別居が始まると、その期間についてどうしても気になることがあるのではないでしょうか?「あまりにも期間が長ければ、同居に戻せなくなるのではないか」などの心配もあるかも知れません。そこで今回は、この別居期間と夫婦関係の修復、心理的影響、期間を短くする方法などについてお伝えします。

別居期間を気に病んでしまうことの心理的影響

ここでは、別居期間を気に病んでしまうことの心理的な影響について整理してお伝えします。

同居を焦る

別居期間をあまりにも気にしてしまうと「同居を焦る」心理状態になります。焦りが大きいと、パートナーに対してイライラしてしまったり、ご機嫌取りのような事をしてしまうということが起こります。

孤独感の増長

「どれだけの期間、別居になるのかな」と考えてしまうと、孤独感を引き起こすことがあります。孤独感が増長することにより、またさらに別居期間が気になってしまうという循環になりがちです。

修復に対しての失望感

期間についてあまりにも気にしすぎてしまうと、自分だけがこのままがっと同居に戻すことができないのではないかという気持ちを引き起こします。そうすることで、修復に対ししての失望感が高まっていきます。

別居期間が及ぼす、夫婦関係修復への影響

別居中、その期間についてとても気になってしまうという人はとても多いものです。もう別居して数ヶ月になるので、修復できるのかと心配になってしまいますよね。しかし、果たして別居期間が夫婦関係の修復に影響するのでしょうか。

直接は影響しない

半年とかの期間が長いか短いかは人によって少し判断は異なると思いますが、ただ、実際のところ、夫婦関係の修復にあまり別居の期間は関係がありません。というのも、夫婦やりなおし相談室で以前調査した「別居期間と修復率」のデータでは、ほとんど相関関係がみられなかったからです。

つまり、1カ月ほどの別居で済んだ場合と、数年単位で別居している場合とで、修復できることにおいて強い相関関係はありません。夫婦関係間の修復が出来るかどうかは、もっと別の要素で決まります。

別居期間が長いことのメリット

ここでは別居期間が半年以上の長期に及ぶ場合、どのようなメリットがあるのかについてお伝えします。

関係性が安定することがある

夫婦というのは、常に一緒にいなければいけないという気持ちもあるかも知れません。しかし、実際に一緒にいればいつも喧嘩してしまうということもあります。このような場合、はほどよい距離をとることによって、関係性がうまくいくということもあります。別居というと世間的にはあまり褒められた行動ではないかも知れません。しかし、それでもお互いにとって丁度良い距離を見つけられたのであれば、それは結果としてOKだともいえます。

精神的な負担が軽減

一緒に生活をしているととても精神疲労してしまうということがあります。しかし、別居して距離をとることによって心が安定するということもあります。例えば、同居していたときはいつもちょっとしたことで相手がイライラしていたのでものすごく気を遣っていたけれど、別居になってそれから解放されたなどのことが挙げられます。

別居期間が長くなることのデメリット

確かに別居期間とはあまり関わりなく夫婦関係は修復していけますが、デメリットはあります。そこでここでは、そせらを挙げて解説します。

モチベーションの低下

夫婦関係を修復したいという自分の気持ちがある程度低下してしまうということが起こります。もちろん、それは自分の問題なので、低下したとしても、それが夫婦関係に直接影響するわけではありません。しかし、モチベーションが低下すると、次第に別居した相手への対応もいい加減になっていくなどの傾向があります。

信頼関係がつくれない

別居をしている間、相手と接する機会はどうしても限られてしまいます。そのため、同居に戻すのにひつような信頼関係をつくる事が困難なことが多くなります。

家計のストレス

通常は、別居期間中、生活費を十分に確保できないと言うこともあります。そのため、家計に対してのストレスがつきまとうと言うことがあります。あまりにも家計のストレスが大きいと、次第に夫婦関係を修復するという気持ちが低下する可能性があります。

子供への影響

面会時間がある程度確保できている場合はともかく、そうでない場合は子供と別居した親との関係が希薄になっていきがちです。気軽に会うことができないので、親としてももどかしい気持ちになってしまいます。また、子供自身も勉強が手に着かない、抑うつ的になってしまうなどのリスクがあります。

参考ページ: Parental divorce or separation and children’s mental health

別居期間を少しでも短くする方法

別居期間が夫婦関係の修復に直接影響しないといっても、いくらかでもその期間を短くしたいというのは当然あると思います。そこでここでは、別居期間を少しでも短くするために役立つことをお伝えします。

目的を再確認

まずは、別居の意義や目的について再度自分の中で確認してみてください。「自分は別居をすることで一体何がしたいのか?」ということを問いかけるのは1つの方法です。

これを問いかけて、適切な回答がないのであれば、今の別居はあまりメリットがないのかも知れません。

少しずつコミュニケーションをとる

コミュニケーションをとることは、別居中でも非常に重要な要素です。コミュニケーションをとることで、必ず修復するとは限りませんが、停滞するという状況は避けることができます。意見が対立すれば、関係悪化となることもありますが、良いコミュニケーションがとれれば、夫婦那賀も前進します。

ただ、最初から沢山のコミュニケーションをとることは現実的ではないですし、そうする必要はありません。少しずつ、段階を追って進めてください。具体的には、LINEやメールなどを活用し、コンタクトをとることから始めてみるなどのことが考えられます。

まとめ

今回、当相談室の調査結果では、別居期間と、夫婦関係が修復できる確率には、強い相関関係がみられませんでした。数年経過していても、きちんと修復出来る人もたくさんいると言うことです。ですので、絶対に別居期間だけで「自分たち夫婦はもうだめだ」のように思う必要はありません。

ただし、デメリットも生じます。1つは法律的に離婚が成立する可能性も出てくるという点。そして、離婚になるのではないか?などの不安が続いてしまう点です。このあたりは別居が長引いてしまうことのデメリットとしてあります。

よくあるご質問

ここでは『別居している期間が気になる』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

不安なときの対応

【Question】
夫と3ヶ月ほど別居になっています。このまま同居に戻すことができないのではないかと心配になります。どのようなことに気をつけて日々の生活を送れば良いでしょうか。期間ばかりが気になってしまいます

【Answer】
どうしても、何ヶ月別居した…という期間に注目をしてしまいますよね。しかし、それを考えている余計気持ちが落ち込みがちになってしまうと思います。このような場合は、まず自分の精神的な健康面に注目してください。自分がどういうことに取り組めば、今週より来週の方がプラスのメンタルでいることができるか?ということを考えて、そのためにできることを行動に移していきましょう。

例えば、ウォーキングすれば、いくらかでも気分が良くなるということであれば、そのように進めてみてください。どんな小さな事でも良いので、何かの行動をとることができれば、漠然として不安に打ち勝つことがしやすいです。

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