どんな夫婦でも、時には心が離れてしまうということがあります。しかし、実際そうなったときはどう対応すれば良いのかと混乱してしまうのではないでしょうか。

そこで夫婦関係を再構築するためにできる具体的な方法などお伝えします。夫婦関係に悩んでいるなら、この記事を参考に改善の一歩を踏み出してください。

こんな人にお勧め
  1. 夫の心が離れていると感じる
  2. 夫婦間で本音を打ち明けることもできない
  3. 最近、パートナーがそっけない

心が離れた夫婦の特徴

ここでは、心が離れた夫婦の特徴についてお伝えします。どのようなことが表面的に現れるのかを確認してみてください。また、こういった兆候があれば、できる限りはやめに対応をとることも肝心です。

本音を言わない

心が離れた夫婦の特徴として「本音を言わない」という点が挙げられます。相手に対して親密さや信頼が欠如しているため、本音を言うことは好ましくないと考えます。例えば、夫が仕事で辛い状況にあったとしても、それを妻と共有することがありません。それをしても、理解されないなどの気持ちが働くからです。
本音を言わない夫婦の様子

家に帰りたがらない

場合によっては「家に帰らない」「自宅の滞在時間が極端に短くなる」ということがあります。これは、自宅にいることが息苦しく感じており、夫婦の心が離れている証の1つです。例えば「飲みに行くことが増えて、自宅に帰らない」「週末は決まって一人でどこかに出かける」などのことが見受けられます。

スキンシップがなくなる

夫婦の心が離れた場合、スキンシップがなくなるということもあります。これは、相手と触れあうことがない、夫婦生活がない、ハグすることもないなどのようなことです。心が離れた比較的早い段階で見受けられることがあります。

感謝がなくなる

相手が何かしてくれても、それに対して「ありがたい」という気持ちが薄れていくのは、心が離れている特徴の1つです。何かしてくれても当たり前と思っていたり、逆に迷惑だとおもっていたりします。このような感謝がない状態は、「幸福に感じられない」ということと、ほぼ同義です。人は、ありがたいと思う数に比例して、幸福感を感じるものです。

相手のことに興味がなくなる

相手のことについて、尋ねることがなくなり、相手がどこで何をしているのか?ということに無関心です。これも、夫婦の心が離れている特徴と言えます。関心がないので、相手が何に興味があるのか?今日のスケジュールはどうなっているのか?など、ほとんど知る事がありません。

一度心が離れると戻らないのか?

イギリスの調査では、男女ともに、パートナーシップ解消の理由として最も多かったのは「気持ちが離れてしまった」ことで、男性の39.4%、女性の35.6%がこれを挙げています。

参考ページ:Reported reasons for breakdown of marriage and cohabitation in Britain

しかし、必ずしも、一度心が離れたからそれで離婚になってしまうとは限りません。心が離れてしまった原因を正しく理解し、主体的に愛情を育てていくことを決意すれば、新しく関係を築き直すことも可能です。諦めずに、コミュニケーションを取り、お互いを理解し、関係を再構築するための努力を続けることが大切です。

離れた心を取り戻す方法

ここでは、具体的にどのような方法を実践し、夫婦関係を再構築すれば良いのかについて解説します。全てを実戦する必要はありませんが、できることから行動に移していきましょう。

参考ページ:What to Do If You and Your Spouse Are Growing Apart

関係を改善したい事を伝える

自分が感じている心が離れているという点について、率直に取り上げ相手に伝えるようにしてみてください。あまりにも関係が後退している場合、この方法を使うと離婚問題が加速するので慎重に進めなければいけませんが、ある程度の悪化であれば、このように問題点を率直に伝えて再構築を試みることもできます。

率直に伝えている様子

共有時間を増やす

共有できる時間が多いほど、基本的には関係性を築きやすくなります。例えば、極端な話し、ほとんど接する機会がなければ、それは再構築する機会もないということです。そのため、少しでもすれ違いの時間をなくし、一緒に過ごせるよう、まずは時間を確保してみてください。

アクティビティを増やす

一緒にできるアクティビティを増やすことを考えてみてください。例えば「新しい趣味に一緒に取り組む」「ドラマを一緒に観る」「子供の事で一緒に計画を立てる」などでかまいません。このように、一緒に取り組む活動が増えるほど、話題も増え、楽に会話ができるようになります。

