小さな喧嘩であれば、すぐに仲直りすることもできます。しかし、夫婦喧嘩が大きくなりその後、無視などが続いてしまうと夫婦関係が後退し、場合によっては離婚の危機を招くこともあります。そこで、今回はそのような場合を想定して、相手の心理や対処方法、離婚回避のためのポイントなどをお伝えします。

夫婦喧嘩後の無視は離婚問題に発展する?

夫婦喧嘩が起こり、言葉で言い争うということがあります。しかしその後、相手と会話をしたくないという思いから無視が始まってしまうこともあるのではないでしょうか。

ただ、その無視が一定期間続くとさまざまな影響を及ぼします。その1つは離婚問題です。そこでここでは離婚問題や、それ以外にどのような問題を起こすのか解説します。

無視が引き起こす問題についての図解

離婚問題に発展

無視が何週間、何ヶ月と続くようになると、そのまま離婚問題に発展する可能性があります。お互い自宅で過ごすことに非常に気まずさを感じるようになり「一刻も早くこの生活をやめたい」と考えるようになるからです。このような状況に陥ると離婚をする、しないという話に発展しがちです。

心理的問題

引き起こす問題は離婚問題でけではありません。会話がない期間が続くとお互い孤独を感じるという心理的問題にも発展しますす。そして、一定期間孤独を感じると相手との心理的距離ができるようになります。次第に双方の心の中で「相手はどうせ自分のことを嫌っている」、「相手は離婚を考えているに違いないから、こちらから距離をとっていこう」などのようにどんどん妄想が広がり、相手のことを避けるようになっていきます。

別居になることもある

離婚を避けることができたとしても、一定期間無視が続いている場合、生活に苦痛を感じて、そのまま「別居する」ということを決断することもあります。実家に帰るということもあれば、新しくアパートなどを借りて出ていくということもあります。無視が続くという息苦しさから逃れるための別居ということです。離婚を決断されるよりはマシという側面はあるものの、離婚に後々発展しやすいので、早めに対処したいところです。

夫婦喧嘩からの無視が離婚や別居につながる理由

夫婦喧嘩から無視が続くと、それが原因となって離婚や別居に至ることがあります。これにはさまざまな理由がありますが主に次のようなものです。

信頼関係の喪失

会話がない状態が続くということは、会話がなくなると言うことです。そして、会話がなくなれば次第に信頼関係が崩れていきます。会話がないので相手がどんなことを考えているのか分からなくなり、次第に自分の中で「相手はきっとこのような悪感情を持っているに違いない」といった思い込みが激しくなりがちです。この妄想が広がっていくと別居や離婚に対しての意志が強くなります。

ストレス

日常の中で会話ができな状態が続くと、非常にストレスを感じます。相手が自分の事を避けるような態度が見られたりすると、精神的にもダメージが大きいです。こういったことが積み重なるとストレスかが増え「次第に離婚した方が良いのではないか」という気持ちが大きくなります。

夫婦喧嘩後に無視する心理

ここでは、無視する相手がどのような心理なのかについて解説します。相手の心理はさまざまですがここでは、代表的なものを取り上げお伝えします。

心理についての図解

気まずい

相手の心理の代表的な物の一つは気まずさです。夫婦喧嘩後に無視が続くと非常に気まずい思いをします。この気まずさが行動を空回りさせ、何となく相手と距離をとろうとか、とにかく顔をあわせないように死しなければという心理につながっていきます。次第に合理的な判断が失われて、ただ気まずさを避けるために相手と距離をとるようになります。

防衛機制

防衛機制として無視するという行動をとることがあります。例えば、自分が傷つけられたと感じたり、さらにこれ以上、相手と衝突になることを避けたいという気持ちが強い状態のことです。

このように防衛機制が働くとき、無視は感情的な安全を確保できる方法となります。そのため、なかなか無視するという行動をやめてくれません。

嫌悪感

夫婦喧嘩の経緯によっては、相手に対して嫌悪感を感じているということがあります。例えば喧嘩の原因になったことについて、ありにも理不尽だと感じているかも知れません。場合によっては相手に非常に大きな怒りを感じているということもあります。

困惑

勢いで喧嘩後に無視をするようになったけれど、その後、どうこれを元に戻したら良いのか分からないという状態になっていることがあります。振り上げた拳を度お下ろせば良いのか…ということです。このような状況になると相手は困惑し、何を補導すれば良いのか分からない状態になります。

夫婦喧嘩から無視されたときの対処法

もし現在、夫婦喧嘩から無視が続いている場合、どのような対策をとれば良いのでしょうか?そこでここで、その対策ポイントをまとめてお伝えします。

1.謝罪

もし夫婦喧嘩の原因が自分にもあるという場合、謝罪を伝えることが妥当です。口頭で伝えようとしても無視されてしまうということであれば、手紙やLINEでもかまいません。何かの連絡手段で相手に謝罪の気持ちを伝えていきます。また、謝罪メッセージについては、心から思っていることについて伝えるようにしてください。とりあえず相手の気持ちをなだめるためだけに書こうとした謝罪メッセージだと、相手の心に響かないことが多いです。

2.会話の再開を申し出る

相手も無視をするという行動を続けたいわけではありません。無視をしていても、雰囲気が悪く居心地が悪いのはお互い様です。そのため、会話の再開を申し出る事によって解決できることがあります。また、急に全ての態度を改めるように相手に伝えてもハードルが高いことが多いので、例えば「夕食の時だけでも普通に接するようにしよう」などのように伝えてもかまいません。

