パートナーが一方的に離婚要求をしてきたら、混乱してしまいますよね。どう返事をすれば離婚回避できるのか、どう説得しようかと、様々なことを考えてしまうのではないでしょうか。
そこで、離婚要求を拒否する方法など、詳しくお伝えします。夫婦の危機を乗り越えたいとお考えなら、早速ご確認ください。
- どう拒否するのが正しいのか分からない
- 離婚のことを言われ、混乱している
- 対立をエスカレートさせたくない
一方的な離婚要求をする心理
パートナーが一方的に離婚要求をしてくることがあります。それを拒否したいと思うなら、まずは相手の心理を知る事が第一です。相手のことをより深く知ることが、適切な対応につながるからです。早速、確認してみましょう。
離婚は法的プロセスだけでなく心理的プロセスも重要で、夫婦間の心理的相互性がその進展や結果を大きく左右します。離婚を切り出す側(イニシエーター)は長期的に準備を進めていますが、受け入れる側(ノンイニシエーター)は驚きや拒否感を持つ場合が多いです。ギャップが少ない場合、友好的な離婚が進みやすい一方で、意見の対立が大きい場合は問題が深刻化します。
参考:The Psychology of Divorce – Psychology Today
怒りで興奮している
一方的な離婚要求をしてくる場合、相手が怒りに任せて、離婚に突き進んでいる可能性があります。例えば、夫婦喧嘩をして苛立ちを感じており、その勢いのまま「もう離婚で良い!」と思い、行動に移してくるような状態です。このような場合、離婚届けを何が何でも書いてもらうという凄いエネルギーに溢れていますが、長続きはしません。
参考ページ:夫婦喧嘩で夫が激怒!対応や注意点、体験談などお伝えします
夫婦2人でいることがしんどい
日々、夫婦2人で過ごすことに限界を感じていることがあります。一緒にいても空気が重たかったり、つまらないと感じたりするなど、しんどくなります。夫婦関係に対して悲観的な気持ちになっており、幸せな未来を思い描くことが出来ません。
参考ページ:夫婦でずっと一緒は疲れる!対処方法や注意点などについて解説
自己防衛的になる
何か離婚理由として、適切に相手に説明できないような事柄があれば、自己防衛的に離婚要求を一方的に伝えてくることがあります。例えば、多額の借金を抱えていて、そのことをパートナーに伝え責められることを恐れるなどの場合、詳しい理由を伝えず、一方的な離婚要求で自分を守ろうとします。
過去の不満を蓄積
これまでの結婚生活の中で、沢山の小さな不満が溜まっており、これ以上は我慢できないと思う場合、一方的に離婚要求を伝えてくることがあります。この場合、これという決定的な1つの不満があるわけではなく、無数の小さな不満があるため、「こういう理由で離婚したい」ということを明確には伝えてきません。とにかくもう我慢できない、限界だと思っている事が多いです。
参考ページ:夫婦で不満を言わないことの問題点!本音で話せない理由と対策など解説
一方的な離婚要求を拒否する方法
相手から一方的な離婚要求があると困惑してしまいます。しかし、どう断るかによって、今後修復のしやすさが変わってきます。そこでここでは、相手が離婚要求をしてきたときの拒否する方法についてお伝えします。
相手の立場に立ち話しを聴く
相手から離婚を要求されると、頭が真っ白になってしまいます。しかし、ここで大切なのはそれでも相手の立場に立ち、話を聴く事です。結婚生活について、相手からどうみえているのか?を理解するようにしてください。
相手の話しには、自分の気づかなかったことが沢山含まれていることがあります。その事を知ることが、夫婦関係を修復していくための第一歩になります。
離婚理由を尋ねる
相手が一方的な離婚要求をしてきた場合は、きちんと理由を確認するようにしていきましょう。理由をハッキリと伝えてこない場合は、「理由が明確でないのに、簡単に承諾ではきない」と拒否したのでかまいません。
参考ページ:相手が離婚理由を言いたくないのはなぜ?デメリットや対処法など解説
一旦、返事を保留する
一方的な離婚の要求があった時の対応の1つは「保留」です。一気に離婚をおし進められないようにするために、今の状態を一時停止する必要があります。この場合、たとえば、どのようにメッセージを伝えれば良いのでしょうか?
