「夫と一緒にいると振り回されているようで辛い」とか「育児・家事の負担が偏っている」など日頃、結婚生活を送っていると、さまざまなストレスが生じます。こういったストレスが溜まると夫婦仲の後退に繋がりやすいものです。そこで、ここではストレスの原因や解消のためにできることなど詳しくお伝えします。

夫婦で生じるストレスとは?

夫婦間で生じるストレスとは、パートナー同士の関係において発生する精神的、感情的な緊張や負担のことです。例えば、会話が通じないであるとか、気持ちを分かってくれないなどのコミュニケーションからストレスが生じる場合もあれば、不貞や家事の負担が偏っている、経済的な問題があるなどの具体的な出来事が原因になることもあります。

通常、このようなストレスの要因は1つではなく、複数あることも多いです。また、こういったストレスが溜まると、夫婦喧嘩の原因になったり、離婚・別居などの問題を引き起こすことがあります。

ストレスを感じている姿

夫婦でストレスを感じることによる影響

夫婦間でストレスを感じる場合、どのような影響があるのでしょうか?ここでは、その代表的なものを取り上げ解説します。

影響についての図解
参考ページ:What are the effects of stress on a relationship?

負の感情が伝染する

影響の1つとして負の感情が伝染することがあります。例えば、夫婦の一方がストレスを感じると、その感情が相手にも影響を与え嫌な気持ちになってしまいます。このように負の感情は伝染しやすいです。また、これは夫婦間だけでなく、家庭全体にも伝染していきやすいです。

コミュニケーションの減少

夫婦でストレスを感じることによる影響としてコミュニケーションの減少に繋がることがあります。ストレスが高まると、お互いに対するイライラや疲労感が増してしまいます。例えば「もう夫と、話しをするのはウンザリだ」などのように感じることもあるかもしれません。こうなってくると、お互い会話をするモチベーションも下がってしまい、コミュニケーションが減少していきます。

共有時間が減る

共有時間が減るということも影響の1つです。夫婦間でストレスが高まると、通常「一緒にいたい」とはなかなか思いません。そこで例えば、今までは休日を一緒に過ごしていたけれど、これからは別々で過ごすなどのことがおこります。

仕事の効率が下がる

家庭内でのストレスであっても、それは仕事に影響することがあります。プライベートと仕事は別だと言っても、それを割り切れる人は多くありません。例えば、家庭内で嫌なことがあれば、たいていの場合、仕事にもそれが影響し、日中、集中できないなどの事を招きます。仕事の効率は低下し、生産性が落ちる結果になりがちです。

夫婦間のストレスを感じる原因

ここでは、夫婦のことでストレスを感じてしまう、典型的な原因をいくつか取り上げ解説します。どういったことで「しんどいな」「つらない」と感じてしまうのか。詳細は下記の通りです。

原因についての図解

口論が多い

夫婦間ですぐに言い合いになってしまうというような場合、お互いに強いストレスを感じてしまいます。たまにだったらもちろん、口論になることも、そこまで負担ではありません。しかし、これが週に官界も繰り返されたり、場合によっては毎日だったりすると、非常に大きな負担になります。会話をすると言うこと自体に不安を感じることもあります。

生活スタイルが合わない

休日の過ごし方や食事の仕方など、生活で生じるさまざまな点が夫婦で合わないということがあります。こういった場合、夫婦で行動を共にしていると、ちょっとしたことが気になってしまい一緒にすることがストレスに感じてしまいます。

愚痴が多い

夫婦どちらかの愚痴がお多いという場合、それを聴かされる方にストレスが溜まりやすくなります。相手の愚痴を聞いていると「自分だって、毎日大変なのに」というつもりなってしまったり、また愚痴自体を聞きたくないと思っている可能性もあります。特に、愚痴の内容が、誰かの批判になっているような場合、相手に精神的な負担が多くなります。

夫婦のストレスを解消する方法

夫婦で感じるストレスをどのように解消すれば良いのか。その方法について代表的なものを取り上げ解説します。全てを行なう必要はないので、できそうなことだけ取り組んでみてください。