3.時間をおく

時と場合によりますが、一定期間時間をおくことで、再び会話ができるようになるということもあります。ただし、状況によっては当然、いくら待っても無視が終わらないと言うこともあります。これはケースバイケースで対応が変わってきます。なので、必要があれば専門家に相談することをおすすめします。

体験談『離婚危機の原因は、夫婦喧嘩後の無視』

ここでは、夫婦やりなおし相談室のご相談者産が、ブログ読者さんのために役に立てればと、体験談を送ってくれました。紹介しておきますので、参考になれば幸いです。

無視を続けた私

2ヶ月前に夫と大きな喧嘩をしました。私も感情的になり、かなり相手に罵声を浴びせてしまったと思います。。その後、私が機嫌を直さず、しばらく無視を続けてしまいました。最初は夫が機嫌を取ってくれていたのですが、私は意地になって無視を続けてしまいました。

その後、離婚問題に発展

次第に夫も、私のことを無視するようになり事態は急速に悪化。夫が「離婚してほしい」ということをLINEで伝えてきたのです。夫は離婚条件についてのみ話し合うも言い、焦ってしまいました。

相談して気づいたこと

解決策を見つけるため相談室に連絡しました。そこでは「まずは冷静になること。離婚については合意している訳ではないので、条件の話し合いを避けてください」ということを最初に伝えられました。

また、焦って話し合いをすることはプラスにならないということも、様々な事例や理由から教えてもらったので、自分も落ち着くことが肝心だと思いましたのです。

改めて話し合いの提案

しばらくして、教えてもらったとおり再度の話し合い提案をしました。「今後のことについて話し合いたい」とシンプルに伝えたのですが、タイミングが異なれば、こんなにも相手の反応が異なるのかと驚きました。やはり、タイミングは重要ですね。

平行線を脱する

その後、少しずつ夫の態度が軟化してきました。平行線を脱し、少しずつですが以前のように戻っています。私は同じことを繰り返さないように、今度カチンと来ることがあっても、無視などするのではなく、早めに謝ってしまうと今では決心しています。夫も最初は頑固でしたが、私が穏やかな態度を取っているためか、時々折れてくれることも増えたように思います。

離婚回避のポイント

ここでは夫婦喧嘩になり、その後、無視が始まったとき離婚を回避するためにどのようなポイントがあるのかについてお伝えします。無視が続いているときは一触即発的な部分もあるため、慎重に行動をする必要があります。

参考ページ: 離婚を回避する方法について解説。7つの効果的な方法とは?

非難しない

口を利いてくれないということについて、相手を非難してしまうと状況悪くすることがほとんどです。例えば「どうして無視するのか!あなたは酷い」のような形で会話をしてしまうと「じゃあ、もう離婚で良い」のようにエスカレートしてしまうことが多いです。そして、非難しても相手がこちらの言うことに耳を傾けてくれることは少ないです。

心理学的解説

非難することは、離婚に結びつきやすい行動の一つです。逆に感謝の言葉や謝罪すること、過去の事を許すこと、不満をため込まないようにすること、何かあれば話し合うことなどはよりよい結婚生活を送るために有効なものです。
参考:How to Keep Your Marriage Alive and Avoid a Divorce

相手のペースを尊重

相手が口を開いて何かしゃべるかどうか?というのは、ある程度、相手のペースを尊重する必要もあります。「早くしゃべって欲しい」という気持ちは当然ありますが、それでも急かしてそれを進めようとするとたいていの場合、空回りして、夫婦関係も後退してしまいます。こちらのマインドとしては「相手のペースで無理なくしゃべってもらう」という臨み方をしてみてください。

離婚の話しは聴く必要がある

一定期間、無視が続くと場合によっては相手から離婚の話しが出てくるということもあります。その場合、「離婚には応じられない」といって一切相手の話しを聴かないということは避けるようにしてください。いくらかは話しを聴く必要があります。相手の話しを無視すれば、相手か「もう2人での話し合いは不可能だ」のように判断して、調停などを起こすということに発展することがあるためです。

まとめ

今回は夫婦喧嘩後に無視が続いて、離婚問題になることについて話しをしてきました。その他、離婚回避のために必要なことは夫婦関係修復ニュースレターで公開しています。今なら無料購読できますので、下記のフォームからご登録ください。

よくあるご質問

ここでは『夫婦喧嘩で無視が続けば離婚になる?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

離婚条件の話しをされる

【Question】
ずっと無視が続いていたのですが、その後、夫から離婚条件を言われました。このような離婚条件の話しも聴いた方がいいのでしょうか。

【Answer】
一応、スルーすることはできないです。耳の痛い話しではありますが、相手の話しを聴かないと、今度自分が話しをしたいときに、相手が聴いてくれないと言うことにつながります。

ただ、離婚条件についてははあまり突っ込んで話しを具体化させると、離婚が現実味を増しますのでその点は注意が必要です。このあたりの対応は非常にデリケートに進める必要があるので、夫婦関係修復ニュースレターを読んでもらった方が良いと思います。

無視が辛いので実家に帰りたい

【Question】
夫婦喧嘩があってからずっと無視が続いています。精神的にも非常に辛いです。実家に帰っても良いでしょうか?

【Answer】
夫婦関係を修復するということだけ考えると、自宅にいた方が妥当なことが多いです。ただし、それ以上に自分の精神的な健康を優先してください。あまりにもしんどいのであれば、実家に戻るということも検討して良いと思います。

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