結婚生活において、夫が妻をないがしろにすることは深刻な問題です。このような言動は、妻の自尊心を傷つけ、夫婦関係に亀裂を生じさせる可能性があるからです。
そこで、問題を正しく理解し、適切な対処方法について解説します。これらのことを理解することで、問題解決に役立ててください。これ以上、ないがしろする言動を増長させないためにも早めに取り組むことがポイントです。
- 毎日のように侮辱される
- 夫の言動で、気持ちが落ち込む
- 自分に自信が持てなくなった
夫が妻をないがしろにする心理
そもそもなぜ夫は妻のことをないがしろにしてくるのか?その心理について解説します。相手のことをより詳しく知ることによって、対策もとりやすくなるので、早速お読みください。
自分が上にいたい
自分が上でいたいという心理から、妻をないがしろにする言動をとることがあります。他人の能力や価値を過小評価し、相対的に自分の立場を上にしようとして、ないがしろにします。夫婦間であれば、自分が妻に対して権力を握りたいなどの気持ちが働いています。
過去の不満を抱えている
過去の不満を抱えているので、妻のことをないがしろにするということがあります。これは、過去の不満に対して復讐的な言動をとることで自分の気持ちを発散しようとする心理が働きます。
例えば、過去に夫の意見を無視されて、強引に妻の意見だけで物事を進められたということがあったとします。そして、このことに対して、夫が以前として不満を残したままの場合、そのことを根に持ち夫が妻のことをないがしろにします。
仕事などのストレス
仕事などのストレスで、妻をないがしろにしてしまうということがあります。夫が日頃、仕事で過度のストレスを感じており、その不満を妻にぶつけてしまいます。本来であれば、健全なストレス解消方法をとるべきですが、家庭は簡単にストレスを発散できる場でもあるため、妻をないがしろにするという不健全な方法を選んでしまいます。
自己肯定感が低い
夫の自己肯定感が低い場合、妻のことをいがしろにする言動をとることがあります。これは、夫が自分のことに対して自信を持てない一方で、妻が自分より優れていたら不安になってしまうという心理です。例えば、妻が自分より優れていたら、自分の元からいつか去ってしまうのではないか?といった不安が生じます。
参考ページ:自己肯定感の低い夫!理由や影響、妻の関わり方など解説
ないがしろにしてくる夫の問題点
ここでは夫が妻のことをないがしろにする事によって、どのような問題が生じるのかについて解説します。具体的な問題点を把握することで、対策もとりやすくなるので、早速お読みください。
妻が自信を喪失する
妻が自信を喪失するという問題が生じます。これは、妻が繰り返し夫からないがしろにされることで、自分は家族の一員ではないのではないかと次第に自信を失います。例えば、妻の意見を夫があざ笑うことで、妻は自分のしていることに自信が持てなくなります。人は自信がなくなると行動力や発言したい気持ちを失ってしまいます。
夫の横柄な態度が増長する
夫の横柄な態度が増長するという問題も生じやすいです。これは夫が妻に対して、ないがしろにする発言を繰り返すことで、次第にその態度がエスカレートし、見下す言動が増えていくという意味です。このような問題ある行動が修正されなければ、人はその行為が許容されていると勘違いし、益々増長してしまうものです。
子供が母親をないがしろにする
子供が母親をないがしろにするという問題も生じます。これは、父親が母親をないがしろにする言動を日頃、目にすることで、子供も次第にもそれが伝染し、母親に対して父親と同じような言動をとるということです。これは教育上、非常に問題がありますし、そのような態度を子供にとられた母親も傷つくことになります。
離婚リスクが高まる
夫が妻をないがしろにする言動をとることで、離婚リスクも高まります。通常、このような言動をとられた妻としては、夫に対して不満を抱えることになります。この不満から次第に離婚を考えるようになります。妻としては、自分がないがしろにされ続けるというのは、苦痛そのものであるため、今後の結婚生活に対して希望が持てなくなり、離婚でかまわないと思ってしまいます。
夫から、ないがしろにされたときの対処法
ここでは、夫からないがしろにされた時の対処方法について解説します。ないがしろにされるのは、誰でも良い気分ではありません。なので一刻も早く対処したいところです。一方、夫の行動に対して何も対応しなければ、通常はその不適切な言動が増長することが多いです。そういう意味でも、対処することが肝心です。
やめて欲しいと率直に伝える
最初にできる方法の1つは、夫に対してありのままま「私のことをないがしろにするのは、やめて欲しい」と伝えることです。このようにダイレクトに注意することをまずは考えてみてください。もちろん、注意すれば、そのときは夫から反発されるかも知れません。しかし、繰り返し注意することによって、夫の言動が改善されることもあります。
