旦那さんが仕事ばかりで、家族のことを顧みないということがあります。あまりにも家族のことを放置されると、いくら仕事を頑張ってくれていると思っても、夫に対してイライラしてしまったり、寂しい気持ちを感じることがあります。

そこでここでは、そういった仕事ばかりの旦那さんの心理や出来る対策など、詳しくお伝えします。

仕事ばかりの旦那に感じる不満

仕事ばかりの旦那に対して、妻が感じる不満はさまざまです。そこで、ここではその代表的なものを取り上げ解説します。
不満についての図解

家庭を顧みないのでイライラする

夫が仕事に没頭して家庭を顧みないなので、妻や家族はそのことでイライラしてしまいます。夫に気は対して、妻が期待していることは、働くことが含まれますが、しかし、それだけではありません。一緒に家族や夫婦で過ごす時間を大切にして欲しいと思っています。そのような期待と現実とのギャップがあるほど、イライラの原因になってしまいます。

共有時間がなくて寂しい

夫婦や家族で過ごす時間がなければ当然、妻としては「寂しい」と感じてしまいます。通常、夫婦の共有時間を過ごせば、お互いの日常や感情を伝え合い、安心感がえられるものです。しかし、その時間がなければ、孤独感や疎外感を感じてしまいます。「寂しい」と感じてしまうと、次第に夫に対しても優しく出来なくなってしまいます。
寂しい思いをする姿

夫に対して気持ちが冷める

長期間、夫が仕事人間で一緒に過ごす時間がなければ、妻の夫に対しての思いが冷めてしまうことがあります。夫婦とてして、共有する感情や思い、出来事などが不足していれば、愛情は育ちにくいものです。結果として、ただの同居人というイメージが出てきてしまい、親密な関係を築くことが困難になります。

仕事ばかりする旦那の心理

なぜ夫は仕事ばかりしているのだろうか?と不思議に思ったことはありませんか。そこでここでは、そんな旦那さんの事を理解するために、心理についてお伝えします。どのような考えや気持ちで、仕事ばかりしているのかを知る手がかりにしてください。

仕事さえしておけばよい

よくありがちな仕事人間の旦那さんの心理として「仕事さえしておけばよい」というものがあります。これは自分が家庭から「ただ働いて、お金を稼ぐことだけ期待されている」と勘違いしているため起こります。仕事さえしておけば、家事も育児も、夫婦の共有時間も一切、顧みないで良いと都合良く考えてしまいます。

育児より仕事の方が大事

本人の向上心が強かったり、出世や仕事での成功に対してものすごい意欲があったりなどすると、育児や家事よりも、仕事の方に高い価値を見出します。また、伝統的な性別役割観念が影響していることもあり、「自分の父親は、育児など一切してこなかった。仕事だけしていた」というような思いがあると、自分もそうなりがちです。
仕事の方が大事と言う夫

自宅にいたくない

仕事人間というよりは、むしろ「自宅にいたくない」という思いが強く、結果として仕事を逃げ道にしていることがあります。例えば、自宅にいても、妻が愚痴ばかり言うとか、育児を押しつけられるなどの気持ちがあれば、極力仕事のせいにして不在がちになります。夫としては、家庭を安息の場としては捉えておらず、職場で過ごした方が、いろいろなことを言いつけられないので安心できるなどのように感じている可能性があります。

仕事中毒の旦那と仲良くする方法

ここでは、仕事中毒になっているご主人と、どのような方法で仲良く出来るのかということについてお伝えします。既に夫婦仲が後退してしまっていて、関係が悪い場合もぜひ下記の内容を確認してください。

補足解説

ワーカーホリックである夫に対しては、自分がどう感じているのかをしっかり伝えていきましょう。怒ったり、ダメな父親だなどのような避難をしても建設的ではありません。また、夫がたとえ仕事で子供の誕生日祝いなどに駆けつけられないことで罪悪感などを感じていたとしても、それを無理にあなたが払拭する必要はありません。このような罪悪感は、相手が自分の行動を変えるキッカケにもなります。
参考:Workaholic Husband: Signs, Reasons & Ways to Deal

夫の考えを聴く

最初にやるべき事の1つは仕事中毒と思われる旦那の考えを聴くことです。それをしなければ、始まりません。確かに仕事中毒になっているという表面的なことだけを見れば、妻としては腹立たしい思いもあると思います。しかし、本人はそれが「良かれ」と思ってしている可能性があります。そのため、いきなり相手のことを否定することから始めれば、夫が心を閉ざすことになりかねません。ですので、批判や不満を伝えるのは後にして、まずは本人の話しを聞くようにしてください。

仕事熱心なところは肯定する

仕事中毒の旦那さんの事を否定したくなる気持ちは確かにあると思います。しかし、それでも「家族のためにも、仕事を頑張ろう」など、肯定的な思いもあるものです。そのため、肯定的な側面にもきちんと目を向け、その点はしっかり認めるようにしてください。「いつも、家族のために頑張ってくれていることはよく伝わっているよ」などのような表現が妥当です。

