新婚なのに、家庭内別居になってしまったということはありませんか?まだ結婚生活の年月が浅いため、なかなか夫婦関係を修正することが難しいという側面もあります。そこで、こういった新婚独特の要因を踏まえて、できる対策や注意点など詳しく解説します。

家庭内別居に陥る新婚夫婦とは?

家庭内別居に陥る新婚夫婦とは、結婚後、夫婦喧嘩などの事が原因で心理的な距離ができ、実質的に別居状態になっていることを指します。例えば、口を利かない、食事を共にしない、顔を合わすことがない、寝室が別などのことが行動として表れます。新婚期からこのような家庭内別居に陥ることもありますが、夫婦間の努力によって克服可能な場合もあります。
家庭内の状況を表すイメージ

新婚夫婦が家庭内別居になる原因

新婚期に、楽しい時間が過ごせるものと思っていたのに何かのきっかけで、家庭内別居になってしまうことがあります。そこでここでは、原因をとりあげ解説します。1つだけ該当することもあれば、複数に該当することもあります。

原因についての図解

夫婦喧嘩

夫婦喧嘩は、新婚夫婦が家庭内別居に至る原因の1つです。結婚初期の段階で、お互いの価値観や生活習慣の違いが明らかになり、その小さな事が許せないなどのことで衝突に発展。その後、家庭内別居になってしまいます。一度の夫婦喧嘩で必ずしも家庭内別居になるわけではありませんが、頻度が高くなるとそれに伴いそうなる確率も高くなります。

夫婦喧嘩の図

結婚前の期待と異なる

通常、結婚前には相手や結婚生活に対して期待や理想を持っています。しかし、実際の結婚生活を送ってみるとその気体とは大きくズレがあったということも生じます。このようなズレが大きいと失望があり、それが相手に対しての怒りに変わります。結果として、新婚夫婦が家庭内別居に至る一因となります。

借金の発覚

夫婦のどちらか一方が、結婚前にしていた借金が発覚することがあります。夫婦のもう一方はこのことを重く受けとめ、夫婦関係が後退していくことになります。また、借金をしていた方も都合が悪いのでその事について話をしたがらないなどの傾向があります。こうして、夫婦間に溝が生まれ、結果として新婚夫婦が家庭内別居に至る原因になります。

以前付き合いのあった女性と連絡

以前付き合っていた女性と連絡を取っていたなどのことが発覚し、家庭内別居になることがあります。新婚期の場合、以前付き合っていた女性と連絡を気軽に取っているということもありその結果、それが喧嘩や不信感の元になります。この問題をこじらせてしまうと、家庭内別居に至る原因となります。

新婚夫婦が家庭内別居になった場合の対策

ここでは対策についてお伝えします。新婚なのに家庭内別居になった場合、次のような対応を試してみてください。

早めに声をかける

早めに声をかけることは、新婚夫婦が家庭内別居になった場合の対策として重要です。というのも、新婚期は夫婦としての経験がまだ浅く、お互いの理解や調整方法が身についていないため、誤解が生じやすい時期です。そのため、家庭内別居が長引くと、どう関係を軌道修正すれば良いのか分からなくなってしまいます。そこで、早めに問題点を伝え、解決に向けて話し合いをしたいと声をかけてください。

相手の考えや気持ちを聴く

声をかけ、相手が向き合ってくれる場合は、相手の考えを聴く機会をつくります。特に新婚夫婦の場合、まだ相手の考えや気持ちをしっかり聴いたという機会が少ないため、このステップが重要です。相手の話を積極的に聴くことで、問題の根底にある誤解や不満などを理解することにつながり、今後の夫婦関係を調整するのに役立ちます。

補足解説

相手の話しを積極的に聴くことは、夫婦関係を改善する上で重要です。ただし、アクティブリスニングを実践することは簡単ではありません。というのも、人は相手の話しを聴けば、直ぐに助言を伝えたくなったり、自分の意見を述べたくなったりするからです。しかし、こういった自分の考えや意見を一時中断し、脇に置き、相手の話しに注意を払うことが肝心です。アクティブリスニングを実践するには、表面的な言葉だけでなく、ボディランケージや声のトーンなどにも注意を払ってください。
参考:How to Use Active Listening and Validation to Improve Your Marriage

やり直したい旨を提案

やり直したい旨を提案することも、家庭内別居ち陥った場合、重要なアクションです。やり直しを提案するというのは、過去の問題や不満な気持ちを共有した上で、新たな関係を再構築したいと伝えることです。勿論、提案すれば相手が直ぐに応えてくれるとは限りませんが、それでもまずは自分の意志を伝えることが重要です。

