話し合い直前は緊張で一杯
「これから夫と離婚や別居の話し合いをしなければいけない」。このようなとき、緊張も最高潮に達してしまいますよね。
しかし、緊張でガクガクになってしまえば、自分の伝えたい事も伝えられない上、夫の発言に対して、失言を発してしまう危険性もあます。
そこで、話し合い5分前でも出来る対策についてお伝えします。この対策をする事で、落ち着いて話し合いを進めることが出来るでしょう。そのテクニックとは「独り言テクニック」です。

話し合いとなると、私も気が張り詰めてしまって、意識が遠のきそうです…。どうすれば良いですか?
緊張が起こるメカニズム
まずはどういう仕組みで、私達は緊張してしまうのか?そのことについて解説しておきます。
緊張したときの体の状態というのは、例えば血圧が上がる。手や足が震える。動悸がする…などが考えられます。
これは、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスがぐれることによって起こります。
緊張すると、ノルアドレナリンという物質が放出され、結果として交感神経の働きを高めるのですが、このノルアドレナリンが先ほどお伝えした血圧の上昇などの変化を起こすことになります。
また、ノルアドレナリンの出やすさは、ある程度、先天的な体質としてある程度決まっています。つまり、緊張しやすい人というのは、生まれつきそうなることが多いと言うことです。
「じゃあ、自分はすぐに緊張する体質なのでもうこれはどうしようもないのか?」
ということですが、ある程度、その緊張を緩和させていく方法がありますのでお伝えします。
話し合い前の緊張を緩和させる方法
それではここからは、話し合い前の緊張を緩和させる方法についてお伝えします。
あなたは独り言を話すことはありますか?
例えば、家の鍵を紛失してしまったという時、「確かに、自宅に帰るときは確かに鍵をバックからとってドアを開けた。そして、私は靴を脱いで、バックをここに置き、そのあと留め物が来たから玄関まで行ったよね。。その後、鍵は手に持ったままだったような気がするので…」という具合です。
このように独り言を言いながら、捜し物をするという経験は多くの人にもあるのではないでしょうか?
実はこのような独り言を言うというのは、自分のこと客観視することを促し、感情が落ち着くので、結果として実際に捜し物も見つかりやすくなると言われています。
パフォーマンスをさらに高める方法
ミシガン大学で2014年に行われた研究では、独り言をどのように発言するかで効果が変わるということが証明されています。
出典:ResearchGate
この実験では、Aグループ、Bグループに分け、人前でスピーチをする直前5分間の準備で、それぞれ異なった独り言を発してもらいました。
Aグループは「私はどうして緊張しているのだろうか?」「私はゆっくり話すぞ」のように「私」「僕」などの一人称を主語としています。
一方、Bグループでは「あなたはどうして緊張しているのか?」「あなたはゆっくり話した方が良いよ」など、二人称で話しかけるようにしました。
すると、Bグループの方が、スピーチを落ち着いて行うことが出来、恥ずかしさや、失敗したときの後悔なども少なかった…という結果になりました。
このように、独り言の中で使う主語を変えるだけで、自分の感情や行動を変えることができ、ストレス環境におかれても、高いパフォーマンスを出すことが出来たのです。
体験談『夫婦問題の話し合いで妻が緊張』
ここでは、夫婦やりなおし相談室のご相談者さんが、ブログ読者さんのために役に立てれば、ということで体験談を送ってくれました。紹介しておきます。ご参考になれば幸いです。
失言から夫婦問題に発展
私たち夫婦は、私のひとつの失言から夫婦問題になりました。夫からは「もう離婚だ」といわれました。夫は私の失言に傷ついたと思います。でも、私も夫にされたことで腹が立っていたのです。ですが、離婚と言われて、冷静さを取り戻しました。
話し合いは不安
私は、元々夫と話し合いをすると言うのが苦手です。夫が怒鳴ると私は頭が真っ白になり、何も言えなくなるのです。ですが、離婚と言われていますし、夫からも今後の事で話をしたいと言われているので、避けることはできないのではないかと思い夫婦やりなおし相談室に、困ったということを相談しました。
自分を励ます
そこで、話し合いの前に自分自身を励ます方法を教えてもらいました。内面的な対話を繰り返し、不安を受けとめながらも肯定的に言葉を書けるようにすると、不思議なことに本当に落ち着いて話し合いに臨めました。普段は言葉に詰まってしまう私が、今回は冷静に自分の意見を伝えられたのです。それは私にとって大きな変化です。
対等に話ができる
また完全に解決したわけではありませんが、私は初めて夫と対等に話をすることができたと感じて自信になりました。夫も「離婚はしない」と言ってくれたので、離婚回避は問題なくできるのではないかと思います。あとは、更に対等な夫婦関係を築けるようになれば良いなと思っています。
自分に言葉をかけて緊張を払拭
そこで、あなたも話し合いの直前では、自分に対して「あなたはゆっくり話した方が良い」「あなたは落ち着いて話が出来る」のように、二人称で自分に対して言葉掛けを行ってみてください。
それだけで、状況に飲み込まれないで、自分の事を客観し出来るようになり、より落ち着いて話し合いに臨むことができます。また、これは繰り返し実践することも重要です。というのも、肯定的な言葉を自分にかけても、すぐに人はまたネガティブな気持ちが湧いてきて、自分に対して否定的な声をかけてしまうからです。
否定的な言葉が湧いてきても、さらにそれを打ち消す言葉をかける。この繰り返しが重要です。
夫婦問題の話し合いで緊張した時の注意点
夫婦問題について話し合いをするという場面で緊張すると言うことは度々起こることです。その際、どうしても緊張を払拭できない、自分が何を話して良いのか分からないというような場合、話し合い自体を保留にするということを検討してください。あまりにも緊張状態で夫婦問題について話し合いを進めても、良い結果にならないからです。
まとめ
大事な夫婦問題の話し合いがあると、誰でも緊張してしまうものですが、今回の方法を参考に、いくらかでも気持ちをリラックスさせてくださいね。
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よくあるご質問
ここでは『夫婦問題の話し合いで緊張しない方法』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
夫婦間の話し合いが苦手です
【Question】
現在、夫と不貞のことで夫婦問題になっています。話し合いをして、不貞をやめてもらいたいとは思っているのですが、自分は話し合いが苦手です。話し合いをすることを考えただけで緊張してしまいます。どうすれば良いでしょうか?
