相手から離婚を言い渡されるとショックも大きいものです。動揺から、本来「やってはいけないこと」をしてしまうこともあります。

不適切な行動をとってしまうと、自分下の意思に反して離婚を推し進めてしまうことになってしまうので注意してください。

そこで、離婚回避のためにやってはいけないことをここで整理しておきますので、注意しておきましょう。

ご相談者様ご相談者様

私も夫から離婚と言われて動揺し、その後あれこれ不適切な行動をとってしまったのではないかと心配です。

離婚回避を望むなら、やってはいけないこと

ここでは離婚回避のために、本来は「やってはいけないこと」なのに、多くの人が間違ってやってしまう行動パターンをいつくか取り上げてお伝えします。

やってはいけないことの図解

短期間で何度も話し合い

離婚を回避するために、何度も話し合いをしてしまうということがあります。一定期間をおきながら進めるのであればかまいませんが、短期間で何度も繰り返すことは適切ではありません。
話し合いが頻回
具体的に何回とは線引きが難しいですが、例えば毎週1回話し合いをするというのは、ほとんどのケースで多すぎる可能性が高いです。

短期間で離婚についての話し合いをすると、逆に相手が離婚の意思を固めることが多くなります。

参考ページ:離婚回避したい!話し合いで結果を出す

1日に何件もLine

離婚と言われたショックから、1日に何度も「離婚をやめて欲しい」というメール/Lineを送ってしまうという人がいます。不安になってしまうのは仕方がありませんが、これをしてしまうと、相手の気持ちがさらにダウンする可能性が高くなります。
1日に何度もLineする弊害

一方的に疑う

「急に離婚を言うのは、きっと不貞をしているからに違いない」。このように疑いを持って相手を追求してしまうと言う人がいます。

もちろん、その可能性はあるのですが、だとしても想像だけであまり決めつけて話しをしてしまうと、相手は「もう話にならない」と思って、離婚に向けて意思を固めてしまうと言う、こちらが意図していない方向に向かってしまうことも多々あるので気を付けてください。

スルーする

これは離婚を言われたことに対して、何も触れず、そのままスルーしてしまうことです。例えば、離婚の要求があったけれど、そのまま触れものに触るように相手に接して、極力何も話しかけないようにするという感じです。

これは、後々相手から「どうして離婚と言ったのに、何も言ってこないのか!」と相手から不信感を招くという可能性があります。

説得する

これは相手の離婚に対しての考えを覆さなければと思って、相手のことを何度も説得しようとすることです。

通常、説得するというのは効果がありません。あったとしても、数日から数週間でその効果が終わってしまうことも多々あり、そこからまた離婚要求が始まってしまうこともあります。

また、説得しようとすると、自然に会話の内容が「自分の思い通りにしようとする」あるいは「自分の要求ばかりする」というものになりがちです。そして、これらの特徴をもっている会話は相手に嫌われる可能性が高くなります。

実際、フロリダ国際大学のMary J. Levit博士は343名を対象に「困った人間関係」について尋ねた調査を行っています。その中で、困ったと感じる相手の一例として「自分の思い通りにしようとする」ことや「自分の要求ばかりしてくる」という事をあげています。

論文『Troublesome Relationships』
出典:Mary J. Levit et al. (1996)

調査結果から判明した、相手を困らせてしまう行動の種類と割合は下記の通りです。

グラフ

別居する

状況によっては別居することが正しいこともあるのですが、安易にしないように注意してください。特に離婚回避を望む場合、慎重に考える必要があります。

自分が「夫婦関係で悩んでいる」と友人や身内に相談すると、「じゃあ、別居したらどうか?」のように言われることが多々あるので、それも良いのかもと思ってしまいがちだと思います。

しかし、別居をすれば、その後自分の都合の良いときにまた同居に戻れるとは限りません。「自宅には戻ってこないで欲しい」などのように言われて、離婚危機の問題だけでなく別居の問題も抱えることになる可能性が出てきます。

一人で悩む

離婚問題になっている場合、なかなか一人で解決策を考えて取り組んでいくというのは簡単ではありません。ずっと一人で問題を抱えていると、精神的な負担も大きくなります。

また、自分一人で考えていたときには見えていなかった解決の手がかりが、他人から意見をもらうとすぐに見つかったということも多々あります。早期解決のためにも一人で悩まないようにしてください。周囲に相談できる人が居るのならそうしてもかまいませんし、誰も居ない場合は離婚回避カウンセリングを検討しても良いと思います。

参考ページ:離婚回避カウンセリング!活用方法や注意点について解説

既に「やってはいけないこと」をしている場合の対処

上記で挙げたような「離婚回避のためにやってはいけないこと」を既にしてしまっているという場合、どうすれば良いのでしょうか?

