夫婦関係の変化とは?
夫婦関係の変化とは、結婚生活の中で夫婦間の関係が時間の経過やさまざまな要因によって変わっていくことです。変化は様々な側面で起こりますが、具体的には次のようなものがあります。
- 感情的な変化
- コミュニケーションの変化
- 役割の変化
- 性的な関係の変化
感情的な変化とは、愛情や相手に対しての情熱などのことを指します。役割の変化は家事の分担、子育ての分担などのことです。こういった変化は、1つの側面に留まらず、複数の変化が含まれることもあります。結婚生活を送る上ではこれらの変化を避けることは現実的ではありません。重要なのは、これらの変化に対して夫婦がどのように対応し、関係をさらに良い方向に変えていくを調整することです。
夫婦関係が変化するキッカケ
ここでは、具体的にどのようなことが夫婦関係の変化に繋がりやすいのか、そのキッカケについて解説します。代表的なものとしては次のとおりです。
出産後
出産後、夫婦関係に変化が起こることはよくあることです。この時期は、新生児の世話に伴う睡眠不足や育児の負担、体の回復、ホルモンの変動などにより、特に母親が身体的および感情的な変化を経験します。また、父親は子供の出産に伴い変化する場合もあれば、そうならないこともあります。どちらにしても、出産後は生活様式も大きく変化し、夫婦間のコミュニケーション、感情的なつながり、性生活、家事の分担などを変えていくことになります。
妻の仕事
妻の仕事が夫婦関係に影響を及ぼすこともあります。例えば、夫が妻の職業に対して内心で不満を持っている場合、それは夫婦間の不和の原因になり得ます。また、妻の就労は家庭内の役割分担や生活リズムに変化をもたらします。結果として、これまでのようなコミュニケーションが取れなくなりがちです。例えば、これまでは良く夜に一緒に会話をしていたけれど、妻の就労によって、そのような時間がとれなくなったなどのことです。
仕事の負担増加
夫や妻の仕事負担が増加すると、夫婦関係に影響を及ぼすことがあります。仕事の負担増加は、心労やストレスを増やすため、夫婦間のコミュニケーションの質に影響します。例えば、過度の仕事のストレスは、家庭内でイライラや不満の原因になり、こういった感情面の変化があると夫婦間でうまくコミュニケーションがとれなくなったりします。また、長時間労働や出張が多いなどのことがあれば、一緒に過ごす時間が減少するなどのことが起こります。
親の同居
親の同居が夫婦関係に変化を及ぼすこともあれます。親との同居は、家庭内の人間関係がより複雑になるため、夫婦間のストレスやコミュニケーションの問題を生じさせることがあるからです。また、同居する親の介護などがある場合、生活の優先順位が変わってしまい、夫婦間のコミュニケーションがとりにくくなることがあります。
夫婦関係の変化が起こったときの対応
ここでは、夫婦関係の変化が起こったときの対応について解説します。
状況を整理
夫婦関係に変化が起こった際、まず状況を整理することが肝心です。最初は、変化が始まったキッカケを特定することから始めます。例えば、子供の誕生、仕事の変化、あるいは親の介護などが変化の引き金になっているかもしれません。
次に、その変化が夫婦関係に及ぼす影響を評価します。変化がポジティブなものであれば、それをどう維持し、さらに強化できるかを考えますし一方で、変化がネガティブな影響を及ぼしている場合は、その原因を理解し、解決策を模索するします。どちらにしても、状況を整理することで今後の方向性が明確になります。
変化について話す
変化についてパートナーと話すことも時には必要です。率直な相手に対してどのような変化が起こったかを伝え、その事に伝いしての自分の気持ちを共有します。例えば「最近、お互いのコミュニケーション時間が減ってきたと思う。そのことについて自分は不安を感じているから今後、状況を変えたいと思っているんだけど」などのような形です。このような対話は、問題の根本的な原因を特定し、双方が納得できる解決策を見つける手助けとなります。
活用する
多くの場合、変化は避けられないものである事が多いです。例えば、妻が指呼度を始めれば、スグにやめると言うわけにもいかないと思います。このように、変化を止めようとしても無理があるときは、変化に抵抗するのではなく、受け入れて、それを夫婦関係にとってプラスになるように活用することです。それには柔軟性が必要です。変化には良い面があります。例えば、その変化を通じて、夫婦は新たな経験を共有することができ、結果としてより強固な絆を築くことができるなどのことです。
変化が生じたときの注意点
ここでは、変化が生じたとき、どういったことに注意すべき点について解説します。
挑戦と捉える
変化が生じた際の注意点は「変化を脅威と感じるのではなく、挑戦として捉えること」です。大きな変化はしばしば不安や恐れを引き起こすことがありますが、ネガティブに受け取ってしまうと、変化に柔軟に対応できず、場合によっては夫婦関係にマイナスの影響を及ぼします。むしろ、変化を避けられないと覚悟した上で挑戦と捉え、少しでも夫婦関係にプラスになるように利用することを考えます。
日記で記録を残す
日記を書くことは、自分自身や夫婦関係を客観的に見るのに役立ちます。そのため、変化があるときには、この記録が役立ちます。自分の感情や反応、夫婦関係について考えるキッカケになり、今起こっている変化について柔軟に対応できる可能性が高まります。
日記を書くことは、夫婦関係を旅行に保つ上でも役立ちます。書き方のヒントとしては、パートナーの良いところを挙げたり、結婚生活を一方引いて、客観的に記述してみるなどの方法です。夫婦関係の変化を捉え、もし問題点が見えたら、その理由を探ってみるなどのことも有効かも知れません。
参考:A Journal Is The Best Marriage Counselor
まとめ
今回は夫婦関係に変化が起こるのは、どのようなキッカケがあるのか、そしてその変化をどう対応すれば良いのかについて解説しました。その他、夫婦関係を改善していくための方法は専用ニュースレターで公開しています。今のうちに登録しておいてください。
よくあるご質問
ここでは『夫婦関係が変化した!』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
夫との関係は変わらないと思ってしまう
【Question】
夫婦関係の修復をしようと頑張っているのですが、挨拶しても無視、声をかけても無視と、ずっとこの調子でこのまま夫婦関係は変わらないのではないかと思ってしまいます。どうすれば良いでしょうか。
【Answer】
夫婦関係はずっと変わらないと思えてしまいますが、実際には日々変化し続けていきます。もちろん、良い方向にだけ変化するとは限りませんが、それでも変化は継続的です。
例えば、月を見ているときに、常に月は動き続けていますが、それを短時間で繰り返し見ても全く動いていないように思えてしまいますよね。
動いていないように思えると、自分がやっていることが無駄に思えてしまうかもしれませんが、継続していくことはいずれ何かの結果を出すことに結びつきます。大変しんどいと思いますが、ぜひゆっくりペースでかまいませんので継続してみてくださいね。
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