別居中の夫婦が修復する上で困ること

別居中は、どうしても同居している人ほど相手と顔を合せる機会がありません。

多ければ週に数回、夫が自宅に戻ってくるという場合もありますが、多くの人は「月1回か数ヶ月に1回程度」と言う人が多いと思います。中には年単位でしか顔を合せることもないと言う人もいますよね。

しかし、

「会う機会が少ない = 夫婦関係を修復していく機会も少ない」

と言うことになるため、長期間、顔を合せる機会がないと夫婦関係を修復する上でも困ることになります。

こういった別居中の特徴を踏まえ、夫婦関係を修復するために必要な行動は、どんなことがあるのか?今回はこの点について詳しく解説していきます。

ご相談者様ご相談者様

確かに、夫と会う機会が少なくっていくと不安ですし、修復していく機会もないですよね…

別居している夫婦。修復に必要な行動は?

別居している相手と修復するために必要なアクションの1つは「提案する」というものです。

例えば「学校行事に参加して欲しい」「子供との面会時間をとって上げて欲しい」「食事に行こう」など、様々な提案が出来ます。

このような提案を定期的に行っていくことが重要です。なぜなら、提案をすることが、別居している相手と「会う機会を増やす」ことにつながるからです。

例えば「面会時間をとって欲しい」と提案し、相手が仮に承諾してくれればそれだけ接する機会が増えるということにになります。

もちろん、毎回、こちらが提案すればそれを承諾してくれるわけではありません。むしろ、承諾してくれる可能性の方が低いと思います。つまり、大半は断られると言う結果になりがちです。

しかし、それでも提案を続けていくことが大切です。

提案を続けていくことで、ご主人が数回に1回は承諾してくれるということもあるからです。承諾してくれれば、ご主人との共有時間を増やすことが出来ます。共有時間を増やすことが出来れば、別居をの解消に向けて一歩前進することも出来ます。

別居中に出来る修復のための行動
このように、別居の解消や夫婦関係の修復には、提案が欠かせません。この提案をいかに承諾してもらいやすくするのか?というのが別居している人にとっての重要なテーマの1つです。

関係修復の距離感を掴む

提案をすることで、行動につなげることができ、実際にご主人との夫婦関係を縮めていくことが出来ます。しかし提案をするのには他の理由もあります。

それは「ご主人との距離感を掴むことが出来る」というものです。例えば「食事に行こう」ならOKだけれど、「映画に行こう」だとNoということであれば、現在のご主人との関係性は「食事に行こう~映画に行こう」までの間にある、と言うことを掴むことが出来ます。

「ご主人との関係性が現在どの程度のものなのか?」あるいは「夫との修復は前進しているのだろうか?」ということを通常、目で見ることは出来ません。しかし、提案をすることである程度、関係性の距離感を掴むことが出来るのです。

このように、ご主人に提案をすることで、距離を掴むことが出来れば、今後の自分の行動をそれに合わせて進めることが出来ます。例えば、現在のご主人との距離感が「食事に行く~映画を観に行く」までの間であれば、次の提案で「旅行に行こう」と誘うのは明らかにハードルが高すぎますよね?

提案が夫婦関係に及ぼす効果
このように、ご主人との距離感を掴んでおくと、夫婦関係を修復していく上で何かと便利なのです。この距離感が掴めないと、次の行動をどうするのか?という判断が鈍ってしまうのです。なので、別居している場合は特に意識してこの提案するということを行ってみてください。

この提案をきちんと出来るようになると、別居しているご主人との距離感が掴め、益々今後のあなたの対応が的確に出来る…と言うことにつながります。

別居から修復する際の注意点

ここでは、別居している状態から夫婦関係を修復する際の注意点を解説します。注意点は多数ありますが、ここでは代表的なものに絞ってお伝えします。

提案頻度

提案をすることで、相手との距離を掴むことは重要です。しかし、それがあまりにも度重なると関係性を悪化させることもあるので注意してください。何事も加減が重要です。例えば、今日提案して断られたからということで、その3日後にまた提案するということをすれば、相手も断ることに罪悪感を覚えて嫌な気持ちになるかも知れません。

