会社の異動により単身赴任が決まることがあります。そして、それは夫婦関係にも大きな影響を及ぼします。時には、お互いストレスから、夫婦の意味を見失ってしまうこともあります。

そこでここでは単身赴任で夫婦の意味を感じられなくなる理由や対策などについて解説します。

単身赴任が夫婦の意味を失わせる理由

単身赴任が夫婦の意味を失わせる原因にななることがあります。そこで、ここではその理由をいくつか取り上げ解説したいと思います。
理由についての図解

1.時間や距離感

単身赴任では、生活時間のズレや距離があることでコミュニケションがとりにくくなるなどの影響があります。そして、総合的なコミュニケーションの低下によって、感情の共有が難しくなります。例えば、仕事や育児のストレスを感じたとき、それらを1人で乗り越えなければいけません。もちろん、LINEや電話で気持ちを共有する、情報を共有すると言うことはできますが、物理的距離があるため顔をあわせてそれらの感情的共有ができるわけではないので、夫婦の意味を失わせる理由の1つになります。

2.経済的な負担

同居していたときと比較して、単身赴任をした方が経済的な負担が大きくなるということがあります。休養等は向上したとしても、生活費や宿泊・移動費などがかかってしまい収支においてマイナスになることがあるのです。こうなってくると、無理して単身赴任を続ける意味がないのではないか?収入が全体としてマイナスになっているのに、結婚生活もしんどいので意味がないのではないかと考えてしまうことがあります。

3.異文化に対するストレス

海外赴任などの場合、単身赴任をしている夫が「こんなにしんどいのに、家族が支えてくれないのであれば、夫婦関係を続ける意味はあるのだろうか」と思う理由になります。これは、単身赴任前に「一緒に行こう、引っ越そう」と伝えていたけれど、妻が「残りたい」などのことで意見が分かれた場合に生じることがあります。

単身赴任で夫婦の意味を感じられなくなった場合の対処法

ここでは単身赴任が原因で夫婦関係に意味を感じられなくなった場合の対処方法について解説します。

グラティチュード・ジャーナルの導入

グラティテュードというのは感謝という意味です。単身赴任によってお互い夫婦に意味を感じられなくなった場合、それでも感謝できる点はないか?と探してみることは、意味を感じる上で役立つ可能性があります。ただし、やり過ぎは注意です。週に1-3回程度、1つでも感謝できる点が見つかればOKと思って進めてみてください。また、感謝できる点に気づいたら、それを相手に伝えるということも友好です。

エンパシーの養成

エンパシーとは、相手の気持ちを理解すると言うアプローチです。例えば、自分が普段、家事や子育てに追われていてしんどい思いがあるとします。一方で単身赴任で1人奮闘している夫のことに思いを馳せることができれば、夫婦の意味を取り戻しやすくなる可能性があります。

自己認識の向上

単身赴任によって自己肯定感が低下しているときがあります。「結婚生活において自分の存在など、もう意味がないのではないか」と思ってしまいます。そのようなときは、自分に対して優しくなることも大切です。夫婦関係において自分が果たしている役割は、自分が思っているほど少なくありません。その点に気づくことができると、夫婦の意味を取り戻しやすくなります。

単身赴任が夫婦の意味に与えるポジティブな側面

単身赴任は確かに夫婦としての意味を感じられなくしてしまうなどマイナスの面があります。しかし一方で、単身赴任のおかげでポジティブな側面というのもあります。そこで、ここではそのポジティブな側面について取り上げ解説します。

コミュニケーションの質向上

普段、顔をあわせるわけではなく限られた時間で相手と会話することになります。そのため、今まで以上にしっかり会話をしようと思い、結果としてコミュニケーションの質が向上することがあります。例えば、相手の気持ちをもっと考慮しようとか、相手の話しをもっと耳を傾けていこうなどのように。

新しい経験の蓄積

単身赴任という環境変化によって、お互い新しい経験を積むことができます。夫は新天地で新しい場所、新しい人と出会い、様々な経験を積みます。妻も自分でしなければいけないことが増えてしまいますが、それが結果として良い経験になることがあります。離れて暮らすのは寂しい気持ちもありますが、このようにプラスの面も生じます。

相手の存在を再認識できる

別々の生活を送ることによって、逆に相手の大切さやしてくれていたことなどに気づくことができます。このような点に気づくことができれば、相手に対して感謝の気持ちや大切さを感じることができます。また、普段一緒にいないことで、お互いの長所や良さに対して認識できることにもつながります。

まとめ

今回は、単身赴任によって夫婦関係の意味を感じられなくなる理由は対策などについて詳しくお伝えしました。その他、単身赴任中の夫婦関係を改善していくためにできることは夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。今なら無料購読できますので今のうちに登録しておいてください。

よくあるご質問

ここでは『単身赴任で夫婦の意味を感じられなくなったときの対処法』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

単身赴任前から関係悪い

【Question】
来月から夫の単身赴任が始まります。しかし、既に夫婦関係が悪い場合、どうすればいいでしょうか。益々夫婦仲が後退してしまい夫婦関係の意味を感じられなくなるのではないかと心配です。

【Answer】
既に夫婦仲が悪い場合は、単身赴任後、関係が大きく後退すると言うリスクは確かにあります。もちろん、逆にある程度の距離を保つことによって、コミュニケーションが良くなったということもありますが。

今できる予防策としては「単身赴任後にどのようにコミュニケーションをとっていくか」ということについて事前に話し合いをしておくことです。例えば「週に1回は電話で連絡を取る」とか「月1回は自宅に戻ってくる」などのことを事前に決めておくことが肝心です。

ストレスとの関わり方

【Question】
単身赴任中のストレスをどうしていけば良いでしょうか。ストレス過多だと「もう夫婦関係に意味を感じられないので離婚でいいや」と思ってしまうかも知れません。

【Answer】
今回お伝えしたようなグラティテュード・ジャーナルなどにと李君でもらうというのは1つの方法です。また、日頃からストレスをため込まないように今のうちに自分にとってプラスになる事柄を設定しておきましょう。例えば、「運動をする」「瞑想をする」「友達とのランチ」など、自分にとってストレス発散につながる事柄をリストにして、適時実施することが必要です。

夫婦の意味を実感するには?

【Question】
夫がもう10年以上単身赴任です。結婚して意味があったのかな?と思っています。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
10年以上、単身赴任をしているとなると、なかなか結婚の意味を実感できないという面はありますよね。ただ、ご主人からすると、きっと「家族のために頑張っている」などの想いはあるかも知れません。そこで、まずは一度「夫婦の意味を実感できないんだけれど、あなたはどう思っているのか?」ということを尋ねてみてはどうでしょうか。

それを尋ねることによって、ご主人の思いや考えを聴くことができ、何か自分の中でも気持ちが変わる可能性があるかも知れません。

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