夫婦喧嘩が多いと、強いストレスを感じてしまいます。もちろん、たまに喧嘩になることは自然なことでさほど気にする必要はありません。しかし、その頻度が増えたり激しいものになったりすると、精神的にも疲れてしまいますよね。

そこで今回は、夫婦喧嘩が多くて疲れた場合、どのようにそれを対処すれば良いのか、そもそもなぜ疲れの原因になるのかといったことをお伝えします。

夫婦喧嘩が多いことが疲れの原因になる理由

夫婦喧嘩が多いと、どうしても疲労してしまいす。しかし、そもそもなぜ疲れる原因になるのか。その事について整理しておきます。

寝られない

夫婦喧嘩が増えると次第に夜が寝られなくなるということがあります。喧嘩してしまうと、交感神経系を活性化させ、心拍数や血圧の上昇、アドレナリンの分泌を引き起こし、頭の中では「戦うか逃げるか」の状態に陥ります。つまり、脳が警戒状態になっています。夫婦喧嘩をした時間帯にもよりますが、こういった状態がリラックスして深い睡眠に入るのを困難にします。

感情的ストレスが増える

夫婦喧嘩になると、怒りや悲しみといった強い感情を引き起こします。こういった強い感情は、精神的なストレスを増加させる原因になります。特に怒りや悲しみといった感情はストレスホルモンを分泌させ、体内のバランスを崩します。

安心感がない

本来、家庭は安心できる環境です。しかし、頻繁な喧嘩が起これば、そういった安心感を持てません。むしろ、自宅にいるときの方が落ち着かないといった状態を招きます。

このような環境では、心は常に警戒している状態で、精神的な負担が大きくなります。心理的に落ち着けない、安心できないというのは、不安、ストレス、不安定さにつながります。

夫婦喧嘩が多くて疲れたときの対処法

もし夫婦喧嘩が多くて、精神的な疲労を感じているのであれば、まずは自分のメンタルをケアする事が大切です。そこでここでは、1人でもできる疲労回復のための方法についてお伝えします。

自分の時間を作る

疲労が大きいとき、無理に夫婦で時間を過ごす必要はありません。むしろ、自分だけの時間を確保し、精神的に落ち着ける環境を確保しましょう。例えば、読書や散歩などの時間が挙げられます。また、家の中にいたら落ち着かないという場合は、ソヒとで友達度過ごす、趣味の活動などに時間をとってもかまいません。1人の時間は、乱れた気持ちを落ち着かせるのに丁度良いです。

健康的な食生活

疲労しているとなかなか食欲が湧きません。しかし、それでは食べなくなってしまうと、益々悪循環になってしまいます。そこで、栄養バランスの取れた食事を意識的に取るようにしてください。最初は少量でも良いのでバランスを考えて取るようにしていきます。

運動する

適度に運動することは、夫婦喧嘩で疲れた気持ちを回復させるのに役立ちます。夫婦喧嘩をすると「自分の希望や意見が通らない」ということを度々経験します。しかし、運動をすると「自分の体を自分でコントロールできる」という気持ちが出てきて、人生の主導権を取り戻すことに繋がります。歩く、縄跳び、筋トレなど、自分にあった運動を取り入れるようにしてください。

夫婦喧嘩を減らすためにできること

ここでは、夫婦喧嘩が多いとき、それをどう減らしていけば良いのかについて解説します。喧嘩が減らすことは、ストレスの原因を直接なくしていくことに繋がるため、疲労回復にも役立ちます。

パターンの把握

頻発する夫婦喧嘩。様々な弊害も生じてしまうため、できる限り早くとめたいところです。

そのために役立つのはパターンの把握。つまり、夫婦喧嘩になってしまうには、ある程度、パターンがある、ということです。例えば、「いつも子供の話題になると喧嘩になってしまう」というようなものです。

このような夫婦間で起こっているコミュニケーションのパターンを把握することはとても大切です。パターンを把握すれば、それを防ぐことが出来るからです。例えば「また、このパターンになっているぞ。そろそろ夫婦喧嘩になってしまう。ここから軌道修正しなければ」と思えるからです。
図解「パターンを自覚」

日記をつける

ただ、この夫婦喧嘩になってしまうコミュニケーションのパターンというのは、人それぞれです。「子供の話題になると喧嘩になる」という場合もあれば、「飲みに行って帰ってきたときに常に喧嘩になる」などのこともあります。このように人それぞれなので、自分でまずはそのパターンを把握する必要があります。

そのために出来ることの1つは日記です。ご主人とのことを記録に残すということです。記録に残すことによって、自分達、夫婦の事を客観的に自覚することが出来ますよね?

