカケは人それぞれなので、必ずこれが誰にでも当てはまる…というものはありません。そのことを踏まえた上で、あえていくつかキッカケになりそうなことを下記に取り上げておきます。

1.手紙やメール/Lineを読んで
修復するための手紙、あるいはメール/Lineなどを相手に送り、そのメッセージ内容を読んで離婚を考え直すということはあります。ただ、メール/Lineを送りさえすれば良いということでは全くないので注意してください。内容やタイミングは慎重に考える必要があります。

2.第三者の話を聞いて
第三者の話を聞いて、離婚に対しての考えが変るということはあります。ただ、これはあまりコントロールできることではないので、あくまでも偶然そうなったということです。

3.話し合いを通じて
話し合いを通じて、考えが変るということがあります。考えがわると行っても、一気に離婚という考えから、修復していこうという考えに変ると言うよりは、しばらく様子をみるという形で離婚については保留と言うことになることも多々あります。

4.自信のメンタルが変って
例えばいつもイライラしていると、事態が離婚に向けて進んでしまうことがありますが、一方で気分良く過ごせる時間が増えていくと自然に離婚問題が解消していくこともあります。

離婚を考え直してもらう手紙を書きたい

【Question】
離婚を撤回してもらう為に手紙を書きたいと思っています。どんなメッセージを作れば良いでしょうか?

【Answer】
今回の記事でお伝えした通り、あまり一気に大きな提案をしないという点に注意してください。例えば、手紙を1通書いてそれで、離婚を撤回してもらうというのは、あまり現実的ではないかも知れません。

相手も、離婚を決意するというのは、そう簡単に決意したことではないですよね?朝起きて「そういえば、離婚でもしようかな」とは思わないと思うのです。それなりに考えがあってのこと。ですから、それを手紙を1通送ってどうにかするというのはややハードルが高いと思います。

なので、手紙のメッセージとしては「一度会って話をしたい」とか「子供との面会の機会をとりたい」など、亜程度ハードルを下げた提案をしてみてください。もちろん、どんな提案が良いかは人によってケースバイケースになりますが、現状とかけ離れていないことが肝心です。

夫から離婚を切り出された理由が分からない

【Question】
夫から先日離婚を言われました。しかし、理由が全く分かりません。本人に聴いても「自分か悪いから」など、曖昧な返事しかなく具体的にはよく分かりませんでした。どうすれば離婚を考え直してくれるでしょうか?

【Answer】
離婚を伝えてきても、その理由が分からないと言うことだと、どう対応すれば良いか?と困ってしまいますよね。このような場合、出来ることの1つはコミュニケーション媒体を変えてみるというものです。つまり、口頭で話しを聴こうとすることは一旦控えておいて、メール/Lineなどに変えてみてください。それをするだけで、ある程度、新しい情報を聴けることがあります。

もちろん、メール/Lineで言われたという場合は、口頭で尋ねるようにしていきます。

夫から離婚を切り出される妻の特徴は?

【Question】
まだ夫からはっきりと離婚を切り出されてはいません。しかし、そろそろそういう話が来るのではないか?と不安でいっぱいです。そこで、離婚を切り出される妻の特徴のようなものがあれば、教えてください。そういった点に気をつけたいと思います。

【Answer】
ケースバイケースですので、自身の状況に合わせて離婚要員は考えた方がいいとは思います。あえて挙げるとすれば例えば「相手の話を聞かない」、「相手に相談無く物事を決めてしまう」、「冗談でも、結婚失敗したなど失言補を繰り返す」、「相手の身内について悪く言う」などがあります。その他、いろいろありますが、まずはこういった点に気をつけてみてください。

関連記事

さて、今回の『夫に離婚を考え直してもらうメッセージの伝え方』についての記事はどうでしたか?通常、直球で離婚を考え直して欲しいと伝えても、効果がないことが大半です。スモールステップで相手の考えを変えるよう促してみてください。

さて、離婚やメッセージの伝え方について関連記事をご紹介します。併せて読んで頂くことで、知識やテクニックを身につけて頂けます。

離婚しないで済む方法

離婚しない
離婚を伝えてきた相手の気持ちをどうにか思い留まらせたい!それにはこの相手を説得するための切り札を活用してみてください。説得メッセージにこの切り札を入れるだけで、大きく変わってきます。手紙を書くときや話し合うとき、ぜひ活用してみてください。

参考ページ:離婚を思いとどまらせたい!相手を説得する切り札

別居中の旦那に手紙

手紙を書く
別居している夫に手紙を書きたいけど、どう書けば良い?何か心に響くようなメッセージを書けないかな?そう思ったら、こちらの記事を参考にしてください。手紙を書くことで、別居の解消ができることもあるので、とても大切なアクションの1つです。

参考ページ:別居している夫への効果的な手紙の書き方

離婚だけでなく別居も回避したい


仮に離婚を回避出来たとしても、別居にはなりそうと言うことはありませんか?そのような場合、こちらの記事も参考にしてください。別居回避に焦点を当てて、その全体像について解説しています。

参考ページ:別居を回避する5つの方法

離婚を切り出された

離婚記事
夫から離婚や別居を切り出されて、困っているということはありませんか?相手が「早く離婚して」など迫ってきたら、どう対処すれば良いのか…と途方に暮れてしまう面もあると思います。そこで、詳細を下記の記事でお伝えします。

参考ページ:離婚や別居を迫られたときの対処法

夫婦関係の修復はどういうやり方で進めれば?


夫婦関係を修復していくためには、どのようなやり方で進めればいい?その基礎的な内容について、手順や注意点を取りあげ解説していきます。

参考ページ:夫婦関係を修復する方法