夫婦の絆ってなんだ?と疑問におもうことはありませんか?あるいは、「ウチの夫婦は、絆が薄いので、どうしたら深めることができるか」と悩むこともあると思います。
そこで、今回は夫婦の絆を深めるための具体的な方法を中心に解説します。心理的距離を縮め、夫婦仲の絆を日頃から感じられるうように変化していきましょう。
何となく相手と距離を感じてしまう…。そんなとき、私達夫婦は、絆が足りないなと感じてしまいます。どうすれば良いでしょうか?
夫婦の絆とは?
夫婦の絆とは、一般的には結婚年数を重ねる子度に深まるもので、心理的な結びつきのことを指します。ただ、絆というのは、時間を重ねるだけで不充分で、共有時間を持ち様々な経験を一緒に積むことが大切です。
例えば、会話をするということは基本ですし、一緒にレクレーションに取り組むといったアクティビティも重要です。あるいは、時にお互いの悩みを打ち明けたり、相手の話しに耳を傾けるといったことも欠かせない要素です。通常この夫婦の絆が家族の土台となります。
夫婦の絆が弱まっている兆候
ここでは、夫婦の絆が弱まっている兆候についてお伝えします。これらのサインがあれば、絆が弱まっているといえるので、対策をとる必要があります。
一緒にいると疲れる
絆が弱まっているいえる兆候の1つは、夫婦で一緒に時間を過ごすと、精神的な疲労を感じてしまうという点です。例えば、以前は一緒にいると楽しかったけれど、最近は夫といると気を遣ってしまうのでしんどい…などのことがあります。
こうなり始めると既に絆が弱まり始めているサインだと思ってください。
参考ページ:夫婦でずっと一緒は疲れる!対処方法や注意点などについて解説
妻の意見をないがしろにする
夫が妻の意見をないがしろにして、自分の意見を通すことを優先することが増えれば、これは絆が弱まっている兆候ではないか?と思ってください。例えば、「そんな意見は、あさはかだ」などのように妻の意見を見下したりする発言が多くできるようになれば、これは絆が弱まっている可能性が高いです。
参考ページ:夫が妻の意見をないがしろにする!できる対処法や相手の心理など解説
妻に対して冷たい態度
妻に対して冷たい態度をとることが多い場合、これは絆が明らかに弱まっています。例えば、今までは親切にしてくれることが多かったのに「それは自分でやってくれ」などのように、何も協力してくれないなどのことがあります。あるいは、言葉や態度があからさまに悪いなどのこともあります。
参考ページ:夫が妻にだけ冷たい!対処方法や体験談、注意点などについて解説
夫婦の絆を深める秘訣
ここでは、夫婦の絆を深めるための秘訣についてお伝えします。絆を深めるためのアクティビティは沢山ありますが、この秘訣を知った上で実践することが大切です。
リズムを合わせること
夫婦間で心理的距離を縮め、絆を深める秘訣は一言で言えば「リズムを合わせること」です。
例えば、ご主人とウォーキングをすると言うことがあるとします。そのウォーキング1つとっても、リズムに注目して行うか?それとも全くそんなこと考えずに行うか?によって結果は大きく異なります。
左足や右足を出すタイミングを揃える。スピードを合せるなど、歩きながらで良いので少しずつリズムを合わせていきます。このように、相手と歩調を合わせていくだけで、相手との心理的距離を縮める事が出来ます。
あるいは、一緒にご飯を食べるときは、同じタイミングで「頂きます」と言う。そんな方法でも効果がありますし、カラオケに行けば同じ歌を一緒に歌うなども良いと思います。
リズムを揃えることが出来る活動なら、極力、同じタイミングで行ってみてください。これなら相手に気づかれることなく、心理的距離をどんどん縮める事が出来るからです。
同調と協力の実験
リズムを揃えることの重要性は実験でも証明されています。スタンフォード大学のScott S. Wiltermuthらは、歩くことでも、歌うことでも「一緒にタイミングを揃える」という行動をとることで、ポジティブな感情を生み出し、お互いの間にある壁を取り払ってくれると指摘しています。
出典:Synchrony and Cooperation – SAGEJournals
実験では、3人1組でキャンパスの周囲をウォーキングしてもらうということを行いました。そして、特定のグループのみ「歩調を合わせるように」と事前に指導します。そして、ウオーキング後、ゲームをしてもらうと歩調を合わせてグループは、そうでないグループと比較して、協力する場面が増えていたのです。
