別居の兆候が見られると、多くの人が不安や混乱に陥るものです。そのような状況において「何が正しい行動なのか?」「これからどうすればよいのか?」という疑問も浮かんでくるのではないでしょうか。

特に、日常の些細なことから大きな出来事まで、いろいろなことが別居の原因として心当たりがあり、適切な解決策が見つからない場合も多いです。そこでここでは、そんな別居の兆候が見られたときに考慮すべきポイントと対処法について深堀りしていきます。

別居の兆候に気づけなかったときのデメリット

別居の兆候に気づけず、突然、そうなってしまうといくつか問題点が生じます。そこでここでは、その問題点について取りあげ解説します。

デメリットの図解

連絡が取れない

ある非突然、家を出て行き別居になった場合、そのまま相手が連絡を絶ちきってしまうということがあります。例えば、LINEをしてもブロックされていて気づいてもらえないなどのことがあります。このようなことがあると、今後、夫婦関係をどう修復していけば良いのかなどのことについて、打てる手段が限られてしまいます。

音信不通についての図解

生活費が得られない

兆候に気づくことなく、ある日、突然の別居になってしまうと生活費のことについて話ができていないということが多々あります。そのため、生活費を受け取ることができず、生活に困ってしまうと言うこともあります。

態度が悪くなる可能性

相手が「別居したい」などと話し合いをしてそうなったわけではないため、非常に顔をあわせることにばつが悪いという感覚を持ってしまいます。これは、そのまま話し合いをすることを困難にしてしまいます。話し合いで悪態をついてしまうなどのことにもつながりやすいです。

別居の兆候に気づくメリット

パートナーがもしかすれば、別居をしようと思っているのではないかと思うと不安や緊張を感じます。しかし、そこで大切なのは、この兆候にいち早く気づいたことです。そうすることで、さまざまなメリットがあるからです。

早期に問題を認識することで、修復のチャンスを広げ、より健全な関係を築くための具体的なステップを考える余裕が生まれます。そこでここでは、具体的にどのようなメリットがあるのか整理してお伝えします。
メリットについての図解

早期対応が可能

早期対応が可能というのは、別居の兆候に気づいたときの大きなメリットの1つです。問題にはお役気づければ大きな問題に発展する前に、具体的なアクションを取ることができます。たとえば、夫婦カウンセリングを受ける、問題点について率直に話し合うなど、様々な対策が考えられます。これにより、実際に別居になる前に、関係を修復する可能性が格段に高まります。

感情整理ができる

感情の整理は、別居の兆候に早めに気づいた際に得られるメリットです。問題に早く気づくことができれば、その時間を利用して自分自身の感情や考えを落ち着いて整理することができます。

自分が何に不安や恐怖を落ち着かせたり、衝動的な行動に出ることなく、今後の対応を検討することができます。このように感情を整理する過程は、自分自身のためになるだげなく、別居を回避する点でも大いに役立ちます。

別居の兆候にはどのような種類があるか

通常、相手が別居を考えている場合「もう出ていきたいと思っている」のような話しが出ることが多いです。しかし、そのようなことを言葉でハッキリ伝えてくれないこともあります。そこでここでは、別居の兆候について、いくつか代表的なものを取り上げ解説したいと思います。

帰りが遅くなる

仕事が忙しいわけではないのに、突然、帰宅が遅くなるということがあります。このような場合、自宅にいるのが苦痛でそのようにしている可能性があります。また、休日も家になるべくいないようにしたり、自分の部屋にひっそりと過ごしているなどのことも別居の兆候です。その状態が耐えられなくなると、ある日突然、別居となります。
帰宅時間が遅いことについての図解

無断外泊

チラホラと無断外泊をするようになると、これが別居の兆候であることが多いです。一度、無断外泊があると、それが次第に増えていくことが多いですが、最終的にそれが別居の始まりとなっていきます。

部屋に引きこもる

自宅に入るけれども、ほとんど自室で過ごすことが多い場合、これは別居の兆候である可能性があります。部屋にいて一体何をしているのか分からない状態が続いていたり、家族とのコミュニケーションが極端に減ってくるなどのことがあります。
引きこもることについての図解

義理両親と頻繁に連絡

ここは別居の兆候と言っても、なかなか気づきにくい点ですが、義理両親と頻繁に連絡を取っていると言うことがあります。特に、妻が別居を考えている場合、そのようにしていることがあります。夫の愚痴を伝えていたり、別居先として実家に帰るなどのことを考えていて、その相談をしているということがあります。

しんどいというメッセージ

LINEやメール、あるいは日常会話の中で「しんどい」などの発言が多い場合、それが別居の兆候であることがあります。直接「家を出て行く」ということは言ってこないものの、精神的な疲労感が大きく、いずれ行動に移す可能性が高いという兆候になります。「しんどい」以外の発言としてはため息ばかりつくようになるなどがあります。

別居の兆候が見えたときの対処法

パートナーとの間で「別居」の兆候が見られたとき、その先に何が待っているのか不安と恐怖で一杯になることもあると思います。このような状況は、多くの人が一度は経験するであろう普遍的な問題ですが、対処法は一様ではありません。そこでここでは、その対処方法について典型的なものをいくつか取り上げ解説します。
対処法についての図解

率直に尋ねる

相手に別居の兆候が見られたとき、最も典型的な対応は「そのことについて率直に尋ねる」というものです。例えば「最近、帰りが遅くなっていて、荷物も整理しているようだけれど何かあった?」などのように兆候と思える点を取り上げて、何か思っていることがあるのか尋ねるようにします。

