今回のテーマについて
夫婦喧嘩が多いと、強いストレスを感じてしまいます。もちろん、たまに喧嘩になることは自然なことでさほど気にする必要はありません。しかし、その頻度が増えたり激しいものになったりすると、精神的にも疲れてしまいますよね。

そこで今回は、夫婦喧嘩が多くて疲れた場合、どのようにそれを対処すれば良いのか、そもそもなぜ疲れの原因になるのかといったことをお伝えします。

この記事でわかること
  1. 疲労を感じるている兆候を掴める
  2. 精神的負担が大きいときの対処方法
  3. 夫婦喧嘩の頻発で生じた疲労にどう対応すべきか体験談を通じて知れる

夫婦喧嘩で疲れている兆候

夫婦喧嘩が多いと、どうしても疲労してしまいす。しかし、それに気づけないことも多いのではないでしょうか?そこで具体的には、どのような疲れが生じるのかここで紹介します。これらはストレスを感じている兆候といえます。

補足解説

疲労を感じているサインはいくつかあります。例えば、モチベーションが上がらない、不快感を感じている、一人でいたいと感じているなどのことです。こういった兆候があれば、疲労を感じている可能性があります。
参考:10 Signs of Emotional Exhaustion and Burnout in Marriage

寝られない

夫婦喧嘩が増えると次第に夜が寝られなくなるということがあります。喧嘩してしまうと、交感神経系を活性化させ、心拍数や血圧の上昇、アドレナリンの分泌を引き起こし、頭の中では「戦うか逃げるか」の状態に陥ります。つまり、脳が警戒状態になっています。夫婦喧嘩をした時間帯にもよりますが、こういった状態がリラックスして深い睡眠に入るのを困難にします。
不眠になっている様子

一人でいたい気持ちが強い

夫婦で一緒にいることよりも、一人で時間を過ごしたいと感じることが多い場合、疲労を感じているかも知れません。例えば、自宅に戻っても部屋に閉じこもっていたり、休日もできれば一緒に過ごすのではなく、一人で自由に過ごしたいなどです。

安心感がない

本来、家庭は安心できる環境です。しかし、頻繁な喧嘩が起これば、そういった安心感を持てません。むしろ、自宅にいるときの方が落ち着かないといった状態を招きます。

このような環境では、心は常に警戒している状態で、精神的な負担が大きくなります。心理的に落ち着けない、安心できないというのは、不安、ストレス、不安定さにつながります。

夫婦喧嘩が多くて疲れたときの対処法

もし夫婦喧嘩が多くて、精神的な疲労を感じているのであれば、まずは自分のメンタルをケアする事が大切です。そこでここでは、1人でもできる疲労回復のための方法についてお伝えします。

自分の時間を作る

疲労が大きいとき、無理に夫婦で時間を過ごす必要はありません。むしろ、自分だけの時間を確保し、精神的に落ち着ける環境を確保しましょう。例えば、読書や散歩などの時間が挙げられます。また、家の中にいたら落ち着かないという場合は、ソヒとで友達度過ごす、趣味の活動などに時間をとってもかまいません。1人の時間は、乱れた気持ちを落ち着かせるのに丁度良いです。

誰かと話す

誰かと話をする事は、ストレスを緩和させるために役立ちます。例えば、同僚、友人、カウンセラーなど、誰でもかまいません。夫婦のことについて話をしても大丈夫だろうと思える人に、状況を話してみてください。解決はしなくても、話しをすることで、疲労が回復することがあります。ただし、注意点としてはあまりにも身近な人に話をするのは慎重になった方が良いです。なぜなら、その話しを聴いた人が、良かれと思って夫婦問題に介入してくることもあるからです。
話をしている姿

健康的な食生活

疲労しているとなかなか食欲が湧きません。しかし、それでは食べなくなってしまうと、益々悪循環になってしまいます。そこで、栄養バランスの取れた食事を意識的に取るようにしてください。最初は少量でも良いのでバランスを考えて取るようにしていきます。

運動する

適度に運動することは、夫婦喧嘩で疲れた気持ちを回復させるのに役立ちます。夫婦喧嘩をすると「自分の希望や意見が通らない」ということを度々経験します。しかし、運動をすると「自分の体を自分でコントロールできる」という気持ちが出てきて、人生の主導権を取り戻すことに繋がります。歩く、縄跳び、筋トレなど、自分にあった運動を取り入れるようにしてください。

日記をつける

日記をつけることは、状況を整理し、同じ問題を繰り返さないことに役立ちます。またて、日記を書く時には、第三者視点で書いてみてください。ミシガン州立大学のモーザーらの研究によると、第三者的な視点で物事を捉え直すと、不快感情が緩和することが実証されています。

実験では、被験者に嫌悪感を感じる写真を見てもらい、Aグループに「自分がどう感じているのか?」ということを自問してもらいます。一方、Bグループは客観的に感じている子とを確認してもらいます。例えば「あの人はどのように感じているだろうか?」というような要領です。するとAグループが深い感情が継続しているにもかかわらず、Bグループは感情がトーンダウンしていったのです。これは客観的な力、理性を働かせることで感情を働かせるためのエネルギーが相対的に減っていくために起こります。

別居する

どうしても喧嘩が繰り返されてしまい、疲労困憊してしまっている場合、最大数週間程度、実家でメンタルの回復を図るということも可能です。もちろん、このようなことをすれば、パートナーが「なぜ、実家に帰るのだ」と怒るなど別の問題が出てくることもあります。しかし、それ以上に自分のメンタルを優先してください。