自分の問題点にも目を向ける

夫婦関係が悪化した理由は相手にあることも多いものです。ただ、そのように思えるときでも自分の改善点はなかったかということをよく考えてる必要があります。通常、別居になる理由として、夫婦のどちらか一方だけが悪いということは少ないです。むしろ、お互いにいくらかの改善点があるというのが多いものです。

子供への影響を考える

夫婦仲が悪化して別居するのは仕方がないときもあります。しかし、子供はそれで不安になり負担を強いられる事になってしまうので、その点の配慮は必要です。子供の年齢にもよりますが、別居になったことについていくらかの説明が必要です。

まとめ

今回は、別居中、夫との関係を修復するために必要な行動をお伝えしました。特にここでは「提案すること」の重要性とその意義についても詳しく解説しています。

別居している夫に対して提案することの利点は次の3つになります。

  • 1.共有時間を増やす
  • 2.別居解消や関係修復のキッカケになる
  • 3.夫婦関係の距離感を掴める

提案をすることによって共有時間は増え、共有時間が増えることで関係を修復していくキッカケにも直結します。提案をしたからと言って、一朝一夕に共有時間を増やせるわけではありませんが、これを意識して修復を進めるのか?それとも全く意識せず、漠然と行動するのか?では、半年後、1年後の夫婦関係は全く違うものになっていきます。

ぜひ、今日からこのことを意識して進めてみてください。

さて、別居解消や夫婦関係を修復するための様々なノウハウを紹介したニュースレターがあるのをご存知ですか?現在、こちらニュースレターを今なら無料購読頂けます。早速下記のフォームより登録してみてください。

よくあるご質問

ここでは『別居中の夫と関係修復するために必要なたった1つの行動』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

大きすぎる提案をした場合は?

【Question】
一度「今度、映画に行きたい」ということを提案したのですが、提案内容が大きすぎたのかあっさり断られてしまいました。しかし、夫婦関係は割と前進していたので、もう少し小さな提案だったら良かったな…と思ったのですが、このような時、何かできることはありませんか?

【Answer】
あります。最初に少し大きめの提案をして断られてしまったという場合、その直後にもう少し小さな提案を連続して伝えるようにしてみてください。

例えば「今度、映画に行きたい」と伝えて、その返答が拒否であれば、すぐに「わかった。じゃあ、食事だけでもどうかな?」という具合です。

実際、Cialdini博士らが行った実験では、このように最初に大きな提案をして、断られたとしてもすぐに小さな提案を伝えることで、最初から小さな提案を伝えるよりも相手が承諾してくれやすいという結果が出ています。

論文
引用:Cialdini&Ascani(1976)

実験では、大学のキャンパスを歩いていた学生に「長期献血協力者を募っていて、これから3年間にわたり2ヶ月に1回、献血をお願いしたい」という大きめの提案を最初にしています。

しかし、それが断られたら、その直後に「それでは明日の1回でも良いですから、献血をお願いできませんか?」ということを伝えていきます。すると、最初から「明日の献血をお願いできませんか?」と伝えるよりも、承諾してくれる確率が上がったのです。

このように最初に大きな提案をして断られてしまった場合は、あらかじめ考えておいた小さな提案を、即座に伝えてみてください。そうすることで、小さな提案だけは受け入れてくれる可能性が高まります。

別居していると夫婦修復の道のりは長いですか?

【Question】
現在、別居しています。やはり同居している場合よりは、夫婦修復の道のりは長いと考えておいた方が良いでしょうか?

【Answer】
一概には言えませんが、基本的には同居している場合よりも長くなる傾向が高いです。しかし、これは「修復出来る確率が低い」という意味ではないので注意してください。

同居していても、別居していても、修復できる確率に大きな差があるわけではありません。むしろ、どうアプローチするのか?などの方が、修復には大きく関わってきます。

別居して楽しいという相手と修復できる?