日記と言っても難しくありません。相手との喧嘩になった経緯について記録していくだけです。
まとめ
ただ、それを書いていると、またイライラが戻ってくるという弊害があるため、できる限り感情を込めず、事実だけを記述するという形にした方が妥当です。

例えば「夫がご飯を自宅で食べると伝えていたのに、勝手に飲みに行った。帰宅は24時である」のように記述していきます。

ともかく、このように喧嘩が起こるプロセスを自覚することは、パターン把握の第一歩です。把握することが出来るとそれを回避することも出来ます。

またもし、それでもパターンが把握出来ないと言うことであれば、友達に夫婦喧嘩になってしまう出来事について、いくつか話しを聴いてもらうのも良い方法です。そうすることで「もしかしたら、いつもこのようなパターンで喧嘩になってない?」などのように指摘してもらえると言うこともあるからです。

日記を書く、記録帳を書くというときは、第三者視点で記述することが効果的です。「私はこのように発言した。夫はその発言を受けて、このように行動した」という具合です。

なので、日記というよりは、本当に記録帳、観察日記のように書いていくことが重要です。それをすることで、夫婦喧嘩で生じたイライラした気持ちも緩和しやすいからです。

ミシガン州立大学のモーザーらの研究によると、第三者的な視点で物事を捉え直すと、不快感情が緩和することが実証されています。

ミシガン州立大学
出典:ミシガン州立大学

実験では、被験者に嫌悪感を感じる写真を見てもらい、Aグループに「自分がどう感じているのか?」ということを自問してもらいます。一方、Bグループは客観的に感じている子とをかくにんしてもらいます。例えば「あの人はどのように感じているだろうか?」というような要領です。

するとAグループが深い感情が継続しているにもかかわらず、Bグループは感情がトーンダウンしていったのです。

これは客観的な力、理性を働かせることで感情を働かせるためのエネルギーが相対的に減っていくために起こることなのです。

なので、ぜひ夫婦喧嘩のパターンを確認するときは、記録帳や観察日記のように第三者的な視点で書くようにしてみてください。

まとめ

夫婦喧嘩になったとき、まずはパターンを把握するように努めていきましょう。心の中で振り返るということも良いのですが、それだけ難しいという場合、日記を書いてみることをお勧めします。そうすることで、自分達、夫婦の事を客観視できるからです。客観し出来るというのは、パターンを把握する上で最初の重要な一歩になります。その他、夫婦喧嘩を解決するためのノウハウは夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。今なら無料購読できるので下記のフォームよりご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『夫婦喧嘩が多くて疲れた!』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

夫婦喧嘩になってもお互い折れない

【Question】
最近、夫との関係について少し悩んでいます。私たちは時折意見の不一致から喧嘩になることがありますが、その際にお互いになかなか譲らないことが課題となっています。

夫婦関係を築いていく上で、意見の違いや摩擦は避けられない部分もあると思います。しかし、喧嘩が起きた際にお互いが頑固になってしまい、どちらも譲らない状況になることが多いのです。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
夫婦関係においては意見の違いは自然なことです。しかし、お互いが頑固になることで問題が悪化することもあるかもしれません。それぞれ相手の意見に納得できないことも多々あると思いますが、それでもまずは相手の意見にいくらかでも耳を傾けることが必要です。そして、その相手の意見について、デメリットばかりを見るより、いくらかでも肯定できる点がないか検討してみて下さい。

「いや、そんなことはできない」と思ってしまうかも知れませんが、冷静なときに「そうしてみたい」ということを提案することは可能かもしれません。喧嘩になったと後で「お互いの意見に耳を傾けたい」と伝えても、聞いてもらえないかも知れませんが。ですので、伝えるタイミングにも注意が必要です。

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親に相談

親に相談することについての記事
親に夫婦喧嘩のことを相談するということがあります。この場合、解決に役立つのでしょうか?詳細は下記よりどうぞ。

参考ページ:夫婦喧嘩したことを親に言う!介入してもらうのは正解?