夫婦の会話が弾まないで居心地悪い

「夫と何を話せば良いか分からない」ということはありませんか?

例えば、子供がいるときには、比較的なんとか会話をすることができるけれど、夫婦2人になると沈黙になってしまうなどのことがあるかも知れません。あるいは、「こちらからなんと声をかけて良いのか分からないので、いつも居心地が悪い」と言うこともあるかも知れません。

このように夫婦間で会話が弾まないときは一体どうすれば良いのでしょうか?

そこで今回は夫婦間で会話が弾まないときの対策についてお伝えします。

ご相談者様ご相談者様

確かに夫婦2人でいると何を話して良いか分からないので反駁した空気が…。何か対処法はありますか?

夫婦の会話が弾まない理由

夫婦間で会話が弾まない理由というのは、いくつかあります。まずはその理由をお伝えします。理由に心当たりがあれば、それが解決に役立つこともあります。

参考ページ: WHY DO COUPLES STOP TALKING?

1.話題がないと思っている

夫婦期間が長くなってくると次第に「今更、会話をする事がない」のように思ってしまうかも知れません。このような事があると、次第に会話が少なくなる傾向があります。もちろん、実際には探せば夫婦の話題というのは見つかります。

2.仕事などストレス過多

仕事などさまざまな理由でストレス過多になっていると言うことがあります。あまりにもストレスが大きいと、会話をしようという意欲そのものが低下していることがあります。結果として夫婦間で会話が弾まないと言うことになります。

3.共有時間が少ない

会話が弾まないことの理由が、そもそもの共有時間が少ないと言うことがあります。共有時間が少なければ、当然の結果として会話が弾まなくなります。また、共有時間が少なくなれば、お互い何に今関心があるのか?といった相手に対しての理解も浅くなってしまうので、それがまた会話の少なさに拍車をかけることになります。

4.大切にされていないと感じる

夫婦関係において相手から、大切にされていないと感じていると、なかなか会話する意欲がわかないことがあります。「自分のことは大切に思われていない。自分の話を聴いてもらえるだけの価値もない」のように判断してしまうことがあるからです。

そのため、話しても聞いてもらえないだろうと考え、なかなか会話に発展しにくい状況です。

夫婦の会話が弾まないときの対策

夫婦間の会話を弾ませるときに、大切なのは自分が聞き役に徹するということです。そして、良い聞き手になるために、もっとも基本的でかつ、すぐに実践でき、効果が早いのは「あいづち」です。あいづちをするか?しないか?で、会話が良い方向に進むか、進まないか?が決定すると言っても過言ではありません。

そこで、夫婦間の会話を弾ませるためにもっとも基本的なスキルになる『あいづち効果』について次に解説します。

相づちしないと辛くなる!?

京都大学大学院では、学生60人を対象に、相づちするグループと、しないグループに30人ずつ分け、相づちが及ぼす影響を調べました。実験では、2人で会話を行い、1人に「思い出話」を語ってもらい、もう一方はそれに対して、相づちを打つ、あるいは打たないという方法で話しを聴いていきます。そして、その後、それぞれのグループに対してインタビューを行いました。

相づちの研究
出典:京都大学学術リポジトリKURENAI

すると、相づちを打つグループは、打たないグループと比較して、会話の内容に対して、驚きや疑問、話の展開に対しての興味をもって聴くことが出来ていたのです。

逆に、相づちを打たないグループは、相手の話に興味が湧かないだけでなく、「相手に失礼だ」「自分が悪い人間のようで嫌だ」「窮屈さを感じる」など、会話を続ける難しさを感じるようになっていたのです。

このように、相づちを打つか?打たないか?というのは、話し手に対しての印象を変えるだけでなく、自分が相手の話をしっかり聴くことが出来るかどうか?ということにも強く影響を及ぼすことが分かったのです。

相づちだけで夫婦関関係も会話も変わる

そこで、あなたも夫婦間の会話が弾まないというときは、普段より意識して相づちを打つことを実践してみてください。

相づちの実践方法としては「うんうん」「はい」「へぇー」「なるほど」「そうだね」「確かに」など、様々なバリエーションで返答をすることと、少し大きめに「うなずく」ようにしていきましょう。

それをするだけで、相手の話により感情移入して聴くことが出来る上、話し手が抱く、あなたへの印象もガラリと変わっていきます。

体験談『会話が弾まず、夫婦の気持ちは冷めていた』

夫婦やりなおし相談室のご相談者さんが、ブログ読者さんの為にお役に立てればということで体験談を送ってくれました。ここで紹介したいと思います。

会話が「うん」などの返事しかない

私たち夫婦は結婚して10年ほどです。年々、会話が弾まなくなってきていたように思います。一緒の部屋にいても、夫はテレビを点けてそれに夢中。私が話しかけても「うん」とか「そうだね」という返事が返ってくるだけです。ほとんど会話がありません。

自分の心をオープンにする?