体験談『新婚後すぐに家庭内別居』

ここでは、夫婦やりなおし相談室にご相談いただいている方から、ブログ読者さんのお役に立てればということで体験談を送ってもらったのでご紹介します。参考になれば幸いです。

元彼女と連絡

まだ新婚だというのに、夫が元彼女と連絡を取り合っていたことが発覚しました。このことがきっかけが、私たち夫婦関係に亀裂が生じ、再々激しい喧嘩をしました。お互い喧嘩に疲れ果て、全く口を利かなくなりました。いわゆる家庭内での別居状態に陥り、私は「新婚なのにどうしてこうなったんだろう」という毎日、孤独感で一杯になりました。本当に悲しかったです。

早めの行動

このままではいけないと思い直し、私は夫婦やりなおし相談室で話を聴いてもらいました。そこで「早めに夫に声をかけて話し合いの機会を持つよう」言われ、細かな点も色々助言してくださったので、夫と向き合う勇気をもらえました。

今後の事に焦点を当てる

相談室で学んだ通り、元彼女との連絡の事実に焦点を当てるのではなく「これからの結婚生活をどう過ごしたいか」という話題に重点を置いて夫に話を進めることにしました。夫も過去の事を責められるという警戒心がなくなり、今までになく穏やかに話ができました。夫は過去の行動を反省したかどうか分かりませんが、それでも、気持ちを新たに結婚成果を津送っていこうと決意してくれたように思います。

再び会話が生まれる

私も夫への信頼を少しずつ取り戻し、2人でまたゼロから関係を築いていこうと今は思っています。話し合い後は、家庭内別居が解消されまだぎこちなさはありますが、会話が再開しています。一歩ずつ前進しようと思います。

新婚で家庭内別居になった場合の注意点

ここでは、注意点についてお伝えします。新婚夫婦の場合、まだ夫婦としての経験が浅いため、次の注意点を守って進めるようにしてください。

早期の対応

新婚夫婦の場合、できる限り早期にアクションをとることが重要です。というのも、結婚生活が浅いため、パートナーが気軽に離婚を決意してしまうことも多いからです。少なくとも問題を放置すると、時間が経過するにつれて、関係を調整することが難しくなります。できる限り早期に行動をとるようにしてください。

理解しようとする姿勢

まだ、結婚生活の日が浅い場合、どうしても「自分の事を理解して欲しい」という思いがつよいことがあります。しかし、家庭内別居の状態を解決するのには、それ以上に相手の話しを聴かなければいけません。このポイントがずれていると、平行線をたどりやすくなるので注意してください。

まとめ

ここでは、新婚なのに家庭内別居になったケースについてお伝えしました。主な原因やその対策を把握し、早速行動に移してみてください。また、もう少し深い知識が必要だという場合、専用ニュースレターを用意していますので、下記のフォームからご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『新婚なのに家庭内別居』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

離婚で良いという夫

【Question】
私たちは新婚なのに家庭内別居の状態にあります。最初の頃は些細なことで意見が合わなかっただけなのですが、気づけばお互いに話すこともなくなりました。また、お互い元々仕事が忙しく顔をあわせる機会も少なかったと言うのも原因としてあると思います。この状況が続いたある日、夫から「これは結婚生活の意味がないので、離婚した方がお互いのためだ」と言われました。正直、私もこの状態に苦しく、何か変えたいとは思っていますが、離婚が解決策なのかどうか、心の底から納得がいっていません。できれば、関係を修復したいと思っています。どうすれば良いのでしょうか。

【Answer】
ご相談いただきありがとうございます。夫婦間でのコミュニケーションが途絶えがちになり、家庭内別居の状態になってしまったのですね。夫婦の心が離れていく感覚に不安や焦りもあると思います。ただ、関係修復を望んでいるなら、できる限り早めのアクションをとってみてください。新婚という状況を踏まえるとその方が良いと思います。例えば最初の一歩として、夫に直接、率直に「やり直したい」という気持ちを伝えるなどのことです。もちろん、おかれている環境によって、どういう行動を最初にとれば良いのかというのは変わってきますが。また、夫の話を聞くことに重点を置くようにするのも大切です。夫が離婚を提案した気持ちや理由を理解することが、問題解決の鍵となるからです。相手の考えや気持ちを理解しようとする姿勢は、家庭内別居を解消する上で不可欠です。最後になりますが、焦らず一歩ずつ進んでいく勇気を持ち続けてください。

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