自分が何をしたか?ということにもよりますが、共通しているのは「とりあえず今の行動をストップさせる」ということです。例えば、仕事をしているときミスで出血したということがあるとします。体からちがポタポタと流れ落ちていても、仕事が忙しいからと言って仕事を続けるという事は適切ではありません。出血しているなら、まずは止血することが先決です。

してはいけないことを先にストップさせることの図解

今後、上手く軌道修正するためにどう対応していくかは検討していかなければいけませんが、まずは行動をストップした上で検討していきましょう。その他、既に「やってはいけないこと」をしている場合の対処方法として必要なことを順番に解説していきます。

謝罪

もし既に「やってはいけないこと」をしてしまい、相手に迷惑をかけてしまったということがあるのであれば、早めに謝罪を伝える必要があります。口頭でそれを伝えられれば理想的ですが、相手が口を利いてくれないなどのような場合には、Lineや手紙で謝罪の意思を伝えることも検討してみてください。

もちろん、自分のした行動によっては謝罪したからと言ってすぐに許してくれるとはならないと思います。しかし、それでもまずは自分が反省をしているという意思を伝えることは、今後の離婚回避のために欠かせません。

参考ページ:離婚回避のための謝罪文の書き方や例文

補足解説

関係性が緊迫した状態だとなかなか謝罪する勇気を持てないものですが、離婚回避するためには欠かせないことがあります。また、謝罪は適切なステップで進めてください。最初に相手の傷付いた気持ちを認め、その後自分の言動について非があることは謝罪します。例えば「私の失言であなたの気持ちを傷つけてしまい、大変申し訳ない」などのように伝えます。その後、事情があるのならきちんと説明が必要です。どうしてそのような言動をとってしまったのかということについてありのまま伝えます。このようなステップで謝罪をするようにしてください。
参考:How to Apologize to Your Partner

問題を繰り返さない

一度、自分が不適切な行動をとってしまい謝罪を伝えても、再度それを繰り返してしまうと大きな信頼失墜につながります。

たいていの場合、一度目よりも、二度目、三度目の方が相手の怒りも大きくなることがほとんどです。そのため、謝罪したことに対して、同じ事を繰り返さないよう注意が必要です。

悔やみすぎない

オーストラリアのシドニー大学、ウェンディ・ジョング博士は「私達は成功からはほとんど何も学べないが、失敗からは大いに学ぶところがある」と指摘しています。

「やってはいけないことを、してしまった」という経験は苦いものですが、それでもそこから学べる事も多いはずです。これ以上、過去のことを考えず、この経験から学べることを学んだら、あとは信頼を取り戻すためにこれから何ができるのかを考えていきましょう。

まとめ

今回は、離婚を回避するために、やってはいけないことを一通り挙げて解説してきました。もし、今回お伝えしたような「やってはけいないこと」をしてしまっている場合、一度行動をストップさせることから始めてみてください。

そして、今後、どう軌道修正してくべきか?迷ったら下記のフォームから「夫婦関係修復ニュースレター」を購読して、具体的な行動を決めてみて下さい。

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よくあるご質問

ここでは『離婚回避のためにやってはいけないこと』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

離婚回避の方法として悪い例は?

【Question】
離婚を回避したいと思っていますが、事前に「悪い例」を知っておきたいです。どのような事例がありますか?

【Answer】
いろいろ「やってはいけない行動」というのは、ありますが典型的な例の1つは「夫から離婚すると言われた」ということを身内や友人にどんどん話しを広げてしまうというのは悪い例の1つです。

相手は「離婚する」とは言ってきても、100%そうすると決めているとは限りません。ですが、周囲の人に公言してしまうことで、相手も引っ込みがつかなくなってしまい、離婚の意思がさらに強くなってしまうと言うことがあります。

こうなってしまうと自分で離婚回避が難しい状況をつくることになるので、悪い例として覚えておいてください。

一度でも「してはいけないこと」をしたらマズい?

【Question】
この記事で取り上げた「してはいけないこと」を一度、やってしまったことがあります。そのときは非常に気まずい思いをし、夫婦仲も後退してしまいました。やはりこのようなことを一度でもしてしまったら良くないでしょうか。

【Answer】
一切の間違った行動をしないようにする、というのは現実的ではありません。心理学では100点を目指す思考のことを「完璧主義」と呼んでいて、これがあると不安や絶望感が高くなってしまいまいます。

ですので、時には間違った行動をとってしまうことは仕方がありません。逆に「絶対に一度もNG行動をとってはいけないのだ」と思いすぎると、声は震えるし、表情も硬くなるしと様々な問題が生じてしまいます。

ですので「NG行動はとらないですむのならOKだけど、してしまったとしても謝罪してやり直せばいいや」という位の気持ちで臨むようにしましょう。

「やってはいけないこと」に叱責は含まれますか?

【Question】
夫が度々お酒で問題を起こすので、この点について叱責をしました。離婚を回避するためには、このような問題について叱責することは、やってはいけないでしょうか?

【Answer】
いいえ、問題行動がある場合は、叱責は必要不可欠です。ただ、叱責というのは、かなりデリケートなコミュケーションなので慎重に対応してください。

つまり、闇雲にやってしまう叱責は「やってはいけないこと」になります。逆に、適切な方法で進める場合は問題ありません。このあたりの区別については、この記事のテーマと少しズレてしまいます。そのため、この内容についてお知りになりたい場合はこのページから登録できる夫婦関係修復ニュースレターを無料購読してください。

離婚回避のために、やった方が良いことは?

【Question】
離婚の話が出るようになりました。私はできれば離婚を避けたいと思っていますが、夫の気持ちは冷めているようで、何をやったらいいか分かりません。

これまでに夫婦の会話を増やそうと努力したり、家事や育児の負担を見直したりしましたが、夫の態度は変わらず、時には冷たく感じることもあります。

【Answer】
ご主人の態度が冷たくなったりすると、不安になりますよね。離婚回避のために、やった方が良いことというのは無数にありますが、本人の気持ちを聴いていないのであれば、一度そうしても良いかと思います。気持ちや考えを聞けば、自然に、自分がやった方が良い事柄というのがハッキリすることが多いからです。

参考ページ:離婚を回避する方法について解説。8つの効果的な方法とは?