夫婦やりなおし相談室で相談すると「自分の感情をよりオープンにして、その事を意識して会話をしてみてください」と言われたのが、今でも心に残っています。他にもいろいろ会話を弾ませるためのコツを教わりましたが、私にはこのアドバイスが一番合っていました。

夫が質問してくれた

夕食後、夫がテレビに集中しているところへ行って「今日このようなことがあり、自分が悲しい思いをした」という趣旨のことを伝えました。本当は、意識してもっと自分の感情を入れていますが。そういうことを何度か試みていくと夫は、少しずつ私の話に興味を持ってくれるようになりました。時には私の話に質問をしてくれるようにも!

会話を継続できるようになる

それから、私は極力毎日、感じたことを率直に夫に伝えるようにしました。夫も少しずつだけど、自分の気持ちを話すように努力してくれて…。今は比較的、会話が途切れることが少なくなったと思います。一歩ずつですが、会話が増えてきているのを実感しています。

夫婦の会話を弾ませる上での注意点

夫婦間で会話を弾ませる際に注意して欲しい事柄があります。この点を守って対応するようにしてください。

1.トピックを選ぶ

夫婦間の会話を弾ませようと思ったとき、そのトピックにもと注意を払ってください。例えば相手が落ち込んでいるタイミングで、明るい話題を無理に持ちかけることは逆効果になるかも知れません。ある程度、相手の様子を観察した上で何を話すべきか検討した方が良いです。

2.率直に問題点を取り上げる

どうしても会話をしようと表も難しい場合は、一度会話がないと言うことを取り上げてこの点について相手と話し合いをしてみることも検討してみてください。その方が結果として早く問題解決できることもあります。

3.引くときも必要

自分がいくら会話をしたいと思っていても、相手がその気ではないタイミングもあります。そのような場合は、無理に話しかけず、別の機会を検討してください。相手が比較的リラックスしていて、時間があるときの方が話を弾ませるのが容易です。

まとめ

今回は夫婦間での会話が弾まない場合の対処方法についてお伝えしてきました。会話は、聞き手に回ることで、途端に上手くいき始めることも多々あります。

とりわけ「はい」「なるほど」「うん」「そうだね」「ほぅ」など、相づちを打つというのは、相手の話を聴く際に非常に重要な動作です。そして、これに加えて時折でも良いので、相手のメッセージに対して共感的な返事が出来るのであれば、さらに良い聴き方が可能になります。

共感的な返事というのは、いろいろなパターンがあるのですが、もっとも簡単なのはレストランの実験であったように、「相手の発言をそのまま繰り返す」というものです。例えば相手が「仕事が終わったら、お酒が飲めると思うので頑張れるんだ」と話していて、聴き手が頷きながら「お酒が飲めるから、頑張れる…」のように、返答するのは、比較的相手の伝えてメッセージをそのまま繰り返しています。

最初は相手からの反応も薄いかも知れません。しかし、それでも質問をして、相手からの反応を根気よく引き出してみてください。言葉を引き出すことができれば、後は今回お伝えした内容を踏まえて、しっかり会話の聞き手に回ることです。

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よくあるご質問

ここでは『夫婦の会話が弾まないときの対処法』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

会話がなく退職後が心配

【Question】
普段から夫婦間で会話がありません。このまま一緒に年をとって、老後の時期になるのが心配です。夫の仕事が退職となったら一日中家にいるのかと思うとぞっとします。今のうちにできることはあるでしょうか?

【Answer】
老後のためにということであれば、今のうちに共通の趣味などを見つけておくのは良い方法だと思います。一緒に活動ができれば、そこから会話を増やしやすくなります。最初の一歩として取り組んでみてください。

会話のない夫婦 だけど子供がいたらなんとかなる

【Question】
普段、夫婦間で会話がありません。しかし、子供がいれば、子供を介して会話ができます。将来、子供が自立して家を出て行けば、どうなるのか?と心配ではあるのですが。今からできることはありますか?

【Answer】
今は子供がいれば、ある程度会話ができると言うことなので、当面はこのことを意識してその時間を増やすようにしていきましょう。つまり「子供がいれば会話ができる」というのは悪いことではないので、当面、こういう時間が少しでも増えることを目指してみてください。良い行動というのは、波及するので「子供がいれば会話が弾む」という状態が作れれば「2人の時もいくらかは会話ができる」のように広がっていく可能性があるからです。

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