約束を守らない夫の行動に悩むことも多いのではないでしょうか?約束をしても、それを守らないことは、こちらに迷惑がかかるというだけでなく、信頼関係が失われる深刻な問題です。そこで、具体的な約束を守ってもらうための手順や破られたときの対応などお伝えします。
- 夫が度々、約束を破る
- どうすれば守ってもらえるか分からない
- 旦那を信頼できなくなってきた
夫が約束を破ることで生じる問題
夫が約束を破ることで、信頼ができなくったり、子供に迷惑がかかるなど、さまざまな問題が生じますそこで、ここでは、具体的な問題点を取り上げ解説します。
夫を信頼できなくなる
何度も繰り返し夫が約束を破ると、妻は夫を信頼できなくなります。約束を守らないと、次に夫が何かを約束しても「どうせ、守ってくれないだろう」と妻としては思ってしまいます。
これはまさに、夫に対し信頼がなくなるということです。夫婦関係においては、信頼は土台になるため、この問題を放置することは、夫婦仲を後退させることに繋がります。
参考ページ:夫婦の信頼がない!どうすれば、失った信頼を取り戻せるのか?
嘘つきのレッテルを貼ってしまう
妻は夫に対して「嘘つき」というレッテルを貼ってしまうこともあります。レッテルというのは、夫を「こういう人だ」と決めつけることです。平たくいえば、固定的なイメージです。
このレッテルを貼ると、妻は夫を常にそのような人物として扱い、夫も「自分は嘘つきだ」と感じてしまいます。例えば、学校で素行の悪い生徒を「不良」と見なすと、その生徒は「自分は不良だ」と思い、そう振る舞い続けることになります。
同様に、夫に嘘つきのレッテルを貼ると、夫も「自分は嘘をつく人間だ」と思い込み、そのように振る舞い続けてしまう可能性があります。
参考ページ:嘘をつく旦那のことを信頼できない!対応方法や体験談など解説
新たな約束ができにくい
妻が新しい約束を夫としにくくなる点も問題です。例えば「また約束しても守られないんじゃないか」と思うと、新しい約束をする気持ちが起こりません。例えば、夫にお金を貸して返してもらえなかったら、もう一度お金を貸すのは怖くなります。
子供への悪影響
夫が約束を破ると、子供にも悪影響が生じます。例えば、父親が「次の日曜日に遊びに行こう」と約束してくれたのに、それを守らずに子供が落胆することがあります。このようなことがある度に、子供は落胆し、悲しむことになります。
また、子供は成長するにつれて、父親の行動を見習い、簡単に約束を破るようになるかもしれません。こういう悪習慣は身近な人の影響を受けやすいものです。
夫が約束を破る理由
夫が約束を破る背景には、様々な要因があります。そこで、その主な理由をとりあげ解説します。今後の問題解決をする際にもこの理由を把握しておくことで、役立ちますのでしっかり確認してください。
安易に約束してしまう
1つ目の理由は、夫が安易に約束してしまうことです。夫は自分がいい顔をするために、その場で簡単に約束をしてしまいますが、実際にはその約束を守ることは現実的ではありません。
例えば、妻が来週末に車を貸してほしいと頼むと、夫はそのときは「大丈夫」と言います。しかし、いざ当日になると「今日はゴルフで同僚の送迎をしないといけないから無理」と伝えてくることがあります。
このように夫が自分を「いい人」と見せたいという気持ちが強い場合、安易な約束が頻繁にされ、そして破られていきます。
自己中心的な考え
2つ目の理由は、夫の自己中心的な考えがあります。夫は約束をしても、その約束を守らなくても自分は許されると考えることがあります。これは、自己中心的で自分が特別だと思ってしまうからです。
例えば、夫は「約束した当時とは事情が変わり、自分にとってもっと大事な約束ができたので、最初の約束を破っても許されるだろう」とも考えてしまいます。このように、夫の自己中心的な考えは、約束を破る原因になります。
参考ページ:自己中な夫に悩む!自分の事しか考えない旦那の特徴や対処法など解説
信頼を失うことを軽視
信頼を失うことを軽視する場合、これが約束を破る理由になります。この根底には、夫は妻からの信頼を失っても別にかまわないと思っている節があります。例えば「妻との関係が悪くなっても、どうでもいい」などと投げやりになっているため、約束を守ろうが、破ろうが関係ないという態度です。
