別居にはなったものの、相手とたまに会うということがあります。夫婦関係を修復したい、あるいは別居を解消したいと思ったとき、この「たまに会う機会」を何とか活かしたいものです。そこでここでは、メリットや機会を作る方法、そして、実際にあったときの接し方などについて詳しく解説します。
別居後、たまに会うのことのメリット
別居後に相手とたまに会うことは、修復を考えている場合、特に良いことといえます。そこでこごては、そのメリットを取り上げ解説します。
疑心暗鬼な気持ちを払拭しやすい
たまに会うことによるメリットの1つは、お互い相手に対しての疑心暗鬼な気持ちを払拭できるという点です。通常、別居をしていると、お互い相手の行動や感情を直接知る機会が減少するため、誤解や不安が生じやすいものです。しかし、たまに会うことで、顔を合わせてコミュニケーションを取る機会が生まれ、結果として、無用な疑心暗鬼な気持ちを払拭しやすいです。
子供の安心に繋がる
2つ目のメリットとしては子供の安心に繋がる点が挙げられます。親の別居は子供にとって不安や混乱を引き起こすことがあります。しかし、たまに別居した親と顔を合わせる機会があると、子供は結びついていると感じることができ、安心に繋がります。
夫婦関係を修復する機会が得られる
夫婦関係を修復する機会が得られるという点は、別居後、たまに会うことのメリットの1つです。別居して、一番良くないパターンの1つは相手と一切関わる機会がなくなってしまうということです。こうなってしまうと、夫婦関係の修復が遠のいてしまいます。しかし、たまにでも良いので、相手と会うことができれば、それは結果として夫婦仲の改善に繋がりやすいです。
別居した相手と会う機会を作る方法
別居した相手とたまに会う機会を作る方法にはいくつかのアプローチがあります。ここではその代表的なものを取り上げ、解説します。
Lineでの会話
日頃からLineなどで連絡をとるというアプローチは、別居した相手とたまに会う機会を作る方法として有効です。お互いに定期的にコミュニケーションを取っていると、心理的な壁ができにくくなります。例えば、Lineで連絡を取っていれば、相手の近況を知ることができ、様子を知ることができます。
このような日常的なやりとりが、会う機会を提案につながります。例えば、子供の学校行事などがあれば、それをきっかけに会うことを提案することができます。このようなことができるのは、土台としてLineなどで会話ができている必要があります。
運動会などの学校行事
学校行事に誘うことは、別居した相手と会う機会を作る方法の1つです。子供がいる場合、運動会や参観など学校行事が自然な会う口実となります。特に相手が子供のことを大切に思っていると言う場合、学校の話題は出しやすいですし、会う機会を作るのに最適です。
参考ページ:別居後に子供の運動会がある!見学する方法や断られたときの対応など解説
誕生日
誕生日は、別居した相手と会う機会を作る方法として適切です。誕生日は特別な日であるため、この機会に相手に自宅に来てもらう、外で会うなどのことを提案することで、承諾を得られることがあります。もちろん、関係性が非常に悪化している場合、簡単に承諾してくれないこともありますが、提案する価値はあります。
参考ページ:別居している際の誕生日はどう対応する?
話し合い
話し合いを提案することで、別居した相手と会う機会を作ることができます。関係の改善や問題の解決を目指して、お互いに意見を交換することが目的ですが、話し合い自体はかならずしも成果が得られるものではありません。しかし、少なくとも相手と会うことができるので、心理的距離を縮めるなどの点でプラスになります。
たまにあったときの接し方
もし別記よ相手とたまに会うことができた場合、どのような対応をするのが適切なのでしょうか。そこでここでは、対応の仕方について詳しくお伝えします。
事前準備
事前準備は、別居相手とたまに会う際の対応としてやっておきたいことの1つです。事前準備の段階では、会ったときに自分が伝えたい事、あるいは聞きたいことを明確にしておきましょう。実際問題、そのときにどれだけの時間一緒過ごすことができるのかは不透明だからです。また、このように事前準備をしておくことで、当日、焦ったり、感情的になったりすることを予防できるという利点もあります。
有意義に過ごす
問題を蒸し返さず、まずはその時間を有意義に過ごせるようにするという点もみ重要です。まだ夫婦関係が不充分な段階で、過去の問題点や対立を再び取り上げることは、感情的な緊張を高め、離婚リスクを高めることに繋がります。問題を解決するよりも、まずは関係性がある程度しっかりつくれることを優先してください。
次回の会う機会を約束
次回の会う機会を約束するという点は、非常に重要です。現時点で「たまに会う」という程度の場合、今後、その会う機会をできる限り定期的なものにしたいからです。こうすることで、夫婦関係の修復を継続的に進めることができます。
体験談『夫と別居後に会うことができた』
ここでは、夫婦やりなおし相談室にご相談いただいた方から、ブログ読者さんのお役に立てればという旨で体験談を送ってもらいました。ご紹介させていただきます。問題解決にぜひお役立てください。
たまに会うと約束した
