旦那の浪費癖は、夫婦関係に悩みや緊張、ときには離婚危機をもたらすことがあります。毎月のお金の管理が乱れ、貯金や将来の計画が脅かされる一方で、喧嘩や不和が日常の光景となってしまうかもしれません。

しかし、そんな困難な状況でも、夫婦喧嘩や離婚を回避するためには、適切なアプローチを取ることが重要です。ここでは、夫婦一緒に問題に向き合い絆を強化していくための方法について解説します。

旦那の浪費癖によって生じる弊害

旦那が浪費癖を持っている場合、夫婦間や家族に様々な弊害を及ぼします。そこでここでは、具体的にどのような問題が生じるのかを解説します。

浪費癖の弊害について図解

心理学的解説

お金の話題は結婚生活を送る上で避けて通ることはできません。また、口論になることも多く、時には離婚の原因となることもあります。金銭感覚が合わなかったり、相手が浪費癖がある場合など、夫婦関係の絆に深刻な問題をもたらします。
参考:Is Overspending Impacting Your Relationship?

家計が不安定

1つ目の弊害としては、家計に不安定さをもたらすと言うことが挙げられます。夫の浪費癖があると、収入に見合わない支出が増え、家計のバランスが崩れてしまいます。仮に妻が家計管理している場合、このような浪費が続いたら貯蓄も出来ないと不安になります。また、夫家計管理までしていると「借金もしているのではないか」と感じることもあります。不必要な物や高価な品にお金を使うことで、将来の夫婦の資金計画に狂いが生じやすいです。

夫婦喧嘩の多発

勝手にさまざまな物を旦那が購入してしまうので、それが原因となって夫婦喧嘩に発展します。自分の出せる範囲で物を購入するのであれば、大きな問題になりませんが、子どもの給食費や学費、家族共有の口座などからお金を引き出して出費している場合、夫婦喧嘩になりやすいです。

参考ページ:夫婦喧嘩が繰り返されて困る!喧嘩が頻発する原因と対策

離婚危機

浪費癖があると、それが元で離婚問題に発展することがあります。旦那が勝手に貯金を使い切ってしまうとか、場合によっては借金をしてくるなどのことがあると、結婚生活を続けていくことに妻としては不安を感じてしまいます。何度話し合っても、問題が解決されないときは尚更です。

旦那の浪費癖が起こる原因

そもそもどうして旦那が浪費しやすいのか。その原因を知っておくことは、解決する上で大切です。そこで、代表的な浪費癖が起こる原因について取り上げ解説します。

原因についての図解

衝動性が強い

一時的な快楽や衝動に対して強い欲求があり、それをコントロールすることが難しい、あるいは自制心を養う経験が少ないという場合、浪費癖が生じやすくなります。

例えば、たまたま見たWebサイトで「これ欲しいな」と心に火がつけば、それを実際に買わない限り、その商品がずっと頭から離れないで欲しい気持ちが高まる一方ということがあります。こういった性質を持っている場合、浪費癖が身につきやすいです。

ハードルが低い

何かを買うと言うことについて、非常にハードルが低い場合、他人から見ると浪費癖がついていると感じてしまいます。物事を買う際に通常は、予算を考えたり、財布事情を考えることが一般的です。しかし、物を購入することのハードルが低い場合、その点を考慮せず「欲しいから買う」ということが直結してしまっています。そのため、妻から見れば、夫の浪費癖があると思えてしまいます。

ストレスが過多

夫婦関係や仕事などが原因でストレス過多にある場合、浪費癖を招く可能性があります。ストレス過多なので、それを少しでも発散させたいと思い、物を買うことで解決しようとしてしまいます。物を購入して、そのときは気持ちがスッキリします。しかし、また一定時間が経過すると、それでは満足できなくなり、すぐにまた物を購入し気持ちを落ち着かせようとしてしまいます。

