夫から感謝もお礼もない

別居しているご主人と会ったとき、自分が好意で、ご主人に何かして上げても、「ありがとう」の一言ももらえない。こういうときは、イライラしてしまうものです。

例えば、別居先の部屋を片付けてあげたのに、何一つお礼も言われない」。このようなことがあると「ちょっとは感謝してよ!」と思ってしまいますよね。しかし、ここでイライラしてしまっては、夫婦関係も悪循環。そこで、今回は、このような「お礼などを言われないときの気持ちの持ち方」についてお伝えしたいと思います。

「すべき思考」がイライラを募らせる

夫に対して、こちらが一生懸命して何かしてあげたら、感謝くらいしてもらいたい…というのは当然の気持ちとしてありますよね。

ただ、「夫は感謝をすべきである」とまで考えてしまうと、他人の行動はコントロールできないので、そうならなかったときに、余計イライラしてしまいます。例えば、夫の部屋を掃除したら、つい心の中で「当然、お礼くらい言うべきだよね?」と思ってしまいますよね。実際にはお礼がないのでそのギャップがイライラの原因になります。

そこで、このような場合は、自分の認識を「感謝してくれたら嬉しいのに」と、「すべき」から、「…してくれたら嬉しい」に心の中の言葉を変えてみてください。それをするだけで、イライラすることを、少し軽減できるかも知れません。つまり「夫は~すべき」という「すべき」という考えから「してくれたら嬉しい」という言葉に変えるようにしていきます。心の中でそのように思い直すようにする、ということです。

言葉を変えて考え直す

最初は少し意識しておかなければいけませんが、やがて習慣になってくると、きっと日常のイライラが減っていることを実感出来ると思います。別居しているご主人と会ったときには、特にそれを意識して接してしみてくださいね。

親切にすると決めて取り組む

「すべき」から「してくれたら嬉しい」と自分の心の中で思う言葉を変える方法は、スグにイライラをなくしてくれるのに有効な方法ですが、さらにもう一つ別のイライラしない方法もご紹介しておきます。

それは「今週は5回、親切な行為をする」などのように決めて過ごすようにするということです。このように、自分で最初から「今週は5回親切にするぞ」と思って臨むと相手からのお礼がなくてもそこまでイライラすることはありません。

というのも、親切にするぞと決めて、実際にそのように行動出来た自分の気分が良くなるからです。カリフォルニア大学のルボミルスキーらの実験によると、ある被験者に週に5回、6週間にわたり他人に対して親切な行為をするように伝えました。例えば、献血をする、友人の手伝いをするなどのことです。

このように親切な行動をすると決めて、実際にそのように行動してもらうと、親切な行為をしなかった人と比べて自分自身の幸福度が上がったと言う結果があるのです。このように、親切な行為をするというのは、それだけで自分自身の幸福度を向上させてくれます。

ですので、仮にご主人からお礼がなくても、自分のした行為は、自分の気分を良くしてくれるのです。このように自分のためにも親切な行為をしようと思って行動すると、過度に夫からのお礼がなくても入らせイラする事は少なくなっていきます。