ある日、夫から「別居したい」などと言われることがあります。このような要求に対して、どう断るのが適切なのでしょうか?もし間違った方法で対処してしまうと、いつまでも別居の話を蒸し返されるなどのことに繋がります。そこでここでは、上手な断り方について解説します。

別居を断るとは?

別居を断るとは、配偶者やパートナーからの別居の提案や要求がされた際、拒否することです。相手が別居を要求してきたと言うことは、結婚生活に何かの不満や問題があるということを意味していることが多いですが、自分としては、その不満や問題を解決する方法として、別居は正しい解決策ではないという姿勢を伝えます。また、別居をする事で生じるデメリットは様々で、子供の不安、経済的な不安などを伴います。そういったことも断る理由になります。
別居を要求してくるシーン

上手な別居の断り方

どう別居を断れば良いか?と迷うこともあるのではないでしょうか。そこでここでは、その上手な断り方についてポイントをお伝えします。

凛とした態度

上手な別居の断り方として、凛とした態度が重要なポイントです。凛とした態度は、自信と決断力を示し、相手に対して別居の要求が簡単には受け入れられないことを伝える効果があります。逆にビクビクした態度だと、一時的に相手の要望をひっこめさせることはできても、長期的な解決にはならず、問題が再発する可能性が高くなります。
態度のイメージ

率直に伝える

率直な思いを伝えることも重要です。別居に対する懸念や不安、あるいは相手の要望に対しての正直な意見などを伝えることで、相手に自分の立場を理解してもらうことができます。例えば、別居によって生じる経済的な負担、子供たちへの影響、または夫婦関係の共有時間が減ることにより問題解決が先送りになることなど、具体的な懸念事項をハッキリと伝えることです。

繰り返し話し合いをすること

今後もこの別居の問題については、必要に応じて繰り返し話し合うと伝えることが重要です。例えば、不適切な対応として「もう別居の話題からは逃げる」というような態度だと、相手は「もう話し合いにならない」と思っていつか勝手に自宅を出て行くなどのことに繋がりやすいからです。別居の提案は、ただ断れば良いのではなく、その背景にある根本的な問題解決をすることが重要です。

体験談『別居の断り方を変えた』

ここでは、別居の断り方について夫婦やりなおし相談室に体験談を送ってもらったので紹介します。ブログ読者さんのお役に立てればということなので、参考になれば幸いです。

間違った断り方

夫はある日、別居したいと言い出しました。その言葉に私は動揺し、感情的になり、その場で夫を批判したり、別居の考えを否定したりしました。「そんなことは認められない」という間違った断り方だったと思います。結果として夫婦関係は大きく悪化したと思います。しかし、私としては、別居のことは話題にしたくなかったので、このまま様子を見ても良いと考えていました。

夫の態度が悪化

夫は私が別居について真剣に向き合わないことにイライラし始め、次第に暴言を吐くようになり「もう出ていくからな」と何度も言われるようになりました。今思えば、私が別居したいという夫の気持ちをきちんと聞くことなく、蓋をして、遠ざけようとした態度が間違っていたと思います。

適切な対応について考える

私は心配になり、夫婦やりなおし相談室に相談することにしました。相談室での話を聞いて、別居問題に蓋をしてしまうと、ある日夫が突然出ていくことに繋がりやすいと気づきました。むしろ、落ち着いて別居したいという相手の気持ちをきちんと聴かないといけないと分かりました。そして、別居と伝えてくる相手の気持ちを理解することで、問題を根本的に解決できることに繋がるのだなと。

夫と向き合う

私は不安も大きかったですが、リラクゼーション法などを相談室から教わって、そういったエクササイズを取り入れながら夫と話し合いに臨むことにしました。最初の内は平行線で終わることが多かったですが、それでも話し合いを続けることで、夫が勝手に出ていくことはないだろうと思えるようになりました。

勝手に出ていくことはないと約束

数ヶ月話し合いを続けた結果、夫も「勝手に出て行くことはしない」と約束してくれ、お互い相手の意見に耳を傾けるように変化していきました。今では夫も別居するということをあまり言わなくなりました。私は今まで問題に蓋をすることで対処しようとしていましたが、それでは決して好転しないこと。むしろ、きちんと向き合うことの大切さを実感することができました。良い方向に進んできているので、あと一息頑張ろうと思います。

別居を断る時の注意点

ここでは、相手から別居の要求があり、それを断る際の注意点についてお伝えします。これらの点を守って対処するようにしてください。

冷静さを保つ

別居と言われると通常、動揺してしまいます。そして、動揺したまま発言してしまうので相手の批判をしてしまったり、感情的な返答をしてしまいがちです。そのため、別居の提案を受けた際には、ショックや悲しみ、怒りといった強い感情がある程度落ち着いてからしっかり伝えるようにしてください。

相手を批判・攻撃しない

相手を批判したり、攻撃しないようにも注意が必要です。別居したいと言われると、つい相手のことを批判したり、攻撃したりしがちになってしまいますが、それは避けるべきです。相手にそのような姿勢が伝われば、相手も同様に攻撃的で、批判的になっていくからです。これは、関係性が膠着してしまう事なに繋がります。

まとめ

相手から別居の話が出てくると、精神的にも非常に苦しく感じてしまいます。しかし、適切な対応をすることで、問題を再燃させないことが重要です。今回の内容を踏まえて対応してください。その他、別居問題に関する詳しいノウハウをお知りになりたい場合は、下記のフォームから専用ニュースレターを購読してください。

よくあるご質問

ここでは『別居を断るには?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

断れず、押し切られそう

【Question】
最近夫から「別居したい」と言われました。正直、私自身は夫との生活に不満はありませんし、別居する必要性を感じていません。しかし、夫は仕事のストレスや仮定で休まらないということが原因で、このままこの家に居たくないと言います。あまり私がきちんと向き合ってこなかったということもあり最近は、そのいい方も強くなり、このままでは別居を断れず、押し切られそうです。しかし、別居となれば離婚担っても良くないですし不安です。夫の強い希望を断ることができず、押し切られそうなのでどうすれば良いでしょうか。

【Answer】
ご相談いただき、ありがとうございます。まず、夫との別居の可能性について検討するにあたり、ある日突然出ていくこともあり得るという覚悟を持つことは大切です。しかし、その覚悟をした上で、別居に至らないように最善を尽くすことが重要です。夫の気持ちを受けとめ、その上で別居ではなく、他の解決策を一緒に探していく姿勢で臨んでください。また、夫との問題解決は1回話し合えばそれでOKとなることはほぼありません。定期的な話し合いの時間を設けることも検討してみてください。

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