「どうせ、上手くいかない」「やっても無駄」など、ネガティブな発言ばかりする旦那さんがいます。このような旦那さんだと、妻や家族としてはウンザリしてしまうということも多々あるのではないでしょうか?
そこでここでは、ネガティブな発言ばかりする旦那さんが与える弊害、そのような発言ばかりする理由や対策など解説します。夫婦関係を改善したい、あるいは家庭内の空気を変えたいと思っているなら、ぜひ参考にしてください。
ネガティブ発言ばかりする弊害
旦那さんが、さまざまな理由からネガティブ発言ばかりするということがあります。このような時、本人や家族に対して弊害を生むことがあります。そこでここでは、その代表的なものを取り上げ解説します。
旦那のセルフイメージが低下
ネガティブな発言を繰り返すことは、旦那さん自身のセルフイメージに悪影響を与える可能性があります。否定的な言葉を使うことで、気持ちは更に落ち込み、自信をなくしていきます。例えば「自分にはやっぱりできない」という発言を言えば、それが自己達成予言となり、実際にそういう人間になっていきます。自信の喪失、モチベーションの減少、抑うつ感や不安感などを増加させセルフイメージ低下に与える影響は大きいです。
家族が不快な気持ちになる
「こんなはずじゃなかった」「いつも上手くいかない」など、ネガティブな発言を繰り返すことは、それを聞いた家族にも不快な気持ちにさせてしまいます。否定的な言葉や態度は、家庭の雰囲気を重くし、不快な気持ちを引き起こします。もちろん、たまにこのようなネガティブな発言を聞くことは誰でも経験することで、そこまで嫌な気持ちにもならないかも知れません。しかし、これが何度も繰り返されると、気持ちとしてウンザリしてしまいます。。
夫婦関係の悪化
何度も「自分はついていない」など、ネガティブな発言を繰り返していると、夫婦関係の悪化につながることもあります。たとえば、夫がこのような悲観的な発言を繰り返していると、妻としては夫との接触を避けたくなります。会話をしたいと思えないので、次第にコミュニケーションが後退し、関係が悪化することになります。
旦那がネガティブ発言ばかりする理由
ここではなぜ、旦那がネガティブな発言ばかりをするのか?その理由についていくつか取り上げ解説します。旦那のことを理解するために役立ててください。
自己肯定感が低い
旦那が自己肯定感が低い場合、自信が持てず、ネガティブな発言につながることがあります。自己肯定感が低いと、旦那は自分のしていることを過小評価したり、周囲からの批判を恐れる傾向があります。このような不満足感が、否定的な言葉として表れます。例えば、何か仕事を1つ成し遂げたとしても、自己肯定感が低いため「こんなのでは、誰も喜んでくれないだろう」などの発言になってしまいます。あるいは、子供と接していても「自分といても、子供は喜ばない」などの発言に繋がります。自分の事を肯定的に思えないので、非常に卑屈な発言が多くなります。
将来の不安が大きい
将来の不安が大きい場合、はネガティブな発言が多くなることがあります。将来の不安というのは例えば、経済的な問題、子育ての悩み、仕事のプレッシャーなどが挙げられます。このような漠然とした不安が、夫の心を不安定にし気が弱くなり、ネガティブな発言に繋がります。
自己防衛
旦那がネガティブな発言を繰り返す理由に自己防衛が働いていることがあります。これは「セルフハンディキャップ」とも言います。これは、自分が何かこれからしようとしていることに対して失敗したときの言い訳や保険として、あらかじめ周囲にネガティブな発言をするということです。たとえば、旦那が仕事でのプレゼンテーションを控えている場合、「どうせ上手くいかないだろう」と事前に否定的なコメントをすることで、もし失敗した場合にも自分が傷つかないですし、周囲の人の期待を下げている分、さらに悪い印象を持たれないで済むということです。
習慣になっている
そもそも悲観的なことを言うというのが習慣になっていることがあります。これは、育った環境や周囲の人間関係の影響を受けることが多いです。例えば、旦那が子供の頃に親や兄弟からネガティブな発言を頻繁に聞いていた場合、それが夫の中で『当たり前』になっており、結婚後も、妻や子供に対してそのような発言を繰り返してしまいます。いわば、それが本人なりのコミュニケーション・スタイルということになります。
ネガティブ発言が多い旦那への対処法
ここでは、旦那がネガティブな発言が多い場合、どのように対処すべきかと言うことについて解説します。
話しを聴く時間を限定
