別居後の会話で困る

別居するということは、普段、顔を合せることがなくなるということです。その結果として、次第に態度がよそよそしくなったり、「会話」をしてもなんだかギクシャクする…と言うことになります。

別居になってしまったら、このように他人行儀になっていき次第に敬語でメール/Lineなども送られてくる何てこともありますよね。そこで、今回は別居してもギクシャクした関係にしないために、出来ることをお伝えします。

ご相談者様ご相談者様

確かに、私も夫と別居後、ギクシャクしてしまっています。先日も敬語でメール/Lineが送られてきて落ち込みました。どうすれば良いんですかね…。

会話には質と量の2つがある

別居をした後、普通に過ごしていたら、会う機会も減っていくので、通常、お互いがよそよそしくなってしまいます。

「よそよそしくなる」ということは、離婚などに進んでしまう事も可能性として出てきます。

しかし、ここで諦めてはいけません。別居して、会話の頻度が減ることは避けがたいですが、その分、質を上げていきましょう。

実際問題、別居すれば「会話量」や「会話の頻度」が下がってしまうことは避けられません。

なので、そこばかりを気にするより、「会話の質を上げる」ということにシフトする必要があります。質を上げることで、会話の量や頻度が少なくなってしまうことをカバーするのです。

会話の質を上げるにはどうする?

では、別居後の会話の質を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは重要なポイントを整理してお伝えします。

話題に気を配る

会話の質を上げる上で重要になるのは、「相手に共感してもらえたり、関心を持ってもらえることを話題にする」ということです。

例えば、「自分の趣味の話し」や「自分が今日あったこと。近況」というのは、自分は話しても楽しいと思います。しかし、相手がその事に共感してくれたり、興味を持ってくれる見込みはかなり低いものです。

別居している時に、こういった自分中心の話題は適切ではありません。

「相手に共感してもらえること」なら、例えば「相手の仕事のこと」や「子供のこと」などは、比較的、興味・関心を得やすいかも知れません。

ケースバイケースですが、このように、「話をすれば、興味を持ってくれて、『確かにそうだ』と共感してもらいやすい」こと。これをまずは出発点にしていきましょう。

会話は相手視点で始める

相手視点で話す

「何だ、そんなことか!」と思うもか知れませんが、実はこれをしっかり実践出来ている人はかなり少ないです。ほとんどの人が「自分が話したいこと」をしゃべっているだけになりがちです。

もちろん、これでも別居した最初の内は会話がなり立つかも知れませんが、次第に厳しくなります。なので、質を上げるためにはとにかく「相手視点」で、相手の興味あること、相手の共感できることを、話題として伝えてみてください。

相手に共感してもらえたり、関心を持ってもらう話題を見つけることは簡単ではないかも知れませんが、それを見つけられると、別居して、ギクシャクしていた関係が、急に変化していくことも多いものです。例えば「ギクシャクしていたけれど、何だか最近、会話が増えてきた」というように。

ですからぜひ、ご主人が興味・関心を持てること、共感してくれそうなネタを探し続けてみてください。それだけの価値があります。

別居後の会話で注意すべき事は?

ここでは、別居したあと、どのような点に気をつけて会話をすれば良いのかについて解説します。主な注意点としては次のとおりです。

感情的にならない

別居しているという背景もあるため、感情的に不安定ということもあると思います。結果として、会話中に感情的になり、失言が増える可能性があります。感情が高ぶっているときには、無理にあって会話をする時間をとる必要はありません。無理してし会えば、関係性を後退させることにもなるからです。

ある程度落ち着いて、平静を保ちながら会話ができるという状態になってから、話す機会をとるようにしてください。

聴き手になる

相手の話を注意深く聞き、理解することに時間をとるようにしてください。けっして自分ばかりが話してしまったということがないように気をつけます。基本的には相手の話しを聴くことを軸においた方が、相手からも好感を持ってくれるためです。

心理学的解説

話の聴き手になることは、パートナーとの結びつきを深めることに役立ちます。相手の話しを積極的に聴くことが重要です。具体的には、共感や尊敬、そして純粋に相手のことに興味を持つというマインドを持つようにします。実際、J Marriage Famらの研究では、積極的な傾聴をおこなっている夫婦は幸福度が高く、対立や葛藤になることが少ないことも判明してまいす。また、実験では傾聴ができているほど、感情的な親密度が高まり、助け合う気持ちが生まれやすいことが指摘されています。
参考:Does Couples’ Communication Predict Marital Satisfaction, or Does Marital Satisfaction Predict Communication?

まとめ

今回は、別居後の会話をどうすれば良いのかということについて解説してきました。話題は相手基準で出すようにしてみてください。その他、別居解消に関するさまざまなノウハウを夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。現在、こちらは登録無料なので今すぐ下記のフオームよりお手続きをお取りください。

よくあるご質問

ここでは『別居後の会話』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

沈黙が増える

【Question】
別居したあとも、時々夫と食事をしたりして会うことができます。しかし、一言か二言会話をした後は、沈黙が続いてしまいます。以前はもっと会話が弾んでいたのですが、別居してからというもの、何を話していいのかわからなくなりました。会話を改善したいと思っていますが、気まずくなってしまい、余計しゃべれません。このままだと、会う機会も減ってしまうのでは内科と心配しています。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
ご相談、ありがとうございます。ご相談内容を拝見すると、現在のコミュニケーションの流れを変えるためには、思い切ったアプローチを考えても良いと思います。沈黙やぎこちなさを感じる時、それを率直に伝えることで、会話を新しい展開に変えることができるかもしれません。例えば「最近、会話がぎこちなくて気まずいときもあるよね?」と感じていることを素直に伝えるということです。

相手もきっと「ぎこちないな」とは思っているので、それに対して相手が反論することは可能性として低いと思います。また、それを指摘するだけでなく、具体的な提案も加えてください。

例えば、過去にお互いが楽しく話していた話題に立ち戻るのも1つの方法です。例えば、以前映画の話題ではよく盛り上がっていたということがあれば「最近見た映画について話したいんだけどどう?」といった感じで、その内容に触れることができるかもしれません。

一筋縄ではいかないという面もあると思いますが、できることの1つとして検討してみてください。

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