自分の気持ちを理解してもらう
やめて欲しいと伝えても、なかなか夫の言動が変わらない場合、自分の哀しい気持ちを夫に伝えるということができます。これは、手紙でも口頭でもかまいません。夫から具体的にどのような発言があった時、自分が哀しい気持ちになるのかを伝えます。自分の心情をしっかり伝えることで、夫に感情移入してもらいやすくすることもポイントです。
第三者から注意してもらう
どうしても自分だけの力では難しいと感じた場合は、第三者から注意してもらうようにしてください。これは、自分の身内や夫の両親などが妥当です。本来は夫婦間の問題なので、2人で解決するのが望ましいです。ですが、どうしても難しい場合は、第三者の力を借りて対応するようにしてください。ただし、夫婦間の問題に対して、第三者が何でも協力してくれる訳ではないので、どの部分を手伝って欲しいのかを明確にして依頼するようにしてください。
会話を中止する
夫がないがしろにするような言動がでた場合、その場で会話をやめるということも適切な方法の1つです。これは心理学でいう消去法の原理を使います。相手が妻のことをないがしろにして気持ち良くしゃべっていたとしても、その時点で会話をやめます。それを繰り返すことで次第に夫は、直接注意されなくても、自分の言動のまずさに気づき、自然に言動が改善されることがあります。
ないがしろにされ、傷ついた時にできることは?
傷付いた気持ちを癒やすには、いくつか方法がありますが、もっとも大事なことの1つは、その夫の発言が建設的なものかどうかを判別することです。夫がこちらのことを思って、建設的な批判や発言をしてきたのであれば、それを熟考する価値があるかも知れません。
しかし、ただ自分のストレスを発散するためだけだったり、自分が上に立ちたいというエゴから発生した発言なのであれば、無視することも肝心です。その発言は貴方のためを思って発せられたものではないからです。
そのため、傷付いた気持ちが浮かぶ度に「あの発言は私のことを思って伝えたことばだったのか?建設的な発言だったのか?」ということを自分自身に問いかけ、Yes/Noで答えるようにしていきましょう。1回で解決するわけではありませんが、繰り返しこのことを判断する事によって、次第に「あの夫の発言はただの侮辱であり、取るに足らないものだ」と心から思えるようになり、気にならなくなります。
まとめ
今回は、夫が妻のことをないがしろにしてくることについて解説しました。このような言動があると、自分の精神的な健康が損なわれる上、夫婦関係にもよくありません。一刻も早く解決したいところです。その他、具体的なノウハウについては専用ニュースレターも参考にしてください。
よくあるご質問
ここでは『夫がないがしろにする』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
「お前には聞いてない」と妻の意見をないがしろにする
【Question】
最近夫の言動に悩みます。夫は私のことをないがしろにするような言葉を頻繁に使います。モラハラではないかと思ってしまいます。私が何か意見しようと思っても「お前の意見は聞いてない」などのような言葉をいわれ、私はその事で何日も引きずってしまいます。どうしても前向き気持ちになれません。どうすればいいでしょうか?
【Answer】
夫から言われた暴言が、忘れられないということもありますよね。心ない発言は、気分を暗くしてしまいます。このような言動が目立つと、夫と関わりにくいと感じてしまうかも知れません。
まずは率直にその事について抗議しても良いと思います。ただ、それだけでは、本人の行動が変わるかどうか分かりません。頑固にやめないということもあると思います。しかし、まずはこちらがその事について、「あなたがやめてくれるまで、私は断固、抗議する」という姿勢を見せることも大切です。
参考ページ:夫に言われた暴言が忘れられない!気持ちを切り替えるには?
心を挫き、嫌がらせする夫
【Question】
家族会議をしようとしても、夫が必ずと言って良いほど、侮辱的な言葉で私の心を挫いてきます。「どうせ貴方の意見は、役に立たない」などと言って、私のモチベーションをなくすような嫌がらせです。このような嫌がらせに対して、どう対応すれば良いでしょうか。
【Answer】
夫が侮辱的な言葉を使い、嫌がらせするとのこと。このようなことがあると、落ち込んでしまいますよね。自分の意見をないがしろにされると傷ついてしまいます。きっと、妻が良い意見を言うことで、夫は自分の存在価値に不安を感じてしまうのかもしれません。しかし、このような侮辱的な発言でしかその気持ちを表現できないのだろうと思います。対応策としては、下記のページなども参考にしてください。