夫婦仲が悪くて別居になったわけではなく、あえて別居という形をとって結婚生活を送ることを別居婚と言います。

そもそも別居婚をするメリットはあるのか?離婚リスクが高の胃ではないか?など疑問に思うこともあると思います。そこで、ここでは体験談を踏まえて、そのメリットやデメリットについてお伝えしたいと思います。

別居婚から離婚に至る理由

ここでは別居婚から離婚に至る理由を整理してお伝えします。

コミュニケーション不足

別居婚では、通常、別々の場所に暮らしています。そのため、日常的なコミュニケーションが即します。意思の疎通ができなくなったり、相手が何を考えているのか分からないなどのことより、すれ違いが生じ、離婚に至るということがあります。

経済的負担

別居婚では、同居と比較して経済的には負担が大きくなります。住まいが二つある上、経済的なことを一つにできないからです。経済的な負担が大きくなると、精神的な余裕もなくなっていきます。結果として離婚に至ることがあります。

信頼関係の欠如

普段別々のところで暮らしているため、相手に対しての思いやりがなくなります。また、独身生活のように錯覚したり、もう一方は家事や育児の負担が大きくなるなど、生活にも格差が生じやすいです。結果として、お互いの信頼関係が欠如し離婚に至る可能性があります。

精神的な負担

別居婚となると、不安や孤独感が大きくなります。また、長期間別居婚を続けることで、精神的に負担が大きくなり離婚に至ると言うことがあります。精神的な健康面は、離婚問題と直結しやすいです。

別居婚中に離婚要求があった時の対処法

ここでは、別居婚の状態から、離婚の話しがあったとき、どう対処すれば良いのかと言うことについて解説します。代表的な方法としては次のものがあります。

パートナーの事情を聴く

相手から離婚の話しがあったとき、まずはその気持ちや考えを聴くことが重要です。そうすることによって、今後の対策を立てやすくなるからです。例えば、相手が「別居婚をしていることで、気持ちが離れてしまった」などのことを聞くことが出来れば、それだけ、こちらも今後どう対応すべきかが明確になります。

問題の解決策について確認

相手の話しを聞いた後は、その問題が離婚によって解決する事なのかどうかを確認します。例えば「同居生活が良かったのに、別居婚が続いたので離婚したい」と伝えてきた場合、それは離婚という手段で解決するとはいえません。むしろ「同居に戻せば、解決する」という可能性もあります。このように、パートナーが伝えてきた問題は、本当に離婚という手段で解決できることなのか確認します。

同居に戻すことについて話し合い

別居婚であることが離婚原因になっている場合、それを同居に戻すのかどうかを話し合う必要があります。同居に戻すことで夫婦関係を改善するということも可能かも知れませんし、少なくともそれを試してみることで夫婦関係に変化が起こる可能性があります。

体験談『別居婚から生活スタート』

こんにちは、夫婦やりなおし相談室アシスタント椋田です。今日は私の別居婚から離婚になった体験についてお話します。

私の最初の結婚はなんと別居婚から始まりました。

出会った頃の彼は収入が少なく、会社の寮に住んでいたのです。結婚できるような状況ではありませんでしたがその後妊娠が分かったため、別居婚という形をとって結婚生活をスタートさせました。
別居婚

週末のみ一緒に過ごす

彼は当時勤務していたナイトクラブの寮で同僚と共同生活をし、私は学生の時に暮らしていたアパートで1人暮らしを続けました。

週末の数時間だけ、夫が帰ってくる生活です。

里帰り出産のあとはそのまま実家で暮らし、子供が1歳になった時に夫の住む町に戻りました。

出産後、私は「子供も生まれたからそろそろ3人で暮らせる」と喜びで一杯でした。けれどその後も私はアパートで子供と暮らし、彼は週末の勤務終了後に始発でやってきて夕方には寮に帰っていく生活のままだったのです。

別居婚が寂しくて離婚について考える時も

この別居婚(通い婚)に不満がなかったと言えば噓になります。疲れて離婚についてもチラリと頭をよぎったこともあります。

アパートの隣に住む、同じ月齢の子供さんがいるご夫婦の楽しそうな会話が聞こえると、「今日の子供の様子を旦那さんに報告しているのかな」などと思い、寂しいような気持になったこともあります。

けれど「苦労している彼を理解してあげられるのは私しかいない」という気持ちのほうが強かったので、何も言いませんでした。

別居婚の離婚リスクを夫婦で話すべきだった

「一緒にいないことに慣れないほうがいいと思う」

と真剣な表情で忠告してくれた友人にも腹を立てるほど、当時は自分の思いに固執していました。

友人の忠告

”結婚も子育てもしていないあなたに何がわかるの“と憤りを感じました。不愉快に思った私は、同じく別居婚の近所のママ友にこの話をし、一緒になって愚痴を言い合いました。

「『慣れない方がいい』なんて‥それはちょっと違うんじゃないの」
「彼女は何もわかっていないのね」

というママ友の言葉に、ようやく気持ちが収まったのを覚えています。当時の私があんなに憤慨したのは、痛いところを突かれたからだと思います。

そのママ友も、孤独なワンオペ育児に心身ともに疲れている様子でした。

今思うと、別居婚による離婚リスクを、子育てや経済や夫婦関係などもっと多面的に考えて、きちんと話し合うべきだったと思います。

夫の仕事の都合で変わる生活

子供が3歳になった時、夫からこんな提案がありました。

「ビジネスチャンスに賭けて挑戦したいことがある。忙しくなるしお金の余裕もなくなるから、アパートを引き払いしばらく子供と実家で暮らしてくれないか」

と申し出がありました。

私の返事は「イエス」。

実家に帰ることの承諾

この町には友人も少なく、就ける仕事も限られていました。地元に戻って生活を立て直したい、という気持ちのほうが強かったのです。更に遠く離れて暮らすことへの不安は微塵も感じませんでした。すぐに引っ越しの準備をし、子供とふたり遠く離れた地元の街に戻りました。