体験談『頻発する夫婦喧嘩で疲れた』

ここでは、ご相談者様が、夫婦喧嘩で疲れてしまったという体験談をお伝えします。ブログ読者さんのお役に立てればということなので、ぜひ参考にしてください。

繰り返しの喧嘩

夫婦喧嘩が続く日々がありました。些細なことで口論が始まり、それがすぐに大きな争いに発展してしまうのです。最初は何とか仲直りを試みていた私でしたが、それも繰り返しなので一緒にいること自体がしんどくなってきました。今では、夫のことを本当に好きかどうかさえも分からないです。

参考ページ:夫婦喧嘩が繰り返されて困る!頻発する原因や対策など解説

精神的な限界

喧嘩の度に心が疲れ果て、夜は眠れず、昼間はウトウトすることが増えてきました。家事や育児も滞りがちで、日常生活がままならない状況です。何をしても心が休まらず、毎日が精神的にギリギリの状態でした。
疲労で限界になっている様子
参考ページ:夫婦喧嘩ばかりで、もう限界!対応や注意点、体験談などお伝えします

親に間に入ってもらえないか相談

精神的に限界を感じた私は、親に介入してもらおうかと考えました。しかし、夫と私の父親の関係が悪く、ちちおやの耳に入ると離婚になるかもしれないという不安が頭をよぎりました。なので母親に相談しましたが、母親も体調が悪くなってしまい、どうにもならない状況です。

参考ページ:夫婦喧嘩に親を介入させるのは正解?メリットやデメリット、方法など解説

メンタルの回復が優先

悩んだ末に夫婦やりなおし相談室に相談しました。そこではまず、自分の精神的な健康を回復させることが先決だと言われました。夫との関係改善はその後でも遅くないという助言を受け、少し肩の荷が下りたような気がしました。私はアドバイスに従い、しばらくの間、夫と距離を置くことに決めました。必要最低限の会話にとどめ、自分の心身の疲労回復に努めることにしたのです。

思考力が戻る

接触を減らしているため夫との喧嘩は減り、自分の思考力も徐々に戻ってきました。当面は、私は夫との関係改善よりも、自分自身の回復を最優先に考えようと思っています。精神的に健康でなければ、何も解決できないと理解したからです。自分を大切にすることで、少しずつ前向きな気持ちを取り戻しています。

夫婦喧嘩が多くて疲れたときの注意点

ここでは、夫婦喧嘩が多くて疲れた時、どのようなことに注意すれば良いのかということについて解説します。次の注意点を守って夫婦関係の対応を進めてください。

大きな決断はしない

疲れた時は、大きな決断をしないようにしてください。精神的に疲労しているため、ネガティブな感情から物事を判断しても、良い結果には結びつきにくいからです。そのため、精神的疲労が回復してから今後どうするのかを決めるのが適切です。
無理な決断をしないよう気をつけている姿

一人で抱え込まない

何でも一人で抱え込まないようにしてください。親や友人に相談する、カウンセラーに相談するなど、だれかに悩みを打ち明けることで、客観的な意見をもらえることがありますし、話しをすることが疲労回復につながることもあります。どちらにしても、自分一人で抱え込んでしまうと、疲れが大きくなるので注意してください。

まとめ

夫婦喧嘩になったとき、まずはパターンを把握するように努めていきましょう。心の中で振り返るということも良いのですが、それだけ難しいという場合、日記を書いてみることをお勧めします。そうすることで、自分達、夫婦の事を客観視できるからです。客観し出来るというのは、パターンを把握する上で最初の重要な一歩になります。その他、夫婦喧嘩を解決するためのノウハウは夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。今なら無料購読できるので下記のフォームよりご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『夫婦喧嘩が多くて疲れた!』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

夫婦喧嘩になってもお互い折れない

【Question】
最近、夫との関係について少し悩んでいます。私たちは時折意見の不一致から喧嘩になることがありますが、その際にお互いになかなか譲らないことが課題となっています。

夫婦関係を築いていく上で、意見の違いや摩擦は避けられない部分もあると思います。しかし、喧嘩が起きた際にお互いが頑固になってしまい、どちらも譲らない状況になることが多いのです。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
夫婦関係においては意見の違いは自然なことです。しかし、お互いが頑固になることで問題が悪化することもあるかもしれません。それぞれ相手の意見に納得できないことも多々あると思いますが、それでもまずは相手の意見にいくらかでも耳を傾けることが必要です。そして、その相手の意見について、デメリットばかりを見るより、いくらかでも肯定できる点がないか検討してみて下さい。

「いや、そんなことはできない」と思ってしまうかも知れませんが、冷静なときに「そうしてみたい」ということを提案することは可能かもしれません。喧嘩になったと後で「お互いの意見に耳を傾けたい」と伝えても、聞いてもらえないかも知れませんが。ですので、伝えるタイミングにも注意が必要です。

喧嘩ばかりで、性格が合わない夫婦

【Question】
些細なことから喧嘩が始まり、その度にお互いの意見が対立してしまいます。私たちは本質的に性格が合わないと思います。価値観や考え方が異なることが多く、コミュニケーションを取るたびに衝突です。

話し合おうとしても、意見が平行線で、問題が解決しないまま終わってしまいます。こんな状態が続く中で、私は次第に夫と一緒にいることが苦痛に感じるようになってきました。どうしたら良いでしょうか?

【Answer】
性格が合わないのではないかと思うと、一緒にいると疲労してしまいますよね。この場合、無理せず、関われるところだけまずは、コミュニケーションをとってみてください。例えば、普段性格が合わず喧嘩ばかりだけれど、子供の事では比較的協力ができるということであれば、その点だけ、一緒に話をしたり、行動をとったりします。それ以外のところは、無理に一緒にやろうとしなくていいと思います。意見や考えが比較的一致していることから、行動をとることで調整できることもあるので試してみてください。

参考ページ:性格の合わない夫婦が離婚危機!特徴や回避するための方法など解説