【Answer】
話し合い自体を避けることは出来ないかも知れませんが、負担を減らすことは出来ます。つまり「話し合いで何もかもやってしまおう」と考えるのではなく、「話し合いの負担を最小限にして、できる限り別の方法を複合的に使っていこうと考えてみてください。
不貞の問題でも、他の夫婦問題でもそうですが解決の方法は「話し合い」だけではありません。別のアプローチを使って解決していくことも出来ます。なので、話し合いの負担を最小限にする、ということを検討してみてください。
第三者を入れたい
【Question】
夫と話し合いをしようと思っても、夫も私も話し合いがあまり上手くできません。どうしても、沈黙が続いてしまったり、結論が曖昧なまま終わってしまったりということが多々あります。そこで、第三者を入れて話し合いをしようか?と思っています。それは良い方法でしょうか?
【Answer】
基本的には、第三者を入れるというのは最小限に留めてみてください。仮に今回は、第三者を入れて話し合いをして、それで上手くいったとしても、この先、毎回、夫婦問題が起こる度に第三者をれいると言うわけにもいきません。また、第3者を入れた方が、夫婦問題が解決しやすくなるとも限らないです。実際、夫婦やりなおし相談室の統計でも、第3視野を入れた場合は、あまり解決に至らないことが多いです。
なので、第三者を入れるということも視野に入れつつも、別のアプローチも同時に検討した方が良いと思います。
夫が話し合い中、切れるので緊張する
【Question】
夫が話し合い中、自分の都合が悪いことを言われると切れてしまいます。そのため、私も話し合いをすると想像すると凄く緊張してしまいますし不安です。どうすれば良いでしょうか?
【Answer】
相手が切れてしまう…ということだと、対応も困ってしまいますよね。話し合いになると、また同じように暴言とかが飛んでくるのではないか?と想像すると、やはり緊張もしてしまうと思います。そのような場合は、通常、話し合い前にルールを決めたりして臨むことが多いです。例えば「話し合い中は、できる限りお互い冷静にして臨む。イライラしたら、一旦、中断する」などのことを事前にルールとして決めておくということです。その他、出来ることは色々ありますが、検討してみてください。
再構築のために話し合いをするがイライラする
【Question】
夫との関係を再構築しようと思い、話し合いを考えています。しかし、過去のことが腹立たしく思えてしまい、イライラします。それが話し合いにも反映されてしまい、厳しい言い方をしてしまいます。どうすれば良いでしょうか?
【Answer】
確かに夫婦関係を再構築するために話し合いをするというのは、適切な方法の1つです。しかし、それをする時期というのも考える必要があります。もしかしたら、まだそれをするのは時期尚早ということもあるのまではないでしょうか。
むしろ、今は自分が相手に抱いている恨みをいくらかでも心の中で折り合いをつける必要があるようには思います。話し合いはその後、取り組んでも遅くないと思いますよ。
今回の関連記事
さて、今回の『5分前でもOK!話し合いで緊張しない方法』についての記事はどうでしたか?
話し合いは、とても緊張してしまうものですが、今回の記事を参考に落ち着いて臨んでみてください。話し合いは適切に取り組めば、夫婦問題の解決にも大いに役立てることが出来る方法です。
そこで話し合いについての関連記事をご紹介します。併せて読んで頂くことで、話し合いについての知識を深めて頂くことが出来ます。
離婚危機を回避したい
離婚問題や別居のことで揉めているとき、どう話し合いに臨めば良いのか?具体的な心理技術を使って、離婚を回避するための方法を詳しく解説しています。夫が頑なな態度をとっているときは、この技法を活用して、話し合いに臨んでみてください。
参考ページ:離婚回避のための話し合い
夫の態度が悪い
折角話し合いに臨んでも、夫の態度が悪くてなかなか前向きな話が出来ないということはありませんか?このような時、どう対応すれば良いのでしょうか?朝の倫理効果と呼ばれる予防策や、実際に話し合いが始まった後、態度が悪いことに気づいたときの対処法など解説しています。
話し合いで行き詰まっている人はぜひ、参考にしてください。
参考ページ:話し合いの機会を持ったが夫の態度が悪い
話し合いはいつが良い?
話し合いに臨む際、多くの人がメッセージ内容やどう説得するかばかりに注目しがちです。しかし、実はそれと同じくらい「いつのタイミングで話し合いをするのか?」ということも重要です。
そこで、タイミングに絞ってポイントをお伝えしましたので、こちらの解説をお読みください。話し合いの日程を決める際にも役立ちます。
参考ページ:夫婦で話し合い!タイミングはいつが良い
説得力を上げる
夫婦間で話し合いをするときに、どう自分の説得力を上げれば良いのか?詳細は下記よりどうぞ。
参考ページ:夫婦の話し合いで、説得力を上げる方法!意見をどう伝える?
平行線になる
何度話し合っても平行線になってしまうと言うことはありませんか?その場合の対処方法について解説。
参考ページ:夫婦で話し合っても、どうせ平行線?