夫に約束を破られたときの対処法
ここでは、約束を破られたときの対処方法について解説します。全てを実行に移す必要はありませんが、できそうなことから行動に移してみてください。早速1つずつ見ていきましょう。
事情を聴く
1つ目の、夫に約束を破られたときの対処法は「事情を聴く」ことです。なぜなら、夫は約束を破りたくて破ったのではなく、何か自分が知らない事情がある可能性があるからです。また、相手の言い分を聴かずに頭ごなしに叱ると、夫婦関係が後退することにも繋がります。
そこで例えば、待ち合わせの時間に夫が来なかった…などのことがあれば「なぜ来ないのだ!」と叱るのではなく、「何か事故でもあったのか?」と尋ねることで、相手が事情を伝えやすくなります。このように事情を聴き、相手の言い分を聴くことは自分の怒りがトーンダウンしたり、相手のことを許せる気持ちにも繋がります。
実害を伝える
実害を伝えることも大切です。これは、約束を破られることで生じた実害を知ってもらい、相手に事の重大性を理解してもらえるからです。
例えば、子供の参観日に行くと約束したのに来なかった場合、そのことによって子供がどれほど悲しみ、失望したかを伝えます。このように実害を伝えれば、相手が自身の行動を反省することにつながります。
参考ページ:夫の話を聞くのが苦手!メリットや方法など詳しく解説
自分の感情を伝える
自分の感情を伝えることも考えてみてください。これは、約束を破ったことに対して自分の率直な感情を表現し、相手に理解してもらいます。こうすることで心情を理解してもらいやすくなり、反省を促すことができます。
具体的には「あなたが約束を守らなかったことで、私はあなたへの信頼感が揺らいでいます。これからの約束も本当に守ってもらえるか不安になっています」のように伝えることが効果的です。
ここで重要なのは、夫を責めるのではなく、自分の感情に焦点を当てて表現することです。私がどう感じているか?を表現することで、相手は自分が直接責められている訳ではないので、構えず話を聴いてくれやすくなります。
繰り返されていることを取り上げる
繰り返されていることを取り上げるのは、繰り返し約束が破られているときに有効です。このメソッドの要点は、個々の約束を破った内容そのものではなく、約束を破る行為が反復されている事実に焦点を当てることにあります。
個別の事例よりも、この行動パターンの繰り返しこそが、より本質的な問題を示唆しているからです。
伝え方の例としては、「先週も今週も、夜11時に帰宅すると約束したのに守られませんでした。このように約束が続けて守られないことについて、何か特別な理由があるの?」といった形で伝えるのが適切です。
この伝え方のポイントは、夜遅くに帰宅したという個別の問題ではなく、約束を破った事が繰り返されているという全体的なパターンに注目していることです。
夫に約束を守ってもらう具体的な手順
ここでは、夫と新たにする約策を、より確実に守ってもらうための具体的な手順を紹介します。1つずつお伝えしますので、極力、前から順番に進めてみてください。約束を守ってもらうためのポイントが詰まっています。
1.無理だと思えば断るよう促す
何か夫と約束する際には冒頭で「無理だと思えば断るよう促す」ようにします。なぜなら、守れない約束を重ねることで、約束を破ることが習慣化してしまう危険性があるからです。
そこで具体的な伝え方として「今日、夜7時に迎えに来てほしいんだけど、もし仕事の都合などで難しそうだったら、無理して約束する必要はないよ。正直に難しいと言ってくれた方が、私としても助かるし、お互いにとってもいいと思う」といった形で伝えることが適切です。このような対応は、夫に無理な約束はしないという習慣を作ってもらう上で重要です。
2.守るべき理由を伝える
守るべき理由を伝えることも重要です。これは夫と約束をする際に、なぜその約束を守ることが重要なのかという理由をセットにして伝えるということです。理由を伝えることで、約束の重大さや影響を夫により理解してもらえるからです。
