この記事のテーマについて
別居が始まると、その期間についてどうしても気になるのではないでしょうか?「あまりにも期間が長ければ、同居に戻せなくなるのではないか」などの心配もあるかも知れません。そこで今回は、夫婦やりなおし相談室がおこなった別居期間の統計や少しでも期間を短くする方法などについてお伝えします。

この記事でわかること
  1. 別居期間は一般的にどれくらい?
  2. 少しでも同居に戻すのを早める方法
  3. 長期に及ぶ人は何パーセント?

統計『別居期間について』

ここでは、夫婦やりなおし相談室に御相談いただいた方の別居期間の統計結果をお伝えします。こちらは「どれくらい別居期間が続いていますか」という質問に対しての回答です。目安にしてください。

別居期間についてのグラフ
※調査実施日:2024年6月7日
※対象者:205名

1週間以内と1ヶ月以内を合計すれば、23.4%になっており、意外に1ヶ月以内の短期間で別居を終える人もいます。一方で、1年以上かかる人も7.8%に達しており、中には3年、5年とかかるケースもあります。また、もっとも期間として多いのが2-3ヶ月で、割合は30.8%でした。そして、1ヶ月目から半年以内で別居解消できているのは、全体の78.2%です。こういった統計から考えると約8割程度は半年以内で別居を解消していることになります。

別居期間が長くなるデメリット

ここでは、別居期間が長くなってしまうことのデメリットについてお伝えします。しかし、長くなれば、同居に戻らせない訳でもないのでその点は過度に悲観しないでください。

参考ページ:別居のデメリットについて解説!体験談や最小限に抑える方法などお伝えします

精神的に疲れる

長引く別居に精神的な疲労が蓄積していきやすくなります。例えば「このままだと、同居に戻せなくなってしまうのではないか」という不安が大きくなったり、日常では育児や家事を一人でしないといけなくなりその身体的な疲労が大きくなることも要因です。気持ちが鬱々としてしまったり、希望をかんじられなくなるとメンタルを維持するのが難しくなりますので、リフレッシュのための時間は欠かせません。

参考ページ:長引く別居生活に疲れたら?

モチベーションの低下

夫婦関係を修復したいという自分の気持ちがある程度低下してしまうといことがあります。もちろん、それは気持ちの問題なので、低下したとしても、それが夫婦関係に直接影響するわけではありません。しかし、モチベーションが低下すると、次第に別居した相手への対応もいい加減になっていくなどの傾向があります。
やる気がない姿

相手の気持ちが離れるリスクが高まる

普段、顔をあわせることがないので、相手の気持ちが離れてしまうリスクがあります。もちろん、Lineやメール、電話などを使えば、そのリスクを下げることはできます。ただし、連絡がほとんど取れない場合は、お互い相手のことについて考える時間が減ってしまい、それが気持ちが離れてたしまうことにつながります。

参考ページ:別居後に夫の気持ちが離れないか不安?

信頼関係を作るのが難しい

別居をしている間、相手と接する機会はどうしても限られてしまいます。そのため、同居に戻すのに必要な信頼関係をつくる事が困難なことが多くなります。ただし、別居しているといっても人によってその状況は様々です。例えば、連絡がとれたり、時々相手と会うことができる場合もあれば、音信不通に近い状態のときもあります。こういった状況によっても信頼関係が作れるかどうかは左右されます。

参考ページ:夫婦の信頼がない!どうすれば、失った信頼を取り戻せるのか?

相手が別居を楽しんでしまう

ある程度、期間が長くなってしまうと、相手が1人暮らしの感覚に近くなり、その生活を楽しんでしまうということがあります。これは育児や家事などから解放され、気持ちが自由になることで生じてしまいます。具体的には、毎日飲み歩くようになる、異性との交流も頻繁におこなうなどのことがあります。

参考ページ:別居が楽しいという相手にどう対応する?問題点や事例を踏まえて解説

家計のストレス

場合によっては別居期間中、生活費を十分に確保できないと言うこともあります。そのため、家計に対してのストレスがつきまとうと言うことがあります。あまりにも家計のストレスが大きいと、次第に夫婦関係を修復するという気持ちが低下する可能性があります。

子供への影響がある

面会時間がある程度確保できている場合はともかく、そうでない場合は子供と別居した親との関係が希薄になっていきがちです。気軽に会うことができないので、親としてももどかしい気持ちになってしまいます。また、子供自身も勉強が手に着かない、抑うつ的になってしまうなどのリスクがあります。

参考ページ: Parental divorce or separation and children’s mental health

別居期間を少しでも短くする方法

別居期間が夫婦関係の修復に直接影響しないといっても、いくらかでもその期間を短くしたいというのは当然あると思います。そこでここでは、別居期間を少しでも短くするために役立つことをお伝えします。

