夫の機嫌が悪いとき、対応に苦慮することが多いのではないでしょうか?何を言っても逆効果になることもあり、戸惑うことも多いと思います。そこで、今回は夫の機嫌が悪いときにできる対処法や避けるべき行動、注意点など詳しくお伝えします。

夫の不機嫌を早めに察知した方が良い理由

家族間において、夫婦のどちらかが機嫌が悪いとそれはまたたくまに伝染します。例えば、赤ちゃんが笑顔になれば、つい自分も笑顔になってしまいますよね?

これは、感情が周囲の人にすぐに伝染していくということです。そのため、夫が機嫌が悪いと、自分も家族も不快な気持ちになっていきます。そのため、早めに夫の不機嫌を察知して対処することが重要です。

参考ページ: Why You “Catch” Your Spouse’s Mood

夫の機嫌が悪い原因とは?

夫の機嫌が悪い原因というのは、その都度、様々な要因によって変わります。しかし、ここではよくある原因を取りあげて整理しておきます。
機嫌が悪い原因について図解

心理学的解説

Miserable husband syndrome(みじめな夫症候群)とは夫が様々な要因によって、否定的で情緒不安定になり、夫婦関係にも悪影響を及ぼすことを指します。過敏、怒り、不安など感情はさまざまです。主な原因としては、テストステロン値の低下や家庭内での自分の役割喪失、仕事、人間関係などのストレスなどが考えられます。
参考:5 Signs of Miserable Husband Syndrome & Tips to Cope

仕事のストレス

仕事で解決できていない問題を抱えていたり、ハードワークが続いていると、それが機嫌の悪くなる要因となります。夫の心理的負担が増え、自宅で塞ぎ込んだりイライラしたりする状況が生じます。また、仕事のことでストレスが多くなるのは、昇進したあとや、逆に降格したとき。あるいは、部署が変わったりしたときや、営業ノルマが厳しいときなどが挙げられます。

睡眠不足

睡眠不足で疲れが溜まってしまうと、それが夫の機嫌が悪い原因となります。睡眠不足は、体の機能や精神的な健康に直結しているため、日中イライラしたり、集中力が低下するなどのことが起こります。睡眠不足になるのは、悩み事があってそれが気になる時期、寝室を夫婦や家族と一緒にしたタイミング、逆に別々にしたタイミング。あるいは、子どもが小さくで睡眠が十分にとれないときなどが多くなります。

家庭内の問題

夫婦関係や親子関係など、家庭内で問題があると、それが要因となって機嫌が悪くなります。例えば、家事の分担、子育ての方法などについて意見が合わなかったり、お金の問題で夫婦喧嘩担っているなどのことが挙げられます。

個人的なストレス

友人関係や身内の問題、あるいは将来に対しての漠然とした不安など、夫本人が個人的な悩みを抱えている場合、そのストレスが原因で機嫌が悪くなることがあります。この場合、周囲はなかなかその原因についてハッキリと掴めないことが多いので困惑することが多くなります。

夫の機嫌が悪いときの心理的影響

夫の機嫌が悪いときは、その言動によって家族や身近な人に対して不安やストレスを与えることがあります。夫が不機嫌なとき、妻や子供が声をかけても、それに適切に応えてくれることが少ないです。そういった夫の冷たい態度によって、さらに妻や子供が傷ついてしまう事があります。

心的影響に着いての図解
このように、夫が不機嫌になるとコミュニケーションが拒絶的なことも状況を悪くする要因の1つです。最終的には自分の機嫌は自分でとらなければ、どうにも回復しません。なので、本来であれば、夫自身が機嫌が悪い理由を自覚し心理的な回復を目指して行動をとる必要があります。

夫の機嫌が悪い時の対処法

前述したとおり、本来、夫が機嫌が悪いときは、自分でどうにかしてもらわなければいけません。しかし、妻ができることもいくつかあります。状況に応じて、下記のような方法を検討してください。

対処法についての図解

1.話しを聴く

夫には自分なりの機嫌が悪くなる理由があります。その気持ちを聴き、感情を共有することによって機嫌の悪さを回復させることに役立ちます。ただし、妻が夫の話を聴く際には、途中で話しを遮ったりすることなく、最後まで注意深く聴くことが大切です。