具体的な伝え方としては「今日は7時までに帰宅してほしい。というのも、子供たちの習い事の送迎があって、あなたが時間通りに帰ってこないと、子供たちが遅刻してしまうから。約束を守ってもらえると、家族全員のスケジュールがスムーズに進むよ」といった形で伝えます。例として挙げているので表現はややくどくなっていますが、実際には自然に伝えてください。
このように理由を明確に説明することで、夫は約束の重要性を認識し、守ろうとする意識が高まる可能性があります。
3.簡単に守れることから始める
簡単に守れることから始めるのも重要です。これは、約束を破ることが習慣化している場合に特に有効です。具体的には、9割以上の確率で守れそうな約束から始めるようにしてください。
例えば「朝、会社に出かけるとき、私が『行ってらっしゃい』と言ったら、必ず『いってきます』と返事をしてほしい」といった、日常的で少しでも守る気があるなら、簡単に実行できることから始めます。
約束を守る習慣を身につけてもらう初期段階では、このように失敗の可能性を限りなく低くし、約束を守ることができた
という成功体験を積み重ねることが肝心です。
4.進捗の確認をする
進捗の確認をすることも検討してください。約束後、守られるまで放置しておくのではなく、進捗状況を確認することで、守ってくれやすくなります。夫が約束を忘れずに意識し続けられますし、夫が「この約束は大事なんだな」とその重要性を実感しやすくなるからです。
具体的な伝え方としては「今日の18時までに書類を提出する約束だけど、途中経過をLINEで教えてくれる? 例えば、東京駅までついたらメッセージをもらえると安心できる」といった形で伝えます。
特に、約束の実行までに一定の期間がある場合、このように進捗状況を確認することは有効です。
まとめ
今回は、約束を守らない夫のことについて解説しました。約束を破ることは単なる個人的な課題ではなく、夫婦関係全体に影響を及ぼす重要な問題です。今回の記事を参考に対応を進めてください。また、具体的なノウハウについては、専用ニュースレターで公開しているので、下記のフォームよりご登録ください。
よくあるご質問
ここでは『約束を破る夫』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
他人のせいにする夫
【Question】
夫が約束を破るたびに、その責任を他人のせいにします。例えば、先週末に一緒に親の家に行くと約束していたのに、突然「仕事が急に入った。上司がこのように伝えて来たので、自分のせいではない」と言います。しかし、後から知ったところによると、夫はただ実家に戻るのが面倒なだけだったようです。
このようなことが何度も続いていて、夫が約束を守らないたびに、必ずと言っていいほど何かしらの言い訳をします。どうすれば良いでしょうか?
【Answer】
責任転嫁ばかりされると、対応としても困ってしまいますよね。ただ、その点を繰り返し責めたとしても、状況は変わらないと思いますので、自分が約束を守るためにどのよえうな行動をとったのかを確認してみてください。そして、少しでも守ろうとしたことに対して本人を肯定し、次回はきちんと守ってくれることを伝えていきましょう。
参考ページ:責任転嫁する夫!相手の心理や妻がとるべき対応などについて解説
誰とでも安易な約束をする
【Question】
夫は誰にでも良い顔をしたがり、八方美人な性格です。そのため、気軽に守れない約束をしてしまいます。例えば、友人や同僚に頼まれると、家族との約束があっても「大丈夫」と言ってしまい、結局その約束を守れないことがよくあります。
先日も、家族との予定があるにもかかわらず、同僚の引っ越しを手伝うと約束してしまい、私たちの大切な時間を犠牲にしてしまいました。どうすれば、夫にもっと現実的な判断をしてもらえるでしょうか?
【Answer】
八方美人で、誰にでも良い顔をしてしまうので、家族にそのしわ寄せが来てしまいますよね。この点で何度も失敗しているのであれば、ご主人にまずはその事について率直に伝えても良いかなとは思います。まずは問題点を共有し、一緒に改善したいことを伝えてみてください。下記の記事も参考にしてもらうのが良いと思います。