結婚相手がファザコンの場合、対応も難しいものもあります。コミュニケーションに困難を感じたり、自分より血父親を優先されるので寂しく感じるなどのことも生じます。
そこでここでは、ファザコンである相手の特徴や離婚回避方法など具体的にお伝えします。
ファザコンとは?
そもそもファザコンとは、どのような意味なのでしょうか?これは、父親への強い依存や崇拝心を指す言葉です。Father Complex(父親コンプレックス)の略称になります。自分の父親に対して、極端な敬愛や依存を感じることが多く、例えば父親が何かの意見をすれば、その意見に大きく左右されたり、まるっきりその意見に従ってしまうようなことがあります。
ファザコンは、元々男性が父親に対して抱く不信感を表す言葉でした。しかし、心理学者が後に男女両方に適用するようになりました。今でも心理学の世界では両性に使われています。男性がファザコンの場合、承認と自己価値に悩む傾向があります。一方女性の場合は、保護と承認を求めることが多くなります。
参考:FATHER COMPLEX
ファザコンの特徴
ここでは結婚した相手がファザコンである場合、どのような特徴があるのかを解説します。
父親を理想化している
非現実的であっても、自分の父親を高く理想化しています。自分の父親がまるで世界一の人物であるかのように思い込み、結果として崇拝しているような心境になっています。そのため、父親の意見に強く影響を受け、時には言われたまま行動したり、決断したりしています。通常、夫婦間の意見よりも父親の意見を優先します。
父親からの承認欲求
ファザコンの場合、父親から承認されることを強く求めていることが多いです。父親から何かを認められると言うことに強い喜びや安心感を感じています。また、自己評価が父親の評価にのよって左右されることが多く、父親が認めてくれれば、自分はOKであると考えます。一方、父親が否定すれば、自分はダメだのような評価になります。
意見に従う
ファザコンである場合、父親の意見や価値観に従う傾向が強くなります。夫婦間で何かを決めようとしても「これは父親が気に入らないだろうから、やめておこう」などのような考えになりがちです。自分の考えや夫婦間の考えではなく、父親を最優先にした言動や決断が多くなります。
ファザコンの相手との離婚を考える理由
相手がファザコンである場合、離婚を考えてしまうということがあります。ここではその主な理由を取り上げ整理します。
自分の意見が尊重されない
家族のことなので、夫婦で相談して決めたいと思っていても、相手がファザコンである場合、まずは父親の意見を聞いて、物事を決めようとします。そのため、パートナーである自分がどうして軽んじられてしまうのか?という思いが強くなり、離婚を考えるということになります。
コミュニケーションがとりにくい
夫婦間で相手に意見を求めても、「まずは父親の意見を聞きたい」と言われ、本人の意思を確認することができません。そのため、コミュニケーションがとれにくいという問題が生じます。通常、結婚生活を送れば、大半のことは夫婦間で話しをして物事を決めていかなければいけませんが、それが難しいと感じてしまい離婚問題になりがちです。
関心が偏っている
相手がファザコンである場合、人間関係を築く対象が父親中心になりがちで、他の関係性を軽視しがちになります。そのため、家族やパートナーは寂しいと感じてしまいます。また、何をするにも「父親に何かをして上げなければ」と言うことが先行して、家族のことがなおざりになってしまいます。家族のことを後回しにしてしまうので、離婚問題になりがちです。
離婚を避けるための対処法
自分のパートナーがファザコンの場合、どう離婚を避ければ良いのでしょうか?そこで、ここでは代表的な対処方法をお伝えします。
父親に依存しているパートナーの場合、どう関わっていけばいいのでしょうか?重要なポイントはいくつかあります。、まずは自分の気持ちを表現することに集中し、相手のことを攻撃しないように注意ししてください。また、複数の問題を持ち出すのではなく、一度に特定の問題だけに集中しましょう。例えば「あのときもこうだった」のように過去の事を蒸し返して、問題点を増やすことは適切ではありません。
参考:Married to Daddy’s Little Girl
父親を批判しない
相手がファザコンであって、そのことを疎ましいと思っていたとしても、父親のことを批判することは適切ではありません。それをしてしまうと、相手が信じていることを否定する事になってしまうので、夫婦関係が後退する可能性が高いからです。そのため、父親に対しての批判を中心に話しを進めるのではなく、夫婦関係のあり方を中心に話しを進めるようにします。
相手の言い分を聴く
