夫が引きこもりになると、それが夫婦関係や家族に大きな影響を与えることがあります。引きこもりや関係改善に取り組むにはどのようなことに気をつけておけば良いのでしょうか。

ここでは夫の心理状況や取り組み方、注意点などを取り上げ解説します。

引きこもり夫の心理状況

引きこもり夫とは、自宅の一定の場所から出ずに、家族や社会から孤立した生活を送っている旦那さんのことです。引きこもるキッカケとしては、夫婦関係や人間関係の不安、トラウマ的な出来事などさまざまです。ここでは、引きこもり夫の心理状況について整理しておきます。相手を知ることは、夫婦関係の改善に役立つからです。

引きこもりの心理状況についての図解

自己肯定感が低い

引きこもったプロセスは様々ですが、結果として自己肯定感が低くなっている可能性が高いです。否定的な気持ちを持ちやすく、自分が外の世界で上手くやっていけると自信を持てません。結果として、家族からも孤立していきます。

無気力

引きこもり夫は同じ部屋にずっといるなど、長期間に及び同じ生活が続きます。そのため、やる気が削がれ無気力になりがちです。具体的には朝起きて布団からでることができない、家事や身の回りのことにも手を付けられないなどのことがあります。

働くことに無気力

引きこもりの心理的状況の1つは、働くことに対してのストレスを感じるという点があります。就労していないことも多いため、そのことがプレッシャーとなりストレスを感じてしまいます。社会からの否定間や孤立、生活費の不安などがあります。

嫉妬や不信感

夫は家にいて、妻が仕事に行くなどのことがあるため、夫は妻に対して嫉妬や不信感を一方的に抱くということがあります。例えば、妻が浮気をしているのではないか?などの妄想を抱いたしまうことがあります。これには自分の自己否定感も影響しています。

引きこもり夫が夫婦に及ぼす影響

夫が引きこもることによって、夫婦関係に様々な影響を与えます。そこでここでは、その影響の代表的なものを取り上げ解説します。

引きこもりの影響について図解

コミュニケーション不足

夫が引きこもることによって、自然に夫婦間あるいは家族とのコミュニケーションが減っていきます。コミュニケーションが減ることによって心理的な距離が生じてしまい、余計孤立を促進してしまいます。

家族の負担増

長期間、夫が部屋などに引きこもることによって妻の育児や家事、仕事の負担が増えてしまいます。こうなってしまうと、妻もストレス過多になっていき結婚生活に行きづまりを感じてしまいます。家庭内の空気が重々しくなってくることもあります。

活動の制限

引きこもり夫がいることで、家族の社会的な活動が制限されると言うこともあります。例えば、単純なこととしては外出する機会が減るということがあります。夫が外出を拒否すると言うこともありますし、妻に対して他人との交流をしないで欲しいと暗に伝えられることもあります。このような状態が続くと、家族も社会的な活動を制限されることにつながります。

引きこもり夫と関係改善するためにできること

夫が引きこもっている状況だと声をかけるのも大変などのことがあります。そこでここでは、引きこもり夫との夫婦関係を改善するためにできる事をいくつか取り上げ解説します。改善を図るためにどんな行動をどれば良いのかと思ったときに参考にしてください。

関わり方についての図解

夫が好きなことを確認

引きこもり夫が何に興味を持ったり関心を抱いたりしているのかをリサーチすることは、交流を持つ上で肝心なことの1つです。例えば、夫がゲームに興味を持っているということを確かめることができたなら、それは改善に向けて大きな一歩になります。

夫との交流を持つ点を探す

夫が完全に引きこもりから出てくるということを待っていたら時間がかかります。しかし、一点でもよいので、交流できるところを見つける事ができれば、そこを皮切りにコミュニケーションをとることが可能です。

例えば、夫が食べることには興味があるということがあれば、将来は一緒にレシピから考える、買い物にも行ってみる…などのように接点を広げていくことができます。

家族のためにできる事を見つける

引きこもり夫との交流を持つことができれば、将来は夫が家族のためにできる事を見つけていきます。例えば料理が好きなのであれば、後片付けは一緒にするなどのことが考えられます。このように、夫が家族の中でできる事を見つけていき、役割をきちんと持ったせることもポイントです。

引きこもり夫と関わる際の注意点

ここでは、引きこもり夫と関わる際の注意点について解説します。この点を守って夫婦間の交流を増やしていきます。

夫のプライバシーを尊重

引きこもり夫は、自宅で生活しておりプライバシーにも敏感であることが多いです。そのため、引きこもっている本人の環境を大切にし、無理にその部屋に入ることは避けるようにします。また、行動を監視するような言動も慎むようにしてください。

仕事の話しは避ける

仕事に関しては、引け目を感じている可能性が高いです。そのため、こういった話題は避けるようにしてください。いずれ社会に出て仕事を見つけることが必要だとしても、それは十分に社会に対して馴染んでからと言うことになります。

発言に気をつける

引きこもり夫が敏感なフレーズや言葉は使わないようにしていきます。例えば、お金のことなどは、かなり敏感に反応してしまうかも知れません。また、引きこもっていることに対しての差別的、お荷物的な発言も避けるようにしてください。

まとめ

今回は引きこもり夫と夫婦間の交流をどう増やしていけば良いのかと言うことについて解説してきました。その他、具体的な夫婦関係の改善方法についてはニュースレターに記載しています。下記のフォームから無料登録ください。

よくあるご質問

ここでは『引きこもり夫の対応』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

会話をしない夫

【Question】
引きこもり夫が会話をしてくれないときはどうすれば良いですか?

【Answer】
無理に話をするようにプレッシャーをかけないように注意してください。この場合、偽薬効果になることがあります。もし、口頭での会話が難しいようであれば、LINEなどの媒体に変えて会話ができないか試してみてください。

妻としてどう支えられる?

【Question】
引きこもり夫が自分自身を見つめ直すことができるように、妻としてはどのように支援すればいいですか?

【Answer】
引きこもり夫が自分自身を見つめ直すことができるように妻としては、夫のペースを尊重しすることが大切です。それを尊重しつつできる支援を広げていきます。例えば、相手の興味や趣味を理解し、共有することができるということがあれば、一歩前進です。また、自分1人で抱えず、夫婦関係の専門家の支援を受けることも検討してみてください。

回復にはどれくらいの期間?

【Question】
夫が引きこもってしまい、仕事もいかなくなりました。どれくらいの期間、このような状態が続くものなのでしょうか。

【Answer】
期間については一概に言えません。相手の心の変化は、相手のペースによって決まるからです。こちらとしては、その変化のペースを妨げないようにだけ注意しておきましょう。また、急激な変化を相手に期待するのではなく、少しでも変わってきたところを見つけて、その小さな変化を認めていくことが肝心です。

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