夫が生理的に無理だと伝えてきた場合、非常にショックも大きいと思います。しかし、そのような場合でも、夫婦関係を諦める必要はありません。そこでここでは、夫が嫌悪感を伝えてきた場合の心理や夫婦関係を修復するポイント、注意点などについて解説します。
夫の生理的な嫌悪感が与える影響
夫が生理的に妻に対して嫌悪感を覚えている場合、どういった影響が生じるでしょうか。ここでは、それを取り上げ解説します。
信頼関係が下がる
もし夫が生理的に無理だと感じていることが夫婦間で明らかになると、信頼関係が低下する事があります。妻は自分に問題があるのではないかと考えて自己嫌悪に陥ったり、自信を失ったりします。そして、本音の気持ちを伝えられなくなり、信頼関係が低下します。
性的な関心の低下
夫が妻に対して生理的に無理と感じる場合、性的な興味が減少することが多くなります。夫婦生活を夫が避けるようになり、妻からすると自信を持てなくなったり、夫婦関係に不安を持ったりします。夫も「生理的に無理」とは明言しないことも多いため、妻からすると夫が何を考えているのか分からないという場合もあります。
夫婦間のコミュニケーション不足
ケースバイケースですが夫が生理的な嫌悪感を抱く場合、夫婦間のコミュニケーションが低下することがあります。特に夫がその気持ちを妻に伝えられない場合「なんとなく妻を避ける」という行動に出てしまいます。それは会話が減ることにつながります。
生理的に無理と伝えてきた夫と修復できる見込みは?
もし夫が妻に対して生理的に無理と伝えてきた場合、夫婦関係を修復できる見込みはあるのでしょうか。
確かに、生理的な嫌悪感を持たれた場合、夫婦間でストレスが生じ、夫婦生活やコミュニケーションの低下などを招くことがあります。しかし、その状況を夫婦で理解し合い、関係性を変えていくことによって夫婦関係を修復できる見込みはあります。
修復していく見込みを高めるポイントとしては、下記の通りです。
- コミュニケーションの変化:頻度やアプローチ方法を含めて変えていく必要があります
- 夫婦生活を急がない:性的な関係を早めに復活させようと思うと空回りします
- 夫の意見を聴く:相手の話しを聴くことは生理的な問題を解決する上でも重要です
- ポジティブな姿勢:妻としてはショックを受けますが、前向き姿勢で取り組むことは欠かせません
こういったポイントを踏まえると、さらに夫婦関係が修復できる見込みも高まります。
夫が「生理的に無理」という言葉の意味
一言で「生理的に無理」といっても、その発言の真意はさまざまです。そこでここでは、夫がそのように伝えてきた場合の意味をいくつか取り上げ検討します。
好きの気持ちが低下
夫が「生理的に無理」と妻に伝えてきた場合、その真意は「今は好きな気持ちを持てない」という意味のことがあります。ただ、生理的にと言う表現を使っているため、その問題がある程度深刻であることを示しています。
夫婦生活を拒否
場合によっては「夫婦生活を拒否したい」という意味で夫が生理的に無理と言うことを伝えてくることがあります。どこまでのスキンシップを断っているのかというのはケースバイケースです。例えば「夫婦生活がダメ」という場合もあれば、「手をつないだり触れたりするのもいや」ということもあります。
身体的な不安
例えば妻の体臭や口臭、などに対して生理的に無理という言葉で表現していることがあります。あるいは、普段の生活態度、例えば衛生上問題があるような生活を送っているとか、下品な言動があるなどのことが原因になっていることもあります。こういったことに対して生理的に無理という発言が出てくることがあります。
夫が生理的に無理と感じる心理
ここでは夫が生理的に無理と伝えてきた場合、どのような心理になっているのかについて取り上げ解説します。
気まずさ
たとえば夫が妻の身体的なものに対して嫌悪感を感じていたり、夫婦生活が低下していることなどで罪悪感を感じるなどのことがあれば、同居していることに対して罪悪感を持つことがあります。特に、妻が夫婦生活を求めてくる場合、それに応えることができないので気まずい思いや不安を感じることになります。
親密性の欠如
生理的な嫌悪感を感じていると、妻と親密になることを不安に感じます。親密になると、自分の生理的嫌悪感を呼び出し、感じることになってしまうからです。そのため、親密とは正反対の行動をとろうと感じます。
生理的に無理と感じてる夫との関係を修復するには?