夫とは別居になり、その後、数ヶ月間顔を合わせることがありませんでした。しかし、夫が自分の荷物を取りに来たことがきっかけで、今後もたまに会うことが決まりました。ただ、別居前からですが、あまり夫とは会話をしなくなっていたので、久しぶりに夫と話すのは、何を話題にすれば良いものかと悩みました。折角、得られたチャンスを「ふい」にはしたくなかったのです。
過去にうまくいったことを確認
何を話せば良いのか分からなくなった私は、夫婦やりなおし相談室に相談しました。そこでは「これまでの結婚生活を振り返り、比較的盛り上がった会話を再びすることが重要」とアドバイスをいただきました。過去にうまくいったことを繰り返す方がうまくいく確率も高いからです。それ以外にも、いくつか話題の候補を考え、当日を迎えることになりました。
リラックスして会話
私たちが比較的リラックスして話せたのはスポーツの話題でした。特に、二人とも好きな野球やテニスの試合について語ることが多かったことを思い出しました。再会の日、私は少し緊張していましたが、夫と久しぶりに顔を合わせると、自然とその話題ができ、久しぶりに会った割には、会話が弾んだ方ではないかと思います。
別居解消向けて進めたい
その後、何度か会う機会が作れています。これも最初の再開したときの会話が適切だったからこそだと思います。今の会話の流れで、食事を一緒にとることができるようになったりもしています。このまま会う機会を着実に積み重ね、いずれは別居解消に結びつけたいと思っています。
別居後、たまにあったときの注意点
ここでは、別居した相手と会ったときの注意点についてお伝えします。
感情的にならない
感情的にならないことに注意してください。たまに会うと、以前のことを思い出し、つい感情が高ぶってしまうと言うことがあります。このような状態になると、冷静な判断ができなくなり、夫婦喧嘩などに発展してまうこともあります。そのため、会う前に深呼吸をする、ポジティブな思考を心がけるなど、ちょっとした事で良いので自分を感情的にしないための対応をおこないます。
愚痴は控える
愚痴を言い過ぎないことも注意が必要です。愚痴を言い過ぎると、会話がネガティブな方向に向かい、お互いの気持ちがさらに悪化する可能性があるからです。折角たまに会うことができたときは、極力、お互いの感情がポジティブになることを目指していきましょう。
まとめ
今回は、別居した相手とたまに会うということのメリットやその機会を最大限活かすための、接し方などについて解説してきました。
よくあるご質問
ここでは『別居後に、相手とたまに会う』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
たまに自宅に帰っても機嫌が悪い
【Question】
別居後も夫とはたまに会うことはできるのですが、いつも機嫌が悪く、何を話しても素っ気ない態度をとられます。これまでの結婚生活を振り返りながら、「どうしてこうなってしまったんだろう?」と自問自答する日々です。
不機嫌な態度をとられると、どう接すれば良いのか分かりません。折角、会うことはできているので、それを良い方向にもっていきたいです。何か今の時点でできる事があれば教えてください。
【Answer】
ご相談ありがとうございます。別居後も夫と会うことができるものの、いつも機嫌が悪く、素っ気ない態度をとられるというのは、とても辛い状況ですね。いろいアプローチはあると思います。王道的なところとしては、率直に、状況を改善したいと感じていることを、夫に伝えてみてはどうでしょうか?「今後も良い関係を築きたい」と素直な気持ちで伝えることで、ご主人が話しを聞いてくれる可能性はあると思います。
もちろん、それを伝えたら、色々反論を言われることも多々あります。ですが「反論=悪いコト」ではありまらせん。その反論を踏まえて、適切な対応をすれば、夫婦関係を好転させられるキッカケになることもあります。そのようなマインドをもって対応してみてください。
夫が離婚の話しばかりする
【Question】
たまに別居した夫が自宅に帰ってくることはあるのですが、帰ってくるたびに離婚の話ばかりしてきます。いつも険しい顔で「もう終わりにしよう」「これ以上一緒にいるのは無理だ」といったネガティブな言葉ばかり投げかけられ、どう接すれば良いのか分かりません。
たまに会えることは本来、ありがたいことだと思うのですが、私はあまり会いたくありません。離婚の話しばかりで話しをするのが怖いです。何も言えなくなってしまい、どう対応すべきか困っています。
【Answer】
まず、精神的な健康が回復するまでは、離婚の話を一時保留にしてもらいましょう。率直に「理困苦するというあなたの考えは分かったけれど、今はその事について考えられないので時間が欲しい」と伝え、少し距離を置くことを提案してください。離婚の話し合いには大きな精神的エネルギーが必要です。
ネガティブな話ばかりを投げかけられると心が疲れてしまいますよね。別居後、たまに会えるようになったことは良いことですが、自分の精神的な健康を守ることが最優先です。ご主人への対応は、精神的な健康面が回復してから考えたので良いと思います。
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