メンタルを保つ

長い間、別居が続いてしまうと精神的な疲労が大きくなります。そのため、メンタルを保つための対策をいくつかとっておくことが肝心です。同局に戻せない多くの原因は、自分のメンタルが保てないことにあります。過度に悲観してしまって、別居解消のための行動がとれなくなり、期間が長引きます。ですので、メンタルを保つための対策をできる限り早い時点で講じておくことが肝心です。

参考ページ:別居の悩みでしんどい!メンタルを保つ方法

目標を定める

別居期間は、おおよそ8割の人が半年程度続きます。ある程度長期戦になるので、目標を定めて動かなければ、ズルズル長くなってしまうことも。できれば今からでも目標や計画を立てて、別居解消に向けて取り組むようにしてください。

参考ページ:別居解消に向けて目標を決める!適切な設定方法や重要ポイントを解説

定期的な話し合い

可能であれば、別居解消に向けての話し合いを定期的に持つようにしてください。定期的に別居解消に向けての話し合いをすることによって、少しずつでも前に話が進むようになります。もちろん、相手が話し合いに応じてくれないとか、話し合いをしても平行線になってしまうなどのことはありますが、これは話し合いの進め方次第で結果が変わります。
話し合う姿
参考ページ:別居から復縁に向けて進めたい。話し合いで成果を出すには?

Lineなどで声をかける

話し合いよりも、ずっとハードルが低い方法としては、時々相手に声をかけるというものがあります。これはLineやメールなどができるのであれば、それでもかまいません。声をかけることは、相手の存在を忘れていないということを示すことになり、別居中はとても大切な行動の1つになります。

参考ページ:別居解消につながる声のかけ方

まとめ

今回、当相談室の調査結果では、別居期間と、夫婦関係が修復できる確率には、強い相関関係がみられませんでした。数年経過していても、きちんと修復出来る人もたくさんいると言うことです。ですので、絶対に別居期間だけで「自分たち夫婦はもうだめだ」のように思う必要はありません。

ただし、デメリットも生じます。1つは法律的に離婚が成立する可能性も出てくるという点。そして、離婚になるのではないか?などの不安が続いてしまう点です。このあたりは別居が長引いてしまうことのデメリットとしてあります。

よくあるご質問

ここでは『別居している期間が気になる』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

解消のタイミングが掴めない

【Question】
別居期間が半年以上続いており、どうやって同居に戻すタイミングを掴んだら良いのか分かりません。夫とはたまに用件的なことで連絡を取ることがありますが、改善の兆しが見えない状況で辛いです。

私自身、夫との関係を修復したいと強く願っていますが、どのタイミングで別居を買い亜焼死体と伝えれば良いのか分からなくなってしまったのです。同居に戻しやすい時期というのはあるのでしょうか?

【Answer】
相手に別居を解消したいと伝えるタイミングはとても重要です。多くの人はそれが早すぎるので、結果として同居に戻せない事が多いです。適切なタイミングというのは、人によって異なりますが、相手の様子をよく観察することからはじめてみてください。例えば、Lineなどで連絡が取れるなどのコミュニケーションをとれる機会をつくっておけば、その適切な時期というのを定めやすいです。逆に言えば、まずはLineなどである程度、普通に連絡が取れるようになってからタイミングについては考えるということです。

参考ページ:別居解消のタイミング。守勢と攻勢

たまに会う機会をとりたい

【Question】
現在、別居期間が長引いています。そのため、定期的に会う機会を持ちたいと考えているのですが、実際にはなかなかその機会を作ることができず、悩んでいます。

やはり顔をあわせない期間がながいと、不安が生じたり、信頼関係が作れないので良くないと思っています。私たちが会う時間を作ることができれば、お互いの気持ちを確認し、少しずつ関係を改善できるのではないかと思うのですが、その一歩が踏み出せないことに歯がゆさを感じています。最初はどんな感じで、会う機会を作れば良いでしょうか。

【Answer】
子供がいれば、面会の時間をとりたいなどが妥当です。いなければ「たまには一緒に食事でも摂りませんか」などのような対応も良いと思います。もし、そういった話しに乗ってこない場合は、別居の問題について率直に取り上げて、話し合いができないか?ということを伝えていきます。例えば「今後の事について話しをしたいと思っているので、今度時間をとれませんか」などが妥当かも知れません。この場合「別居解消したいので話し合いしませんか?」では、断られるので注意してください。

参考ページ:別居後に、相手とたまに会う!メリットや会う機会をつくる方法、接し方など解説