自己肯定感が低い

一部の人は高級な物や贅沢な物を購入することによって、自己肯定感を高めようとします。このような物が買える自分は凄い人物なのだ、ということを考えてしまいます。男性の場合、典型的なのは車などが該当しやすいです。その他、自分が身につける物や服など、そういった物を過剰に購入することによって、自己肯定感を高めるためのですが、効果は一時的なので、またすぐに別の物を購入します。妻から見るとただの浪費癖のように感じてしまいます。

旦那の浪費癖を直す方法

浪費癖を持っている旦那に対してどのような対策をとることができるでしょうか。ここでは、妻ができることを取り上げ解説します。

改善についての図解

心理学的解説

お金に関する夫婦間の葛藤は幅広く、問題として繰り返し再発しやすいと指摘されています。それだけお金の使い方というのは、本人の習慣になりやすいということです。また、お金の問題については話し合いなどを試みるものの、完全に解決しないまま残ることが多くなります。
参考:Money as a Topic of Marital Conflict in the Home

夫婦で予算管理

夫婦で財布が別の場合でも、一緒の場合でも、毎月決まったタイミンクで今月の予算を立てるようにしていきます。例えば「どういった物を購入したい」という意見が複数出たとしても、予算と照らし合わせて、購入する物を絞るということをおこないます。そのようにあらかじめ、これとこれは購入するけれど、他の物は控えるのように決めておく必要があります。このように、予算や購入する計画があれば、旦那さんが自分の出費をコントロールしやすくなるという利点があります。

別の方法でストレスを発散

ストレスが溜まることが原因で浪費癖がある場合、浪費以外でストレスを発散する方法を身につける必要があります。それを身につけないと、いつまでも浪費癖が続いてしまいます。何がストレス発散に有効化は、実際にやってみないと分かりません。そのため、妻としては、夫に「これを一緒にやろう」「あれをやってみてはどうか?」と誘ったり、促したりする必要があります。新しいストレス発散法を身につけるまでは一定の期間がかかりますが、そこは根気よく取り組むようにしてください。

共通の目標を決める

夫婦で将来、少し大きな夢を持つようにします。例えば「将来は、お金が何円たまったら一緒に旅行をする」などのことです。このように貯蓄することの目標をきちんと決めることで、旦那さんの浪費癖をコントロールしやすくなります。例えば何か購入しようと思っても「今度、旅行に行くのだから、そのためにとっておこう」のように本人の中で自制が利きやすくなります。

お金の管理方法を変更

旦那がお金を所持していると浪費してしまうという場合、毎日、あるいは毎週必要なお金だけを渡し、それ以外は出費しないという形にします。所持する現金を制限することによって、結果として浪費癖を直しやすくなります。

カードの停止

クレジットカードやデビットカードなどは停止します。また、PayPayなどのアプリをアンインストールしてしまうことが必要です。そうやって原因以外で支払う癖がつくと、自分がどれだけ浪費しているのかを実感できなくなるからです。

体験談『お金遣いが荒い夫』

ここでは夫婦やりなおし相談室でご相談いただいた方から、ブログ読者さんのお役に立てればと言うことで、体験談を送ってもらいました。ここで紹介させていただきます。浪費癖に悩んでいる場合の参考にしてください。

結婚前から浪費癖

夫は、結婚前からお金使いが荒く、世間で言ういわゆる浪費癖がある人でした。特に趣味に関しては月に10万円以上使うことも珍しくありませんた。結婚後、家計管理を私が担当しましたが、案の定夫の浪費癖に悩まされることになりました。彼に趣味の出費を制限しようとすると、不機嫌になるため、そのことで高禄になることも。次第に私はお金のことでは、夫になにも言えなくなりました。

家計を守るために相談

そんな中、このままではいけない、家計を守らなければと思い夫婦やりなおし相談室に相談しました。夫の浪費癖をどうにかしたいと思っていましたが、それを直そうとすると夫が不機嫌になってしまうので、どう対応すればいいか悩んでいました。相談室からは、まずは家計に関する考え方を話し合うことが大切だと教わりました。