ここでは、生理的に無理だと思っている夫に対して、どのようなアプローチをとることによって夫婦関係を修復していけるのかということについてお伝えします。
肯定的に見守る
夫が生理的に嫌悪感を感じているとき、物理的に距離を縮めることを急いではいけません。そのため、まずは相手のことを肯定的に見守るということを心がけます。
例えば、相手が趣味に没頭しているなどの時間があれば、少し距離をとって相手のことを応援したり、肯定的に言葉かけをするなどのことが考えられます。近づきすぎると夫婦関係を悪くしてしまうこともあるので注意してください。
逆に夫からすれば、適度な距離をとって肯定的にみてくれるという経験があると、少しずつ安心感を持てるようになります。
スマートフォンの活用
口頭で声をかけることは、心理的距離を縮めることに役立ちます。しかし、夫が生理的に無理と感じてるタイミングでそれをすれば、夫婦関係を後退させることになります。そこで、適時、Lineやメール、電話などの媒体をつかってそこでの関わりを増やしていきます。相手が生理的な嫌悪感を感じているときには有効です。
協力関係を築く
ペットを飼って育てる、子供の教育、共に仕事をするなど、協力関係が築けることに取り組みます。相手の生理的な嫌悪感をなくして好きな気持ちを喚起しよう…などのように取り組むと袋小路に入り込むので注意してください。今の段階では協力関係を築くということを念頭に関わるようにしてみてください。
生理的に無理と伝えてきた夫と修復する際の注意点
夫が妻に対して無理と思っているとき、夫と関係を修復しようと思えば、次の点に気をつけて取り組んでください。
批判的態度は避ける
相手が生理的な嫌悪感を持っているからといって、こちらも夫に対して批判的な態度をとってしまえば、夫婦関係は後退の一途となってしまいます。そのため、そのような態度は避けなければいけません。もし冷たい態度をとってしまうと思うときは、夫との関係を改善するよりも、まずは自分の気持ちを整えることを優先してください。
批判をすれば、相手は自分が攻撃され、拒絶され、傷つけられた感じてしまいます。そして、時にそれが夫婦関係を決定的に悪化させるキッカケになることがあります。また、こちらが批判をすれば、相手からも批判的な態度や発言を誘発してしまうこともあります。
参考:The Four Horsemen: Criticism
スキンシップは控える
無理に相手とスキンシップを図ろうとすれば、多くの場合関係性を後退させることが多くなります。そのため、スキンシップは控えることを検討します。無理なスキンシップは夫婦関係を後退させることになるので注意してください。
コミュニケーションを断たない
相手が自分に対して生理的な嫌悪感を持っていると判明するとショックも大きいと思います。そして、「もう関わりを避けた方が良いのではないか」と思ってしまう事もあるのではないでしょうか。しかし、関係性を経ってしまうとやはり「もうどうでも良い関係」のように思われてしまい、夫婦関係を後退させる要因になります。
まとめ
ここでは、夫がもう無理と思い生理的な嫌悪感を持っている場合の心理やアプローチ方法、注意点などを挙げてきました。その他、具体的な対処方法については夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。無慮購読できる今のうちに下記のフォームからご登録ください。
よくあるご質問
ここでは『夫が生理的に無理だと伝えてきた!夫婦関係を修復するには?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
生理的に無理とは?
【Question】
夫から私に対して「生理的に無理」という感情を持っていることを知り、深く傷ついてしまっています。
具体的な理由や状況を詳しくは知らされていませんが、夫の態度や言動から、何か私の行動や言葉で違和感や不快感を持たせてしまったのかも知れません。「生理的に無理」という感覚は非常に個人的なものだと思います。しかし、それがどういう間隔なのか知りたいのですが、どういうものか説明してもらえないでしょうか。
【Answer】
ご相談ありがとうございます。ここでは「生理的に無理」という状態がどういう物かと言うことについてできる限り、分かりやすく説明したいと思います。(続きは音声でどうぞ)
修復できるかどうか
【Question】
夫が妻に対して生理的な嫌悪感を感じる場合、離婚は避けられないのでしょうか?修復できるでしょうか。
【Answer】
そのようなことはありません。相手が生理的な嫌悪感を抱えている場合であっても、関係性を変えていくことによって離婚回避することは十分可能です。今回お伝えした記事の内容は基本的なことになりますが、この点を守って進めてください。
コミュニケーションがとりづらい
【Question】
夫の生理的な嫌悪感が強くなり、夫婦間のコミュニケーションが取りづらくなってしまった場合、どうすればいいですか?
【Answer】
どうしてもコミュニケーションがとりづらくなった場合は、直接やりとりをしなくても良いような形、例えばLineなどを通じてのやりとりに転換してください。ただし、完全にコミュニケーションをなくしてしまうことは適切ではありません。
生理的に無理という問題を克服できる?
【Question】
夫が生理的に無理といってきたような場合でも、離婚を回避することは可能でしょうか?
【Answer】
生理的に無理という言葉を聞くと、もう離婚しかないのではないかと思ってしまいます。しかし、必ずしもその選択をする必要はありません。生理的に無理でも、まずは信頼をつくるということから始めてみてください。生理的な嫌悪感は、一朝一夕で解決する事はできませんが、それでも信頼を築くことがその解決の第一歩になります。
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