【Question】
別居した後、夫がその生活を楽しいと言っています。この場合、もう同居に戻すことは難しいでしょうか。

【Answer】
独身生活のようになって楽しいと感じてるのだと思います。けっしてプラスの要因ではありませんが、こういうことがあったからと言って、同居に戻せないとも言えません。

むしろ、同居に戻せるかどうかはもっと他の要因が関わってきます。なので、過度に気にしないようにしてください。

別居解消のキッカケをつくりたい

【Question】
現在、別居して半年になります。このまま長引くと離婚になるのではないか?とも心配しています。しかし、なかなか別居を解消するキッカケを掴めません。今回の記事であったように、提案をすることは同居に戻すキッカケになりますか?

【Answer】
提案をすることは、共有時間を増やして夫婦関係を前進させるなどの目的以外でも、別居解消のきっかけ作りとしても役立ちます。例えば、ストレートに「同居に戻しましょう」という提案をしなくても「今日、夕食を自宅で一緒にとりませんか?」などの提案でもかまいません。

こういった提案を行い、会う機会をつくれば、その流れで同居に戻すという話が出てくることもあります。ですので、同居に戻したいという提案がしにくくても、別の提案をしてみてください。それが同居に戻すキッカケにもなり得ます。

離婚寸前で修復不可能のように思える

【Question】
別居した夫とは関係が非常に悪く、離婚寸前です。もう夫婦関係の修復は不可能のように思えますが、それでも希望はありますでしょうか?

【Answer】
状況が悪いと絶望的に感じてしまうこともあります。しかし、多くの場合、客観的にみるとそこまで悲観しなくても良いということの方が多いです。夫婦カウセリングをしていて、よくそのように感じます。

なので、一度、相談してみることをお勧めします。「夫婦関係修復ニュースレター」にご登録頂くと、メールで無料相談を行なえますので、そちらを利用してみてください。

関連記事

さて、今回の『別居中の夫と関係修復するために必要なたった1つの行動』についての記事はどうでしたか?

共有時間を有効に活用し、相手との距離感を考えながら夫婦関係の修復を進めてみてください

さて、別居や夫婦関係の修復に関する関連記事をご紹介します。併せて読んで頂くことで、知識を深めて頂くことが出来ます。

同居にいつ戻す?

別居解消についての記事紹介
夫婦関係を修復していくために、どのタイミングで別居を解消すればいいのだろうか?と迷う事も多々あると思います。このようなタイミングの問題について下記のページで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。

参考ページ:別居解消のタイミング

別居から復縁へ

話し合い
復縁をしようと思ったら、いつか話し合いをするということも必要ですよね。しかし、話し合いは意外に進めるのは難しいものです。例えば、相手が黙り込んでしまったり、投げやりになったり。どれも対応は難しいものですが、下記の記事のそういったときの対処方法について解説しています。別居から復縁に取り組む際、参考にしてください。

参考ページ:別居から復縁のチャンス

別居解消に向けて

別居解消についての記事
別居を解消したいと思っているけれど、一体、どこから何を進めれば良いのかと迷ってしまうと思います。そこで、全体像や必要な行動、注意点などをこちらにまとめています。初心者向けに幅広く解説していますので参考にしてください。

参考ページ:別居解消に役立つ5つの方法

夫婦関係修復カウンセリング

カウンセリング
夫婦関係を修復するためのカウンセリングを受けたいけれど、どう自分達に活かせば良いのか分からないということはありませんか?そこで、活用方法について解説した下記のページを参考にしてください。

参考ページ:夫婦カウンセリングの活用法!夫婦関係を修復するために

夫婦関係修復のキッカケを掴みたい

修復のキッカケ
夫婦関係が修復していくキッカケは人それぞれ。ですが、いくつか典型的なパターンもあります。そこで、その種類をいくつか取り上げ、体験談なども紹介したいと思います。詳細は下記よりどうぞ。

参考ページ:夫婦関係が修復したきっかけは何?

夫婦関係修復のやり方

修復の方法
夫婦関係を修復させたいと思っても、いったいどんなやり方で進めれば良いのか?と迷ってしまいませんか。そこで、全体像を解説した下記の記事を参考にしてみてください。

参考ページ:夫婦関係を修復する方法