夫婦関係において、相手の気持ちを理解し共感することは、良好な関係を築くために欠かせません。しかし、共感しない夫の場合、妻が「えっ?」と落胆する返答ばかりで孤独感やストレスを感じてしまいます。

そこで今回は、共感しない夫との夫婦関係を改善する方法について解説します。

夫が共感しない理由

夫婦間で会話をしていても、夫が共感してくれないので全く満足できないということはありませんか。そこで個々ではその理由についていくつか取り上げ解説します。

共感についての図解

感情表現が苦手

夫が感情表現が苦手で、共感のある会話ができないということがあります。感情表現が苦手なので、妻としては夫がどこまでこちらの話しを理解してくれているのか不安に感じてしまいます。

夫が感情表現が苦手になった理由としてはいくつか挙げられます。例えば「育った環境」が問題になっているかも知れません。これは例えば両親が不在がちだったなどのことです。あるいは、本人の元々の性格として、自分の感情を他人に見せることに抵抗があるなどのことがあります。その他、過去のトラウマなどいくつかの原因が考えられます。
表現が苦手

経験不足

夫が共感してくれない理由の1つに経験不足ということもあります。夫が妻の話しを聴いても経験が不足していて相手のいっていることを想像できないなどの場合が該当します。

例えば、育児について一切夫が経験がなければ、妻の話を聴いてもイマイチピンときていないということもあります。
経験不足の図解

価値観の違い

夫婦間で個人的な価値観が異なる場合、共感が得られにくい事があります。例えば、夫は仕事を最重要視しているけれど、一方で妻は家事・育児が最重要という場合、相手の話しに共感してもらえないと言うことが起こります。

共感しない夫が引き起こす問題

共感不足の夫と一緒に生活することによって、いくつかの問題が生じます、そこで個々ではその代表的なものを取り上げ解説します。

問題点についての図解

コミュニケーション不足

夫の共感不足によって、コミュニケーションの不足が生じることがあります。妻も共感してもらえないと分かると、会話を避ける傾向もあるからです。これにより相手に対しての信頼低下や自分の孤独感が増大するなどのことがが生じます。

自己否定

夫が妻の話を聴いても共感しないため、時に妻が自分の感情を否定されたと思ってしまう事があります。何度かこのようなことがあれば、妻としては、自尊心の低下や自己肯定感に悪影響を与えてしまうということにもなります。

レスにつながる

夫婦生活は信頼やコミュニケーションを深める重要な方法の1つです。しかし、夫が妻の感情に対して共感不足が生じていると、しだいに意欲の低下などを招きレスに陥りやすくなります。共感がないと、心が通じ合っていないと感じてしまうため、夫婦生活への意欲低下が生じてしまいます。

共感しない夫との夫婦関係改善法

共感しない夫と共に過ごしていると孤独を感じたり、夫婦仲が後退するということにつながります。そこでどうにか、夫婦関係を改善してきたい場合、どのような対応をすれば良いでしょうか。ここでは、共感が得られない夫とどのように夫婦関係を改善していくのかについて解説します。

具体例を入れた会話

十分に共感はしてもらえないけれど、夫が共感する意思はある、理解しようとする気持ちはある、という場合、妻の表現の仕方を変えることによって問題が解決できることもあります。その1つとしては具体例を極力入れると言うことを進めます。夫が想像しやすい、夫の体験した範疇の中で具体例を挙げて会話をするなどのような調整を行っていきます。そうすることによって、夫がこちらの話しを理解しやすくなり共感に結びつくことがあります。

ロールプレイを行う

少し非日常ですががロールプレイでお互いの気持ちを理解しやすくするということも可能です。ただし、夫婦2人で進めるのはややハードルが高いの他、援助してくれる人がいる方が理想的です。
ロールプレイについて

ダンスを取り入れる

実は、ダンスなど共に体を動かすことで感情的な共有をしやすくなります。ダンスにこだわる必要はありませんが、一緒に歌を歌うなどのことに取り組んでみてください。このように共に行動をあわせることは共感力を引き上げることにつながります。

