さまざまな理由が旦那さんが家出をしてしまうということがあります。これが夫婦だけの問題であればまだ良いのですが、子供がいる場合は、不安を与えるなどの影響が出てしまいます。そこでここでは、どのような影響があり、どうケアすれば良いのかなどについて解説します。体験談も踏まえて、対応を検討していきましょう。

旦那の家出が子供に与える影響

ここでは、旦那が家出をした場合、それが子供にどのような影響を与えるのかについて解説します。子供が実際にどの程度、影響を受けるのかは子供の資質によっても異なりますし、母親の対応でも変わってきます。

父親への不信感

父親が家出をすることで、子供が父親に対して不信感を抱くこともあります。「自分達を置いていってしまった」「捨てられた」のような感覚です。子供は父親が信頼できないと感じるようになり、その結果、将来の親子関係に影響を与えることもあります。例えば「父親と口を利かなくなってしまう」などのこともあれば「父親には真意を打ち明けることはできない」などの気持ちが生じることがあります。
不信感についての図

将来の不透明さ

お父さんが家出をしたことを知れば、大なり小なり、家庭や将来に不安を感じてしまいます。例えば、中高生であれば、進学の予定が変わってしまうのではないか?といったことを心配する事もあります。父親の不在は資金的なサポートに直結することが多いからです。また、このような将来の不透明感は、学業のモチベーションの低下や将来に対する悲観的な見方につながることがあります。

子供へのケア

ここでは、旦那さんが家出をした場合、子供に対してどのようなケアをすれば良いのかということについてお伝えします。ここに記載していることに配慮して進めてください。

母親との共有時間

一番、シンプルでかつ重要なのは、旦那さんが家出をした場合、母親が子供とより長い時間を過ごすことです。それは、子供にとって大きな安心感につながるからです。共有時間を実際に増やす事が困難な場合でも、小まめに声をかけるなどのことは可能だと思います。携帯を持っている場合は、Lineなどで小まめに連絡するなどでもかまいません。とにかく、関わる機会を少しでも良いので増やせるようにしてみてください。

両親との連携

両親や義理両親といった家族の協力も可能であれば依頼してください。一時的に生活に混乱が生じるのは完全には防げません。そのため、それらのカバーをするために必要です。ただし、もちろん、両親の状況にもよります。例えば、介護が必要な状況だったり、精神的に弱い場合は、両親に事実を伝えることがかえって逆効果になることがあります。ですので、慎重には進めてください。

生活習慣の維持

旦那さんが家出をしたら、大変動揺も大きいものです。しかし、ここで生活習慣を崩してしまうと、子供に与える影響はより大きくなります。例えば、食事も出てこなくなったり、コンビニ弁当が増えたり…などのことは避けたいところ。もちろん、場合によってたまにはあることなのですが、それが一定期間続くのは子供もも動揺します。なので、できるだけ通常通りを維持するようにしてください。

「そんなことは無理だ」と思うかも知れません。しかし、そうやって日常生活を、地に足を付けて送る、ということが自分自身の精神的なリハビリにもなります。

子供に家出の事実をどう伝える?

ここでは、旦那が家出をした場合、それを子供にどう伝えるのか?という点を解説します。ポイントを絞ってお伝えしますので、下記のような項目に配慮してメッセージを伝えてください。

子供の年齢に配慮

子供の年齢や理解力に配慮して、父親の家出について伝えることが重要です。幼い子供には、家出という概念が理解しにくいということもあると思います。この場合、父親がしばらく仕事や出張で家を空けるといった簡単で理解しやすい説明の方が余計な心配も与えず、妥当感も知れません。一方で、中学生以上のようにもう少し成熟している場合は、父親の家出についてもう少し具体的に説明する必要があります。

深刻度を踏まえて伝える

家出と一言でいっても状況は様々です。そのため、その深刻度を正確に見極めることも考えてください。例えば、夫が一時的な衝動で家を出たという場合は、すぐに戻る可能性もあります。その場合は、子供に「パパは少し考える時間が必要だけど、すぐに戻ってくるよ」などのように伝えるのが妥当かも知れません。

しかし、夫が「離婚を考えている」といったように、深刻で態度で家出した場合は、その状況を子供の年齢を踏まえて適切に伝える必要があります。こういった見極め必要です。

メッセージの伝え方

子供に父親の家出について伝える際、メッセージの伝え方にも配慮します。たとえ自分がショックだからといって、過度に悲観的な表現を使うと、子供は不安や恐怖を感じ、深刻な影響を受ける可能性があります。そのため、お父さんが家出してしまった厳しい状況を伝えるときでも、問題解決に向けて努力していることや、家族として乗り越えようとしている前向きな姿勢を強調することが肝心です。例えば「パパが少し時間が必要だけど、ママはこの問題を解決するために一緒に頑張っているよ」というように伝えることで、子供に希望を持たせ、安心感を与えることができます。

責任は自分にあることを伝える

時々、家出をしたことを子供が「自分のせいだ」と思い込んでしまうことがあります。このように思われると、自信を失わせ、余計な苦しみを与えてしまいます。そのため、そのような誤解を招く可能性があるときは、ある程度、家出した経緯などを説明し、子供には責任がない、ということを明確にしておくことも重要です。

体験談『父親の家出で、子供が不安になる』

今回は父親の家出があり、子供が不安になったしまったという体験談をご相談者さんから送ってもらったので紹介しておきます。ブログ読者さんに伝えることで、参考になればということなので、ぜひお役立てください。

夫と音信不通

夫と口論になり、そのまま家を出てしまいました。私は夫に電話をかけましたが全く繋がりません!1日帰ってこなかったので心配になり、義理の両親にも連絡を取りました。しかし、実家にもおらず。その後も、私、義理両親ともに夫の安否を確認しようとLineでメッセージを送りましたが、返事は一切ありませんでした。私も慌てふためいていたので、子供もそれを見て不安そうでした。これは後で振り返っても大失敗だったと思います。

会社に出勤していることは確認

2日が経過しても夫からの連絡はなく、不安で仕方ない私は会社に確認を取りました。すると、夫は出社しているものの、電話には出ないとのことでした。その後、1週間が経っても夫は帰ってこず…。私は夫婦やり直し相談室に助けを求めました。

自分が落ち着くのが第一

相談室のアドバイスでは、頻繁にメッセージを送ることを控え、「いつでも帰ってきてほしい」という落ち着いたメッセージを数日に一度送るよう言われました。慌てたメッセージは逆効果で、夫をさらに自宅から遠ざけてしまうかもしれないとのこと。また、私の動揺は子供にも影響を与えるため、何よりも自分が落ち着くことが大切だと痛感しました。

日常をとり戻す

そこで、不安な気持ちはあるものの、ウォーキングを始めるなどして気分転換を図り、できるだけ普段通りの生活を送るよう努めました。私の気持ちも落ち着いてきたのを見て、子供も同様に普段の生活リズムをとり戻し、落ち着いてきたように思います。親の様子や気分というのは、直ぐに子供にも影響するんですね。。今は、夫が居ない生活でも安定はしています。今後の課題は夫婦関係の修復です。時間がかかるかもしれないと思いますが、一歩ずつ前に進むことを心掛けています。

まとめ

今回は、旦那さんが家出をした場合、子供にどのような影響を与えるのか?そして、子供へのケアをどうすればいいのかと言ったことを中心に解説しました。体験談なども参考に対応してください。動揺は大きいと思いますが、まずは日常生活をきちんと送ることが最初の目標です。その他、具体的な夫婦関係修復の方法については、下記のフォームよりご登録ください。

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