1つは「今はそのことを考えると混乱して正しい判断もできない。どちらにしても、決断はできそうにないからしばらく保留にしてほしい」と伝えます。
丁寧に断る
どうしても相手が離婚の意思を尋ねてくる場合は、丁寧に拒否する事が大切です。例えば、このように伝えます。「今は離婚する意思はない。ただ、もちろん、あなたの気持ちもこのままで良いとは思っていないので、今後このことについては、しっかり話し合っていこう」などのよう伝えます。頭ごなしに離婚を拒否するのではなく、丁寧に伝えることがポイントです。
離婚要求を拒否する際の注意点
ここでは、相手からの離婚を拒否する際の注意点を挙げて解説します。下記の点を守って、相手への対応をするようにしてください。
話し合いから逃げない
離婚の話しがあると思ば、つい逃げ腰になってしまいます。気持ちとしては当然、話し合いなどしたくないと思ってしまいます。しかし、話し合いから逃げていると、相手が「もう夫婦二人では話にならないので、弁護士に委託する」などのことに問題が発展してしまいます。こうなってくると離婚回避することが、より難しくなるので注意してください。
頭ごなしに拒否しない
一切相手の考えや気持ちを聴かず「離婚は拒否します」と伝えて、頭ごなしな言い方にならないように注意してください。このように「離婚を拒否する」という結論だけをぶつけてしまったのでは、多くの場合、話しが平行線になります。また、それが続いてしまうと、相手がしびれを切らしてしまい、より強固な手段で離婚要求を通そうとしてくるからです。
まとめ
小海は、相手が離婚要求をしてきたときの拒否の仕方など解説しました。注意点を守って対応するようにしてください。その他、具体的な方法については、夫婦関係修復ニュースレターで紹介します。下記のフォームより無料登録してください。
よくあるご質問
ここでは『一方的な離婚要求を拒否しても良い?』について、よくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
夫と義理親が離婚要求してきた
【Question】
夫との関係が悪化している中、義理の親までもが夫と一緒になって離婚を要求してきました。突然のことに驚きと同時に、周囲が皆で離婚要求してきたので居場所がなく心が折れそうです。義理の親たちは、私のことを理解しようともせず、ただ夫の意見に同調しているようです。どうすれば良いでしょうか?
【Answer】
離婚要求をしてくるのが夫だけでなく、義理親も一緒に伝えてきたとなると辛いものがありますよね。このような場合は、夫だけでなく、義理親に対しても対応をしていく必要があります。しかし、両方を同時に対応するということは現実的に難しいです。そのため、極力、ますがは夫に対してアプローチすることを検討してください。多くの場合、夫が離婚しないという意見に変われば、義理両親もそれ以上は離婚要求を伝えてこないことが多いからです。
参考ページ:離婚話を相手の親がしてきた!どう対応すれば良い?
離婚拒否の意思を伝えるタイミングは?
【Question】
夫との関係が悪化し、離婚要求がくるようになりました。私は離婚する気がないので拒否するつもりです。子供のことも考えると今は離婚することは出来ないからです。拒否したい気持ちをいつのタイミングで伝えるべきでしょうか?
【Answer】
拒否する意思を伝える場合は、相手が離婚要求をしてきたタイミングが適切です。ただし、それは以前に相手の離婚したいという気持ちや考えについて話しを聴き、理解するというプロセスを経ている場合に限ります。それを理解する事なく、一方的に拒否してしまうと、話しが平行線になってしまうので注意してください。
また、たとえば「絶対に離婚しない」と頭ごなしに拒否するのではなく、「今は離婚することに同意できないけれど、あなたの離婚したいという気持ちをこのままにしておいて良いとも思っていないので、今後、話し合いを続けていこう」と丁寧伝えるようにしてください。
参考ページ:離婚問題に対処するべきタイミング。見極める重要性や適切な時機など解説
なぜ離婚要求してきたか分からない
【Question】
最近、夫から離婚を望んでいると伝えられました。私には理由がよくわかりません。我々は長い間結婚しており、大きな問題や喧嘩も特になかったと思います。突然の離婚要求にショックを受けており、どう対処すれば良いかわからない状態です。なぜ相手がこのような決断を下したのか、理解したいです。
【Answer】
突然の離婚話で困惑してしまいますよね。離婚を望む理由は人それぞれ異なります。とりあえず一般的な理由としては次のようなことが考えられます。
感情的な距離
日常の忙しさや子育てなどのストレスが原因で、夫婦間の感情的な絆が弱まっていた。その絆を感じられる一緒にいても仕方がないと感じた。
コミュニケーションの不足
お互いの気持ちや考えを十分に共有できず、誤解や不信感が生まれた。会話がないので、双方が相手の気持ちが分からなくなっている。
外部の影響
仕事のストレスや他の人間関係、義理両親の影響など、夫婦関係以外の要因が離婚の原因となることもあります。
それ以外にも、さまざまな理由が考えられますが、率直にまずは本人に尋ねてみるということが大切です。