もし、この時点で率直に相手の不満を知ることができれば別居を防ぐことができる可能性が高まります。その不満解消に向けて、お互いにとってベストな解決策を一緒に考えることができるかもしれないからです。

相手の感情や懸念していること、期待していることなどをしっかりと話し合う必要があります。

心当たりを探る

相手に率直に別居の兆候が見られることを伝えることができれば、それでかまわないですが、必ずしもそうできるとは限りません。

その場合は、先に自分自身を見つめ直すこともできます。しばしば、関係の問題は一方的なものではなく、双方が何らかの形で影響しています。もしかしたら自分の言動で相手を傷つけていたり、不満を抱かせていないか?ということを顧みるようにします。

そして心当たりがあれば、早速その点を改善するようにしてみてください。相手から不満事項を指摘される前に、先に自分の問題点を改善する事ができれば、別居を避けることができるかもしれません。

体験談『別居の兆候に気づいて話し合い』

ここでは、夫婦やりなおし相談室のご相談者さんから、ブログ読者さんのために少しでも役立てばということで、体験談を送ってもらいました。紹介させて頂きます。

帰宅時間の変化

最近、私の夫に変化が現れ、私は何かがおかしいと感じ始めました。夫が帰宅する時間がどんどん遅くなり、目を見て話をしてくれなくなったりです。実際に会話も減ったと思います。

最初は仕事の忙しさだと思っていましたが、それだけではないように思いました。

別居したいと言う

ある日、私は我慢できずに夫に「何かあったのか」と尋ねました。夫はため息をついて、不快そうな態度をとっていました。しばらく黙っていましたが「別居したい」ということを最後には告げてきました。

事情を聴く

私は驚きとショックで言葉に詰まりました。夫がそんなことを言うなんてと予想外でした。何を答えて良いか分かりませんでしたが、とりあえず「どうして?」というようなことを伝えたと思います。

色々話してくれましたが一言で言うと「自分は給料だけをもってきていて、ATMのように思われている」ということでした。

夫婦やりなおし相談室で相談すると、結局は夫は「自分のことを尊重されていない」という原因を確認でき、この点については大いに反省しました。

不満をため込む夫

私としては夫の意見を極力尊重してきたつもりでしたが、そうではなかったようです。なので、これまで以上に夫の話をしっかり聴くようにしました。そして、極力、小まめに相談するようにもしました。

夫は元々我慢強くて不満を言わない性格です。なので、不満がたまってしまったのだと理解しました。

夫婦関係が安定

何度か話し合いをし、反省の気持ちを伝えました。そして小まめな相談を心がけていくことで、少しずつ回復してきました。結果的に、実際の別居を防ぐことができ、何とか夫婦関係も今は安定してきています。

まとめ

今回は別居の兆候が見えたときの対処方法について解説しました。なるべく早い段階で対応する事を検討してください。その他、別居問題に対してのノウハウは夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。今なら無料購読できますので、今のうちに下記よりご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『別居の兆候にはどのようなものがある?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

別居解消の呼び水は?

【Question】
2年間別居しています。夫と同居を再開したいと願っています。しかし、夫は別居を続けたいと考えており、機嫌を損ねるずっとそのが悪い状態が続きます。面倒な性格です。また、夫は時にあさはかな行動を取ることもあり、これが私たちの関係に影響を与えているように感じます。

私たちの別居生活が始まってから、私は夫との関係を修復しようとさまざまな努力をしてきました。しかし、夫の態度は変わらず、どのようにしてこの状況を改善できるか、日々悩んでいます。何か別居解消に向けた呼び水になるような行動はありますでしょうか?

【Answer】
ご相談頂きありがとうございます。別居解消に向けての呼び水となるような行動はいくつかあります。そのひとつは手紙を書くことです。どのような内容を書けば良いのかはケースバイケースです。具体的な同居に向けての話し合いを提案するということもあれば、時期尚早だと判断した場合は、食事に誘うなどのことを伝えることもあります。さらにそれがハードルが高いようであれば、日常会話をするということに留めることもあります。とにかく「さらにハードルを下げるなら」ということを考えて、行動内容を考えると、呼び水としては最適になることが多いです。

参考ページ:別居解消のきっかけを掴む方法!一覧や体験談など踏まえて解説

こんな夫婦は離婚や別居になる?

【Question】
こんな夫婦は別居や離婚になってしまうというものはありますでしょうか?兆候を知ると同時に、別居や離婚になる典型的なパターンを知っておきたいのですが。

【Answer】
全員に当てはまると言うことではありませんが、一般的に離婚や別居問題になりやすいパターンはあります。次のような問題を抱えていることが多いです。

信頼の失墜
嘘や裏切りなど、何かの問題によって夫婦どちらかの信頼がない場合、離婚や別居の問題になりやすいです。

経済的問題
夫婦間で金銭感覚が違うという場合や、借金などの問題で経済的な問題になっている場合、やはり離婚や別居の問題になることが多いです。

コミュニケーション不足
普段から共有時間が少ないとか、一緒にいても会話がないなどの場合、別居や離婚問題になりがちです。また、話し合いなどをしようとしても、一方が自分の感情や考えなどを表明しないなどのことがある場合、問題が解決せず、不満が積み重なる可能性があります。

性格の不一致(価値観の不一致)
子育ての考えや普段の生活全般について考えが合わないということがあります。どちらか一方の我慢によって成り立っている結婚生活である場合、将来、離婚や別居の問題が生じる可能性があります。

それ以外にもさまざまなパターンがありますが、一例として参考にしてください。

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