2.自分の感情をコントロール

機嫌が悪いというのは、家庭内で伝染しやすいです。そして、機嫌が悪いことが家族に広がっていくと悪循環です。そのため、自分や子供の精神的な健康面を保つための行動を心かげます。そうすることによって家庭内で機嫌の悪さが広がるという事態を回避してください。

3.話題を変える

例えば夫が仕事の事で機嫌が悪いなどの場合、自宅でもその話題を避けた方が良いときがあります。別の事に注意を向けることによって一時的であっても機嫌を回復させられることがあります。興味を持っていることなどに注意を向け、気分転換を派図るように促します。

4.休息

慢性的に機嫌が悪くなっている場合、ストレスをかなり抱え込んでいる可能性があります。その場合、体調を整えるよう促し、できれば数日程度、休息をとるようにしていきます。

5.適度な距離を保つ

夫の機嫌が悪いという状態に巻き込まれないためにも、あるいは夫の機嫌がある程度、事前に回復できるよう適度な距離を保つことが有効なときもあります。1人で過ごすことによって機嫌の回復を図ることで、無理にこちらが関わるよりも適切なときがあります。

夫の機嫌が悪い原因を特定できないときの対応

夫の機嫌が悪い理由がある程度把握できるときは、それでもまだ対応のしようがあります。しかし、原因が特定できないという場合、さらに対応も難しいのではないでしょうか。そこでここでは、原因が特定できない場合の対応についていくつか取り上げて解説します。

原因不明の場合の対策について図解

率直に尋ねる

夫が機嫌の悪い理由が不明瞭でどうにも対応できないときは、思い切ってそのことについて率直に尋ねてみるということを考えます。もちろん、尋ねれば、すぐに話をしてくれるとは限りませんが、ヒントになる情報が得られることもあります。また、タイミングを変えて何度か尋ねてみることも有効なときがあります。

様子を見る

直接、本人から機嫌が悪い理由を聴くことが出来なくても、観察することによって相手の機嫌が悪い理由を推定することができることがあります。そのため、一定期間、夫の様子をみることも考えてみてください。

専門家に相談する

夫の機嫌が悪くて原因が特定できないので、対応に困る場合は専門家に相談してみることで有効なアプローチができることがあります。夫婦関係の専門家に尋ねることを検討してください。

夫の機嫌が悪いときにやってはいけないこと

夫の機嫌が悪いとき、してはいけない行動というのもあります。そこでここでは、NG行動について取り上げますので、日頃の対応に注意してください。

攻撃的になる

相手が機嫌が悪いので、ついこちらも腹を立ててしまい相手に攻撃的な態度をとってしまうことがあります。しかし、それをしてしまうと、相手はさらに心を閉ざし夫婦関係が後退することになります。

完全に無視

一定期間、相手の機嫌が回復するのを見守るために、関わりを少なくするということはよくあります。しかし、完全に無視してしまうことは適切ではありません。相手の存在を無視すれば相手は投げやりな態度を示すこともあります。

解決策の提案(アドバイス)には慎重に

解決策を提案するというのは慎重におこなってください。夫の機嫌が悪いという場合、たいていは解決策を提案することが逆効果になる事が多いです。もし伝えるとしても、まずは相手の話しを聴いて、本人が落ち着くのを待ってからつたえるようにしていきます。これがタイミング的に早すぎると関係性が後退する事もあるので注意してください。

心理学的解説

相手の問題についてアドバイスをするのであれば、まずは相手の話しを先に聞くことが大切です。相手の気持ちを理解し、共感して、信頼や落ち着きを取り戻してから本人の抱えている問題について言及します。
参考:How to Manage Your Partner’s Bad Moods – Psychology Today

以上の注意点に気を配り関わるようにしていきます。

まとめ

今回は夫の機嫌が悪いときの対応について詳しくお伝えしてきました。機嫌が悪いとなかなか関わることが難しいときも多いですが、今回の記事や下記から登録できる夫婦関係修復ニュースレターを参考にしてください。ニュースレターは下記のフォームより今なら無料登録していただけます。

