離婚と言われたときの不適切な発言

ご主人から強い離婚要求があるときや、家庭内別居が続いているとき、話し合いの機会がもたれることがあります。そして、その場で多くの人が「私は離婚しない」あるいは「俺は絶対に離婚しかない」ということを主張することに終始してしまっています。

しかし、実はこの発言が、結果として状況を悪くしていることをご存知ですか?そこで、今回は「離婚を断言することの弊害」についてお伝えしたいと思います。

この発言があると対立が大きくなる

ご主人が「離婚する」あるいは「別居する」などのことを伝えてきたとき、あなたが仮に「別居なんてしない」などのように伝えてしまうと、状況は一気に悪化してしまいます。意見が正反対なのに、それを正面からぶつけるので、当然、相手も興奮してしまいますよね。

そうなると「そんなのは知らない。自分はもう別居すると決めたんだから」などのように、言われて対立が深まっていきます。

ポイント解説

離婚と言われたときの望ましい発言

そこで、まず、初歩の内は、「離婚しない」という断言的な発言を控えるようにしていきましょう。

それを断言してしまうと、話し合いの内容が「離婚する、しない」ということに終始してしまうのです。しかし、ご存じのとおり、これでは、話し合いがずっと平行線を繰り返すだけで、何の実りもありません。では、離婚するかしないか?ということをご主人から質問された場合はどうすればいいのか?

その場合は、「離婚する、しないということに関わらず、お互いにとって良い結論を見つけていきたいと思う」ということを伝えましょう。お茶を濁しているように受け取られるかもしれない?大丈夫。話し合いとは、そもそも、元々お互いが考えていた結論を上回るより良い第三案を見つけることこそが目的ですから、堂々とそのことを伝えればいいのです。

まとめ

さて、今回は「別居しない」、「離婚しない」などの断言することで対立が深まってしまうということについてお伝えしてきました。断言せず、今後も話し合いを続けたいという旨を伝えていくようにしましょう。そうすることで、大きな対立を招かずに済むことが多くなります。

もちろん、離婚の話しが出ると、どうしてもお互い感情的にエスカレートしがちになってしまいますが、それを最大限、避けるために今回お伝えしたことに注意してみてください。

よくあるご質問

ここでは『離婚と言われたときの不適切な対応とは?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。

離婚と言われて失言してしまった

【Question】
最近、夫から突然「離婚したい」と言われました。その瞬間、私の頭は真っ白になりました。夫とは些細なことで喧嘩もありましたが、それでも離婚を真剣に考えているとは夢にも思っていなかったからです。

あまりにも衝撃的で、ついとんでもない失言をしてしまいました。感情的になってしまい「あなたと最初から結婚するんじゃなかった」という言葉を吐いてしまったのです。その言葉は本心からではなく、自分が否定されたので応酬としての発言だったと思います。このあと、私はどう夫婦関係を修復していったら良いでしょうか。

【Answer】
突然、相手から離婚したいと言われれば、誰もが動揺してしまうものだと思います。一般的にいっても、感情のコントロールが難しい状況だったと思います。ですので、つい失言をしてしまったというのも不可抗力だと思います。

ですので、ご自身を責めすぎないようにしてください。そして、動揺が収まってからで良いので、失言について素直に謝罪するように進めてはどうでしょうか?自分の言葉が本意ではなかったこと、そして衝動的になってそれを伝えてしまったことを伝えるのが妥当だと思います。

また、それでもご主人の機嫌や態度が回復しないということであれば話し合いの場を設けることも検討してみてください。そのときには、ご主人が離婚だと言い出した理由などもしっかり聴くことが重要です。また、失言を繰り返さないようにするためにも、落ち着いた対応が重要です。2度、3度と繰り返すとやはり信頼を失う度合いも大きくなりますよね。

ですので、感情的になりそうになったら一旦、話し合いをストップさせて気分を整えるということも考えてみてください。

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