料理を一緒につくる

料理に一緒に取り組むことは共感力をあげるのにとても重要な方法です。料理を2人で進めるには、役割分担を決めて、協力するということが求められます。こういったプロセスの中で相手の会話を理解しようという意思が生まれやすいので、結果として共感力を高めることにつながります。ただ、ポイントとしては楽しみながら取り組むという点です。業務・作業のようになってしまうとけっしてプラスの効果にならないので注意してください。

心理学的解説

結婚、家族、心理学に関する情報を提供するmarriage.comによると、共感してもらうない相手に対応する場合、「言わないでも分かるだろう」という期待は控え、言葉を濁すことなく明確に自分の気持ちや意見を伝えることが必要と指摘しています。また、自分と相手は違うの人間なのだと認識し、同じレベルで理解してもらうことは難しいことを知っておくことも必要です。
参考:10 Ways on How to Cope With Lacking Empathy in Relationships

夫の共感力を高める方法

共感してもらえる夫に変わってもらうには、そうできる機会を促すことも大切です。そこでここでは、夫の共感力を高める方法について解説します。

共感力を高める方法についての図解

夫が理解していることを表現してもらう

妻の話を聴いた際に、夫が自分がどう理解しているのかを話してもらうということは、夫の共感力を高める上で大切です。夫は理解したことを、会話の後で妻に伝える必要があるとわかれば、今までと聴き方が変わってくる可能性が高いからです。夫婦のコミュニケーション力を高める上で有効です。

経験を広げる

夫に共感力を高めてもらうには、妻と一緒にさまざまな経験をする事が役立ちます。例えば「一緒に映画を見て感想を伝え合う」などのことでかまいません。こういったことを通して、自分の感情表現、及び妻の気持ちを汲み取る練習になるからです。

共感しない夫と関わる際のストレス管理法

ここでは、共感しない夫との結婚生活はそれなりにストレスも溜まります。そのためここではそのストレスをどう管理していくかについてお伝えします。

友達との会話

夫の共感力を高めるなどの対応をしつつも、一方でそういうことをしないでも会話ができる友達を見つけておくことは大切です。そうすることによって、リラックスして会話する時間を確保できるからです。こういった時間は、自分のストレスを解消するのに役立ちます。

芸術活動

音楽、絵を書く、書道をするなど自分の気に入った芸術活動を生活に取り入れることも大切です。こういったことに取り組む時間は、自分を自由に表現するという貴重な機会になり、妻のストレス解消に役立ちます。芸術に限らずですが自分を表現できる機会を見つけてみてください。

まとめ

今回は共感しない夫との夫婦関係を改善する方法についてお伝えしました。共感されないと、孤立感を感じてしまいますので、セルフケアを大切にしつつ修復を進めていきましょう。その他、具体的な方法については夫婦関係修復ニュースレターに記述しています。今なら無料購読できますので、下記のフォームからご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『共感しない夫との夫婦関係を改善する』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

共感しない夫にストレス

【Question】
夫が共感しないため、私はストレスを感じています。どうすればいいですか?

【Answer】
自分の気持ちや感情を表現する機会を持つことが大切です。例えば、アートで自分の気持ちを表現する機会を持ったり、友達に自分の事を話して理解してもらったりという機会です。もちろん、夫に対して共感力を高めてもらうなどのことは促す必要がありますが、一朝一夕では進まないので、友人の力などを頼りにすることが大切です。

結婚生活をうまくいかせられるか

【Question】
夫が共感しなくても、私たち夫婦は幸せに暮らせますか?関係を良好にたもっておけますか?

【Answer】
確かに共感力が低いと、困難を感じる面もあるかも知れません。しかし、多くの場合、コミュニケーションを改善することによって良好な夫婦関係を築くことは十分可能です。また、共感力が不足している点を補っていくプロセス自体も、夫婦関係を深める上で役立ちます。

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