別居婚から離婚へ

しかし、地元に戻って数か月もしないうちに私たちは離婚しました。

原因は私に好きな人ができたからです。夫に不満はなかったし、子供は可愛いし、まさか私が心変わりをするなんて自分でも全く予想していませんでした。

別居婚のメリットとデメリット

最近巷でも耳にするようになった別居婚。単身赴任や親の介護などそれぞれのやむを得ない事情で今、既に別居婚になっていたり、これから考えている人もいると思います。

別居婚で失敗してた私がそのメリットとデメリットを整理しておくと次のようになると思います。

メリット

まず利点ですが、これは離れて暮らすほうが自分のやるべきことに集中できるという点です。例えば、仕事が忙しいという場合、同居していてもほとんど顔をあわせることがないということもあると思います。それでは同居している意味があまりないということにもなりかねません。別居婚であれば、ほぼ1人暮らしと区割らないため、自分の生活スタイルだけを大切にしたいと思っているのであれば、別居婚のメリットは大きいです。

また、一緒にいても喧嘩ばかりになってしまうなら、別居婚の方が一緒にいられる時間も限られるので、ある程度、喧嘩を防ぐことも出来るかも知れません。普段、顔をあわせても喧嘩ばかりだと、同居することでかえって状況を悪くすると言うことになります。その場合、あえて別居婚という形をとって距離をとることが、夫婦仲を保つためにもプラス要因になると思います。

もちろん、これらのメリットは個々の夫婦間によってことなりますす。

デメリット

一方、デメリットとして一番大きいのは「相手がいないことに慣れる」ということではないでしょうか。

当時、そう指摘してきた友人に腹も立てましたが、冷静に考えてやはりあの指摘は的を射ていたと今、認めざるを得ません。それに私の場合と同じように、相手もしくは自分が別の異性と親しくなってしまうということもあると思います。同居しているよりも、やはりその可能性は高くなってしまうと思います。
利点などの整理

また、どちらかが寂しいという感情になってしまう可能性も高いです。その場合、別居婚という形をとっていることで衝突が多くなる、離婚リスクが高くなる、連絡が頻繁に来るようになるなどのデメリットがあると考えられます。

別居婚から離婚危機を招かないための注意点

ここでは、別居婚の状態から離婚危機を招かないための注意点について解説します。

定期的なコミュニケーション

別居婚から離婚危機を招かないために重要なのは、定期的なコミュニケーションです。物理的な距離があるため、お互いの感情や情報を共有する機会が減少しがちです。そして、それが続いてしまうと「もう一緒に居なくても良いのではないか」という気持ちが生じてしまいます。そのため、定期的にコミュニケーションを取ることで、その心理的なギャップを埋めることが必要です。電話やビデオ通話、メールやメッセージの交換なども活用してください。

期間について話し合い

お互い、別居婚を続ける期間の認識にズレがあることがあります。そのため期間について話し合いをしておくことが肝心です。例えば、一方夫は別居婚を一時的なことで、数年以内には再び同居を望んでいても、妻は永続的な生活様式と考えているなどのことが考えられます。こういった期待のズレがあると離婚危機になりやすいので早めに確認をとっておくことが重要です。

まとめ

今回は別居婚とメリットやデメリットなどを私の個人的体験からお伝えしてきました。

同居する場合と違って、離婚リスクは高くなります。もちろん、逆にストレスが減るようという場合もあると思います。

ただ、子供がいようと、結婚生活が何年であろうと、別居婚は普段、相手の姿や様子が分からない分、些細なことが知らずに積もってあっけなく壊れることも稀ではないと思います。

別居のメリットとデメリットをよくよく検討してから行動されることをお勧めします。また、もし別居婚などについての対応など、詳しくお知りになりたい場合は、下記のニュースレターなども無料登録して参考にしてみてくださいね。こちらではブログでお伝えしきれなかった、ノウハウの詳細も公開しています。完全無料ですので、今すぐメールアドレスを登録しておいてください。

よくあるご質問

ここでは『別居婚から離婚になるリスク』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

別居婚を続けながら離婚リスクを下げるには?

【Question】
別居婚は私たち夫婦に合っているとは思うのですが、相手が不貞をしないか?など不安も大きく伴います。そのため、離婚リスクも高いと思うのですが、それを下げるように努めるにはどうすれば良いでしょうか。

【Answer】
別居婚は、同居と比べて離婚リスクが高くはなります。それを下げるということであれば「離婚リスクが高いけれど別居婚を続ける」という選択肢か「生活上、衝突はあるかもしれないけれど同居にするか」ということを再度考えてみてください。

それでも別居婚を維持することを望むという場合は、離婚リスクを下げるための対策をとることになります。例えば「会う機会や連絡を取る機会を増やす」ということも良いと思いますし、「別居婚をする上でのルールを作る」などのことも妥当なときがあります。

その他、できることは多々あると思いますが、相手と「今後の結婚生活をどう送るのが望ましいか」を定期的に話し合ってみてください。

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