紙に書く

ストレスになっていることを紙に書く、というのはとてもシンプルですが、ストレスを解消するのに役立ちます。詳しくお伝えするためには、オートノマ大学の研究チームが発表した論文をお伝えしておきます。実験の内容はこうです。

83人の学生に「自分の身体の嫌なところを紙に書いてください」と指示を出しました。その後、Aグループには「書いた紙をビリビリに破いてゴミ箱に捨てる」ように指示を出します。一方、Bグループには「書いた紙をそのまま持っておく」ように指示を出します。

実験の概略図
すると、紙を破いて捨てたAグループは、その後、自分に対してポジティブな評価をするように変わったのです。このように、紙に書いて破り捨てるという行為は、思考の物質化と呼ばれています。

実験の結果図
普段、感情や思考というのは、目にすることも出来ません。触ることも出来ません。「これが思考だ」と手に取ることはできないですよね?しかし「紙に書き出す」ということで、感情や思考を擬似的に見て触れる物質のようにしてしまうということです。そして、物質化した感情や思考を破って、ゴミ箱に捨てることで、実際のネガティブな感情も捨ててしまった気持ちになれるということです。

オートノマ大学の研究チームはこのように伝えています。「もちろん、嫌な思考は完全にきえたわけではなく、いつでも思い出すことが可能です。しかし、思考をゴミ箱に捨てたおかげで、ネガティブな思考が頭に浮かびにくくなります。その結果、ストレスが和らぐのです」。

参考ページ:Treating Thoughts as Material Objects Can Increase or Decrease Their Impact on Evaluation

お互いのニーズや期待を確認する

夫婦間のストレスを減らすために、お互いのニーズや期待していることを確認することが重要です。例えば「あなたは、妻である私に対して、どのようなことを期待しているのか?」ということを尋ねます。そうすると例えば「まずは子育てをしっかりしてくれることが一番大事だ」などのように相手の思っていることを確認できます。

逆に、このようなコミュニケーションを怠ると、自分が期待していないことを相手がしてくれてもあまり嬉しく感じられず、逆に自分が相手に期待されていると思って行ったことが相手にとっては大した喜びにならないことがあります。こういったことはストレスの原因になります。そのため、今のうちに率直にニーズや期待を確認してみてください。

2人のリラックスタイム

もし可能であれば、2人でリラックスタイムを取ることも考えてみてください。例えば「一緒に温泉に行く」「森林浴をする」「ウォーキングする」などの一緒に過ごせる時間を作ります。これは、お互いの絆を深めることができる可能性がありますし、このようなリラックスタイム自体がストレスを軽減することが期待できます。

ストレスの捉え方を変える

「ストレスは良くないものだ」という想いが強いと、実際にマイナス化の影響を及ぼすことが多いものです。しかし、その捉え方を変えて、「多少のストレスは逆に、物事をよりよく変えていく原動力にもなるのだ」などのように考えれば、実際にそうなっていきやすいです。そこで、夫婦間のストレスでも「このストレスになっていることを、お互いで乗り越えることによって、絆を深めていける機会になる」と捉え直すなどの方法をとることができます。

参考ページ:Stress response doesn’t have to be bad. Here’s how to reframe it.

体験談『紙に書くことで夫婦のストレスが減った』

ここでは、夫婦やりなおし相談室のご相談者さんが、ブログ読者さんのお役に立てればということで体験談を送ってもらいましたので、紹介します。

口論でストレス

私たち夫婦は、よく口論をしていました。特に私はその度に辛い思いを抱え込んでいました。同じ屋根の下で生活しているのに、夫とは批判や口論ばかりです。夫も帰宅する時間は遅くなっていきました。多分、家にいるのが苦痛なんだろうと思います。次第に会話も減り、それがまた私のストレスに拍車をかけていたように思います。

