別居後、相手の気持ちは変わらない?

別居が始まると、何かと不安が大きくなるものです。例えば、「ずっとこんな別居が続くのではないか」「夫の頑なな気持ちは永遠に変わらないのではないか?」と思ってしまうこともあると思います。

どうしても悲観的に物事を考えてしまいますよね。。しかし、今は別居になっていたとしても、必ず気持ちが変化してくる時はやって来ます。

ご相談者様ご相談者様

別居後、私もつい「夫の気持ちはもう変わらないのではないか」と心配になってしまいます。大丈夫ですかね?

別居後に相手の気持ちが変わるキッカケ

別居後、相手の気持ちが頑なで「もう変わらないのではないか」と不安になってしまいます。しかし、別居後でも相手の気持ちは変化することがあります。そのキッカケはいろいろですが、主なものを取り上げ解説します。

感情が落ち着く

別居することで、物理的距離ができるので、それがキッカケで相手の感情が落ち着くことがあります。そして、気持ちが落ち着くと頑なな態度が次第に緩和していきやすいです。別居中に、相手の怒りや失望などの感情が和らぎます。

一人の時間が反省を促す

一人で過ごす時間が多くなることで、心の中で振り返りをおこない、それがキッカケで自己反省を促すことがあります。「言い過ぎてしまったのではないか」「自分にも反省すべき点があった」などのようにです。

このように自己反省が促されると、別居後であっても気持ちが変わっていきます。

第三者の話が影響

第三者の意見や考えを聞いたのがキッカケで、別居後でも気持ちが変わる事があります。別居中、友人や同僚と過ごす時間が増え、その結果、第三者の考絵などに触れる機会が増えます。そうすることで、夫婦関係を見直すきっかけとなり、気持ちが変わります。第三者は感情的に巻き込まれていないため、客観的な見方を提供することができるという点も大きいです。

別居後、気持ちは変わらないと悲観してしまう理由

別居が始まると、つい「夫の気持ちは、この先もずっと変わらない」「妻は頑なで、もう同居に戻す気はないだろう」と悲観してしまいます。このような誤った思考に陥ることを心理学用語で「先読みの誤り」と言います。Wikipediaでは下記のように説明されています。

「先読みの誤り」の用語
出典:Wikipedia

「現状がこうだから、将来もずっとこんなに悲惨なのだ」ということを勝手に想像してしまうことです。

こんな時に良くでる言葉は「ずっと変わらない」「永遠に続いてしまう」などのフレーズが多くなります。「ずっと私達夫婦は別居するのだ」とか「もうこのまま永久に、夫婦仲が良くなることもない」のように考えてしまうのです。

別居後も気持ちは一定ではない

別居は永遠に続くわけではないですし、ご主人離婚や別居に対しての気持ちがこの先、ずっと変わらないと言うことでもありません。

現実は、常に変化するものです。仏教用語に諸行無常と言う言葉がありますが、いつまでも辛いことが続くわけではないです。どうしても「変化することはないのだ」と思ってしまいがちですが。

気持ちの変化についての図解
このような時、どうやって自分が感じている「別居は永遠に終わらないのだ」「夫の離婚の気持ちは変わらないのだ」というネガティブな思考を変えることができるでしょうか?

まずは「もしかしたら、自分は、先読みの誤りをしがちなのではないか?」ということを自覚することが必要です。気持ちに変化を起こそうと思えば、自覚するということがその第一歩です。

ご自身で先読みの誤りということが起こっているのではないか?ということを自覚することができれば、その気持ちを変えていくための行動がとれます。既に自覚したならば、もう変わっていく準備ができているといえます。

変化を起こすために出来ること

「先読みの誤りをしているのでしないか?」と自覚した後はどうすればいいでしょうか?

対応方法はいくつかありますが、ここで2つ紹介したいと思います。

1.紙に気持ちを書き出す

例えば「今の不安な気持ちを紙に書き出す。そして、それをビリビリに破いてしまう」ということで、気持ちを切り替えるきっかけが掴めるかも知れません。紙に書き出すことは、不安な気持ちを整理して緩和させることに役立つからです。

不安を紙に書き出すの図解

補足解説

文章で気持ちを書いたり、日記のようなものを書くことは、非常に様々な効果があります。例えば、不安が軽減できるというのはそのひとつです。週に3日程度、日記を続ければうつ的な症状を軽減することができます。また、頭で考えるだけだと心配事がつねに頭を巡りますが、紙に書いたり、日記を付けることで、その反すうしている状態から解放されやすくなります。
参考:Mental Health Benefits of Journaling

2.友人に気持ちを話すことで整理する

身近なところに友人がいれば、自分の不安に思っていることを聴いてもらうということも出来ます。例えば「自分には夫の気持ちが永遠に変化しないのではないか?と思ってしまうんだけれど、これは馬鹿げた考えじゃないかとも思っている。あなたはどう思う?」と伝えれば、友人に「気持ちが変わらないと言うことは、非現実的だし大丈夫だ」と後押ししてくれるかも知れません。
友人に話して考えを整理するの図解
紙に書き出すことでも、友達に話すことでも良いと思いますが、自分の実践しやすい方を試してみてください。

