夫婦関係を修復しようと思ったとき「夫に話しかけた方が良い?それとも、放っておいた方が良い?」など、判断に迷う事はありませんか?

そのようなとき、あなたはどう自分の意思を決定し行動に移すでしょうか。

間違った判断をしてしまうと、相手からの反発を受けることも多くなるので、どうにか正しい判断をしたいところですよね。

そこで今回は、夫婦関係を修復する際、正しい判断をするための意思決定方法についてお伝えします。

ご相談者様ご相談者様

私もどう対応すれば良いか迷う事が多いです。どう判断すれば良いのか…。

浮気を疑うのは直感?それとも分析?

じっくりと物事を考えることを一般的に「分析」と言います。例えば「夫が昨日は、飲み会に行って深夜の2時に帰ってきた。先週も同じ曜日に同じ時間だった。もしかしたら、これは浮気をしているのではないか?」などのように考えていきます。

逆に、「何となくこうする方が良いと思う」とか「きっとコレだ!」というように決めることを「直感」と言います。例えば「何となく夫の様子が違う気がするので、浮気しているかも?」という判断をするのは直感です。

現代は左脳的な思考(分析的・論理的な思考)をすることが重視されることが多いので、あなたも相手との関わり方や対応に迷ったら、分析をしてどうすべきかを考えることが多いのではないでしょうか?

しかし、いくら時間をかけて分析をしても、実はその結論は間違っていることも多いのです。むしろ、分析をするよりも、自分の直感を信じて決めてしまった方が正しい選択をすることができるはずです。

事実、オタゴ大学のJamin Brett Halberstadt博士によると「分析と直感なら、直感の方が良い結果になる」ということを指摘しています。

Halberstadtの論文
出典:WileyOnlineLibrary

博士の実験ではバスケットボールにくわしい被験者を集めて16試合の結果について予想をしてもらいました。しかし、被験者は次の2つのグループに分けて予想を行っています。

  • A:理由をしっかり考えて予想する(分析)
  • B:悩まず、当てずっぽうで予想する(直感)

このような形でそれぞれに予想をしてもらった結果は次の通りです。

実験の結果を表すグラフ
分析をしたら65.2%の制度だったのに対して、直感で決めると70.4%でした。

このように分析をしたから正しい判断が出来る…とも限らないのです。

正しく意思を決定する方法

「なんだ、じゃあ夫とのことで迷ったら、ピンときた事を行動に移せば良いよね?」

と思ってしまうかも知れません。しかし、その結論はまだ早いです。

実は、得られ情報が多くなればなるほど分析は磨きがかかり、精度が上がってくるからです。状況を整理し、これまでの経験値や論理的に物事を考えていくと、分析の精度は高まります。

なので、直感を頼った判断も大事なのですが、それだけでは不十分です。きちんと得られた情報を元にした分析も活用するようしてください。つまり、直感も分析も、両方活用して、相手に対してどう対応すれば良いのか?を決めた方が良いということです。

実証

実際、アメリカの心理学者ハモンド博士らは、高速道路の安全性に関する判断を予想してもらうという実験を行いこのことを実証しています。実験では下記のようにグループを分けました。

  • A:直感だけで結論を出す
  • B:分析だけをさせて結論を出す
  • C:直感力50%、分析力50%で結論を出す

結果、もっとも正しく判断できたのはCグループ。直感と分析と、どちらか一方に頼ってしまうのではなく、その両方を活用するとき人は最も正しい判断を下すことが出来るのです。

カウンセラーや友人を頼る

「でも、分析と言っても私はそんなの苦手だし、そもそも何をして良いのか分からない」

という気持ちになっているかも知れません。そもそも、夫婦問題を抱えていると、不安も大きいので分析をすると言っても、現実的には限界がありますよね。そんなことをしているような余裕がないと思います。

そこで、お勧めしたいのは、友達やカウンセラーに相談することです。相談して、状況を言葉にすることによって、これまでの経緯を整理することが出来ますよね。整理することは分析をする上で最初の一歩になります。

相談することは分析することにもなる
また、友達やカウンセラーからは、どうしたら良いか?という論理的に考えたアドバイスを受け取ることも出来ます。また、友達やカウンセラーは、これまでの経験を元にした意見を伝えてくれることもあります。その意見は、自分だけで考えていたときには気づくこともなかったよう内容かも知れません。

このように、他人に相談する、そして一緒に考えてもらうと言うことが出来れば「分析」は可能なのです。

まとめ

今回は直感と分析を比較しながら、夫婦関係を修復するさいには、どちらに頼った判断をすれば良いのか?と言うことについてお伝えしました。正しい方法は、どちらか一方に頼るのではなく、その両方を活用することです。

いわば直感50%、分析50%ということです。こうすることで、最大、正しい判断を出すことが出来るのです。また、分析は難しいという場合は、友人や夫婦問題を専門とするカウンセラーを頼ってみてください。

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