対処法の1つとして、話を聴く時間を限定するというものがあります。具体的には、旦那の不満や悩みを完全に無視するのではなく、その話を聴く時間を事前に決めておくことで、バランスを取るというものです。例えば「毎日夕食後の30分間は、お互いの一日の出来事について話し合う時間にしましょう」などのように伝えることができるかもしれません。こうすることで、旦那は自分の気持ちを表現する機会を持ちながらも、その時間が過ぎれば悲観的な話題をストップできるなどのことに繋がりやすいです。相手に問題行動があったとしても、その問題行動をとって良い時間を限定するという行動療法の1つです。
第三者と話す機会を設ける
第三者と話す機会を設けるというのも有効です。これは旦那が自分の感情や悩みを妻だけでなく、友人、または専門家に話すことを促すというものです。夫のネガティブな発言があまりにも過度な場合、それを妻だけで受けとめることは困難です。そこで、旦那が他の人とコミュニケーションを取ることで、ネガティブな発言をするという機会がとれるので、夫と妻両方の心のバランスをとることができます。
ポジティブな話題に触れる
別の対策として「ポジティブな話題に触れる」というものがあります。例えば、ポジティブな内容の本を一緒に読んだり、元気が出る講演会やイベントに夫婦で参加したりするなどのことが考えられます。ネガティブな発言が多い原因のひとつは、そもそも本人がポジティブな出来事や話題に触れることが少ないということもあるからです。そこで、ポジティブな話題に定期的に触れることで、気分を一新するように促してきます。
体験談『ネガティブ発言が絶えない夫』
ここでは、体験談を紹介します。夫婦やりなおし相談室にご相談いただいた方が、ブログ読者さんのお役に立てればと言うことで送っていただきましたので、ここでご紹介させていただきます。
悲観的な発言ばかりの夫
家庭でも職場でも、夫はネガティブで悲観的な発言が絶えませんでした。会社の同僚からも煙たがられている様子で、家では私や子供も夫との会話を避けるようになっていました。次第に夫は自分が孤立していると感じていたと思います。その寂しさからか、ますますネガティブな発言を繰り返す悪循環に陥っていました。気の毒には思いながらも、自業自得ではないか?という思いも消えませんでした。
家庭内が息苦しい
私は、だんだん家庭での時間が息苦しく感じるようになりました。もちろん、1人の時は良いのですが夫がしだくに戻ってくると気が重くなってしまうのです。しかし、だんだん自分が夫との会話を避けるようになってしまい、このままでは家族全員が不幸になると危機感を覚えました。そこで、夫婦やりなおし相談室に相談をすることにしたのです。
第三者の協力も得る
相談室では、夫のネガティブな気持ちを私一人で受け止めるのは精神的な負担が大きいため、第三者に夫が話をする機会を設けるようにアドバイスされました。私は夫が孤立しないよう、自分の可能な範囲で夫の話を聞くことにし一方で、夫には無料の公的な電話相談などを利用するように勧めました。本人のネガティブな発言は、このように負担を分担して、話しを聴く方が良いと思います。
ネガティブな発言が沈静化
徐々に、夫は自分の気持ちが落ち着いてきたのか、ネガティブな発言が少なくなってきたように思います。「ようやく沈静化したか」という気持ちで一杯です。最近では、夫婦の会話も以前よりはしやすくなってきました。この変化は私や子供たちにとっても大きな変化だと思います。できる限り夫のネガティブな発言は聞きたくないという気持ちは、今も大きいですが、それでもお互いに気持ちの余裕が出てきたように思います。
まとめ
ここでは旦那が繰り返し、ネガティブな発言をする理由や対処方法、体験談などお伝えしました。このような問題への対応は精神的な負担も大きいものですが、参考に取り組んでください。その他、夫婦関係を修復するためのノウハウは専用ニュースレターで公開しています。
関連記事
ここで夫婦関係に関して関連記事をご紹介します。併せて読んで頂くことで、より知識を深めていただけます。
終わらない夫婦喧嘩
夫婦喧嘩をしてしまうと、この争いがいつまで続くのだろうかと気になってしまいませんか。あまりにも長期間続くと、なかなか元に戻れなくなることもあります。
参考ページ:いつまで夫婦喧嘩が続くの?
問題点ばかり目に付くのなら
夫婦関係をよくしていくための秘訣の1つは問題点ばかりに注目しないと言うことです。むしろ、問題が起こっていないときに注目した方が、スムーズです。詳細は下記よりどうぞ。
参考ページ:夫婦問題が起こっていないときに注目するのが大切
どこから修復する?
夫婦関係を改善していこうと思ったとき、どこから手をつけようかと迷うことはありませんか。詳細は下記よりどうぞ。
参考ページ:修復はどこからまず手をつける?プラスとマイナス行動
離婚の話で緊迫
突然、相手が離婚の話をしてきたら、どう返答しようか?なんと言って対応しようかと思ってしまいますよね。しかし、その話題を過度に怖がる必要はありません。理由は…。詳細は下記よりどうぞ。
参考ページ:離婚の話しをされるのが一番怖い?