相談室で聞いたこと

正直、このまましんどい夫婦関係は長くは持たないだろうと思っていました。なので変わりたいと思い夫婦やりなおし相談室に相談しました。そこでは、夫婦のストレスを減らしたかったのですが「まずは自分のストレスを減らすことから始めましょう」と言われました。話を聴くと「それもそうだな」と思い、実際に自分のストレスから減らすことを考えました。

具体的な方法を教わる

その教わった具体的な方法はストレスの原因を紙に書いて、それを破るというものでした。最初はそんなことでストレスが変わるかな?とは思ったのですが、家に帰ってからすぐに実践してみました。嫌なことがある度に紙に書き殴り、それを捨てるということを繰り返していると、次第に要領が分かってきてイライラが少しずつでもコントロールできているように思いました。

夫婦間にも効果が波及する

その紙に書いて破るという方法を続けている間、夫もだんだんイライラが減ってきたように思います。おそらくそれは私が穏やかに過ごせる時間が増えてきたからだと思います。「今日は仕事どうだった?」そんな些細なやりとりが、今では私たちの大切な時間になっています。

まとめ

紙に書き出すことによって思考を目に見える形にして対処することを考えてみてください。さて、その他、夫婦関係のストレスを上手く対処していくための方法についてニュースレターでまとめています。下記のフォームより無料登録してください。

よくあるご質問

ここでは『夫婦のことでストレス一杯』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

夫婦生活がないことのストレス

【Question】
夫婦生活がないことで、ストレスを感じています。夫と話し合いをしても、なかなか復活しません。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
基本的にはストレスはその原因になっている根本を解決することによって、解消していくことができます。もちろん、物事によっては「変えられない」事柄もあるので、そもそも根本の問題をか解決できません、ということもあるとは思いますが。

ですが夫婦生活については、変えていける可能性があります。なので、今はストレスを感じていると思いますが、夫婦生活の問題を解決するよう取り組むことが妥当だと思います。ただ、このページの本題ではないので詳細は避けますが通常、夫婦生活の問題を解決していくには、他の問題を解決することを先行させるとスムーズです。例えば、コミュニケーションの問題であったり、家計の問題であったりです。問題は全て根っこでは繋がっています。詳しくはこのページから登録できる夫婦関係修復ニュースレターを参考にしてください。

参考ページ:夫婦でスキンシップをとることの効果!理由や注意点なども解説

家計管理の問題で不満

【Question】
夫とは、結婚当初から家計を別々に管理する別財布のスタイルを取ってきました。私はそれは不自然だと思い嫌だったのですが、夫がどうしてもというので、それを続けてきました。最近、このことが大きなストレスの原因になっていると感じています。別財布にしていることで、将来の貯蓄などがどうなるのか不透明なことが多いからです。どうすれば夫に分かってもらえるでしょうか?

【Answer】
家計管理の問題はむすがしいものがありますよね。ただ、完全に同一の財布にしなくても、いくつくやり方はあると思います。お互いがストレスを感じない方法で管理していきましょう。詳細は下記を確認してみてください。

参考ページ:夫婦で別財布なのがストレス!家計を別管理したい心理や注意点など解説

お店で一緒に過ごす時間が多くて疲労

【Question】
夫とは自営業を営んでおり、仕事とプライベートのほとんどの時間を一緒に過ごしています。最初は一緒に働くことが楽しく感じられましたが、最近、この状況がストレスの原因になっています。一緒にいる時間が長すぎることで、仕事のストレスと家庭のストレスの療法が重くのしかかっている感じです。どうすれば良いでしょうか?

【Answer】
思い切って仕事をセーブするなどのことも検討できると思いますが、例えば率直に「仕事でも自宅でも一緒に過ごすことが多いので、休日は自分の趣味の時間として使いたいと思っている」のように断りを入れて、別々の時間をとっても良いと思います。このあたりのことは現在、ご主人とどのような関係になっているのかということによって、できることできないことはあると思います。自営業の場合、特有のストレスがあると思うので、下記のページも参考にしてください。

参考ページ:自営業をしている夫婦のストレス