まとめ

別居になってしまうと、普段、相手と顔を合せることもないので「夫の気持ちはもう変わらないのではないか?」などのような悲観的な考えを持ってしまいます。しかし、これは心理学的に言う「結論の飛躍」です。

むしろ、これからの働きかけ次第で、相手の離婚や別居に対しての考えは、どんどん変わっていきます。

ただ、相手にどう働きかけるのか?ということ以前に、まずは自分の「結論の飛躍」になっている思考パターンを変えるようここみてください。このパターンを抜け出さないと、少しのつまずきで「やっぱり夫の気持ちは変わらないのだ」などのように考えてしまい、状況を悪くしてしまいます。

今回お伝えした方法を参考にしてみてください。

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よくあるご質問

ここでは『別居した後でも気持ちは変化する?』の記事について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

別居中の夫の気持ちは?

【Question】
別居している際、夫はどんな気持ちなのでしょうか?もう離婚して良いと思っているのか?それとも、また同居に戻そうと思っているのか。何か夫の気持ちを確かめる方法はありませんか?

【Answer】
別居中、夫の気持ちがどうなっているのか?心配になりますよね。もしかしたら離婚を以前よりも深刻に考えているのかも知れませんし、逆に結婚生活をこれからも続けていけるかも知れないと思っているのかも知れません。

ただ、ご主人もロボットではないので、確実に100%こうする、と決めることは少ないです。例えば「絶対に離婚する」などのように発言をしていたとしても、それはその時の勢いで言っているということも多く、むしろ今後の対応次第で相手の気持ちは変わっていきます。

「うちの旦那は頑固なので一度言い出したら聞かないのです」ということもあるかも知れませんが、それでも大切なのは、過去のご主人の発言ではなく、これからあなたがご主人とどういう関係を築いていくのか?です。それが、離婚や結婚生活を続けるなどの判断に直接影響します。

別居中やってはいけないこと

【Question】
夫と別居しています。早く気持ちが変わってくれればと願っています。良い方向に変わってもらうために、別居中、やってはいけないことというのはありますか?

【Answer】
別居中、やってはいけないことの1つは、焦って同居に戻そうとすることです。もちろん、同居に戻したいというのは願いとしてあると思いますが、それを無理に進めようとすると、結果として別居期間が長くなってしまったり、場合によっては夫婦関係が後退していくということもあります。

なので、まずは同居にとらわれすぎないと言うことを意識しておいてください。また、下記のページも参考になると思います。

参考ページ: 別居中に相手から「会いたくない」と言われてしまうNG行動

別居してから相手の気持ちが離れた

【Question】
別居してから、夫の気持ちがどんどん離れていったように思います。例えば、別居直後は、週1回程度は自宅に戻ってきていたのですが、だんだん2週間に1回、1カ月に1回と頻度が減っています。どうすれば良いですか?

【Answer】
別居すると、物理的距離ができるということですから、それだけ接点を持つことには注意を払う必要があります。スグに接点を増やすことはできませんが、それでも「増やそう」と思って働きかけることで、徐々にそれをつくっていくことが出来ます。

今から、その点を意識してご主人と関わるようにしてみてください。

別居して夫の気持ちが解放感で一杯なのでは?

【Question】
別居して3カ月が経過しました。夫は独身のように毎日、解放感で一杯なのではないか?と心配です。どうにか、それをやめさせることはできますか?

【Answer】
別居している以上は、普段の生活をどうこうするというのは現実的に難しいですよね。つまり、コントロール出来ることではないので、その点をどうにかしようとは考えない方が良いのではないでしょうか?

基本的には、コントロール出来ることを考えて、行動に移した方が現実的ですし、実際に同居に向けて前進することもできます。例えば「接する機会を増やす」というのは、相手の解放感をどうにかする、ということを考えるより現実的ですよね。

なので、そこに焦点を合わせてみてください。

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冷却期間をもっととった方が良い?の注釈
「別居期間は長くなっても修復出来るのか?」、「もっと冷却期間をとった方が良いのではないか?」など、別居の期間について気になる人も多いのではないでしょうか?

期間が長くても、短くても色々心配になりますよね。そこで、ここでは別居期間が夫婦関係の修復にどう影響するのか?詳しく解説したいと思います。

参考ページ:別居している期間が気になる?

気持ちが離れていくのでは?

気持ちが離れることの注釈
別居した後、夫の気持ちが離れていかないか?不安ではありませんか。特に、別居する期間が何ヶ月も続くと心配になります。そこでここでは、気持ちをつなぎ止めておくために最低限必要なことについて解説していきます。気持ちが離れていくことの根本的な原因は何か?まずはこのことだけでもしっかり抑えておいてください。

参考ページ:別居後に夫の気持ちが離れないか不安?

この心理学で別居を解消

心理
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参考ページ:この心理学を使って「別居解消」を実現