貯蓄について話し合う

そのアドバイスに従い、夫とじっくり話し合うことにしました。お金に対する考え方や将来の貯蓄の重要性など、さまざまな話題について繰り返し話し合いました。また、節約について話しをするよりも、貯蓄することのメリットについて話をした方が、夫婦のコミュに」-ションもよくなると言われていました。そこで、節約することの制約を強調するのではなく、貯蓄の楽しみやメリットを伝えることに焦点を当て話しました。

買い物についての相談

その結果、夫はまだ浪費癖があると感じることがあるものの、以前よりはお金の使い方に注意するようになりました。高額な物を買う前には私と相談するようになり、家計に対する意識が徐々に変わってきたように感じます。浪費癖を直すというと、ダメなところを直すみたいな意味が強くなりますが、それでは夫婦間のコミュニケーションが消極的になってしまいますが、ポジティブな話に変えていければ、夫婦間の心理的距離も縮まったと思います。

浪費癖を直す際の注意点

ここでは夫の浪費癖を直すための注意点をお伝えします。注意点を守って対応するようにしてください。

非難しない

非難では旦那の浪費癖を直すことができません。非難しても相手は自分の行動を改めるどころか、隠蔽して浪費するようになってしまいます。もちろん、必要なことは叱責をして対応する必要がありますが、叱責と非難は異なるので注意してください。

情報の共有

夫婦間でお金のことを含めて、情報を共有していくと言うことが肝心です。隠れて出費するということを避けるためにもできる限り多くのことを共有していきます。お金のこと、仕事のこと、子どものこと、両親のことなど、おおくのことをコミュニケーションをとって共有するようにしていきます。それは結果として、浪費癖を根本的に直すと言うことにもつながっていきます。浪費癖の根っこにある原因のひとつは孤独感があるからです。

まとめ

以上今回は、旦那の浪費癖と、その対処方法などについてお伝えしました。浪費癖は放置しておくと離婚問題などに発展します。また、さらに突っ込んだ夫婦問題の解決方法は、夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。今なら無料購読できますので、下記のフォームよりご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『旦那の浪費癖が直らない』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

離婚問題に発展

【Question】
夫の浪費癖がたたり、勝手に消費者金融からお金を借りていました。離婚も考えていますが、子どももいるのでできれば回避したいと思っています。どうすれば良いでしょうか。

【Answer】
離婚を回避したいということであれば、借金については、気持ち的には許したいとは考えているのかなと思います。実際に、簡単に許せないという面もあると思いますが。離婚回避を進めたいのであれば、まずはそのことについて旦那さんと話をする事が肝心です。また、今後は完済を目標に一緒に取り組みたいことも伝えてはどうでしょうか?その事に意見が一致できるのであれば、十分結婚生活を続けていける可能性があると思います。

関連記事

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浪費癖で夫婦を続ける自信がない

夫婦を続ける自信についての記事
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参考ページ:夫婦を続ける自信がない!そう思ったときの対処法

夫婦関係を修復したい

夫婦関係修復の記事
お金のことや浪費癖のことで夫婦関係が大きく後退。どうやって改善すれば良いのか。その基本事項について解説した下記の記事を確認してみてください。

参考ページ:夫婦関係を修復する方法。どのようなやり方で進めれば良いか?

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夫婦喧嘩からの無視についての記事
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参考ページ:夫婦喧嘩をして無視が半年以上続いてしまう!対応や注意点などを解説

何度も喧嘩してしまう

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旦那の借金やお金のこと、浪費癖で何度も夫婦喧嘩をしてしまうと言うことはありませんか。その場合の対処方法について解説します。

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離婚問題や無視

離婚問題や無視などについての記事
浪費があれば、夫婦原価や無視、離婚問題になることがあります。そのような場合の対応について解説します。

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お金のストレス

別財布の対応についての記事
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