体験談『夫の心が離れて、態度が冷たい』

夫婦やりなおし相談室に御相談いただいた方から、ブログ読者さんのためになればということで体験談を送ってもらいました。ぜひ、夫婦関係修復に役立ててください。

態度が冷たくなる

結婚して12-13年になります。夫の態度が次第に冷たくなっていくのを感じました。仕事の忙しさは理解していましたが、最近では帰宅時間が遅くなり、家で過ごすこともほとんどなくなっていました。

夫がただ寝るためだけに帰ってくる生活が続いていたので「このままでは本当に心が離れてしまうかもしれない」という危機感を抱き、思い切って「もっと早く帰ってきてほしい」と伝えました。すると、夫の返事は「離婚でいい」と言い放ち、私自身突然のことで、びっくりしてしまいました。

原因を自覚する

その瞬間、お互いの感情は一気にヒートアップし、激しい口論となってしまいましたが、その後、夫はさらに距離を置くようになり、朝帰りをすることも増えてしまいました。

私はこのままでは離婚になってしまうのではないかと心配でたまりませんでした。そんな中、思い切って夫婦やりなおし相談室に相談しました。そこで話す中で、共働きでお互いに忙しくなり、次第に共有の時間が減っていったことが心が離れる原因だったことに気づきました。

少しずつ共有時間を増やす

私はすぐには状況を改善することは難しいとわかっていましたが、少しずつでも共有時間を増やしていこうと決心しました。ただ、夫がほとんど家に帰ってこないため、直接的に時間を共有するのは難しい状況です。

そこで私は、まずLineでの連絡を少しずつ増やすことから始めました。最初は冷たい返事しか返ってきませんでしたが、それでも根気よく続けていくうちに、次第に短いながらも会話が成り立つようになり、変化を実感しています。

関係の質に焦点をあてる

また、帰宅時間も少しずつ早い日も増えてきています。相談室では「別居や家出などの物理的な距離よりも、関係の質が再構築できるかどうかが大事」といわれ、その言葉に支えられ、関係を築き直すことに集中しています。今後もこのことだけを考えて、夫婦の再構築に取り組みたいと思います。

まとめ

今回は、心が離れたときの特徴や対策、体験談などお伝えしました。ここでの内容を参考にして、早速、関係を再構築していきましょう。また、具体的なノウハウについては専用ニュースレターで公開していますので下記のフォームからご確認ください。

よくあるご質問

ここでは『心が離れた夫婦』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

気持ちが離れて、会話がない

【Question】
ここ数か月で、夫との会話がほとんどなくなり、気持ちが離れているように感じてしまいます。以前は仕事のことや日常の出来事を話し合ったり、一緒に笑い合ったりする時間がありましたが、今では必要最低限の言葉しか交わしません。

家にいても、夫はスマホやテレビに集中し、私たちの間には重たい沈黙が流れるばかりです。胸が締め付けられるような気持ちです。何かアドバイスをいただけると助かります。

【Answer】
会話が少なくなると、今後の関係性について不安になりますよね。ただ、ゼロというわけではなく必要最低限の会話はあるので、この段階から再び、会話を増やすように試みてはどうでしょうか。

例えば、最低限の会話が交わされたときに、一言でも何か言葉を加えることができるかもしれません。何か心に響くようなことを言おうとする必要はないので、天気のこと、ニュースのこと、自分のこと、相手のこと、何か1つコメントをすることからはじめてもいいと思います。

一気に会話を増やすということは現実的ではありませんが、今ある状況の中で、一歩ずつ増やしてみてください。

溝ができて、飲酒が増えた

【Question】
仕事の疲れやストレスが原因かもしれませんが、家に帰るとすぐにお酒を飲み始め、話しかけてもあまり反応がありません。飲んでいる時は特に会話が続かず、私たちの間に溝が深まっていくのを感じます。

私はどう接すれば良いのか分からなくなってしまいました。このままでは夫婦としての絆がますます薄れてしまうのではないかとおもいます。何らかアドバイをしていただければと思います。

【Answer】
飲酒量が増えているということがあると、心配になりますよね。もしかしたら、大分、ストレスがかかっているということの兆候かも知れません。一度、「最近、飲酒が増えているけれど、何かあったのか?」ということを尋ねてみてはどうでしょうか。

実際にその理由について話しをしてくれるとは限りませんが、これが話しをするキッカケにはなると思います。そこから、仕事をの事に話しを広げたり、別の話題に進めても良いと思います。

注意点としては、飲酒が増えていることの叱責などにはならないようにしていきましょう。今は会話を増やしていくことが先決です。