よくあるご質問

ここでは『夫の機嫌が悪い!そんなときにできる対処法や注意点などについて解説』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

旦那の機嫌取りに疲れた

【Question】
長い間、心の中に閉じ込めていたことを誰かに相談したくて書き込みます。結婚して6年が経つのですが、最近夫の機嫌取りが本当に疲れてきました。結婚初期は、夫の気分や考えに合わせることで、平温な家庭を築いてきたつもりでした。しかし、最近になって、自分が我慢しすぎているのではないかと感じるようになりました。夫は仕事のストレスを家に持ち込むことが多く、些細なことで怒ることが増えました。私が何かを言うと、すぐに不機嫌になります。それによって、自分を犠牲にして夫を喜ばせようとすることが日常となってしまいました。最近はそのような日々で、心が疲れてしまっています。

【Answer】
結婚生活の中での様々な課題や葛藤は、多くの人々が直面するものです。あなたが感じている疲れや不安は、十分に理解できます。今回は、過去のことを振り返り関係性を変えていくことができないか?検討していみましょう。(続きは音声でどうぞ)

夫の機嫌が悪いとき無視するのは良い?

【Question】
夫が機嫌が悪いとき、私も嫌な気持ちになるので無視しようかと思っています。それでも良いでしょうか。

【Answer】
夫の機嫌が悪いときに完全に無視する態度をとってしまうとさらに悪化する可能性があります。もちろん、相手が1人になる時間をとれるようにするなどの対応は必要ですが、それは存在を無視することとは異なるので注意してください。

夫にどうしても自分の気持ちを伝えたい

【Question】
夫の機嫌が悪いことについて、どうしもて自分の気持ちを伝えたいと思っています。かまわないでしょうか。

【Answer】
夫の機嫌の悪さについて気持ちを伝えたいと思うこともあると思います。この場合、相手の話しから聞くようにしてください。相手の話しをじっくり聴いた上で、自分の気持ちを伝えることがポイントになります。気をつけて欲しい点としては、自分の気持ちを伝えるという名目の元、相手を責めたり攻撃したりはしないようにしましょう。

休みの日に旦那の機嫌が悪い

【Question】
夫の仕事が休みの日は、何かと機嫌が悪くて困ってしまいます。どのように対応すればいいでしょうか。

【Answer】
仕事が休みの日に機嫌が悪いというのは、原因として通常考えられることは「自宅に長時間いることがストレスが溜まる」などのことになるかとは思います。あるいは、仕事熱心な場合「仕事が出来ないことで、逆に仕事のことが気になってしまいストレスが溜まる」などのこともあるかとは思います。

ただ、推測でどうこう考えていてもらちはあかないので、一度、本人に尋ねることが出来るのであればそうしてみるのも1つの方法です。例えば「休日になると不機嫌になってしまうように思うんだけれど、何かストレスになるようなことがあるかな?」などのように伝えてみるのは1つの方法です。もし、それで何か伝えてくれるのであれば、その事を踏まえて今後の対応を検討することになると思います。

また、そのことを尋ねても何も言わないということであれば本人が不機嫌になる要素を推測で検討しつつ、確度の高いところから対応していくなどのことを検討する事になります。

夫が不機嫌になると黙る

【Question】
旦那の機嫌が悪くなってしまうと、数日間黙ってしまいます。ほとんど会話が出来ないので、非常に雰囲気が悪く苦痛です。どのように対応すればいいでしょうか。

【Answer】
黙りこまれてしまうということだと、対応に困ってしまいますよね。1つの方法としては、本人の機嫌が回復しているときに、その事について率直に話し合ってみることができます。例えば「機嫌が悪くなると黙ってしまうことがあると思うんだけれど、そのとき自分はどう対応すれば良い?」などのように伝えることができるかもしれません。

もちろん、夫婦関係の状態によっては、上記のように尋ねると本人を怒らせてしまうということがあるかも知れません。その場合は、別のアプローチで対応することになると思いますが、正攻法としてまずは上記のことを検討してみてください。

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