いつも意見が父親優先になっていることを指摘したとしても、相手には相手の言い分があります。そのため、その相手の言い分に耳を傾ける必要があります。これを無視して、ファザコンだからダメなんだという決めつけた言い方になってしまうことは適切ではありません。本人の言い分を聞いた上で、それでも問題点として感じてしまう点を改めて指摘していきます。
参考ページ:夫の話を聞くのが苦手!メリットや方法など詳しく解説
境界線を決める
父親との関係を完全になくすということは、現実的ではありません。そのため、夫婦で取り組むべき事と、父親のことを優先してもらって良い事との境界線を決めるようにルール化していきます。このように明確に決めておかなけれはぜ境目が曖昧になり、なんでも父親優先の生活に戻ってしまうからです。
体験談『ファザコンの妻と離婚問題』
ここでは、夫婦やりなおし相談室にご相談いただいた方から、ブログ読者さんに役立てばということで、体験談を送ってもらっているのでご紹介させていただきます。
何でも義父に相談
私の場合は、妻がファザコンでした。妻は、私たち夫婦の間の些細なことでも、義父に相談する習慣がありました。家計のこと、休暇の計画、時には私の仕事についてさえもです。イチイチ義父に相談するので、だんだん腹が立ってきていました。
頻繁な夫婦喧嘩
こういったストレスが原因で頻繁に夫婦喧嘩が起こるようになりました。私は、夫婦間のことは私たち2人で決めるべきだと感じていましたが、何でもスグに父親に相談するので、そのことをとがめると妻がカチンとくるのか、激怒すると言うパターンです。
話し合い
解決策を見つけるために、私は夫婦やりなおし相談室に助けを求めることにしました。助言を受け、私は妻に対して、私たちの問題は二人で解決するべきだと話し合いで冷静に伝えることができました。いい方や、話し方の練習を一緒二してもらえたのも良かったです。喧嘩にならず話し合いができたりは、初めてかもしれません。
過剰な依存がなくなってきた
徐々に夫婦で話し合って物事を決めるということに妻が慣れてきて、その後、義父への依存心が減ってきたように思います。今回のことで、かなりストレスが減りました。妻が義父に小まめに連絡を取っているときは、もう離婚しても良いかなと思っていたので、この変化は大きいと思います。
パートナーがファザコンでも、離婚しないための注意点
仮にパートナーがファザコンであっても、離婚しないためにはいくつか注意点があります。
話しを聴くことが大事
相手がファザコンだからと過剰に問題点を恐れるのではなく、まずは相手の考えや気持ちを理解することを優先してみてください。相手の生い立ちや今の考えなどを聴いていくと、少しずつ理解が進んでいきます。理解が進めば、対応も変わっていきます。
思ったことを率直に伝える
ファザコンであることを理由に離婚問題になることを避けるには、思って射ることは率直に伝える事が必要です。真の気持ちを隠していると、それは中長期的には夫婦間によい影響になりません。なので、懸念していること、心配していることなどを相手を傷つけないような形で率直に伝えるようにしてください。
まとめ
今回は、パートナーがファザコンである場合の離婚回避方法についてお伝えしました。その他、具体的なノウハウについては夫婦関係修復ニュスーレターで公開しています。今なら無料購読できるので、下記のフォームよりご登録ください。
よくあるご質問
ここでは『ファザコンの相手と離婚したい?特徴や対処法など解説』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
妻がファザコンで困る
【Question】
妻がファザコンではないかと思います。いつも父親のことばかり気にしており、夫婦間で何かを決めたいと思っていても、「父親に聞いてみる」と言われて、父親の意見の通りに物事を決めようとします。どうすればいいでしょうか?
【Answer】
夫婦で物事を決めたいことをまずは本人に伝えます。父親の意見で決めることと、夫婦で決めたいことの境界線を明確にしていくことが大切です。それを決めておくことで、今後、無用な喧嘩を避けることができるということにつながります。
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参考ページ:マザコンの夫に悩む!妻が知っておくべき対処法や注意点など解説
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参考ページ:マザコン夫かどうかのチェック方法!確認の仕方を解説
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