家族とのバランスをとるよう伝える

ご主人本人にとっても、仕事中毒である状態は、けっして好ましいものではありません。視野が狭くなったり、情緒的な安心感を得る機会が極端に少なくなったりするからです。そのため、仕事と家庭とのバランスが今はとれていないこと、そして、家族としてその状態を心配していることを伝えます。例えば「最近、仕事が中心になっていて、このままだと体も精神も崩してしまうのではないかと心配している。家族との時間を過ごすことは、仕事にもプラスになることだから、休日をつくって一緒に過ごす時間をとれないかな?」などのように伝えるのが妥当です。

体験談『旦那の仕事が忙しすぎてイライラする』

夫婦やりなおし相談室の御相談者さんが、ブログ読者さんのために役に立てればということで体験談を送ってくれました。ここで紹介させていただきます。ぜひ、自分の夫婦関係にも役立ててください。

子供が生まれてから仕事ばかり

夫は結婚当初から仕事中心でしたが、子供が誕生してからは、さらにそれが酷くなりました。残業は日に日に増え、帰宅時間もどんどん遅くなっていきました。その結果、私はほとんど一人で子育てをすることになり、ストレスが積み重なっていきました。
子供が生まれてからの様子

ワンオペで、精神的に限界

子供も小さく、近くに頼れる人もいなかったため、ワンオペによる私の限界が来てしまいました。帰宅した夫に対して感情が爆発してしまい、不満や文句をたくさんぶつけてしまいました。これがきっかけで、夫は家にいる時間がさらに苦痛に感じるようになったのか、仕事に逃げるようになりました。私は「もしこの状態が続けば、家族崩壊するかも知れない」と思い、夫婦やりなおし相談室に相談することにしたのです。

家庭での役割分担を明確にする

カウンセリングでは、お互いの期待と役割について話すよう助言を頂きました。例えば、私が夫に対してどんなことを期待しているのか?逆に夫は私にどんなことを期待しているのか?ということをそれぞれ思っていることを伝え合うということちです。私は夫に対して、仕事をして欲しいという期待はあるけれど、一方で育児を一緒に関わって欲しいなどの期待もあります。こういったことをありのまま、優先順位なども含めて伝えたのです。

バランスがとれ始める

この話し合いを通じて、夫は仕事と家庭のバランスをとる努力を始めてくれました。どうやら夫は「自分はお金を稼ぐことだけが期待されている」と思っていたようです。話し合いからは、残業を減らし家族と過ごす時間を増やすようにしてくれました。今では、私たちの絆も以前よりずっと強くなったと感じています。本当にあの話し合いがターニングポイントになったと思います。

まとめ

今回は、仕事ばかりする旦那さんの心理や対応方法、体験談などお伝えしてきました。多くの場合、結婚生活で相手に期待していることがズレていることが原因であることも多いので、その点をよく話し合ってみてください。その他、夫婦関係を改善するためのノウハウは専用ニュースレターで公開しています。下記のフォームより無料登録してください。

よくあるご質問

ここでは『旦那が仕事ばかりでイライラする』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

育児の負担が自分に一人に

【Question】
先日から何度も考えて、やっと勇気を出して相談させていただくことにしました。私たちの生活、特に子育てに関して、非常につらく感じているんです。夫はとても一生懸命に仕事をしてくれていることはわかっています。家計を支えてくれて、私たちのために毎日遅くまで働いています。しかし、一方で、子育ての負担が私1人に偏ってきており、そのストレスや孤独感が日に日に増してきています。

子供はまだ小さく、日々のケアや注意が欠かせません。夜泣きや病気の際、夫のサポートが欲しいときに、彼がいつも仕事で帰宅が遅いため、どうしても私1人での対応となってしまいます。夫には何度か話し合いを試みましたが、「仕事が忙しい」との理由で会話が途切れてしまいます。私も夫の仕事の重要性は理解していますが、子育ても同じくらい重要だと感じています。どうしたら、夫にもっと子育てに参加してもらい、私の気持ちを理解してもらえるでしょうか。

【Answer】
現在の状況と感じている苦しみに心からの共感を申し上げます。

子育ての負担や夫婦間の役割の偏りは、多くの家庭で共通する課題であり、これを乗り越えるためには夫婦間のコミュニケーションが鍵となります。具体的な話し合いの時間を設定し、感情より事実を中心に伝えることで、夫の理解を得やすくなるかもしれません。

感情や主観的な意見よりも、具体的な事実や実際の出来事を前面に出して伝えることで、解決できることがあります。具体的な事例や事実を伝えることで、受け手は伝えられた情報の内容や背景を明確に理解しやすくなるからです。

例えば、ある出来事に関して「とても怒っている」という感情を伝えるよりも、「昨日は、子供の対応で助けを求めたのに、何も対応されず仕事に行かれたので子供の食事の時間、自分は何もできなかった」と具体的に伝える方が、相手に何が問題であるのかを明確に理解してもらいやすくなります。

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参考ページ:自営業者のための夫婦仲改善!できる事や注意点など解説

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参考ページ:夫が単身赴任先から帰ってこない