「一緒に歌を歌う」「歩調を合わせて歩く」など、それとなくリズムを合わせて行う活動が仲間意識や一体感を生むことになります。
夫婦の絆をつくる具体的方法
夫婦の絆を深める秘訣はリズムを合わせることでした。ここでは、この秘訣を活用して、具体的にどのようなアクティビティに取り組めば良いのかについて解説します。
歌を歌う
夫婦で歌を歌うことは、もっともリズムを合わせやすい活動の1つです。例えば、カラオケに一緒に行き、相手が歌っている間、リズムに合わせて手拍子や体を揺らすなどのことが可能です。このように一緒に歌を歌うことで一体感が高まり、絆を深めることができます。
ウォーキングやハイキング
ウォーキングやハイキングの際、歩調を合わせて歩くことはリズムを同調させることにつなります。あまりにも一方が速すぎると難しいですが、お互いが歩調を合わせることに協力しあえば、リズムを揃えることが可能です。
ダンス
ダンスはお互いのリズムが揃っていないと上手くいきません。それを呼吸や手足の動きなど、相手をみながら合わせるようにしてください。ダンスはスキンシップにもつながるため、夫婦の絆を深めるのにとても有効です。
ヨガ
ヨガき呼吸も大切にするため、お互いのリズムを合わせやすいです。例えば、向き合ってヨガをすれば、それだけ同調しやすいですし、それが難しい場合でも、同じ空間で取り組んでみてください。もちろん、1回すればそれでOKとはなりませんが、コツコツと取り組むことによって、リズムが揃い、心理的距離も縮まっていきます。
まとめ
今回は、相手に気づかれることなく、夫婦間の絆を深める方法についてお伝えしました。リズムを合わせるという方法なら、相手に気づかれることなく実践できます。
リズムを合わせることは効果が高く、「何となく一緒にいても居心地が良い」という感覚を生んでくれますよね。実験でも、ウォーキング、歌を歌うなどリズムを揃える活動をすると、その後、協力行動が多く見られるようになりました。ぜひ、夫婦関係の絆を深めるためにもこの「リズム」を揃える」というテクニックを活用してみてください。
よくあるご質問
ここでは『夫婦の絆を深める』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
夫から「気があわない」と言われる
【Question】
夫から「気が合わない」と言われ、どうしていいかわからなくなっています。結婚当初は趣味も価値観も似ていると思っていましたが、ここ数年でお互いに違う方向を向いているように感じます。夫が私に対してイライラしていることも多く、私も気をつけなきゃとは思うのですが…。どうすればこれを改善することができるでしょうか?
【Answer】
実際、私が夫婦カウンセリングを行っているときも、この「気が合わない」といわれ関係性を悪化させている事例にぶつかることは多々あります。根本的に夫婦間のリズムが異なっているので、どちらか、あるいはお互いがイライラしてしまうのです。
「出かけよう」と行っても、そのタイミングが揃わない。1人はさっさと準備をしていつでも外出できるのに、もう1人はまだ部屋から動いていない。あるいは「銀行に行って、この用件を済ませておいて」と頼んでも、頼んだ方は即日やってくれると思っているけれど、頼まれた方は1週間以内くらいにやっておけば良いかと思っている。
そんなちょっとしたリズムの違いでストレスが溜まり「気があわない」などのように言われてしまいます。これを改善していくには、今回お伝えしたとおり、いくつかのエクササイズにチャレンジしてしみてください。そうすることで、何となく感覚があっているということを実感できるようになります。これは、いずれ共感できるといったことにも結びつきます。
共感されず、絆が深まらない
【Question】
私は40代の主婦で、結婚して10年になります。夫とは、この10年で絆が深まることもありません。何か会話をしても、夫が共感してくれず、話が終わってしまうことが多いからです。私にとっては大事な話題でも、夫には興味がないのか、それとも理解してもらえないのか、反応が薄く、時には無関心にさえ感じてしまいます。どうすれば良いでしょうか?
【Answer】
夫が共感してくれないということだと、寂しく感じますよね。これだと、会話を続けても心理的距離を感じてしまうので、なかなか良い関係が築けないものです。直球で「もっと共感して話しを聴いて欲しい」と伝えても良いとは思いますが、それ以外にもいくつか方法があるので、次の記事も参考にしてたください。